Kind's room

アニメの感想、考察など。

2017夏アニメ・格付け&総括

灼熱の時期に始まった今期アニメが、終わりを迎えたと思えば外も肌寒くなり、いよいよ来期に向けてアニメの衣替えをしなければならない季節がやってきました。

というわけで早く来期アニメに魂を移すためにも私が今期視聴した全24作品の格付けと作品ごとの総括をやっていきたいと思います。

 

格付けの定義としては、

金賞」:今期で最も総合的に優れた作品

銀賞」:金賞に次ぐ優れた作品

銅賞」:銀賞に次ぐ優れた作品

「技能賞」:脚本、演出、作画など随所に優れた技術を発揮した作品

敢闘賞」:全体的に安定して高い完成度を誇った作品

殊勲賞」:個人的に強いインパクトが残った作品

「選外」:惜しくも入賞を逃した作品

優勝」:今期で最もエンターテイメント性に優れた作品

といった感じで独断と偏見で決めています。

 

それでは早速【金賞】から発表していきます。

 

 

金賞

メイドインアビス

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業界屈指の豪華スタッフ陣により生み出された今期の「覇権」と呼ぶにふさわしい作品でしょう。深夜アニメのレベルを超えた映像美や丁寧に構築された世界観など、とにかく純度100%のファンタジー作品として完成度が高かったです。探窟家の宿命である二度と戻れない旅を"憧れ"や"ロマン"でひたすら突き進む冒険ストーリーも毎回ワクワクさせられました。決して包み隠すことなく視覚にダイレクトに訴えかけるようなグロシーン、それに聴覚に突き刺さるような声優陣の気迫の演技が世界観やストーリーを盛り立てる素晴らしい働きをしており、世界観に身を任せて「アニメーションの魅力」にじっくり浸れる貴重な体験をさせていただきました。間違いなく今年度屈指の傑作だったと思います。

 

 

銀賞(2作品)

プリンセス・プリンシパル

私の観測範囲内では今期最も人気のある作品でした。一話一話のクオリティは間違いなく今期屈指のレベルを誇り、百合成分配合の人間ドラマやド派手なアクションなど「スパイらしくない要素」で上手くアニメ映えしてた印象を受けました。個々のエピソードを重視するあまり本筋が薄くなってた(掴みづらかった)感はありますが、「2人のプリンセス」を主軸としたストーリーは"尊い"と言わざるを得ないほど完成度が高く、売り上げ次第では2期やる気満々だと言わんばかりの布石の残し方も好感持てました。オリジナルアニメとしては近年稀に見る傑作だったと思います。

 

僕のヒーローアカデミア

「職業体験」「vsステイン」「期末試験」の3本構成で今期も最高に熱くさせられました。体育祭一本で毎週のように熱いバトルが繰り広げられた1クール目よりはどうしても勢いは劣ってしまいますが、職業体験で各々のステップアップを描き、ステイン編でヒーロー観を改めつつ、期末試験でそれらの成果を示すという丁寧な構成で見応え充分でした。全体的に先日決まった第3期への1クールかけた「盛大な前振り」という印象を受けつつも、ステイン編の第30話を筆頭に一点突破の破壊的な面白さは健在。主人公のデクだけでなく他のヒーローたちにも満遍なく焦点当てているのが2期の特徴で、それが面白さを加速させている気もします。早く3期が待ち遠しいですね。

 

 

銅賞(2作品)

『ナイツ&マジック』

個人的には今期最大のダークホース。話がナレーションでサクサク進む分ストーリーや設定が把握できない部分もありましたが、それでも序盤の異世界転生要素を消し去るほどとにかくメカアクション一本に絞った真っ直ぐ爽快な作風で本当に楽しめました。常に新しさを追求するエル君の革新的な性格がそのまま物語を突き動かしてて見やすかったですね。そんなエル君を作品の象徴的存在にしつつキッド君やディー先輩やエレオノーラ様にエル君にはない"主人公感"を出させたことでより盤石の体制になった印象を受けます。迫力満点のダイナミックなメカアクションはそりゃもう「男のロマン」ってやつを掻き立てられましたし、今期最も高揚感を得られた作品だと思います。

 

サクラクエスト

1クール目は「面白い」と思える決定打にかけてどこかパッとしなかったんですが、2クール目は18話の教授の話を境に面白くなった印象。発展や活性化を中心に描いた1クール目に対し、維持や保存といった部分に焦点を当てたことでストーリーに現実味が増して、より見応えも生まれたと思います。ギスギスした展開が少なくなった分だけ本筋に安心して入り込めましたし、二話構成の起承転結で綺麗に纏まったストーリーも素晴らしく、何より間野山の町おこしと由乃たち5人の成長を連動させつつ両方とも"等身大"に描ききったのも良かったですね。

 

 

【技能賞】(3作品)

天使の3P!

気弱な少女たちと少年の成長を描いた"優しさ"が奏でるストーリーに時に感動し、一定の需要を的確に撃ち抜く犯罪スレスレの内容で時に笑ったりと、とにかくメリハリの効いた作風が良かったと思います。バンド要素をおまけではなく"軸"にしてたのも好印象で、楽曲や演奏シーンのクオリティも常に高いものがありました。この作品を通して自分の人生に足りないのはcv.日高里菜ツンデレでブラコンな妹なんだと気付かされましたね。

 

ゲーマーズ!

「青春錯綜系ラブコメ」の名に恥じぬ男女のすれ違いコントは毎度ながら芸術的で面白く、それを終始一貫させながらも飽きさせないストーリーの見せ方が上手かったと思います。主人公の雨野くんにあまり好感持てなかったり終盤のシリアス展開でちょっとブレーキかかった印象もありましたが全体的に見れば良作の類だと思います。何よりメインヒロイン天道花憐ちゃんが可愛かった。

 

賭ケグルイ

「美少女賭博譚」の美少女要素が感じられないほど"狂気"を徹底した作風で面白かったです。ギャンブルが題材だけあって常に張り詰めた独特の雰囲気や、狂気を助長させるようなケレン味溢れる演出、そして声優陣の迫真の演技などがこの常軌を逸した世界観に引きずり込んでくれました。ゲーム自体もオリジナルかつシンプルなものが多かったですが、その分だけ頭脳戦や心理戦の部分が強調されて見やすかったと思います。

 

 

【敢闘賞】(5作品)

NEW GAME!!

1期よりシビアな作風になったことで社畜アニメに拍車がかかりましたが、青葉のゲーム制作に対する姿勢が"夢"から"目標"に変わるなどとにかく「成長」をテーマとしたストーリーで、各々の"STEP by STEP"で進む成長模様も丁寧で見応えありました。新キャラの登場で新たな風を吹かせつつ既存のキャラクターを更に魅力的に描いたのも好印象(主に飯島ゆんさん)。欲を言えばもう少し日常風景を見たかったですが。

 

ようこそ実力至上主義の教室へ

ストーリー自体は腑に落ちないというか色々ガバガバな点が否めなくて正直それほど面白い印象は抱けなかったんですが、それでも落ちこぼれ達の下克上ってのはやはり見てるだけでも胸が高鳴るものですね。オタクなので作品全体に纏われる"厨二"全開の雰囲気も堪りませんでした。いつになっても綾小路みたいな主人公に惹かれてしまいます。

 

魔法陣グルグル

‪ひたすらノリと勢いのコメディ寄りファンタジーなんですが流石は往年の名作のリメイクだけあって安心感が違いました。もう1クール残してるとは思えない程の詰め込み具合で、間延びの"ま"の字も感じさせないほどサクサク進む冒険譚が見てて楽しかったです。2クール目もククリちゃんの可愛さに癒されたい。あとグルグルのラジオで原作者がわざわざ一般の投稿フォームからふつおた送ってきた話好き。

異世界食堂

夕飯のお供に丁度いいアニメオブジイヤー。「ねこや」の落ち着いた空間と店主の優しさで圧倒的に癒されつつ、毎回変わる主人公の饒舌な食レポで惹きつけるという飯テロの醍醐味も存分に味わえたと思います。あくまでも主役は店主ではないので仕方ないんですが、飯テロアニメとして見るならば調理シーンをもっと描いて欲しかったなとは思います。可愛い女の子のおはだけシーンもあれば尚良かったですね(それは来期)

 

アクションヒロイン チアフルーツ

やはり『TBS×ローカルもの×伊藤美来』の組み合わせは素晴らしい。ご当地ヒロインを題材にした緩い雰囲気の中にしっかりヒロイン達の成長譚を描いた"情熱的"なストーリーで毎回胸を熱くさせられました。チアフルーツによる劇中劇が素直にクオリティ高くて面白かったり、隙あらばパロディを盛り込んだりなど楽しめる要素も多かった印象です。ディオメディアの高いポテンシャルを再確認できるような良作でした。

 

 

【殊勲賞】(2作品)

はじめてのギャル

中学生のようなノリで展開されるラブコメに程よい安心感を抱きつつ、下ネタ&ロリコンなどの不健全要素とシンプルで王道の恋愛要素のバランスも良くて非常に楽しめました。八女さんを愛でるだけでなく負けヒロインズも魅力的に描いてたのが好印象で、当初は薄ら寒く感じてた男子組パートをいつの間にか純粋に楽しめてたのも大きいですね。原作ではモブ同然だったらしいDTトリオをアニメ化においてメインキャラに昇格させた判断が功を奏した印象です。

 

ノラと皇女と野良猫ハート

ショートアニメから唯一の入賞。初回の火災保険のオチでいきなりグイッと掴まれ、3話の肘確回でもう大好きになりました。謎の実写回だったりクイズ回だったりロボ回だったりとにかく何でもありな感じで終始面白く、終わってみれば5分アニメとは思えないほど満足感に満ちていました。「太平洋」と「肘が確定する」は今年の個人的流行語大賞に早くもノミネート。

 

【選外】(8作品)

恋と嘘

‪登場人物みんなが優しすぎる故に自分の気持ちに"嘘"を付き続ける毒気のない恋愛模様と、キスシーン等を濃厚にがっつり描く姿勢のギャップなんかは良かったと思います。ただどうも自分好みじゃなかったというか、とにかく真田莉々奈ちゃんの可愛さぐらいしか印象に残りませんでした。エロ漫画の導入みたいな設定から始まりエロ漫画のお手本のような3Pエンドで締める紛うことなきエロアニメでしたね。

 

セントールの悩み

異種間による平凡な日常系としてはもちろん、その陰からどことなく漂う"社会派"な雰囲気や"道徳的"な内容で他の日常系とは一線を画した作風が見応えあり、その日常に潜んだダークな面を一度爆発させた9話は特に印象深かったです。突拍子もなくどエロい描写挟んだり百合をガンガンぶっ飛ばしたりなどとにかく前衛的な作品だったと思います。ただ正直、今期で30分が最も長く感じた作品でもありました。

 

バトルガール ハイスクール

この系統の王道を行く丁寧なストーリー展開でしっかりシリアスに踏み込むところなんかも良かったですし、6話のギャグ全振り回や8話の日常回、9話の文化祭回のような息抜き回は特に面白かったです。ただ同じような題材の『スクールガールストライカーズ』を既に体験してしまってる以上、どうしても狂気とか空気感とかインパクトを求めてしまい満足感が得られませんでした。スクストの罪は重い。

 

18if

異世界スマホがクソアニメならこちらは「糞アニメ」でしょう。監督や脚本、作画監督などが毎回変わり、一話完結で毎週全く異なるテイストの話が繰り広げられるため見てて飽きることはありませんでした。ただ各回の監督が好き勝手に独自のワールドを展開するため見事に毎回別アニメ状態となり、もはや「公共の電波を使った実験」でしたが、そういう前衛的で恐れを知らない自由な作風が魅力でもありました。我こそはクソアニメ愛好家だという方は是非9話だけでもご覧になって下さい。責任は一切とりません。

 

アホガール

序盤は純粋に笑えましたがずっとあのノリだと流石にキツイぜよしこ...。ただ赤髪ギャルちゃんや隅野さやかちゃんが作品のいい清涼剤を果たしていたとは思います。

 

徒然チルドレン

本当に個人的な意見なんですが、「夫婦漫才カップル」と「吹奏楽×サッカー部カップル」があまり好きじゃなかったのでその2組に焦点が当たり続けた終盤が残念でした。ざーさんのキャラもっと出さんかい!!!!

 

捏造トラップ-NTR-

刺激の強い作風だけに10分でライトに楽しめたのは良かったと思います。尺の都合上仕方ないにしても最後の落とし方が強引に感じたのは残念でしたが、毎回女の子同士のイチャイチャが目の保養になってたので終始楽しめました。とりあえず武田はどっかで報われてくれ。

 

クリオネの灯り

いじめや病気など苦難を背負ったみのりちゃんが小さな幸せを見つけて健気に生きる姿がとても印象的だったんですが、最終的に「一生消えない後悔がいじめの代償」を伝えるだけの舞台装置に感じてしまい残念。なんというか小学校の道徳の教材みたいな作品でした。

 

 

優勝

異世界はスマートフォンとともに。

今期最高のエンターテイメント。いろんな意味で話題になりましたが私は充分すぎるほど楽しませてもらいました。薄味で安っぽい本編はひたすらストレスフリーかつノンカロリーで味わえる"優しさ"があり、一定の層のニーズに真摯に応えてくれるその姿勢には"愛着"しか湧きません。萌豚枠としても個人的には今期一番強かったと思いますし、ラストの各ヒロインの魅力を最大限に引き出したハーレムエンドなんて「優勝」以外の言葉ではとても言い表せないレベルの完膚なきまでの優勝でした。何より『純情エモーショナル』とかいう神曲を生み出したのが優勝。

 

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今期アニメを牽引していたのは終始『メイドインアビス』『プリンセス・プリンシパル』の二作だった気がします。あとは『サクラクエスト』の2クール目からの健闘や『ナイツ&マジック』の終盤の怒涛の追い上げなんかも光りました。『僕のヒーローアカデミア』や『NEW GAME!!』など続編モノのクオリティは安定して高く、『ゲーマーズ!』や『天使の3P!』など萌豚の心を刺激してくる作品も多かった印象です。あと最後まで我が道を貫いた『異世界はスマートフォンとともに。』の功績も2017夏アニメを語る上では欠かせないですね。前期とは対照的に今期は新作が上位をほとんど占めるなど全体的に満足度の高いクールでした。
魔法陣グルグル』は私が視聴していたなかから唯一秋アニメに参戦する作品なので、2017夏アニメのプライドを背負って頑張ってきて欲しいですね。

 

 

 

 

2017夏アニメ・エピソード10選

私が今期で視聴した全19作品229エピソード(※)の中から特に良かったと思うエピソードをランキング形式で発表していきます。


明確な選考基準はありませんが、純粋な面白さやインパクトの強さ、単純な好みなどを総合的に見たうえで独断と偏見で順位を付けました。


それでは早速10位からどうぞ。

(※)総集編及びショートアニメを除く。

 

 

10位   サクラクエスト 18話「ミルネヴァの杯」

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この作品に対する評価が世間的にも個人的にも高くなり始めたのはここからだと思います。衰退が進む間野山の限界集落を、助け合いの精神が生んだ吊灯篭などの「アナログな知恵」と、映像記録やSNS等をはじめとした「デジタル化」の共存でより根強い"コミュニティ"を形成したことで、衰退まっしぐらだった集落の未来を少しでも繋いだ展開がすごく綺麗に纏まってて見応えありました。今までの活性化や発展といった内容だけでなく"維持"や"保存"をしっかり描いてたのが特に好印象でした。教授の「人は楽しそうなところに集まってくる」という言葉も、その後のみずち祭りの話を象徴してるようで印象深かったです。教授が最後に死ぬ必要があったのかはちょっと謎ですが。

 

9位   ナイツ&マジック 9話「Force & Justice」

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OPに爆音SEが付き始めた回で、作品の面白さ自体がここから急加速したという意味でのランクイン。エル君の技術を盗み取ったジャロウデク王国が怒涛の勢いで侵攻を始め、ゆかり王国もといクシェペルカ王国の王都が陥落、ゆかり姫もといエレオノーラ姫が誘拐とAパートは作中最もシリアスな展開で見応えありました。そんなシリアスな雰囲気を吹き飛ばすエル君と斑鳩の圧倒的無双っぷりは本作の醍醐味である爽快感を味わえましたし、後にディー先輩のライバル的ポジションになる通称"剣だらけ"との初顔合わせもあったりと盛りだくさんの内容でした。この2人の熱血漢vs脳筋の構図がほんと好き。

 

8位   賭ケグルイ 7話「拒絶する女たち」

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本作の真骨頂である"狂気"が全面に現れたとにかくヤバいエピソード。この回では5枚のカードの並べ方を予想し、より多く的中させた方が相手との正解数の差だけ引き金を引くというロシアンルーレットが行われ、しかも銃に入ってるのが「実弾」というスリル満点の内容でした。妄はとにかくスリルを求める"変態"だったため、ワザと負けて夢子に撃たれるのが彼女にとっての「勝ち」だったのに対し、夢子はそれを察して自身の身を守りつつ妄のお遊びにも付き合わない「引き分け」に持ち込むという一歩も二歩も上手のギャンブル脳を見せつけたのが爽快でした。何より夢子の強さに惚れ込んだ妄が興奮のあまり身体の至るところから謎の液体を垂らすシーンでは爆笑しましたし、CVの伊瀬茉莉也さんの怪演にも圧倒されました。

 

7位   天使の3P! 6話「ベーシストを連れてくな!」

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まず5話の犯罪スレスレドスケベMV製作回と話を繋げてきたのは上手かったと思います。家族同然の3人が引き離されかけるシリアス展開でしたが、優しい人が集まるリトルウィングだからこそ部外者の響が希美たちを多少強引に説得する展開が理に敵ってて非常に良かったです。本作から溢れ出る"優しさ"が奏でたストーリーに素直に感涙でした。ここで根付いた「相手の気持ちを確かめた上で自分の気持ちをしっかり伝える」というポリシーがその後の展開にしっかり活かされてたのも良かったですね。こういう感動的ないい話もあれば頭のネジがぶっ飛んだような話もあって、そういう雰囲気の"緩急"がこの作品の魅力だったかもしれません。あと遊園地デートではしゃぐ貫井くるみちゃんも最高に可愛かったです。

 

6位   はじめてのギャル 4話「はじめての清楚ギャル」

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「表向きは才色兼備な優等生だけど実は清楚系の皮を被った腹黒ヤンデレ美少女」である香椎結衣さんのメイン回で本当に僕の"好きどころ"を的確に撃ち抜いてきたエピソードでした。『魔装学園H×H』原作者である久慈マサムネ先生の脚本回だけあってか「萌え」と「エロ」と「ギャグ」の配分が完璧でしたし、香椎さんのキャラを活かしつつ欲しいとこに欲しい展開がくる充足感も堪らなかったです。また主人公ジュンイチのいつにも増したキレッキレの妄想や、普段はおしとやかな香椎さんがジュンイチに振られて子供のように喚くシーンなんかも見どころでした。はじギャルを見てなかった人はせめてこの回と5話のcv.小倉唯ロリ巨乳幼なじみの回を視聴することをオススメします。

 

5位   プリンセス・プリンシパル 8話「case20 Ripper Dipper」

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数奇な運命を辿ったアンジェとプリンセスの10年に及ぶ物語がひたすら尊いエピソードでした。まず2話のチェンジリングの話がそのまま"伏線"と化してたのには驚かされましたし、入れ替わりというありがちな真相を決して陳腐なものにさせない"見せ方"がとにかく上手かった印象です。アンジェが10年に及んで自分の代わりにプリンセスに血の滲むような努力をさせて、なおかつ死に直結するような重圧を追わせてきたことに負い目を感じつつも、10年越しに再会した今それに対する感謝や敬意を込めて「プリンセス」呼びを続けているというエピソードがあまりに尊すぎました。ラストは幼少期と同じくピアノ連弾で締めたのも百合要素を扱った作品として素晴らしかったです。

 

4位   メイドインアビス 10話「毒と呪い」

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いつかこういう展開が来るだろうと身構えてはいたものの為す術なく"圧倒"されました。リコをタマウガチから守ってやれなかったレグからは"無力感"が、そして毒に侵食される前に腕を切断する決断を下したリコからは探窟家としての"覚悟"が存分に伝わっきたのがまず良かったです。そして何より上昇負荷の影響を受けたリコのシーンでは、包み隠さずありのまま描くグロ描写だったり、瀕死に近い状態の口から発せられる聞き取れるか聞き取れないかの瀬戸際の演技などが、異様に現実味を醸し出して見てる側も恐怖や苦痛を"追体験"させられましたし、改めてアニメーションの魅力を実感できるようなものすごい回でした。

 

3位   プリンセス・プリンシパル 6話「case18 Rouge Morgue」

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ドロシーの優しさや甘さに付け入る無慈悲な展開が大好きな本作を象徴するエピソードだったと思います。ロクでなしの父親でもなんやかんや助けてしまうなどドロシーの人間性を遺憾なく発揮しつつ、ベアトリスとの関係がスパイ仲間を超えた"友達"に発展するなど比較的小スケールかつほっこりな終盤までの展開がまず良かったです。そしてなんと言っても居酒屋での父を"迎える"はずの歌が"送り出す"歌に変わるというラストの落とし方が完璧でした。またこの回と同様に"親子愛"が描かれた前回の5話ではちせが自分の意思で父親を討ったことで決別の"涙"を流していたのに対し、6話のラストはドロシーが父親を殺されたとも知らずに最期まで帰りを"笑顔"で待っていたというこの対比も非常にエモかったですね。ベアトリスちゃんがドロシー父に喉をいじられるシーンも印象的でした。

 

2位   メイドインアビス 13話「挑む者たち」

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ナナチとミーティの壮絶な過去を一話尺でじっくり描いたことで別れの場面はこっちも感情移入してしまいボロッボロ泣きました。相棒のミーティを呪縛から解放してあげるため苦渋の選択をし、一旦は覚悟を決めたナナチが、レグが火葬砲を撃とうとした瞬間に止めに入るシーンが特に印象的で、ミーティにかけた最期の言葉が1回目の「付き合わせてごめんな」から2回目は「ありがとな」に変わってたところも感動しました。終盤から登場したキャラのエピソードにここまで感動できたのもストーリーの"見せ方"が上手かったからかもしれません。そして最期まで"憧れ"を捨てなかったミーティと、その"志"を受け継いで生死の境から抜け出したリコの話も前半で出てきた「アビス信仰」と繋がってて涙を誘いましたね。1時間のアドバンテージをしっかり活かしきった圧巻の最終回でした。

 

1位   僕のヒーローアカデミア30話「決着」

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ヒロアカが2クール連続でのエピソード部門第1位。2クール目前半の主人公といっても過言ではないステインは「ヒーロー殺し」として名を馳せていましたが単なる悪役ではなく、私欲にまみれた偽物のヒーローとイタズラに力を振り撒くヴィランのみが粛清対象で全て「正しき社会」のための行動という一貫した理念を持っており、そんな彼の歪みつつも真っ直ぐな"信念"と、気絶をも振り切る"執念"に不覚にも胸を打たれました。デク&轟&飯田の3人vsステインのバトルはジャンプアニメの醍醐味のような手に汗握る熱さで見入ってしまいましたし、ステインに兄を倒された飯田くんが結果的にステインによってヒーロー観を正される展開も皮肉効いてて良かったですね。この騒動の"余波"が先日決まった第3期のお話に繋がってくるという意味でも重要な回だったと思います。3期でもステインの出番あれば嬉しいですね。

 

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というわけで2017夏アニメエピソード部門第1位は僕のヒーローアカデミア第30話「決着」という結果に。
惜しくもランク外でしたが、
ゲーマーズ!4話「INTERMISSION 天道花憐とスランプ・デイズ」
メイドインアビス8話「生存訓練」
プリンセス・プリンシパル5話「case7 Bullet & Blade's Ballad」
バトルガール ハイスクール6話「れんげがくるみでくるみがれんげ」
セントールの悩み9話「世間で偉人って言われている人の苦悩って。/世間で偉人って言われている人の人生って。」
アクションヒロイン チアフルーツ1話「いきなり超天界!」
あたりも好きでした。

 

 

2017夏アニメ・OPED10選

個人的に好きだった夏アニメのOP・EDをランキング形式で発表していきます。

評価基準としては「曲そのものの良さ」「映像のセンス」「曲と映像の親和性」などを独断と偏見で判断しました。

それでは10位から一気にどうぞ。

 

10位   Trip Trip TripORESAMA

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魔法陣グルグル』オープニングテーマ。OSESAMA特有のレトロ感漂う独特の世界観が、リメイクで3度目のアニメ化を果たした往年の名作にピッタリの一曲。9話からはサビにSEも付いたことで映像作品としての完成度も高くなった印象。曲に合わせたキタキタ踊りはあまり好きじゃないけど。

 

9位   旅の左手、最果ての右手/リコ(cv.富田美憂),レグ(cv.伊瀬茉莉也),ナナチ(cv.井澤詩織)

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メイドインアビス』エンディングテーマ。殺伐とした本編とは対照的な圧倒的癒しソング。深層に潜っていく2人の様々な出会いを可愛くほのぼのダイジェストで送る映像も魅力的。最終回の先行上映会に行ったフォロワーさんが言ってた話だと、OPとEDをキャラの声優に任せたのは「世界観が深すぎて、本編と無関係のアーティストに任せたら荷が重すぎるだろう」という理由だったらしくて凄い納得させられました。

 

8位   情熱フルーツ/トキメキ感謝祭

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アクションヒロイン チアフルーツ』オープニングテーマ。至ってシンプルな曲調と歌詞で展開されるcheerfulな応援ソング。なんと言っても「アクションヒロイン チアフルーツは、ご当地ユニットである。ふるさとヒロイン特例法案に乗り遅れた陽菜野を元気にするため、今日も笑顔で戦うのだ!」が好き。

 

7位   空に歌えば/amazarashi

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僕のヒーローアカデミア(2期2クール目)』オープニングテーマ。amazarashi特有の力強いメッセージ性が込められた歌詞とヒロアカの熱い作風が見事にマッチした完成度の高い一曲。曲の後半に長めの台詞パートがあるのでカラオケで歌う際はお気をつけを。

 

6位   Fight on!Luce Twinkle Wink☆

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ゲーマーズ!』エンディングテーマ。名作請負ユニット(個人的意見)であるところのルーチェが歌う王道ラブソング。恋愛に不器用な本作の登場人物を綴ったような歌詞や淡々とした曲調がお気に入り。ただ9/23時点で未だカラオケに入ってなかったのが残念でした。

 

5位   ホシノキズナ/神樹ヶ峰女学園星守クラス

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バトルガール ハイスクール』オープニングテーマ。サビのブチアゲ感は恐らく今期トップクラス。Aメロで日常風景を描き、Bメロでシリアスを漂わせつつ、サビの盛り上がりと同時に作画キレキレの戦闘が繰り広げられる映像の構成もお見事。総勢19名によるユニゾン曲にも関わらずところどころ東山奈央さんの声だけハッキリ分かるところも好きです。

 

4位   One In A Billion/Wake Up,May'n!

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異世界食堂』オープニングテーマ。WUGが2クール連続のTOP5入り。「出会い」「挑戦」をテーマにした爽やかな曲を聴きながら飯テロラッシュの映像を見るのは至福のひととき。初めて聴いたときはMay'nさん少し強すぎないかって印象ありましたが今では丁度いいバランスだったかなって思います。

 

3位   羽ばたきのバースデイ/Baby's breath

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天使の3P!』オープニングテーマ。「まるで革命前夜のように」「世界中を敵に回しても」などその可愛らしい歌声とは相反したロックな歌詞に胸を打たれる一曲。バンド作品だけあり作品全体を通して楽曲や演奏シーンは高クオリティだった印象。なんで歌手の名義が劇中の「リヤン・ド・ファミユ」と異なるのかは謎ですが。

 

2位   ネ!コ!/パトリシア・オブ・エンド(cv.高森奈津美),黒木未知(cv.仙台エリ),夕莉シャチ(cv.浅川悠),明日原ユウキ(cv.種崎敦美)

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ノラと皇女と野良猫ハート』オープニングテーマ。本編ではやや薄かったネコ要素を全力で補う圧倒的ネコソングであり、中毒性でいえば恐らく今期ナンバーワン。サビで圧倒的存在感を放つ「太平洋」も魅力的。iTunesでフルが配信されなかったのがかなり残念でした。

 

1位   純情エモーショナル/リンゼ・シルエスカ他

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異世界はスマートフォンとともに。』エンディングテーマ。薄味で安っぽい本編を一瞬で高級料理に変えてしまう文字通り"エモーショナル"な楽曲。サビ前の「kiss me」の言い方にそれぞれの個性を感じられるのもポイント高い。ただ11話を見てしまうとリンゼちゃんのための曲にしか聞こえなくなりますね。

 

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というわけで2017夏アニメOPED部門第1位は異世界スマホED『純情エモーショナル』という結果に。また惜しくもランク外とはなりましたが、

Hello!My World!!/fhána(ナイツ&マジックOP)

ユー&アイ/大橋彩香(ナイツ&マジックED)

JUMPin' JUMP UP!!!!/fourfoliumNEW GAME!!ED1)

あたりも好きでした。

 

2017夏アニメ・ヒロイン10選

個人的に好きだった2017夏のヒロインをランキング形式で発表していきたいと思います。
前期は山田エルフ大先生が覇権ヒロインの座を掻っ攫っていきましたが、今期はあの日常系作品のヒロインが圧倒的な強さで覇権の座を射止めました。
それでは早速10位からどうぞ。

 

10位   香椎結衣はじめてのギャル

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「表向きは才色兼備な優等生だけど実は清楚系の皮を被った腹黒ヤンデレ美少女」というオタクの妄想を具現化したようなヒロイン。クラスメイトを下僕扱いするなど意識過剰で傲慢な性格の持ち主でありながら、お気に入りのペットとして扱ってた主人公・ジュンイチに振られた場面では子供のようにワガママに喚くというギャップが可愛かったです。ドジっ子属性が付いたりなど徐々にネタ要員になってしまったのが少し残念でしたが、恋敵であるはずのゆかなと友情を深めていったのは好印象でした。もちろんネット配信アイドルのボア様ver.も好き。

 

9位   黒酒路子アクションヒロイン チアフルーツ

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僕のツイッターやブログのアイコンを見て頂ければ分かると思いますが「赤髪の生徒会副会長キャラ」が好きなのでそういう意味ではどストライクでした。路子ちゃんは特にキャップ(御前)との二人三脚の関係性が良かったと思います。御前の役に立ちたいけど一歩踏み出せないヘタレな様子が可愛かったですし、表舞台に立とうとしない彼女に本音をぶつけるシーンなんかも印象的でした。重度の鉄道オタクのあまり部屋が電車だったり、何かあると物事を電車で例えたり、挙げ句の果てにおもちゃの電車と会話したりなど面白キャラとしても充分活躍してた印象です。 

 

8位   佐倉愛里ようこそ実力至上主義の教室へ

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身体がエロくて好き(直球)。出番がそれほど多いって訳でもなかったですが、個人的に「cv.M・A・Oにめっぽう弱い」ってのと「赤縁メガネをかけてる女の子が好き」という理由から好感度抜群でした。人見知りで気弱で常にオドオドしてる様子は小動物のような可愛さがありましたし、持ち前のわがままボディを活かしたドスケベな裏の顔も眼福でした。無人島編で綾小路に口を塞がれて発情するシーンはこの作品における萌え最大瞬間風速を観測。

 

7位   ドロシープリンセス・プリンシパル

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身体がエロくて好き(直球)。序盤は見せ場がハニートラップ程度しか無く正直お色気おばさん程度の印象しか抱けませんでしたが、6話の父親との親子愛エピソードで一気に好きになりました。「スパイである前に人間」というポリシーを持つなど作中では最も人間味が描かれたキャラで、その甘さや優しさに付け入る無慈悲な展開は多かったものの、過酷な運命を背負ってる中でも笑顔を見せる健気な生き様が非常に良かったです。何よりベアトリスちゃんと絡んでるときの表情が完全にママ。

 

6位   八女ゆかなはじめてのギャル

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「容姿はビッチだけど中身は純情で主人公にひたすら一途」というオタクが抱いてるギャルの理想を詰めまくった完璧JK。2話のカラオケシーンに至っては主人公・ジュンイチに気を使ってアニソンを歌い、オタク趣味に理解を示すなど大盤振る舞いでした。他の登場人物たちの個性が強すぎる故に中盤は埋もれてしまった感がありましたが、それでもこの作品の慌ただしい展開を八女さんの包容力や安心感で落ち着かせるという構成は良かったと思います。CVを担当していたイヤホンズ長久友紀さんが完全にハマり役でしたね。

  

5位   ユミナ・エルネア・ベルファスト異世界はスマートフォンとともに。

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今期最高に都合のいい女。4話冒頭で冬夜と出会い、Aパートが終わるまでに婚約にこぎつけるなど本作のスピード感を象徴するような初登場でしたが、その後は12歳という幼い年齢とは対照的な達観した人間性を披露し、他ヒロインたちとの重婚を提案するなど「正妻の余裕」さえ感じられました。11話ではフランシェスカの登場が引き金となり、初めて冬夜を奪われる感覚を味わったことで余裕がなくなり12歳という年相応の女の子の反応が見られてとても可愛かったと思います。

 

4位   リンゼ・シルエス異世界はスマートフォンとともに。

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異世界スマホから立て続けのランクイン。やはり『銀髪×妹』の最強属性はいつの時代でも素晴らしいモノですね。作中のヒロインのなかでは最も嫉妬深い性格の持ち主で、定期的に目のハイライトが消えるなど若干ヤンデレ気味な部分も非常に自分好みでした。11話ではここでもフランシェスカの登場が引き金となり、その嫉妬や闇深い部分、そして冬夜への気持ちなどが募って爆発して最高の可愛さを披露してくれました。もはや『純情エモーショナル』の歌詞もリンゼちゃんの恋心を綴ってるようにしか聞こえないですね。

 

3位   天道花憐ゲーマーズ!

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成績優秀容姿端麗な学校のアイドル的存在でありながらもポンコツツンデレでチョロいところがひたすら可愛い金髪美少女。メインヒロインでありながら出番が少ないなど不憫な扱いを受けることも多かったですが、そんな少ない持ち時間の中でも圧倒的な可愛さを繰り出す姿はまさしくメインヒロインの鑑。個人的にはこの作品全体も天道花憐ちゃんを軸にした話(4話,6話など)の方が面白かった印象を受けました。自分の意中の相手に近寄る女に嫉妬するだけに留まらずネット上の交友関係にまで詮索の幅を広げるなど、意外と独占欲が強いところなんかもポイント高いですね。

 

2位   貫井くるみ天使の3P!

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個人的にcv.日高里菜にめっぽう弱いので第一声を聴いたときからビビッと来ました。構ってくれないことにヤキモチ妬いたり、当然のごとく一緒にお風呂に入ったり、悩みを察して力強く後押ししてくれたりなど「プロ妹」と呼ぶに相応しい天使のような存在。クラス委員長を務めるなど普段はしっかり者でありながら、お兄ちゃんと遊ぶときは年相応の無邪気な様子を垣間見せるところなんかも可愛かったです。当初はリトルウィングの3人を「あの子たち」と呼ぶなど他人行儀だったのが、いつのまにかみんなを下の名前で呼ぶなど他ヒロインたちと自然に距離が縮まってたのも印象的でした。霧夢さんとの嫁姑漫才もなんやかんや好き。

 

1位   飯島ゆんNEW GAME!!

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新作アニメのヒロインがランキングを独占するなかでの堂々の第1位。飯島ゆんさんのことは1期3話の遅刻エピソードの時から既に好きでしたが、2期に入りシビアな作風になったことで本心が垣間見られたり、5話の朝食シーンを筆頭に圧倒的な"母性"を感じられる場面も多かったりなどますます好きにならざるを得ませんでした。そして1位を決定づけたのは何と言っても9話Aパートの篠田はじめとの絡み。はじめの昔の女が現れたときの嫉妬するような表情も堪らないんですが、高校時代地味だった反動で今の派手な服装になってるというエピソードを聞いてあまりの可愛さに今までの"好き"がいよいよ"ガチ恋"に発展しました。あと個人的に大好きな赤縁メガネもかけてたので「鬼に金棒」状態でしたね。もはや文句なしの2017夏クール覇権ヒロインでした。来世は飯島ゆんさんの後輩になって優しく面倒見てもらうか飯島ゆんさんの弟になってひたすら甘えるか飯島ゆんさんの子供になってその溢れ出る母性に包まれるか飯島ゆんさんと結婚してヒモになるかしたい。

 

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というわけで2017夏アニメヒロイン部門第1位は『NEW GAME!!』の飯島ゆん(cv.竹尾歩美)となりました。
また惜しくもランク外でしたが、
ちせプリンセス・プリンシパル
ベアトリスプリンセス・プリンシパル
リーン異世界はスマートフォンとともに。
真田莉々奈恋と嘘
鳥海桜花天使の3P!
あたりも好きでした。
作品別に見ると『異世界スマホ』が一番強かった印象で、次いで『プリンセス・プリンシパル』『はじめてのギャル』『天使の3P!』『ゲーマーズ!』『NEW GAME!!』あたりが高品質な"萌え"を提供してくれたと思います。
来期は飯島ゆんさんを超えるヒロインが果たして現れるのか心を豚にして待ちたいと思います。

 

『18if』9話は歴代のクソアニメさえ"過去"にする

今期アニメも終盤に差し掛かり始めて他の作品が盛り上がりを見せるなか、此の期に及んでクソアニメ街道を突っ走る前衛的な作品があります。
そうです18ifです。

 

以前書いたこの記事では作品の世界観や設定及び第4話と第5話のストーリー解説をしました。そして今回は最新話である第9話について需要もクソもない話をしていきたいと思います。

本題に入る前に改めて世界観の説明を。現実世界で悩みを抱えた女性は「魔女」と呼ばれ、現実を拒絶し、夢に逃げた結果、いつまでも夢から目を醒ますことができない「眠り姫病」にかかってしまいます。そんな眠り姫病にかかった魔女の夢の中にどうやってか潜入し、魔女の悩みをスパッと解決して目を醒まさせ、ついでに惚れさせるというのが本作の主人公・月城遥人の役目です。

第4話以降ストーリーが暴走を続けていた『18if』でしたが、前回の第8話は聴覚障害をテーマにした極めてマトモな内容で見応えがありました。このまま終盤にかけて正統派路線に移行するかと思いきや、今回の第9話に過去最高のクソ回を配置してきたので改めてこの作品に対する信頼度が高くなりましたね。
それでは第9話のストーリー解説を始めていきます。
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 第9話「アイドルはトイレにいかない!」

 

今回の主人公はアイドルグループ『シャーク・レディ』のセンターを務める美咲(cv.新田恵海)。人気絶頂中の彼女ですが週刊誌に根も葉もない事実無根のスキャンダル記事が掲載されてしまい、それを理由としたメンバーからのいじめやプロデューサーからのセクハラに苦しめられていました。

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ちなみに当の週刊誌の表紙ですが「2世タレントの不祥事」「文科省元局長の華麗なる天下り計画」などいろいろ危険なネタが仕込まれてるのも面白いですね。

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それはさておき、美咲は主演ドラマのプロデューサー達と打ち合わせを兼ねた食事へ。そんな中、突然刃物を持った男が美咲の前に現れます。男は美咲の大ファンでしたが、週刊誌の記事を真に受けて美咲に逆恨みし、「このクソビ◯チが!よくも俺の気持ちを踏みにじりやがったな!」と怒鳴りつけながら美咲に近づきます。周りにいた男性たちが庇うこともなく、美咲は無情にも6回めった刺しにされてしまいます。そして美咲は意識が落ち、深い眠りの中へ。ここまでがアバンです。

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OPが明けると、そこにはレオタード姿になった『シャーク・レディ』の他のメンバーや女体化された男性プロデューサーたちが。早くも意味が分からない上に絵面が気持ち悪いですが、実はこれは美咲の夢世界。どうやら現実世界でファンに刺された美咲はそのまま「眠り姫病」に陥ってしまったようで、その昏睡状態の夢の中で作り上げた世界がこの夢世界です。美咲の夢世界に現実世界から意識だけ連れて来られたのが彼女たちになります。

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そしてこのSM嬢のような格好をした金髪の女性こそ夢世界での美咲の姿、つまり魔女の美咲です。ちなみに現実世界と夢世界は一応リンクしており、美咲の夢世界に意識だけ連れて来られた女性陣(及び一部女体化された男性陣)も現実世界で眠っている間は美咲と同じ夢と記憶を共有しています。

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なぜ彼女たちがこのような服装をしているのかというと、ここは「ナイトメア アイドルスクール」と呼ばれる架空のアイドル養成学校。魔女美咲が鬼教官となりレオタード姿の女性陣に「真のアイドル」になるための地獄の訓練を化すのが目的だそう。

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当然こんな理不尽な訓練が他のメンバーたちに受け入れられる訳もなく『シャーク・レディ』のメンバーの一人が美咲に歯向います。しかし美咲は彼女が毎晩プロデューサーの変態趣味に付き合っている変態女だということを知っており、それを盾に従わせようとします。今回のエピソードはマジでろくな奴が登場しません。
そしてここから美咲の暴走がスタート。現実世界で自分を苛めてきた彼女に対する復讐なのか「お前なんかう◯こに集るただのハエよ!いいえ、う◯こそのものだわ。そうよ、お前なんかう◯こになってしまえ!」とアイドルらしからぬ暴言を吐きます。えみつん完全に吹っ切れましたね。

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するとあら不思議。美咲に「うんこになってしまえ!」と言われた彼女は変身バンクを経てマジでう◯こになってしまいました。これではクソアニメどころか糞アニメです。

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文字通りクソみたいな展開になってきましたがここから更にエスカレート。このレッスンには美咲のマネージャーも強制参加させられていますが、体型的にも年齢的にも厳しく練習についていけません。そんな中美咲は突然クイズを出します。内容は「インカ帝国の初代皇帝」。答えはみんな大好きマンコ・カパックですが、マネージャーは美咲の身体を張ったヒントでも答えられず。

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すると美咲はマネージャーの股間部分を燃やして「この広い世界には今のアンタみたいな状態の地名があるそうよ」と渾身のギャグを披露。ちなみにその地名はロシアのモスクワにあるヤキマンコ。う◯この次は小学生レベルの下ネタに走り始めました。

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まだ暴走は続きます。厳しいレッスンの中彼女たちは一度もトイレにいけずいよいよ限界。そんな中『シャーク・レディ』の一人がトイレに行きたいと懇願。しかし美咲は「一流のアイドルがトイレに行くわけないでしょ」という超理論でそれを跳ね除けます。

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それでも我慢できない彼女に対し美咲は「あなたも焼きま◯こになりたいのかしら?」と先ほどの下ネタを活かしつつ彼女の股間に刺激を与えます。そして彼女はとうとう失禁。早くも今期アニメ史上最悪の展開になってきました。

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しかしこんなアホらしいレッスンを一人真面目にこなす少女がいました。彼女の名前はナナ(cv.広橋涼)。春アニメの『つぐもも』でもそうでしたが最近意外なところで広橋さんの声をお聴きしますね。

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場面はアイドル養成学校を飛び出し砂浜でのトレーニングへ。過酷なランニングで疲れ果てたナナは口からレインボーな液体を吐き出します。「う◯こ→焼きま◯こ→おしっこ→ゲロ」という考えられる上で最悪の流れが完成しました。

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そしてランニングのペースが遅い奴を見つけるやいなや美咲は再び下ネタクイズ大会を敢行。内容は「ナイジェリア東部タラバ州の民族」。ちなみに答えはマンビラ族ですが、今回は問題を出しただけで特に何も起こりません。もはや何のために問題を出すのかという理由付けすらなくなってきました。

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 この日のトレーニングも終盤。ここでナナは美咲の恋もしない、トイレも行かない無敵のアイドルを体現した姿勢に憧れていることを告白。しかし美咲は「いまや落ちた偶像よ。テレビでも週刊誌でも叩かれてネットでは大炎上。メンバーやスタッフからの信用すらも...」とネガティブな発言をします。美咲(cv.新田恵海)の配役に何か意味が込められているような気がしてきました。

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しかしナナは「美咲さんは永遠のアイドルです!みんなが憧れる国民的スターです!」とキラキラした眼差しで言います。何の穢れも知らなさそうなナナに美咲は「アイドルたちの真実が分かる」と言って『プロ野球大毎オリオンズにいたフランク・マニーの本名』を調べておくよう促します。ちなみにマニーの本名は野球ファンならご存じマンコビッチ。もういい加減にしろ。

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レッスンを重ねるうちに彼女たちはみるみる成長を遂げ、鬼教官だった美咲も「最高のチーム」と称賛するまでになりました。ここで流れてた挿入歌が無駄にいい曲なのが少し腹立ちます。

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そんな中物語は急展開へ。ナナの元に「何してるの?お兄ちゃん」と言いながら寄ってくる謎の美少女が。実はこの娘は主人公・遥人にしか見ることのできない正体不明の謎の少女かつこの作品のマスコット的キャラクターリリィ(cv.名塚佳織)。つまりナナの正体こそ美咲の夢世界に潜入していた遥人(女体化ver.)だったのです。これまでの衝撃の展開の数々に掻き消されて主人公の存在をすっかり忘れていました。

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遥人はそもそも『シャーク・レディ』と美咲の大ファンであり、美咲と一緒にいられる時間に純粋に喜びを感じていました。さらに美咲に罵倒されたりお仕置きされることで悦びも感じていました。
そんな変態女もとい変態男である遥人に呆れたリリィは制裁を与えるため、遥人の身体を男に戻します。すると遥人の遥人が復活どころか膨張していきました。男の勃起描写を描いたのは恐らく『セイレン』以来でしょうか。

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ナナが遥人なったため声も広橋涼さんからいつもの島崎信長さんにチェンジ。男子禁制の「ナイトメア アイドルスクール」に男がいることはギルティ。遥人は捕まえられて拘束されます。

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大の男嫌いの美咲は遥人の遥人を見るのさえ抵抗があるため、他のメンバーにお仕置きを命じます。まずは女体化した男性陣が遥人に対し玩具を使って弄り倒すという絵面的に最悪のシチュエーションが始まります。完全に監督の趣味でしょ。

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続いては女性陣のターン。拘束して身動きが取れない遥人の身体をいやらしく触ったり耳元でいやらしく囁いたりして遥人の遥人を再び隆起させます。だから完全に監督の趣味でしょ。

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そんな変態プレイの数々を見兼ねた美咲は止めるよう促します。ここでメンバーたちは「教官であるあなたの技が見てみたいわ」と最後のお仕置きを美咲に託します。男慣れしていない美咲は、いつの間にかメンバーたちと形勢逆転。

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遥人の遥人を目の前にした美咲は「出来ない...こんな男性の...」と言って泣き出してしまいます。他のメンバーが男性のナニかと問うと「知ってるくせに...サントメ・プリンシペ共和国の保健衛生大臣の名前くらい...」とお得意のクイズで対抗。意味が分からず呆然とするメンバーをよそに美咲は逃げ出してしまいます。ちなみにクイズの正解はメガチンポ大臣。もう怒られちまえ。

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しかし遥人は股間部分からモンスターを召喚し、謎の白いネバネバした粘液を放出して他のメンバーたちをやっつけて脱出します。今までの話数には無かった超展開に視聴者もそろそろ動揺を隠せません。

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そして遥人は逃げ出した美咲の元へ。脱出の経緯を聞いて驚く美咲に遥人は「ここは夢の中だぜ?なんでもありさとドヤ顔で言い放ちます。9話目にしてついに言いやがったなお前。

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ここで美咲の自分語りが始まります。何でもありの夢世界で他のメンバーやプロデューサー達など今までに傷つけて来た連中に仕返しをするはずが、結局負けて逃げ出してしまった美咲。現実世界では「無敵のアイドル」として活躍して来ましたが、実際は当然トイレにも行くし恋もしたい一人の女の子。ファンや他のメンバーのために自分を押さえ付けて我慢してきたアイドル人生に限界を感じていました。にしても絵面が酷い。

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しかし遥人は他の人のために我慢してきたという美咲に「それは違うんじゃないかな?自分の夢のためだろ?」と投げかけます。この台詞がどうやら核心を突いたようで美咲は何かに気付かされ、そしてこの作品ではおなじみ強引に良い話っぽく締められるエモめのBGMが流れ出します。

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続けて遥人は「夢があるからこそ人は強くなれる。自分が何者になりたいという強い思いがあるからこそ一途な気持ちになれるんじゃないかな」などとそれっぽい適当なことをぬかして美咲を励まします。遥人の純粋な眼差しに子供の頃の「自分の歌や踊りで世界中の人を元気にしたい」という夢が呼び起こされた美咲は、心機一転新たな形で頑張ることを決意。遥人に救われた美咲は「眠り姫病」を克服して現実世界へ戻ります。いいシーンなのになんで最後まで勃起してんだお前。

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場面は現実世界での『シャーク・レディ』のライブシーンに。美咲は他のメンバーたちとも和解してスッキリした表情に。そして美咲はファンの前でアイドル卒業を発表。「私は恋を知りました」とファンの前で堂々と宣言したため罵詈雑言を言われつつも、子供の頃の純粋な思いを胸に美咲は新たに一人の歌手として、そして女として夢を追いかけて行きました......(完)

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今回の話を要約すると、人気アイドルグループ『シャーク・レディ』の美咲が、ある日スキャンダルを理由にファンに刺されたのをきっかけに「眠り姫病」に陥り、その夢世界の中で鬼教官となり理想のアイドルグループを養成するも、夢世界で出会った遥人に自分が本来描いてた「夢」を思い起こされて、その「夢」を胸に現実世界でアイドルを卒業して一人の歌手として、そして女性として第2の人生を歩き始めた、という感じです。

 

 

しかし今回の内容にはツッコミポイントが4つほどあります。どうか最後までお付き合いください。

まずは1つ目。正直どうでもいいんですが最初の方にあったクソもとい糞シーンです。美咲に「う◯こになってしまえ!」と言われた女の子は変身バンクを経て文字通りう◯こにされてしまいましたが、その後いつの間にか人間の姿に復活して普通にアイドル活動を送っていました。実は彼女の他にもう◯こにされたメンバーが4人ほどいました。その4人はトイレで練習をサボってるところを美咲に発見され、そして変身バンクを経てう◯こにされた後トイレに流されるという衝撃的な内容だったのですが、次のカットでは普通に人間の姿に復活していました。どういう経緯で復活したのか気になるところではありますが、遥人の「ここは夢の中だぜ?なんでもありさという台詞を前にすればこの指摘もアホらしくなりますね。

 

そして2つ目。なぜ現実世界では清純派アイドルである美咲が夢世界ではここまでお下劣なキャラに成り下がってしまったのか。そもそも美咲は本当に大の男嫌いで、当然スキャンダルの記事もでっち上げられたモノでした。恐らく美咲はその男嫌いを拗らせすぎたあまり性癖が歪んでしまい、ストレスによる憎悪の感情も入り混じった結果、今まで我慢してきたものが爆発してあのような現実世界とは真逆のキャラ形成に繋がったものだと考えられます。なぜ毎回小学生レベルの下ネタをチョイスしたのかは......監督の趣味でしょ

 

そして3つ目。これは恐らく視聴者が一番気になったとこだと思います。最初の方でファンに6回もめった刺しにされた美咲ですが、意識が落ちたときに同時に発症した「眠り姫病」(夢世界)を経て、現実世界に戻ってきた時には何事もなかったかのようにピンピンしており普通にライブをこなしていました。死んでてもおかしくないような刺され方をしてなぜピンピンしてるのか気になるところですが、推測できるのは以下の5つのパターンかと。
①傷が軽傷で目覚めてすぐ復活できた説
②最後のライブシーンも夢世界の続き説
③そもそも刺される前から夢世界だった説
④そもそも刺された時点で死んでいた説
⑤ここは夢の中だぜ?なんでもありさ
が現実的に考えると有力ですがそれでは単純すぎて面白くないですね。
だとすると美咲は実は救われておらず夢世界に取り残されたままということになりますが、最後のライブシーンでの美咲が夢世界の姿(SM嬢)でなく現実世界の姿(アイドル)に戻っているためこの説は確率が低いです。
も同じく美咲の姿がアイドルであったため確率は低いと思います。
に関しては、そもそも「眠り姫病」を発症して初めて夢世界が生まれる設定なので、仮に死んでたとすると今まで見せられてきたものは一体何だったんだという話になるので止めときましょう。
ですが、この作品は各話監督交代制で毎回好き放題やるスタイルを取っており、その分ストーリーや設定に整合性が取れてない部分があるため、設定が新たに生まれたり消えたりしても不思議ではありません。実際これまでの回もそうでした。なので結論としては「これは18ifだぜ?なんでもありさ

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※9月12日追記

⑥刺されたのは美咲でなく男性プロデューサーのうちの一人だった説

の説は他の方がツイッターで言ってたのを見かけて目から鱗でした。そもそも美咲はあのとき悲鳴をあげただけで実際に刺された描写は描かれてないため、ここでは男性プロデューサーが刺されたと仮定します。そして思い出して欲しいのが夢世界で女体化されたこのおっさん幼女。

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この幼女の現実世界の姿は美咲にセクハラをしていた犬吠埼という名前の男性。男性プロデューサーの中でなぜか一人だけ名前がありましたし、加えて他の男性陣が夢世界で身体だけ女性になったのに対し、犬吠埼だけは声以外全て女性そのものへ変貌を遂げるなど他の男性陣との差別化が徹底されていました。

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極め付けはこの不自然に一人だけ生えていた「天使の羽根」。これが既に犬吠埼が死んでいたことを意味するとなると美咲が現実世界でピンピンしていたのも全て辻褄が合います。もし犬吠埼が美咲を庇って死んだならば、夢世界の美咲はせめてもの報いとして犬吠埼を可愛い幼女姿に変貌させてあげたのでしょうか。にしても意外と設定が練られていたことに感心してしまいました。見直したぞ18if

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最後に4つ目。根も葉もない事実無根のスキャンダル記事を書かれたアイドルである美咲の配役に新田恵海さんを起用した点ですが、これはとても偶然とは思えないですよね。境遇があまりにも似ているというのはありますが、美咲が劇中で言った台詞を抜き出してみても「いまや落ちた偶像よ。テレビでも週刊誌でも叩かれてネットでは大炎上」「今まで私を傷つけてきた連中に仕返ししてやろうと思ったのに結局負けて逃げ出しちゃった」などとメタファーともとれる台詞も多かった印象です。しかし美咲はスキャンダルを完全に振り払い、心機一転して新たな道を歩き始めました。今回の新田さんの演技も全体を通して何か「吹っ切れたモノ」を感じられて非常に素晴らしかったと思います。個人的には例の騒動は全部デマだと信じてるので、美咲の「もう一度頑張ってみようかな」という台詞同様にまた活躍して欲しいですね。応援してます。

 

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今回も長くなってしまいましたが、第9話はアイドル業界の生臭い裏事情に加えて、小学生レベルの下ネタクイズ大会、極め付けはう◯こに焼きま◯こにおしっこにゲロに勃起というアニメ史に残る最低最悪な絵面が展開されるなど見ていて終始とてもいい気分じゃありませんでしたが、こういう挑戦的で恐れを知らない『18if』という作品の魅力が顕著に現れた回だったと思います。なんやかんや毎回楽しませてくれるエンターテイメント性やポテンシャルは充分だと思うのでもっと話題になってもいいと思うんですけどね。まぁこんなクソアニメ誰にも勧められませんが......

しまなみ海道サイクリング@2017/08/14〜08/15

2016年秋にろんぐらいだぁす!というアニメに出会って以来ロードバイクが趣味になった私ですが、今回はそんな『ろんぐらいだぁす!』最終回の舞台となったしまなみ海道尾道今治)に人生初の一人サイクリング旅として行って来ました。

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全長約75kmのしまなみ海道を1日で走破するのはロードバイク初心者かつ運動音痴の自分にはやや厳しいかと思ってましたが、ツイッターで「コミケに行くために愛知〜東京間をママチャリで走破した人」が居ると聞いて謎の対抗心が芽生えたので1日で走破することにしました(全く対抗できてはいない)。

以下しまなみサイクリング珍道中の模様をダイジェストでお送りします。

 

1日目

自宅にて朝5時に起床。夏休みの夜更かし癖が治らず結局睡眠時間3時間という最悪のコンディションで朝を迎える。天気も悪いし「もういっそ行かなくていいかな」なんて邪念が芽生えるもそれををなんとか振り払いつつ家を出る。

愛車のロードバイクを地元の駅から輪行して、新幹線の中でアニラジを聴いてたらあっという間に新尾道駅に到着。後輪が綺麗にハマらなかったりチェーンが外れたりと初心者丸出しの組み立てだったが、慣れない手つきでなんとか自力で走れる状態に。この時点で汗だくだく。

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午前9時16分、気温27度の微妙な暑さのなか出発。

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新尾道駅から3kmほど離れた尾道港のフェリー乗り場へ行き、そこからフェリーで向島へ渡る。ここからしまなみ海道のスタート。

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海沿いのしまなみ海道を走っていると唐突にろんぐらいだぁす!OP曲の『♡km/h』を歌いたくなってきた。
「晴れ渡る空♪ 君の住む街へ〜♪潮〜風に乗って♪」
ちなみにこの日のしまなみ海道、どこを見渡しても曇りな上に風も吹いてないのでひたすら蒸し暑かった。

向島に渡って30分ほど走ると早速しまなみ海道1本目の橋因島大橋が現れる。晴れてたら絶対いい景色だった。

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因島大橋を渡り、コンビニで10分ほどの休憩をとり再びペダルを漕ぎ始める。しかし何か違和感があるというか妙に軽快に走れるというか、とにかく"おかしい"感覚に陥る。それもそのはず、休憩時に下ろしてたリュックをコンビニに放置したままだったのだ。自分の顔がこの日の瀬戸内海より青ざめる。財布や貴重品全てを積んだリュックが無くなってしまえば楽しいしまなみ海道サイクリングコースも予想外の瀬戸内海永住コースである。そんな不安に襲われつつも急いで道中を引き返し、無事リュックを回収。幸先悪いスタートとなった。

 

そうこうしてるうちに2本目の橋生口橋が現れる。晴れてたら多分いい景色だった。

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生口橋を渡り20分ほど走って残り50km、つまり3分の1を消化したことになる。ただしまなみ海道は以外とアップダウンが激しく、しかも橋を渡る際は長い長い坂を登らなければならないのでこの時点で既にヘトヘト状態。

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少しでも涼しく走るため、カッコつけるために着用してたアームカバーを脱ぎ捨てる。日焼け防止も何も日が出てないので普通にクソ暑いだけである。

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気分を切り替えて再び出発!と思っていたが道中になんだか見覚えのある店を発見。f:id:buckingham0120:20170815142758j:image

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そこは『ろんぐらいだぁす!』最終回に登場したジェラート「ドルチェ本店」だった。しゃかりきにペダル回した後だったし立ち寄ることに。頼んだのはバニラ&瀬戸田レモンの2種盛り(¥380)。右側の瀬戸田レモンのシャーベットがめっちゃ美味かったので生口島へ来た際は是非ご賞味あれ。

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糖分をチャージしたところでこのまま一気に次の島まで行くぞ!と意気込んでいたらまたしても道中に見覚えのある光景が。

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そこは『ろんぐらいだぁす!』最終回で主人公・倉田亜美ちゃんがグレーチングで滑って転倒した場所だった。聖地巡礼旅行みたいになっているが決してそんなつもりはなかったんですマジで。

 

道草食ってると今治のホテルのチェックイン時間(16時)に間に合わなくなるので急いでペダルを漕ぐ。20分ほど進むと3本目の橋多々羅大橋が姿を現わす。いい加減晴れろ。

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ここでまたしてもろんぐらいだぁす!OP曲『♡km/h』を歌いたくなってきた。
「全速力であの橋を渡り〜♪ ねぇ 1秒でも 早く♪」
1秒でも早くゴールに辿り着きたいのはやまやまだが全速力で橋を渡る元気は早くも失っている。

多々羅大橋の中央は県境になっており、ここでようやく愛媛県に突入。この時点で新尾道駅から漕ぎ始めて既に3時間半が経過。少し遅いがまあまあのペースだろう。

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多々羅大橋渡ってすぐのサイクリストの聖地碑で記念撮影。

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少しの休憩を入れて再び出発。15分ほど漕ぐと4本目の橋大三島橋が現れる。もう景色とかどうでもいいから早くホテルに着きたい。

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大三島橋を渡ったあたりから疲れが麻痺してきて異様に元気になったので快調にロードバイクを進める。そして5本目の橋『伯方・大島大橋が現れる。この時点で13時40分。16時のホテルの時間を少し気にし始める。

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伯方・大島大橋を渡ったあたりからどっと疲れが押し寄せる。それもそのはず、途中適度な休憩は挟んでいたが昼食は全く摂っていなかった。だが残す橋はあと一つ。このまま一気に走りきって今治で腹いっぱいメシ食うぞ!と意気込んでいたが...

 

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残す橋はあと一つなのに無情にも残り20kmの表示が。膝から崩れ落ちる。もうメシを食べる元気すらない。おうち帰りたい...

 

普段から運動しない人間なので脚も既に限界に近い。しかしペダルを漕がなければいつまで経ってもゴールに辿り着かない。

何度もくじけそうになったが、そんな時は決まってろんぐらいだぁす!OP曲『♡km/h』を歌って元気を出す。
「その瞬間を 想像したら〜♪ 胸の鼓動 爆発しそうなの〜♪ 早く逢いたい♪」
自分が無事ゴールの今治に辿り着くのかを想像したら心配で胸の鼓動が爆発しそうになるが、とりあえずホテルの受付嬢さんに早く逢って部屋の鍵を貰いたい。そんな想いが込み上げてくる。

そして絶望的な20kmの表示から走ること約1時間、ついに最後の橋である来島海峡大橋を渡りきる。写真では分かりづらいがこの橋は全長4,105mあるので本当にキツかった。

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来島海峡大橋を渡ってゴールと思いきやしまなみ海道のゴールは今治の市街地。橋から約5km離れている。相当疲れてたのかここからの記憶はあまりないが、とりあえずろんぐらいだぁす!OP曲『♡km/h』を歌っておこう。
「この心に 生えた〜翼で♪ 見たい〜景色が あるんだ〜♪」
心に生えた翼ってなんだ。見たい景色も何も終始曇ってて景色どころではなかった。
「いつも〜君が♪ 待っててくれる〜♪ 僕ら〜だけの 約束のその場所まで〜〜〜♪ あと少し♪」
ホテルの受付嬢さんが待ってくれているので、約束のその場所であるホテルまであと少し頑張ろうという気持ちになったことにしておこう。


15時26分、ついにゴールと思われる今治市街地に到着。ゴールの標識とかは特に無かったので達成感もクソも無かったがもうゴールでいいだろう。

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スタートである新尾道駅を出発してから実に6時間12分、走行距離は82kmだった。運動音痴なオタクにしては頑張った方だと思う。

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ホテルにチェックインしてすぐシャワーを浴びた後近くにあるラーメン屋で今治要素が全くないラーメンを食べた。疲れた身体に豚骨スープが染み渡る。

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ホテルのテレビのチャンネルにあった「成人向け有料放送」がめっちゃ気になりつつも、明日には今来た道を帰らなければならないので無駄な体力を消費する訳にはいかない。それに今日はすごい疲れたので早めに就寝することに。激動の1日目を終えた。

 

 

2日目

雨予報である。恐れていたがやっぱり雨予報である。そういえば『ろんぐらいだぁす!』最終回でも2日目に雨が降っていたがそんな粋な演出誰も望んでないのである

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さすがに雨の中辛い思いをしてまで昨日走ってきた道のりを戻るのはアホらしい。というわけで渡船を駆使して尾道まで戻ることにした。今日の目標は「1秒でも早く家に帰ろう」だ。

午前9時12分出発。ホテルにチェックアウト後、すぐ近くの今治港へ向かった。ちなみに今治尾道までの直通の船はなく、面倒だが途中の因島で乗り換えなければならない。この辺がちょっと不便だ。

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船の出発時間が来たので今治港から因島土生港行の船に乗船しようとするが、ここで少々ヘマをやらかしてしまう。昨日乗った尾道向島間の渡船は船内での支払いだったので今治〜土生間も同様かと思いきや、ここでは乗船前にあらかじめ乗船券を買うシステムだったらしく、それを出発2分前に気付く。ちなみに乗船券の券売機は乗船場から300mくらい離れている。そしてこの船を乗り過ごすと次の船は3時間後。自分の顔がこの日の瀬戸内海より青ざめる。
慌てて乗船券を買って乗船場に戻る。出発時間が1分過ぎていたが船長さんのご好意で待ってもらっていた。本当にありがとうございます。そして申し訳ございませんでした...


この日も幸先悪いスタートとなったが船に乗ってしまえばこっちのもの。自分が昨日必死こいて来た道があっという間に戻されていく光景をなんとも言えない気持ちで見守りつつ、1時間ほど船に揺られて因島の土生港に到着。

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しかし土生港から尾道までの船はなく、土生港から10km離れた同じ因島重井東港まで自走で行かなければならない。本当に不便だ。
文句を垂れ流しつつ重井東港に到着。しかしどこにも尾道の表示が見当たらない。それもそのはず、そこは重井東港ではなく重井港だった。天然ドジっ子属性の発動である(かわいい)

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なんて冗談言ってる場合ではない。重井港にいる現在の時刻は11時30分。重井東港から尾道行が出るのは11時41分。現在いる重井港から重井東港までは2km。ちなみにこれを乗り過ごすと次の船は約2時間後。自分の顔がこの日の瀬戸内海より青ざめる。

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急いで重井東港ロードバイクを走らせる。昨日の筋肉痛が残っていたがもう無我夢中で走った。そして重井東港に到着。時刻は11時35分。これだけ煽っておいてなんだが今思えばそれほど急ぐ必要はなかった。

 

無事重井東港からの船に乗り尾道港へ到着。しかし予報通り既に結構な量の雨が降っていた。この雨のなか今いる尾道港から3km離れた新尾道駅まで自走しなければならない。気分がこの日の瀬戸内海よりブルーになる。
しかしこの日の目標は「1秒でも早く家に帰ろう」だ。雨が止むのを待ってる暇なんてない。用意してたウィンドブレーカーとリュック用のレインカバーを装備しいざ新尾道駅へ。しかし走り出して数分後、悲劇が待ち受けていた......

 

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チェーンが外れているのがお分かりに頂けるだろう。そうなぜなら雨でツルツルになったグレーチング(金属製の側溝蓋)に滑って盛大に転倒してしまったからだ。奇遇にも先ほどの伏線回収のような形になるがろんぐらいだぁす!最終回でも主人公の倉田亜美ちゃんが突然の雨に対応しきれずグレーチングで滑って転倒していた。だからそんな粋な演出誰も望んでないのである

転倒した際に胸部と左キ◯タマを強打して10分ぐらい道端でうずくまっていた。通行人の方に「大丈夫?」と心配していただいたので笑顔で「大丈夫です!」と答える。丈夫な人間は胸部とキ◯タマ打ったぐらいで悶絶しないのである。
※ここで怪我した胸部は1週間経った今でも大きなアザが残ってて少し痛みますがキ◯タマの方は本当に大丈夫なので安心してください。

 

痛みが少し引き、雨も弱まったところでチェーンを治して再び出発。この2日間で最も安全運転を心がけた。そして12時35分、ついにゴールの新尾道駅に到着。2日間の総走行距離は102kmだった。天気さえ良ければもっと走りたかったな...

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新幹線まで少し時間があったので駅近くのラーメン屋で尾道ラーメンを堪能。シンプルな味付けにも関わらずスープのコクがクセになる一品で本当に美味しかった。これで600円と安価なのもポイント高い。

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そんなこんなで2日間に渡るしまなみサイクリング珍道中は終了。楽しい観光サイクリング旅行というよりは苦しい強化トレーニング合宿といった印象だった。終始天候に恵まれずハプニングも満載だったが、お盆シーズン直撃にも関わらず新幹線が空いてたのが不幸中の幸いであろう。

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当初思い描いていた楽しい自転車旅行とはかけ離れたものになってしまいましたが、初心者ながらも一サイクリストとして1人で自転車旅行を成功させたのはいい経験になったと思います。 ただ1人で走ってるとどうしても孤独感に襲われるので、次ここに来るときまでには頑張って大学でロードバイク友達を作って一緒に走りたいものですね。そのためにまずは普通に話す友達を作るとこから始めないと......

アニメ『18if』がとにかくヤバくてエモい

充実したアニメライフを過ごすには普通に面白いアニメだけじゃ物足りない、今回はそんな人にこそ見て欲しいアニメを紹介します。

皆さんは現在放送中の18ifというアニメをご存知でしょうか。恐らく見てない人の方が多いと思うのでざっくりストーリーを紹介すると、主人公が様々な"悩み"を抱えた他人の夢に入ってその"悩み"から救い出すというファンタジー作品です。ちなみに原作はこちらのスマホ向けパズルゲーム

 

本題に入る前にまずは世界観の説明を。悩みを抱えた人間(基本的に女性)は「魔女」と呼ばれ、現実を拒絶し、夢に逃げた結果、いつまでも夢から目を醒ますことができない「眠り姫病」にかかってしまいます。そんな眠り姫病にかかった魔女の夢の中にどうやってか潜入し、魔女の悩みをスパッと解決して目を醒まさせ、ついでに惚れさせるというのが本作の主人公・月城遥人の役目です。

この作品の特徴としては監督や脚本、作画監督などが毎回変わり、一話完結で毎週全く異なるテイストの話が繰り広げられるところです。その分どうしてもキャラにブレが発生したり、ストーリーやノリの整合性が取れてなかったりしますが、個人的には細かい事は気にせず各話単位で別アニメとして楽しむのが一番かなと思ってます。

さて作品や世界観の説明はこれぐらいにして本題に入りましょう。まず1話は「現実世界で自分の殻に篭っていた女子高生の成長譚」、2話は「家族を殺された娘による犯人への復讐劇」、3話は「末期の病気に犯された女子高生のちょっと切ない純愛ラブストーリー」と見事に毎回別アニメなんですが、このあたりは序盤だけあってまだまともでした。

ただ『18if』の暴走が始まったのは間違いなく次の第4話からでしょう。今回は第4話と第5話の「ヤバい」ストーリーを紹介していきます。

※ここからは全部ネタバレになります。

 

第4話 「暴食の魔女」

今回の主人公は読者モデルの嶋村アイリ(cv.加隈亜衣)。付き合ってた彼氏から「ぽっちゃりになった」という理由でフラれるところから物語は始まります。

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始まったかと思えばいきなりアイリの嘔吐シーンが描かれます。恐らく無理なダイエットによる摂食障害の描写なのでしょう。
CMが明けて再び本編に入るやいなや場面は幼少期のアイリがカレーを食べるシーンに。アイリの「おばあちゃん家のカレー大好き!」という台詞からここが祖母の家であることが分かるのですが、そのカレーを一緒に食べてなおかつ調理までしていたのは何故そこにいるのかよく分からない赤の他人の主人公・遥人。この時点で既にヤバいです。
※アイリの横にいる黒髪のポニテの女の子はアイリの従姉妹なんですが、結局最後まで居る意味がよく分からなかったので特に触れません。ヤバいというか怖い。f:id:buckingham0120:20170819003913p:plain

 

そして遥人たち3人がカレーを口にした瞬間突然場面が切り替わり、今度はドーナツいっぱいのポップな世界と可愛い幼女キャラが登場します。完全に別アニメが始まってしまいました。f:id:buckingham0120:20170819005128p:plain

 

この可愛い幼女こそ夢世界でのアイリの姿、つまり"悩み"を抱えた魔女アイリという訳です。ここで遥人がアイリの夢の中に潜入していたことが分かりました。遥人が宙に散乱しているドーナツを一口食べると全く味がしません。このシーンから現実世界のアイリが味覚障害を患っていることが読み取れます。

魔女アイリと邂逅した遥人が「ちっちゃ」と呟くと魔女アイリは怒り、遥人たちを追いかけ回します。ここで夢世界での話は一旦保留。

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場面は再び現実世界のアイリへ。アイリは体型を理由に彼氏にフラれてから減食に励んでおり、大好きなドーナツも我慢していました。しかし痩せるどころか体重は増える一方。そんなある日ふとゴミ箱に目をやると食べた記憶のない大量のドーナツの箱が。そう、アイリは精神的なストレスや無理なダイエットの反動から無意識の過食症夢遊病も陥っており、自分では気付かないうちに毎晩大量のドーナツをキメていたのです。冒頭の嘔吐シーンがここに繋がります。

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場面はまたしても夢世界へ。魔女アイリに追いかけられてた遥人がついに捕まってしまいます。すると魔女アイリは遥人に「もっと食べたい、けど自信ない。お前、食べていいか...?」と泣きながら訴えます。恐らく味覚障害過食症により「食べること」の楽しさを失った現実世界のアイリの自暴自棄な感情が現れたのでしょう。このシーンは加隈亜衣さんの演技が凄くて絶妙な"狂気"が生まれていました。そして物語は最終局面へ。

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場面は冒頭にも出てきたアイリの祖母の家に。「さっきの追いかけた捕まったのくだりは一体なんだったのか」「そういえば従姉妹の女の子は何処にいったのか」などいろいろ気になる点はありますが、もう細かいことは気にしたら負けです。「おばあちゃん家の思い出のカレー」を勢いよく食べる遥人をよそに魔女アイリの口は全く進みません。

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遥人にカレーを食べるよう促される魔女アイリですが、ここで「食べると痩せちゃう」「食べて痩せて、彼氏にフラれちゃったの...」とよく分からない発言を繰り返します。アイリは太ってフラれたはずなのに。

結局この台詞の真意はよく分かりませんが、恐らく夢世界と現実世界は対照になっており、「夢世界の魔女アイリは食べると痩せる」=「現実世界のアイリは食べてない"はず"なのに太る」という解釈になると思います。夢遊病を患った現実世界のアイリが無意識に食べて太っていたことからも合点がつきます。ただこの「夢世界の魔女アイリは食べると痩せる」という設定はストーリーに特に活かされてた訳でもないので今の考察も全部無駄になります。
頑なにカレーを拒む魔女アイリですが夢世界で出会った女を落とすことに定評のある遥人の説得によりなんやかんや口にすると、「おいしー!たのしー!」と某フレンズのような発言をして、アイリは「食べること」の喜びを取り戻しました。こうしておばあちゃん家の思い出のカレーを食べた魔女アイリは浄化されていきました。

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「食べること」の喜びを取り戻した現実世界のアイリは味覚障害夢遊病を克服し、夢世界で出会った女を落とすことに定評のある遥人のことを思い返しつつ、元カレに囚われることなく新たな恋へ一歩踏み出したのでした......完)

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今回の話を要約すると、体型を理由に彼氏にフラれた読者モデルの小嶋アイリが、精神的なストレスや無理なダイエットから味覚障害過食症夢遊病に陥るも、夢世界で出会った遥人に「食べること」の楽しさを教えられ、味覚障害過食症夢遊病を克服し、元カレに囚われることなく新たな恋へ一歩踏み出したという感じです。
しかし流石にツッコミポイント二箇所ほどあります。恐らく誰も気にしてないと思うんですが最後まで言及させて下さい。
まずアイリが過食症夢遊病を克服するきっかけになった「おばあちゃん家の思い出のカレー」ですが、冒頭のシーンでも終盤のシーンでもカレーを調理していたのは一緒にいたアイリの祖母ではなく主人公・遥人だったのです。これに関しては本当に狙いが分からないのでただだだ困惑するしかありませんでした。

二点目は本作の根幹に関わることなんですが、まずは作品の設定を思い出していただくためにこの記事の冒頭の文章を抜粋します。
悩みを抱えた女性は「魔女」と呼ばれ、現実を拒絶し、夢に逃げた結果、いつまでも夢から目を醒ますことができない「眠り姫病」にかかってしまいます。
今回のヒロインの小嶋アイリ、確かに夢遊病は患っていましたがどこを見返しても「眠り姫病」にはかかっていません。普通に現実世界では起きてアルバイトや日常生活をこなしていました。少なくとも他のエピソードのヒロインは全員夢世界以外では眠りに落ちて入院中(もしくは療養中)だったので、これはシンプルに脚本のミスだと推測されます。いくら監督や脚本が毎回変わるとはいえ全体の設定ぐらいは通して欲しかったなと思いました。


いきなり長くなりましたが、4話はヒロインが味覚障害過食症夢遊病トリプルパンチを患う設定はもちろん、とにかく場面転換が激しく、ノリもよく分からず、ストーリーも「は?」となる部分が多かったので視聴後の感想は「ヤバい」の一言でした。まぁ一番ヤバかったのは魔女アイリ演じる加隈亜衣さんの幼女演技が可愛すぎてヤバいとこなんですが。

 

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第5話 「凡庸の魔女」

今回の主人公は国内トップクラスのフィギュアスケーター三枝美礼(cv.浅倉杏美)。彼女が自分の脚をハンマーで砕こうとする衝撃的なシーンから物語は始まります。

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美礼はフィギュアスケーターとしてだけでなくその容姿から国民的アイドルのような人気を誇っていました。そんなある日、突然原因不明の「眠り姫病」を患って昏睡。今も病院で眼を醒ますことなく眠り続けています。今回はそんな彼女が見ている夢の中(夢世界)に偶然にも主人公・遥人が迷い込みます。

 

遥人は夢世界の研究者である神崎カツミ(cv.子安武人)と共に魔女の手助けをするというのがいつもの流れなんですが、そんな神崎が昏睡中の美礼の病室に訪れて険しい表情を浮かべます。そして遥人に「今回は、助けるのをやめにしないか?」と問います。神崎は自分の妹も眠り姫病を患っており、妹を治す研究のため眠り姫病を患った女性を助けるのに積極的なんですが、今回はなぜか消極的。ちなみに神崎は有名スケーターである美礼の名前を当然元から知っていますが、なぜか現役大学生の遥人は知りませんでした。

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神崎の「やめにしないか?」という忠告もなんのその。遥人は「わざわざ俺に夢を見せに来たんだ。これは何かのサインだと思う」と無駄にカッコいい捨て台詞を吐いて扉の向こうの美礼の夢世界へ。夢世界の出入りは以外と自由だったりします。

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美礼の夢世界は至って普通の大学。そして出会い頭にぶつかるという王道ラブコメ的な展開で魔女美礼と遥人は邂逅を果たします。しかし魔女美礼は「助けなんて求めてない」「ここでの暮らしが幸せ」と遥人を拒絶。
現実世界での美礼はまだ18歳。しかし大人気フィギュアスケーターで常に多忙を極めており、当然ろくに学校行事も参加できなければ友達も出来ませんでした。「普通」の生活を送りたいと願う美礼は人気絶頂中のある日、ついに自分の脚をハンマーで砕いてスケート人生に幕を下ろそうとします(冒頭のシーン)。しかしハンマーを振り下ろそうとした瞬間突然「眠り姫病」に陥って、この夢世界にいる訳です。なので遥人を拒絶するのも無理はありません。

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遥人はそんな美礼の気持ちを理解し、美礼の普通で楽しい学生生活を見守ることにしました。 そんな生活を過ごすうちに美礼はテニサーのイケメン男子に恋に落ちます。もうテニサーって時点で不穏な展開しか予想できません。

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美礼とヤリ◯ン男子の恋は順調に発展。休日にデートするまでになりました。そしてデートも終盤、夕暮れのロマンチックな雰囲気の中でヤリ◯ンが「君と行ってみたい場所があるんだ」「君を、もっと知りたいんだ...」とヤリ◯ンボイスで美礼に囁きます。美礼も満更ではないようで頬を染めます。このあと成人向け漫画ではサークル仲間を呼んできて大◯交の流れですが............

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連れてきたのはホテルではなくなんとスケートリンク。いくら偶然にしても、フィギュアスケートから逃げ出してきた美礼にとってこれほど痛い仕打ちはないでしょう。しかし好きな人と一緒にリンクを滑っているうちに美礼はテンションが上がり、素人が滑るスケートリンクにも関わらず3回転ジャンプを繰り出します。
好きな人と滑ることでスケート本来の楽しさを思い出した美礼。そして二人はいつの間にかいいムードに。このまま二人は幸せなキスをして終了、のはずが舞台は突然暗転。

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再び明かりが戻るとそこは素人が滑るスケートリンクではなく大観衆が見守るプロのスケートリンク。美礼もいつの間にか衣装とメイクで本番仕様の姿になっており、ヤリ◯ンも何処にもいません。大観衆から「帰って来て、美礼!」「また滑ってくれ!」と美礼の復活を望む大歓声が飛びます。スケート本来の楽しさを思い出したとはいえ、ここで滑ってまた同じような「普通」でない多忙のスケート人生を繰り返すのはたまったものじゃありません。そして大歓声のプレッシャーに押し潰された美礼は悲鳴をあげます。

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場面はスケートリンクから謎の黒い空間に。そこには遥人とヤリ◯ンの姿もありました。泣き崩れる美礼に遥人が「でもそれが君の運命ってことかもしれないよ?」と投げかけます。このド鬼畜極まりない台詞に続いてヤリ◯ンも「そうだよ美礼。君も氷の上にいる時が一番輝いてるんだ。だからずっと踊っていて。それが君の、"運命"だから...」と死体蹴りのような台詞を得意のヤリ◯ンボイスで囁いて去っていきます。男2人によるダブルアッパーを喰らった美礼はもう立ち上がれないと思いきや、なんと美礼はこの"運命"を受け入れて立ち直ります。終いには遥人に笑顔で「ありがとう」と呟いて美礼の夢世界は消滅、つまり眠り姫病を克服して救われたことになりました。何も救われてない気もしますがこの件は後述するとして一旦保留。眠り姫病を克服した現実世界の美礼は病室で目を覚まします。

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しかしそこには18歳の国民的人気フィギュアスケーターではなく痩せこけた老婆の姿が。そう、美礼は18歳で眠り姫病に陥ってから老婆になるまで何十年もの間眠り続けていたのです。

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思い返してみれば、国民的人気スケーターの美礼を現役大学生の遥人が知らず、いい歳したオッサンの神崎が知っていたのもジェネレーションギャップと考えれば自然です。加えて神崎は「今回は助けるのをやめにしないか?」と遥人に言っていました。それも当然、眠り姫病を治して目を醒まさせたところで彼女はもう死にかけと言っても過言ではない老婆。それだったら夢世界で幸せな夢を見たまま一生を終わらせてあげた方がどう考えても幸せだったのです。夢世界で魔女美礼も「助けなんて求めてない」「ここでの暮らしが幸せ」と言っていました。今回に限ってはその通りに救わなかった方が良かったかもしれないのです。この最高に後味悪いオチに『18if』のポテンシャルを感じる、そんな5話でした.........(完)

 

今回の話を要約すると、元国民的人気スケーターの三枝美礼(18)がある日眠り姫病に陥り、その夢世界の中で現実世界では多忙で味わえなかった「普通」の生活を満喫するも、夢世界で出会った遥人によっていつまでもリンクの上に立たなければならない「運命」を知り、その「運命」を受け入れることで救われて眠り姫病を克服した。しかし目を覚ましたときは既に老婆だった...という感じです。

今回はツッコミポイントと補足ポイントが1つずつあります。
まずはツッコミポイント。先ほど後述すると言っていた男2人によるダブルアッパーの件です。美礼は夢世界で幸せに暮らしてたにも関わらずリンクの上に立たなければならない「運命」を受け入れたことで救われた形になりましたが、第三者からみればどう考えても救われてません。しかし思い出して欲しいのが本作品の設定。「眠り姫病にかかって夢世界が消滅しないまま眠り続ける」=「悩みが解決してない」ということになるので、美礼の本当の悩みは「過酷なスケート人生を送ること」ではなく「過酷なスケート人生を受け入れられないこと」だったことになります。ただし、先程も言ったように目を覚ましたところで美礼は死にかけの老婆。スケート人生を受け入れたところで当然スケートが出来る身体ではありません。だから今回ばかりは救わなかった方が幸せだったという訳です。本当になんとも言い難いオチです。
そして次は補足ポイント。この作品にはリリィ(cv.名塚佳織)という遥人にしか見えない正体不明の謎の少女がいて毎回申し訳程度にチラッと登場するのですが、実は今回も登場していました。今回の話の重要人物といっても過言ではないテニサーのイケメン男子ことヤリ◯ン、その正体こそヤリ◯ンに姿を変えたリリィだったのです。

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この真相は正直それほど重要ではないのですが、後にリリィの正体が分かるときの重要な伏線になるかもしれないので一応補足しておきました。まぁその頃まで私がこのアニメを見ていればの話ですが。

 

またしても長くなってしまいましたが、5話は前回に比べてストーリーはまだまともでしたがオチへの運び方がとにかくエモかったですね。視聴後の感想は「エモい」の一言でした。まぁ一番エモかったのは今回の主役・三枝美礼の声を担当されていた浅倉杏美さんが先日ご結婚されたということでしょうね。おめでとうございます!

 

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いかがだったでしょうか。こういうアニメの感想というか考察記事を長文で書くのは初の試みだったのでいろいろ至らぬ点はあったとは思いますが、それでも「18if」という作品のヤバさエモさが伝わってくれれば何よりです。最後まで読んでくださり有難うございました。