Kind's room

アニメの感想、考察など。

2018冬アニメ・視聴作品

新年早々インフルエンザにかかってしまい個人的には幸先の悪い2018年となりましたが、アニメの方はいきなり豊作クールに恵まれたのでまぁ良しとします。
という訳で、私が今期視聴している21作品の3話/4話ぐらいまで見た感想をざっくり書いていきたいと思います。

 

新作

ラーメン大好き小泉さん
天下一品フリークの自分としては一話からガッチリ心と胃袋を掴まれました。学園日常系としての側面は少しありつつも、本当にただラーメンを紹介して食べるだけなのが良いですね。全国チェーン店や有名店だけでなく、即席麺の調理バリュエーションやコンビニ麺のアレンジまで紹介するなど、テイストも幅広くて見やすいです。ひたすら我が道を往く小泉さんの姿に、周りが毒されていく様子も微笑ましくて好き。「喜連瓜破」「野江内代」はまだしも「衣摺加美北」なんて地名大阪人でも知らんわ...

 

ゆるキャン△
のんびりした性格のキャラクター達が繰り広げるゆる〜い雰囲気の日常と、冬の山奥から漂う澄みきった空気感が、最高のヒーリング効果を生み出す珠玉の日常系アニメ。この系統の日常系では『ふらいんぐうぃっち』以来の当たりじゃないでしょうか。女の子達がグループになって楽しい日常を繰り広げるのがきらら作品の醍醐味ではありますが、この作品ではちゃんと「一人の時間」も尊重してる感じが好印象ですね。志摩リンちゃん見てたらソロキャンプツーリングにロマンを感じてきます。

 

スロウスタート
今期のチョコミントアニメその①。第一印象ではごく普通の、むしろ普通すぎて没個性まである日常系だなという印象だったのですが、それも1話のラストで覆されました。基本的にコメディタッチで描かれてはいるものの、一つ年上である事を隠している主人公、人見知りのお嬢様(要介護)、人生転落した引きこもり(二浪)など闇を抱えがちなキャラクターが多く、いつ平和な雰囲気がほろっと崩れてもおかしくない危うさみたいなのを感じられますね。無駄にヌルヌル動かす作画も特徴的で、お話もスロウスターターながら右肩上がりに面白くなっている印象です。

 

刀使ノ巫女
今期のチョコミントアニメその②。剣術による学園バトルものと思わせての愛の逃避行バトルアクション。決勝で相見えるはずだった「斬る剣」の姫和と「守る剣」の香奈美が、全てを薙ぎ払えるように全てを守り抜けるように、一心同体で共闘する熱いストーリーで面白いですね。2クール確定してるだけあって、話数を重ねる度に世界観や設定、キャラクターの心理が丁寧に解かれており、右肩上がりに盛り上がってきてる印象です。バトルシーンでのCGにおける違和感が玉に瑕。

 

からかい上手の高木さん
隙あらば惚れてまうやろポイントを用意するなど、とにかくヒロインである高木さんの可愛さに全振りしたほのぼのラブコメ。高木さんがからかって、西片が仕返しを企むも、それを嘲笑うかのように高木さんが上手く躱し、西片の反応を楽しむという一連の流れが完成されてて面白く、3人の女の子によるスピンオフパートの空気感なんかも良い感じですね。何よりEDが『気まぐれロマンティック』や『AM11:00』など世代ド直撃すぎて最高。

 

三ツ星カラーズ
今期の小学生は最高だぜアニメその①。小学生の女の子3人が既に平和な上野の平和を守る(実際遊んでるだけの)日常コメディ。ある時は謎解きをしたり、ある時はかくれんぼをしたりなど非常に緩い雰囲気でありながら、意外にもギャグの切れ味は鋭く、不意打ちで笑わせてくる作風が特徴だと思います。凝りまくった背景が街並みのリアルさを表現しており、それがカラーズ3人を「本当に何処にでも居そうな小学生」として描けている要因なのかもしれません。う◯こをれ◯こするアニメは名作。

 

りゅうおうのおしごと!
今期の小学生は最高だぜアニメその②。project no.9お家芸とも呼べるロリアニメ枠ですが、ストーリーのしっかりした熱い将棋アニメで面白いですね。ただストーリーが将棋一本のため、将棋が分からないとどうしても置いてけぼりになるのと、『3月のライオン』の「沸々と湧き上がるような熱さ」に慣れてしまっているため、本作の「燃え滾るような熱さ」にまだ慣れないというのが率直な感想。まぁ面白いのは間違いないですし、キャラクターの可愛さも申し分なく、大阪を舞台にしているあたりもポイント高いですね。ぶっちゃけ定期圏内で聖地巡礼できます。

 

刻刻
今期のハイエースアニメその①。時間停止を題材にしたSF作品で、能力バトルものとして決して派手さこそないものの、独特の不気味な世界観や宗教が絡んだきな臭い雰囲気がいい味出してて面白いですね。世界観がかなり謎めいていて、その真髄を誰も知らないため探り探りでストーリーが進むので、話に置いてけぼりにされることもなく見やすいと思います。オサレOPと梅津泰臣氏一人原画のEDも良さげ。全体的にどことなくノイタミナ臭漂うアニメだと思ってましたが、制作のジェノスタジオがどうやらノイタミナから派生したような会社らしいですね。

 

BEATLESS
今期のハイエースアニメその②。1話と2話が導入として微妙だったのでどうかと思ってましたが3話で盛り返した感ありますね。人工知能が社会の中心になった近未来ファンタジーで、人がロボットを操ってるのかロボットが人を操ってるのか分からない、もしかすると実際に成り得ないような近未来の世界観に惹かれます。ヒロインの言動が全て機械的で「魂がない」ことや、好意的な言動も相手への印象操作でしかないことを前提としているので、この手の作品でありがちな、ロボットと人の恋愛展開を予め否定しているのが面白いと思いました。それでも僕は毎晩レイシアちゃんに甘えたい。

 

キリングバイツ
今期のハイエースアニメその③。正統派のアニメイズム枠らしい"B級感"が堪らない獣人バトルアクション。四大財閥の駒として獣と人間のハーフである獣闘士(ブルート)が、覇権争いを賭けた代理戦争を行うという分かりやすいストーリーで、何より「牙の鋭い方が勝つ、それがキリングバイツだ」って耳にタコができるぐらい毎回聞かされてるので、それ以外は余計なことを気にせず楽しめるのが最高です。けだものフレンズ達も可愛くてエロく、話もノリと勢いみたいなとこあるので好きな要素しか揃ってないですね。

 

citrus
今期の竹達さんラーメン食ったり駄菓子食ったり義妹に喰われたりと大忙しですね。義姉のギャル×義妹の生徒会長による姉妹百合で、夏アニメの『捏造トラップ』に負けず劣らずの刺激の強い作風で見応えあります。一つ屋根の下で姉妹が惹かれ合う背徳感も最高ですし、2人を取り巻くキャラクターも魅力的で、ステルスギャルはるみんに至っては早くも今期の優勝ヒロインに名乗りを上げました。あとOPのクレジットに「ギャル監修」なる項目があって「紗霧アニメーター」以来の衝撃を受けました。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン
機械の女の子が感情を身に付けていくようなお話はよくありますが、前提として「機械の女の子が一度は持っていた心を失っている」状態から物語が始まるのはあまり無いと思いますし、京アニの圧倒的な作画を前にすれば全てが新鮮に思えますね。機械的で不器用なヒロインが、人々から託された想いを綴りながら「愛してる」を知っていく、情緒的で温かいお話で掴みは良い感じです。ヴァイオレットの成長譚としてはもちろん、手紙を中心としたストーリーのため一話完結のような形で話を進められるのも強みだと思います。

 

デスマーチからはじまる異世界狂想曲
ストーリーはもはや説明不要なほどテンプレをなぞった安心感ある物語なんですが、それをゲーム画面のユニークな演出で陳腐なものにさせない姿勢が感じられるのは良いですね。こういう作品は如何に自分好みの女の子が出てくるかで作品の評価もガラッと変わってくるので、その辺も期待して見ます。

 

恋は雨上がりのように
今期のノイタミナも当たりですね。45歳バツイチ男×17歳JKという危険な匂いのする設定とは反した超健全でピュアなラブコメで面白いです。真っ直ぐな恋心でグイグイ押す橘さんと、大人らしい紳士な対応をするつもりが結局押される店長という、どこか可愛げのある2人の関係がひたすら微笑ましくてノンストレスで楽しめる感じが良いですね。艶やかな背景やキラキラ演出など、とにかく不純なモノが一切ない綺麗な恋愛作品だと思いますし、早くも今期のお気に入りの一つとなりました。

 

ダーリン・イン・ザ・フランキス
荒廃した世界に誕生した要塞都市で繰り広げられるロボアクション群像劇。男女の意思疎通や相性の良さがそのままロボットの機動力や戦闘力に反映される設定は、何というか発想の勝利という感じで好きです。露骨に性的なものを想起させるシーンが目立ちますが、2話の切なすぎるラストなんかはこの設定でしか生まれないような余韻を味わえたので結果的に正解だと思いますね。放送前から圧倒的覇権オーラを出していたので、この調子だと2クールかけて今年の傑作クラスに成り上がるのではないでしょうか。落ちこぼれ主人公と奇才ヒロインによる無双劇が早く見たいところ。

 

メルヘン・メドヘン
主人公をひたすら愛でる魔法少女学園バトルもの。3話までじっくり導入に使った感じで、現時点では可もなく不可もなくといったところ。ただキャラクターの総合的な可愛さや次回予告の面白さは今期トップクラスだと思います。魔法に慣れないヒロインがひょんなことから毎回全裸になるあたり『装神少女まとい』を彷彿とさせますね。ヒロインの鍵村葉月ちゃんは性格が暗くて友達も作らない典型的なぼっち体質ではなく、如何にも普通の子なのに友達が作れない感じが非常に可哀想で好感持てます。

 

宇宙よりも遠い場所
‪「女子高生が南極に行く」という壮大なストーリーを等身大に描いてるのがまず良くて、彼女たちが南極に近づくたびに得られるワクワク感のようなものが堪らないですね。悩みや葛藤を抱えた少女4人の成長模様や熱い友情を描いた青春グラフィティとしても面白く、「夢を持つこと」「一歩踏み出すこと」の大切さが伝わる眩しいぐらいの青春オーラが最高です。キャラクターの掛け合いもセンス抜群で笑えますし、オリジナルアニメとしては傑作の部類に入りそうな予感ですね。‬

 

たくのみ。
今期の成人女性が晩酌するショートアニメ枠。シェアハウスで暮らす4人の女性がお酒を飲む「たくのみ」描写を中心に、後は主人公みちるを中心としたストーリーが展開される感じで、15分が丁度いい塩梅の面白さですね。お酒が実名で登場するのがこの作品最大の強みではないでしょうか。


継続

だがしかし2
15分枠になったことで、1期の時には感じられなかったテンポの良さが生まれ面白くなったと思います。ただ個人的には1期の時の「田舎の夏」を感じられるノスタルジックな空気感が好きだったので、そこはちょっと惜しいところはありますが。キャラデザも前の方が好みでした。

 

3月のライオン(2期2クール目)
ニゾンのOPがこの作品にばっちりハマってて良いですね。出口の見えないように思えたいじめ問題に、ようやく光が差し込んだ2クール目。ひなたが名前の通り「陽の当たる場所に導く救世主」として、一人の女の子を、そして零を救った姿に思わず感涙でした。長い長いトンネルを抜けて清々しい気持ちになったのも束の間、再び真剣な将棋モノとして作風が戻ってきそうなので楽しみです。ただ2/3(土)以降は3週連続で休みらしいですね。オリンピック許すまじ。

 

魔法使いの嫁(2クール目)
※後日追記


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今期は『ラーメン大好き小泉さん』『ゆるキャン△』をはじめ『三ツ星カラーズ』『スロウスタート 』など日常系が豊作な印象を受けます。『ダーリン・イン・ザ・フランキス』や『刀使ノ巫女』などのオリジナルアニメも序盤から好印象なので、ここからどんどん盛り上がって欲しいですね。

‪今期はこれらの21作品に加えてBS11で『ハイスクール・フリート』、MBSで『ジョーカー・ゲーム』の再放送も見てます。どうでもいいですがこの2作品に加えて『キズナイーバー』と同じ枠でTRIGGER制作アニメもやってるので毎週土曜日の2016年春クール感がすごい。‬