Kind's room

アニメの感想、小ネタなど。

2017春アニメ・格付け&総括

つい先日始まったばかりの今期アニメがもう終わりを迎えていることに時の速さを実感して絶望する季節がやってきました。

というわけで気持ちよく来期アニメを迎えるためにも、自分が今期視聴した全18作品の格付けと作品ごとの総括を纏めていきたいと思います。

格付けの定義としては、

金賞」:今期で総合的に最も優れた作品

銀賞」:金賞に次ぐ優れた作品

銅賞」:銀賞に次ぐ優れた作品

技能賞」:脚本、演出、作画など優れた技術を発揮した作品

敢闘賞」:全体的に安定して高い完成度を誇った作品

殊勲賞」:個人的に強いインパクトが残った作品

「選外」:惜しくも入賞を逃した作品

ダメ金」:いろいろあったけど終わり良ければ全て良しみたいな作品

優勝」:1クール内での優勝エピソードが最も多かった作品

といった感じで独断と偏見で決めています。

それでは早速【金賞】から発表していきます。

 

 

金賞(2作品)

有頂天家族2』

とにかく「波風立てる」を強調した美しく揺蕩うストーリーで2期も安定して本当に面白かったです。二代目の登場で作品の雰囲気が引き締まり、玉瀾の登場でラブコメの波動がより一層強くなるなど新キャラが物語に効果的に作用してた印象を受けます。波風を少しづつ丁寧に立てて終盤一気に盛り上げてくる脚本の上手さはさすが有頂天といったところ。「右肩上がりに面白くなる」という表現がここまで適切なアニメも珍しいのではないでしょうか。milktubのOPでテンション上げて本編の雰囲気にじっくり浸りfhánaのEDでしんみり締める、毎週このアニメを見てる時間は間違いなく至福のひとときでした。面白きことは良きことなり。

 

僕のヒーローアカデミア(2期1クール目)

1年間のブランクがありましたが1期からそのまま続く話にスッと入り込めた丁寧な導入がまず良かったです。1期は主に主人公・デクの成長譚が描かれましたが、今回はデクだけでなく他の登場人物にも焦点が当たる時間が多く、一人一人の熱いドラマに心打たれる回が多かったです。体育祭の話で1クール丸々使いましたが、これぞジャンプアニメと言わんばかりの熱いバトルが毎週のように繰り広げられ"高揚感"が収まることはありませんでした。特に『デクvs心操』『デクvs轟』の回は今期屈指の良エピソードだったと思います。個人的にはデクが強キャラの仲間入りしたことで1期よりもっと楽しめた印象です。2クール目も期待したいですね。

 

 

銀賞(2作品)

リトルウィッチアカデミア(2クール目)

2クール目に入ってからはOPからも見て取れるようにバトル路線に移行した印象でトリガーらしさを存分に発揮してました。ストーリーは言の葉の話を中心に展開されたため"ご都合主義"がやや強く押し付けがましく感じることもありましたが、終わってみればそんな邪念さえ消し去るような高揚感で満たされていました。特にアッコとダイアナの関係性、そして作品の根幹である「信じる心」を最後まで一貫した姿勢が良かったです。2クール全体を通してアニメーションの素晴らしさを改めて実感できた、そんな傑作でした。

 

 フレームアームズ・ガール

個人的には今期唯一にして最大のダークホースだった本作。プラモデルが人間との交流を通し"感情"を身に付ける温かいストーリー、そして「緩く楽しい日常」と「気合の入ったバトル」というメリハリの効いた作風で本当に楽しめました。序盤はFAガール達と源内あおちゃんによるドタバタ劇が中心でそれも好きでしたが、安定感が生まれた後半からは怒涛の神回ラッシュだった印象を受けました。プラモ販促アニメとしてはあまりにも優秀な出来だったと思います。是非2期にも期待したいですね。

 

 

銅賞

冴えない彼女の育てかた♭

1期は正直キャラクターの可愛さぐらいしか印象に残らなかったのですが、2期の今回はストーリーが格段に面白くなった気がします。倫也とヒロイン3人の確執を丁寧に描く"一難去ってまた一難"な展開が毎回見応えあり、英梨々と詩羽をクリエイター視点で描いた後半は「夢」をテーマに切ないけど前向きな青春模様が展開されて特に良かったと思います。キャラの可愛さやフェチ演出なども1期より間違いなくレベルアップしてますし、メインヒロイン加藤の活躍には感服しました。

 

 

【技能賞】(2作品)

月がきれい 

恋愛"一本"に集中した丁寧な作品づくりで、思春期や反抗期などが入り乱れる等身大の中学生の不器用ながら美しい恋愛模様がとても見応えありました。作品の雰囲気が現代チックだったり、恋愛作品にありがちな身内同士のギスギスも極力排除されてたりなど比較的落ち着いて見やすかったのも好印象です。本編との落差が酷いCパートも毎週の楽しみでした。ただ、一度きりの青春を棒に振ったオタクとしては本当に死にたくなるアニメでした。

 

武装少女マキャヴェリズム

決闘を通してヒロインを攻略していくという実家のような安心感に加え、卓越したギャグセンスや最低限の戦闘作画でも面白く魅せる技術が特に光りました。すごくラノベっぽい設定とは裏腹に本編は少年漫画のような熱い雰囲気を醸し出してる印象を受け、天下五剣をはじめとしたヒロイン達の可愛さに負けないぐらい主人公・納村のカッコよさが際立ってたのも好印象です。OPのピロピロがもう聴けないのはガッカリです。

 

 

【敢闘賞】(4作品)

アリスと蔵六

 1〜5話は紗名が蔵六&早苗と「家族」になっていく様子を、6話以降は雛霧姉妹や羽鳥&歩と「友達」になっていく様子をハートフルに描いててどちらも良かったです。非常識な存在だった紗名が「人間らしい常識的な存在」に成長してゆく過程を全12話で丁寧に描ききった印象を受けます。独特な世界観と道徳的なコンセプトから生み出される作品の雰囲気が心地良く、1クール通して安定感抜群の良質な作品でした。

 

終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?

トーリーや世界観が分かりにくかったり展開が唐突だったりといった部分もありましたが、最近ではあまり見ないような王道のセカイ系のお話で面白かったです。特に過酷な運命を背負った妖精兵たちがその短い生涯の中で「幸せ」を噛み締めながら精いっぱい生きる様がとても心に沁み、最終回の後はとても1クールとは思えないような満足感に包まれました。また日常パートもとても癒されましたしシリアスとの温度差も心地よかった印象です。ヴィレム二位技官は今期最もカッコいい主人公でした。

 

ゼロから始める魔法の書

原作未読でも分かるほどスローペースな展開で世界観を着々と構築していったり、何気ない日常シーンが伏線として終盤の展開に活かされたりなど全体的に作品づくりが丁寧だった印象です。最近のラノベ原作アニメは慌ただしい展開が多いので、尺に余裕さえ感じさせる本作は逆に新鮮に感じました。とことん"王道ファンタジー"を極めた作風で終始楽しめましたし、ゼロと傭兵の不器用なラブコメも面白かったです。

 

 『ロクでなし魔術講師と禁忌教典

ラノベアニメの醍醐味を前面に押し出しながらも決してテンプレを飽きさせない見せ方がとても秀逸で、必要最低限の内容だけをハイテンポで豪快に描く爽快な作風で終始楽しめました。1話のテンプレから少し逸らした展開で次はどんな変化球が来るのか警戒させつつも結局2話以降は直球ど真ん中で勝負を挑みストライクを重ねていった印象を受けました。破廉恥すぎる制服デザインもまた魅力の一つだったと思います。

 

 

【殊勲賞】(2作品)

つぐもも

お色気全振りのギャグアニメとしても真面目な和風バトルアクションとしても非常に見応えあり、和テイストで古臭い作風や華がない登場人物を脚本で上手く味付けした良質なアニメだった印象です。6話のギャルゲー回をはじめとしたギャグ全振り回はもちろん9話の手紙回のようなシリアスに構える回も見応えがありました。もう大空直美さんの声を1クールに1本は聞かないと満足できない身体になってます。

 

恋愛暴君

序盤は登場人物の強烈な個性と奇抜な設定だけで突っ走るノリと勢いの作品でしたが、真面目に「好き」の意味を模索し始めた後半からは全うなラブコメとして楽しめました。恋愛に関してはご都合主義はあまりなく段階を踏んだ丁寧な展開なのが好印象でした。個人的にこの作品ではずっと黄蝶ヶ崎柚ちゃんがメインヒロインだと思ってましたが流石に最終回のグリの破壊力には勝てませんね。

 

 

選外

サクラクエスト

個人的に放送前の期待値が今期最も高かった作品ですがそれだけに少し残念でした。地域振興という一見地味な題材をコミカルな雰囲気で描いてて見やすかったですし、町おこしに発生しがちな地域住民と余所者の温度差、古き良き伝統と新しい文化の共存の難しさなんかもよく描けてたと思いますが、「面白い」と感じる決定打が欠けてて全体的にどこかパッとしませんでした。PAのオリジナル作品はいつも2クール目から一気に面白くなるので、ここからの巻き返しに期待したいです。

 

ひなこのーと

演劇をテーマにしながらもちゃんと演劇やったのが結局6話の1回きりでそこは残念でしたが、それでも中毒性高いOP&EDを筆頭に、適度に挟まれるデフォルメ演出、毎回可愛いアイキャッチ&エンドカードなど楽しめる要素は多かったので満足です。「可愛さとエロさで全てを捩じ伏せる」という日常系の新境地を開拓した印象を受けました。

 

クロックワーク・プラネット

トーリーや世界観にいまいち着いていけないまま6話辺りから完全に流し見してたおかげで内容は一切理解してませんが、それでも全てが「さすがですナオト様」で片付けられる痛快さが良かったです。当初は僕の中でどこか噛み合ってなかった歯車が、真剣に視聴するのを辞めた結果再び回り始めた印象があります。

 

 

ダメ金

BanG Dream!(10話〜13話)

4月以降も放送してたということで一応春アニメとして扱います。コンテンツの大きさとは相反して物語のスケールは小さかったですが、女子高生の青春模様を誇張せず等身大で描いてたのがとても好印象で、特に日常シーンにおける会話センスは目を惹くものがありました。作画や脚本の不安定さは否めないし世間での評価もアレだったけど個人的にはなんやかんや好きな作品でした。市ヶ谷有咲ちゃんにもう一度会いたいのでブシロードマネーで絶対2期やって欲しいです。

 

 

優勝

エロマンガ先生

オタクの理想や妄想を詰めまくったような至高のエンターテイメントとしてはもちろん、正宗と紗霧の運命的でハートフルな兄妹ラブコメとしても楽しめました。各ヒロインの魅力を最大限に引き出す脚本もお見事で毎週のように萌え殺されましたし、「紗霧アニメーター」を筆頭とした"本気"を感じられるポイントも多く、覇権の座を得るために生まれてきたような作品でした。優勝しないエピソードがまず無かったので、総合100点満点中100万点で文句なしの単独優勝です。 

 

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今期の新作は1クールに1本あるかないかレベルの突出した作品が無かったので結果的に続編モノが上位を占める結果となりました。しかしながら、放送前は一般的にクソアニメと呼ばれる部類だと思ってたラノベ原作アニメ勢が全うに面白かったり、全然注目してなかったオリジナル作品が銀賞に入ったりなど全体的に満足度は高いクールでした。可愛い女の子はもちろんカッコいい男主人公が多かったのも今期の特徴だったかも知れません。

サクラクエスト』『僕のヒーローアカデミア』は来期にも参戦するので2017春アニメのプライドを背負って頑張ってきて欲しいですね。

 

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