Kind's room

アニメの感想、考察など。

2018冬アニメ・格付け&総括

2018年は4年に1度のワールドカップイヤーだが、それに先駆けて冬アニメ作品も連日に渡って熱い金賞・優勝争いを繰り広げていた。果たして金賞の栄冠を、優勝のトロフィーを掲げたのはどのアニメだったのか。さすがにちょっと無理あるな。

というわけで早く来期アニメに魂を移すためにも、私が今期視聴した全19作品の格付けと作品ごとの総括、及びクール全体の総括をしていきたいと思う。

格付けの基準としては、

金賞】:今期で総合的に最も優れた作品
銀賞】:金賞に次ぐ優れた作品
銅賞】:銀賞に次ぐ優れた作品
技能賞】:脚本、演出、作画など随所に優れた技術を発揮した作品
敢闘賞】:全体的に安定して高い完成度を誇った作品
殊勲賞】:個人的に強いインパクトが残った作品
【選外】:惜しくも入賞を逃した作品
優勝】:今期で最もエンターテイメント性に優れた作品

といった感じで独断と偏見とさじ加減で決めている。

それでは早速【金賞】から。

 

 

 

 金賞

宇宙よりも遠い場所

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間違いなく今後語り継がれるであろう珠玉のオリジナルアニメだった。「女子高生が南極に行く」という壮大なコンセプトを等身大に描いてたのが非常に良くて、悩みや葛藤を抱えた少女4人の成長模様や熱い友情のストーリーに毎週目頭が熱くなった。特に友達が思い悩んでるときは一緒に悩み、正面からぶつかり、多少強引にでも良い方向へ導くという本作の友情の描き方は強く刺さるものがあり、特に6話のパスポート紛失回や11話の日向の元友人に対する報瀬ブチギレ回なんかは印象深い。また、「友達」に対する捉え方を描いた10話や、過去の友人たちとの関係をしっかり断ち切った11話など、痒いところにまで手が届く人間関係の描き方が本作は特に優れていたように思う。加えて、南極に行くことを馬鹿にしてきた奴らへの「ざまぁみろ」だったり、日向を傷付けた元友人たちへの「ざけんな」などスカッとするようなシーンも多く、他のアニメでは絶対味わえないタイプの爽快感も魅力の一つだった。「夢を持つこと」「一歩踏み出すこと」の大切さと素晴らしさを教えてくれたこの作品に出会えたことは、一アニメオタクとしても一人の人間としても貴重な体験だったと思う。これほど綺麗に右肩上がりで確実に名作に仕上がっていく作品はそうそう無いのではないだろうか。1クールという短い期間でこれ以上ない纏まりの良さと内容の濃さと完成度の高さを前に、文句なしのゴールド金賞。‬

 

 

銀賞
『‪ゆるキャン△

私の観測範囲内では今期トップクラスの人気を誇る作品だった。のんびりした性格のキャラクター達が繰り広げるゆる〜い日常は見ているだけでヒーリング効果抜群だったし、冬の澄みきった空気感を味わえる美しい作画も何気に素晴らしかった。温かいキャンプ飯や綺麗な景色、満天の星空など見ている側にもキャンプのロマンを感じさせてくれる、一種の旅番組のような娯楽感も本作に惹きつけられた要因だろう。女の子たちがグループになって楽しい日常を展開するのがきらら作品の醍醐味ではあるが、「一人の時間」を徹底して尊重しているのが本作の魅力の一つだったのではないだろうか。個人的には当初、「ソロを好むリンが居るにも関わらず5人でキャンプする流れが腑に落ちるのか」という点を懸念事項に思っていたが、なでしこが野クルとリンを繋ぐ架け橋になり、自然な合流のためのアシスト役になったことでこれも受け入れられた。そして5人集まってキャンプしたからと言って今度からも5人でキャンプするとかではなく、あくまでもキャンプに対するそれぞれの楽しみ方を尊重していくという、決して画一化されない登場人物たちの関係性がまた素晴らしいと感じた。きっと、そらでつながってるんだよな...‬

 

 

銅賞(3作品)
『‪ヴァイオレット・エヴァーガーデン

正直なところ全体的な満足度という点では当初の期待値より下回ったが、今期でも有数のクオリティだったことには変わりない。全体的なストーリーはもちろん、「愛してる」を学ぶ過程として描かれた挿話は特に素晴らしいものがあり、10話なんかは間違いなく今期屈指の名エピソードだった。個人的にはヴァイオレットが主役というより、自動手記人形として人々の想いを繋ぐ第三者的な役割のときがストーリー的にも一番輝いていたように思えた。あらかじめ「"愛してる"を知りたい」という物語の方向性が定まっており、それを踏まえた上で彼女の成長を見守れたことが、一つ一つのエピソードに心揺さぶられた要因だと思うし、京アニの圧倒的な作画や演出などの見せ方の巧さがそれをアシストしていた。今期でも一番「アニメーションの強み」を活かせていた作品だったと思う。続編決定おめでとうございます!(これ以上何をやるんだ...?)‬


『‪刀使ノ巫女

恐らく今期最大のダークホースだったのでは。『女の子×剣戟』という鉄板の組み合わせに逃避行が追加された題材に惹かれ、世界観が解き明かされるにつれ壮大なスケールになっていく物語で右肩上がりに面白くなっていった印象。特に可奈美と姫和の、それぞれの母親の意志を受け継いだ"必然の運命"のストーリーは熱くて良かった。また、折神紫や親衛隊やノロを「ただの悪役」として描かずに、それぞれの抱えるものや見据えるものをしっかり描いたことで、よりストーリーに見入ることができたと思う。本筋はもちろんのこと、百合的な側面で話を見るのもまた一興だった。個人的には高津学長と皐月夜見ちゃんの歪な関係が一番好き。1話時点では今期最も先行きが不安だった本作だが終わってみればこの満足度。2クール目も期待。‬

 

三ツ星カラーズ

今期アニメを支えていたのは本作の安定感と安心感といっても過言ではない。当初はロリコン向けアニメだと思っていたが、作品の長閑な雰囲気や切れ味の鋭いギャグなどに心掴まれ、そしてやはりカラーズ3人の可愛さに虜にされてしまった。泣き虫で不憫でときに鬼畜なリーダー結衣、頭が切れるけどゲームはめっちゃ弱い琴葉、一話に一回はう◯こ言わないと気が済まない天真爛漫さっちゃんという3人の可愛さもさることながら、オヤジや斎藤やののかなどのサブキャラ達も魅力的で、子供たちの「楽しい」を大人たちが演出する作品の雰囲気が大好きだった。街並みのリアルな背景作画やキャラクターたちのスムーズな会話が作品内の現実感を生んでおり、そういった要素が「何処にでも居そうな小学生たちのごく平凡な日常」として描けていた要因だと思う。終わってみれば今期で最も喪失感を感じるほど好きな作品だった。おつカラーズ☆‬

 

 

技能賞
『‪刻刻

時間停止を題材にした新鮮な世界観と宗教が絡んだきな臭い雰囲気が異様なオーラを放った、今期でも異質な作品だったけど、登場人物と視聴者が同時に世界観の真髄に迫っていくようなストーリーで面白かったし見やすかった。退廃的でバラバラだった佑河家が一つになり、人間であることを辞めた佐河が一から生まれ変わって佑河家の一員になるなど、終始「家族」の物語として一貫しつつ「再生」の物語としての側面もあり、不気味な世界観とは対照的なハートフルな要素も印象深い。中盤は少し盛り上がりに欠けて地味な展開が続いたが、終盤にかけては(主に佐河が人間辞めてからは)圧倒的な面白さだった。また、時間停止を上手く活用した細かい演出や常に驚きを与えてくれる世界観、予測不可能で釘付けになるストーリーなど、視聴者を飽きさせない技術も光った印象。‬

 

 

敢闘賞(4作品)
『‪ラーメン大好き小泉さん

自分がラーメン好きというのもあってか終始好感度の高かった作品。当たり前ながらラーメン紹介して食べるだけで日常系として成立させてたのが良かったし、トッピングとしての百合要素がいい味出したコメディとしてもまた一興だった。正直なところラーメンの作画自体はそんなに美味しそうに見えなかったが、出てきた店をチェックして食べに行くこともしばしばあったぐらいには惹きつけられるものが確かにあった。個人的には豚野郎と背脂の回が好き。‬


『‪スロウスタート

序盤は少しふわふわし過ぎて掴み所のない日常系だなという印象だったけど、中盤以降で作品の良さに気づいてからは好感度が右肩上がりになった。世間から後ろめたい立場にいる登場人物たちを肯定して「焦らず歩いていく」という物語のメッセージ性には特に惹かれ、花名が遠回りしたからこそ出会えた友人たちと小さな幸せを育んでいくハートフルなストーリーは沁みるものがあった。時系列的には3,4ヶ月しか経ってないスロウな進行や無駄にヌルヌル動かす作画などが本作の特徴だった印象。一番印象に残っているのはなんといっても7話の栄依子回で、あの回は見終わった瞬間から今期のエピソード10選入り確定だった。


『‪3月のライオン(2期2クール目)

シリーズ4クール目までくればもう作品に対する絶対的な安心感さえ芽生えてくる。島田八段vs柳原棋匠の対局は、絵面的には地味ながらも静かに燃え滾る熱さで見応えあったし、2期の主人公と言っても過言ではなかったひなたの笑顔が最後に見られたのも本当に良かった。特にいじめ問題に関しては、長期に渡ってしぶとく丁寧に描いたからこそ、光が差し込んだときのカタルシスが非常に心地よいものがあった。零にスポットが当たる時間がやや少なかった分、彼の成長を俯瞰的に描いた最終回はシリーズの集大成としてお見事。いじめを受けたちほちゃんは傷がまだ癒えてなかったり、いじめ当事者のめぐみは最後まで更生しなかったり、幸田家は相変わらず廃れてたりなど、時系列的に春が来たからといって誰しもがハッピーエンドじゃないところに本作のエモさを感じる。ひなたの高校編も見たいので3期も是非期待。‬

 

だがしかし2

尺を1期の半分にしたのは大成功で、間延びしない程よいテンポ感が本作にバッチリハマっていた印象。そして失って初めて気づくほたるさんの偉大さ、可愛さ。メインヒロインを一旦退場させるその大胆な采配のおかげで、ほたるさんを今まで以上に好きになれたという点では大いに評価したい。それだけに年増のメガネにほたるさんの代わりが務まる訳ねぇだろという不安も少しあったが、その天然なキャラクターと隙が多めのお色気枠として"メインヒロインの穴埋め"という大仕事をこなして見せた。だがしかし!やはりほたるさんが最後は圧倒的メインヒロインだった。あと何気にEDが乙女新党っぽくて好き。

 

 

殊勲賞
メルヘン・メドヘン

意外な形で今期の話題作に成り上がった作品。典型的な「やりたいことに作画と演出が追いついてない」という感じだったが、王道でベタな展開を飾らずやってる感じは好感持てたし、原書を改変して「自分の物語」にしてしまう葉月の成長譚は痛快でかなり好きだった。個人的に5話は今期全体の中でも上位に入ってくるエピソード。中盤からクオリティがどんどん下がっていくことに心配していたが、直近の10話を見て「この作品を最後まで信じよう」って改めて思った。某自転車アニメで最終回まで2ヶ月待たされた経験があるので、終よければ全て良しの精神で最後まで気長に見届けようと思う。‬

 

 

【選外】(6作品)
『‪ダーリン・イン・ザ・フランキス

ヒロとゼロツーによる王道のボーイミーツガールとして、無垢な少年少女たちの恋愛感情を描いた群像劇として、TRIGGERらしい大迫力の作画を擁したロボファンタジーとして文句なしの面白さがあり、日常シーンなんかも楽しめたが、総合的には当初の期待値より低い評価になった。今期でも屈指のクオリティを誇る作品だったのには違いないが、個人的な琴線に触れるものは最後まで得られたなかったというのが率直な感想。世間の評価と自分の評価がズレてると余計に作品から遠ざかってしまうという自分自身の悪い癖が出て、後半はほぼ流し見状態だったのも要因の一つ。もう少し真剣に向き合うべきだった。自分的にはもしかすると『ナイツ&マジック』ぐらいテキパキ話が進まないとロボアニメは好きになれないのかもしれない。2クール目は一旦保留。‬


『‪デスマーチからはじまる異世界狂想曲

今期で最も「一応見てた」感が強かったけど、難なく完走できたあたり惹かれるものは少なからずあったんだと思う。ストーリーは新鮮味を感じさせるというよりテンプレから派生していく感じだったが、飯テロ要素が多かったりなど日常描写はしっかりしており飽きることなく楽しめた。ゲーム画面のユニークな演出で、ありがちなストーリーを陳腐なものにさせない点も良かった。結局どっちがポチでどっちがタマか判別できないまま終わってしまったのが心残り。誰か一人でもお気に入りのヒロインがいればもっと高い評価を得られたはず。‬


『‪BEATLESS

「人間が人工知能を操るのか」「人工知能が人間を操るのか」という実際に有り得るかもしれない近未来の世界観、「魂がない」ことを前提としたヒロインとのボーイミーツガール等の要素に惹かれ、3話ぐらいまではまだ楽しめたが、それ以降は設定やストーリーを大体理解できずに流し見状態というのが本音。ただ毎週なんとなく面白いという感覚は得られるし何よりレイシアちゃんとユカちゃんが可愛いのでとりあえず2クール目も継続。‬


からかい上手の高木さん

高木さんをからかおうとする西片と、西片にカウンターを喰らわす高木さんというワンパターンに絞ったラブコメで、その初々しい関係性と高木さんの可愛さにニヤケない時間はひと時も存在しなかった。面白かったのは間違いないのだが、最後まで「10分アニメぐらいがちょうど良かったんじゃないか」という疑念は晴れなかった。EDのカバーは知ってる曲も多くて本作の楽しみの一つ。あと、またM・A・Oさんの声を判別できなかったな...


恋は雨上がりのように

序盤は最高の滑り出しで今期でも結構お気に入りだったが、徐々に情緒的な風味が強くなり、良くも悪くも雰囲気アニメだなという印象で毒にも薬にもならなかった。橘あきらちゃんと店長との初々しい関係性に絞ってた3話までは好きだっただけに、その後は「思ってたのとちょっと違う」感が否めなかった。雰囲気はとても良い作品だったので、シンプルに作風が自分に合わなかっただけだと思う。

 

たくのみ。

12分という尺が丁度いい塩梅の日常ほろ酔いコメディで面白く、女性陣は揃いも揃って可愛かった。登場するお酒が全部実名で登場するところが本作最大の強みだったように思えるが、それだけに自分が酒飲める年齢だったらもっと楽しめてたのかなという印象は否めない。言うてあと1年だが。就活や社会人の話が出るたびに「近い将来自分もああいうのやるんだよな...」などの余計な不安を駆られたので、本編とは直接関係ないもののその辺はマイナスポイント。駄菓子回でのだがしかしとのコラボはお見事だった。個人的には焼き魚の回が一番好き。

 

 

 【優勝(2作品)

キリングバイツ

今期最高のエンターテイメント。動物の特性が遺憾無く発揮されたブルート同士の肉弾戦は盛り上がり必至で、プレイヤー間の頭脳戦なども見応えはあったが、最大の魅力は何があろうとも全てが「牙の鋭い方が勝つ」に帰結するその痛快さだったに違いない。毎週その台詞が聞けるだけで圧倒的な満足感を得られたし、もちろん「オシエちゃんは獣人でもなんでもない!」も楽しみの一つだった。威勢のいいキャラに限って呆気なく散り、弱そうなキャラに限って時の運や意外性のある行動で難を逃れるなど、一つ一つの展開が期待通りかつ定石通りなところが作品の好感度を押し上げ、そしてただでさえ面白いストーリーをハイテンション実況(cv.赤崎千夏)とイケボナレーション(cv.諏訪部順一)がエンターテイメント的に盛り立てる"鬼に金棒"な布陣も良かった。これだけ視聴者を楽しませておきながら、今までは全部序章でここからが一番面白いと言わんばかりの締め方が憎い。適度なお色気やバイオレンス、ノリと勢いからくる作風の程よいB級感、欲しいところに欲しい展開が来る充足感が個人的に刺さり、久しぶりに「これぞ深夜アニメ」という感覚を味わえた気がする。牙の鋭い方が勝つ、それがキリングバイツだ!は早くも個人的年間流行語大賞にノミネート。‬


『‪citrus

間違いなく今期一番ハマった作品。柚子と芽衣の、姉妹百合だからこそ表現できる複雑ながらも美しい百合模様に毎週魅せられた。次々と現れる刺客(レズ)とバチバチの"戦争"を繰り広げるストーリーは高揚感を得られて見てて楽しかったし、最初は敵の立場だったキャラが終わってみれば仲間になって主人公たちを支える、少年漫画のような熱さが感じられる点も良かった。また、若干ケレン味の含んだドラマチックな展開もストーリーを盛り上げており、特に6話の父親の元へ向かうシーンや12話の柚子が芽衣を追いかけるシーンなんかはそれが顕著に現れていた印象。柚子を親身になっていつも支え続けたはるみん、なんやかんや2人の関係を見守ってる姫子、自分の気持ちを抑えて親友の背中を押したサラなど、藍原姉妹の関係を支えたサブキャラの活躍が本作の好感度を押し上げたのは言うまでもない。何より今期優勝ヒロイン谷口はるみさんを輩出した功績は讃えるべき。ストーリーを真面目に見ても良し、この世界線でしか味わえない百合ワールドをエンターテイメントとして見るも良しで、終わってみれば今期唯一の全話リアタイ視聴+原作全巻購入したほど大好きな作品となった。

 

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今期はここ1年で一番の豊作クールだったのではないだろうか。名実ともに覇権だった『宇宙よりも遠い場所』がクールを牽引し、今期最大のダークホースかつ人気作だった『刀使ノ巫女』や、京アニによる圧倒的なクオリティを擁した『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』などが全体の満足度を高めていたが、個人的には『ゆるキャン△』『三ツ星カラーズ』『スロウスタート 』『ラーメン大好き小泉さん』等の日常系の活躍が今期を豊作クールに押し上げた最大の要因だったように感じた。

もちろん、深夜アニメらしいエンターテイメントで楽しませてくれた『キリングバイツ』や、今期で唯一原作を買うほどハマった『citrus』という2つの優勝作品も冬アニメを語る上では絶対欠かせない。

刀使ノ巫女』『BEATLESS』『ダーリン・イン・ザ・フランキス』は来期に継続し、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』も新作が決定しているので、これらの作品には2018年冬アニメのプライドを背負ってこれからも頑張ってもらいたい。

そして何より、『メルヘン・メドヘン』が終わるまでは2018年冬アニメの魂を持ち続けていたい。

2018冬アニメ・エピソード10選

私が今期で視聴した全17作品201エピソード(※)の中から、特に良かったと思うエピソードをランキング形式で発表していきたいと思う。

明確な評価基準はないが、純粋な面白さやインパクトの強さ、単純な好みなどを総合的に見た上で自分のさじ加減で選考している。

それでは早速10位から

(※)総集編及びショートアニメは除く。

 

 

10位 メルヘン・メドヘン 5話「さよなら、私の魔法」

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‪何かとネガティブな話題ばかり目につく本作だが、ストーリーに関しては結構好きなところはある。特に5話に関しては今期全体の中でも強い高揚感を得られた。魔法が解けたように現実逃避から目覚め、母の形見であるドレスだけを身に付けて「自分の物語」を作りに行く葉月の姿が、過去最高に主人公でありメインヒロインだったこのエピソード。本家シンデレラとは真逆で背中を押す優しい継母と頼れる姉、そして粋な計らいでヘクセンナハトに送り出す学園長に後押しされ、今まで逃げてばかりだった自分と決別した葉月の一連の成長潭は印象深く、常識や契約なんて知ったこっちゃねえと言わんばかりのシンデレラの改変っぷりは痛快だった。ただ、葉月はやはり妄想過多コミュ障ぼっち少女のときが一番可愛い。‬


9位 ゆるキャン△ 7話「湖畔の夜とキャンプの人々」

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‪本作最大の尊さを観測した、なでしことリンの2人による四尾連湖キャンプ回。タラ鍋に焼肉にジャンバラヤなど飯テロが破壊力抜群でキャンプ飯のロマンを感じたし、それらを美味しそうに食べるなでしこを見ているだけでこちらも幸せを感じた。お財布事情に敏感で料理上手ななでしこと、なでしこの屈託のない笑顔を見守るリンの関係性が完全に夫婦で、一緒のテントで朝を迎えるシーンは「尊い」以外の言葉が出てこない。また、こういうシーンでも露骨にベタベタしないのが良くて、お化けが怖くてリンと一緒に寝たかったなでしこが一度は拒まれるも、朝目覚めたら当のリンが同じテントで寝てて思わず「うへへ」ってなる、こういった飾らない百合が本作の魅力の一つだと感じた。本当に飯食って他愛もない話するだけの回だったが、「これぞゆるキャン△」という感じの満足感を得られた。‬


8位 宇宙よりも遠い場所 9話「南極恋物語(ブリザード編)」

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‪よりもい屈指の名言である「ざまぁみろ」のエピソード。本作は南極青春グラフィティと銘打って、主にキマリたち4人に焦点を当ててきたが、この回は乗組員の全員が主人公だったと言ってもいいのではないだろうか。馬鹿にされながらも氷を打ち砕くように何度も挑戦を繰り返し、不可能を可能にしてきた先人たちから、形をそのままに受け継がれてきた意志が全員の「ざまぁみろ」に集約されていて爽快極まりなかった。報瀬の「馬鹿にする奴らを見返したい」という熱い意志は、ペンギン饅頭号の乗組員全員はもちろん、敗戦国として肩身の狭い立場に置かれた日本の意地を見せつけた当時の「同じ場所を目指した仲間」にまで遡れるという、壮大なストーリーと熱いメッセージ性も印象的だった。‬


7位 刀使ノ巫女 11話「月下の閃き」

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‪燕結芽ショックの当該回。恐らく現役刀使最強同士であろう、結芽と可奈美の直接対決が実現し、『S装備の稼働時間』と『生命的な活動時間』という互いに制限がかかっていた状態のなか、その短時間で互いを"相手"と認識して楽しみあった様子は「もっと見てたい」とさえ思うほど惹きつけられた。これが最初で最後になったとは...。自分の強さを焼き付けるため、自分のことを覚えててもらうために最後まで「自分の力」だけを証明し、病気という十字架を背負いながらも運命に抗い続け、最期まで強くあり続けたという結芽の生き様には心打たれた。舞衣を筆頭としたチームワークや親衛隊との熱い剣戟、高津学長のヒステリック劇場など本作の中でも一番見どころ満載の回だったと思う。‬


6位 citrus 6話「out of love」

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citrusは個人的に今期で最もハマった作品だが、その中でも中盤あたりが特に好きだった。父親の件を一人で抱え込む臆病な芽衣を、柚子が持ち前の行動力と姉としての思いやりで背中を押すストーリーも本作らしい熱さを感じられたし、それを少し大袈裟ながらもドラマチックに描いてたのが何より好印象。最高のアシストを決めたはるみん(ヒロイン10選の記事で詳しく記述)、自転車走行シーンなどのケレン味の効いた演出、ベタな物語を盛り立てる劇伴など、こういうストーリーの盛り上げ方が本作は秀逸だった。そして柚子が「姉としての責務」を果たした後に芽衣と交わしたキスが、姉妹以上の意味合いを持つようになったというのは"姉妹百合"でしか体現できない離れ業だと思った。‬


5位 スロウスタート 7話「ぐるぐるのてくび」

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‪正直なところ、このエピソードを見るまで本作に対する個人的評価は低かったが、この回から一気に好きになった。栄依子と榎並先生による、他の登場人物とは一線を画したアダルトな百合空間は眼福でしかなく、『生徒×教師』というただでさえ背徳的なシチュエーションが女同士で行われているその事実だけでも悶えざるを得なかった。拘束プレイなんてcitrusですらやってなかったぞ。普段は付け入る隙のない完璧な栄依子が、クールビューティな榎並先生の時だけ年相応の乙女な部分が現れるのも最高に可愛い。永遠とこの2人の掛け合いを見ていたくなるような幸福感を得られたし、本作における百合ポテンシャルを遺憾なく発揮した文句なしの神回だったと思う。‬


4位 宇宙よりも遠い場所 12話「宇宙よりも遠い場所

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‪思わずブログに考察記事を書いてしまったほど、一つ一つのシーンに深い意味が込められたエピソード。南極に初めて降り立った報瀬が最初に言い放った「ざまぁみろ」は爽快極まりなかったが、母親に会いにいくためにはるばるやって来たことを念頭に置くと、その台詞が最初に出てきたことには多少の違和感はあった。その違和感が解消されたという意味でも、そして脚本の狙いをしっかり理解できたという意味でもこの回は非常に印象深い。普通に報瀬が「南極に辿り着いた瞬間、母に対する想いが込み上げてきて母の死を実感した」という流れでもさほど違和感はなかっただろう。しかし本作の脚本の深さというのは目を見張るものがあり、報瀬を「母と同じ場所に行くこと」だけで満足させず、「母がここに居た証を見つけ、ここに居ないことを実感すること」で初めて報瀬の夢を醒まさせたことに、そしてそのストーリーの深さに思わず感嘆のため息が漏れた。細かい内容は考察記事でも触れているので割愛するが、このエピソードはとにかく深くて、初見時は報瀬の心境を全て理解できなかった。そこで彼女の心境に寄り添うべく筆をとったことで個人的にこの回は「神回」に成り上がった。‬


3位 宇宙よりも遠い場所 13話「きっとまた旅に出る」

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‪このエピソード単体でももちろん素晴らしかったが、1クールの物語の集大成として纏め方が完璧だったという意味合いが大きい。南極青春グラフィティの最後に相応しい爽やかな雰囲気で終始進められ、この湿っぽくない感じが、悩みや葛藤を解消しきった彼女たちの晴れやかな心境を体現してるようで良かった。この最終回で特筆すべき点は3つ。まず1つ目は、前回で母親の死を初めて受け入れた報瀬について。野球シーンでの母の姿を彷彿とさせる特大ホームランをかっ飛ばすシーンや、母と同じ長さに髪をバッサリ切るシーンは、彼女がかつて同じ場所に居た母としっかり向き合ったことが伺えたし、「大量の未読メールが入ったパソコン」と「母に会いに行くための100万円」を南極に置いてきたのは、彼女の強い"ケジメ"が感じられて良かった。そして母のパソコンから送信された、オーロラの写真が添付されたメールの「本物はこの一万倍綺麗だよ」に対する「知ってる」という台詞は、紛れもなく彼女が母に囚われることなく一歩踏み出したことの証だった。次に2つ目は、日本に帰国後の空港のシーンでキマリが言った「一緒に居られなくても一緒に居られる、だって私たちはもう私たちだもん」という台詞について。この哲学的な台詞の真意は"私たち"である彼女たち4人にしか分からないだろう。しかし、宇宙よりも遠い場所で絆を深めた「この4人」にとっては、別の場所で別の時間を過ごしていてもそれは「新たな旅の出発点にみんなで向かっている」ことに過ぎず、彼女たちの旅はこれからも続いていくから別れなんてない、という『ここから、ここから』の精神を感じさせて‬印象深かった。‪そして3つ目、なんと言ってもめぐっちゃん大サプライズである。自分のことを差し置いて一歩踏み出したキマリに対する嫌悪感、何よりそんな自分に対する嫌悪感から絶交まで申し出たあのめぐっちゃんが、キマリの居ない世界に一人取り残されたのかと思わせておいて、キマリの居ない世界に一人で「一歩踏み出してた」というオチが最高すぎた。しかも「キマリから一番遠い場所」である北極を選択するあたりが、彼女のいい意味での性格の悪さと対抗心が感じられて好き‬だった。物語の集大成としてこれ以上ない素晴らしいエピソードで、爽やかな雰囲気を醸しつつも涙が止まらないミスマッチな感覚がとても心地良かった。


2位 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 10話「愛する人はずっと見守っている」

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‪挿話のクオリティが高い本作の中でも、このエピソードは群を抜いて心に響くものがあった。こういう「未来から手紙が届く系」のエピソードは『四月は君の嘘』などを経験してるだけあってか絶対泣いてしまう。言動は普段通り淡々としつつも、アンから母親との残された貴重な時間を奪ってしまう罪悪感に駆られ、込み上げてくる感情を堪えていたヴァイオレットが、最後に流した涙は非常に感慨深いものがあった。この前の話数で少佐の死を初めて受け入れたからこそ、今回のテーマである「愛する人はずっと見守っている」というメッセージは胸を打つものがあり、同じく前回の話数で「届かなくてもいい手紙なんてない」ことを身に染みたからこそ、母親の"遺したい想い"の強さをより感じられて切なくなった。残された時間の中で娘に伝えきれない想い、そして50年後まで娘に伝えたい想いを手紙に乗せて未来から送るという、母親の粋な行動には心打たれたし、これを「見守っている」と表現するのがなんとも素敵。最初から結末が確定していたド直球感動エピソードでありながら、「母との別れ」「亡き母からの手紙」「ヴァイオレットの涙」という泣きどころ三段構え構成、アンと母親の儚くも美しい親子愛、京アニの見せ方の巧さなども相俟ってめっちゃ泣いてしまった。‬


1位 宇宙よりも遠い場所 11話「ドラム缶でぶっ飛ばせ!」

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‪よりもいは全話素晴らしかったが、個人的に一番刺さったのは間違いなくこの回だった。日向が「悪い意味での起用さ」で今まで心の内に閉じ込めてきた葛藤を、報瀬が「良い意味での不器用さ」で強引に引っ張り出してぶっ飛ばす、という流れがとにかく最高なエピソード。日向の南極に行くという決断は、傍から見れば「辛い過去から逃げた」ともとれるが、それを「前向きな一歩を踏み出した」という確固たるものにしたという意味でも、報瀬が日向の元友人たちにぶつけた言葉は重く、日向の心に大きく響いたんだと思う。6話のパスポート紛失回でも、報瀬が日向を救うという似たような構図が展開され、この時は「迷惑をかけたくない」「空気を読む」という日向のネガティブな友達観を変えたが、日向自身は報瀬の情の厚さに感極まったものの泣くまでには至らなかった。しかし今回は日向の友達観が歪むきっかけだった、普段の笑顔の裏に隠されていた過去の闇からも救ったことで流石の日向も泣かずにはいられず、見ている私も号泣せざるを得なかった。第1話冒頭のモノローグで「淀んだ水が溜まっている。それが一気に流れていくのが好きだった。淀みの中で蓄えた力が爆発して、全てが動き出す────」というキマリの台詞があるが、まさに日向の涙はこれを象徴していたのではないだろうか。日向が心の内で溜めていた葛藤を解放し、その溢れ出た涙とともに一気に心が浄化されていく様子は今期最大のカタルシスを感じられた。日向の葛藤を「過去のトラウマ」という概念だけで済まさず、しっかりと最後まで向き合った脚本も素晴らしく、何より加害者側となあなあで和解したりなんかせずに「ざけんなよ」の一言でスパッと関係を断ち切ったことに関しては本当に天晴れ。こういう他のアニメでは絶対味わえないような爽快感こそ、よりもいの真骨頂だと感じた。今回のエピソードのメインはあくまでも報瀬と日向だが、察しは悪いけど大事なところで熱くなれるキマリ、察しは良いけどあえて一歩引ける結月の活躍もあり、最終的に「一緒に一歩を踏み出した仲間である"この4人"の友情」として描いてたのがとても良かった。‬

 

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というわけで2018年冬アニメ・エピソード部門第1位は、宇宙よりも遠い場所 11話「ドラム缶でかっ飛ばせ!」という結果に。今期はとにかく『よりもい』が強かった。

また、今回惜しくもランクインはしなかったが、
ゆるキャン△ 12話「ふじさんとゆるキャンガール」
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 4話「君は道具でなく、その名が似合う人になるんだ」
宇宙よりも遠い場所 5話「Dear my friend
刀使ノ巫女 5話「山狩りの夜」
ラーメン大好き小泉さん 9話「山/豚野郎/背脂」

あたりも好きだった。

 

 

 

 

 

 

2018冬アニメ・OPED10選

個人的に好きだった2018年冬アニメのOP・EDをランキング形式で発表していきたいと思う。

評価基準としては「曲そのものの良さ」「映像のセンス」「曲と映像の親和性」などを総合的に見て判断している。

それでは早速10位から。

 

 

 

10位   スキノスキル/Wake Up,Girls!

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デスマーチからはじまる異世界狂想曲エンディングテーマ。ファンタジーな物語を日常視点で綴ったような、エンディングに相応しいしっとり癒しソング。サビの自然な転調はどことなくWUGらしさを感じられて好き。そういえばWUG新章の最終回まだ見てないや...

 

9位   Flashback/MIYAVI vs KenKen

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刻刻オープニングテーマ。本編の不気味な世界観を思わせる曲調と、ホラー染みた映像がマッチした、今期最オサレOP。自分では気付かなかったが、本編の話とリンクして色彩が変化するなど、映像にも拘りがあった。スタッフクレジットの主張が今どき珍しいほど激しいのも好き。中毒性の高い曲だったけど歌詞は大体聴き取れてない。

 

8位   The Girls Are Alright!/Saya

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宇宙よりも遠い場所オープニングテーマ。代わり映えのしない日常から新鮮な非日常に飛び出す、キマリたちの爽やかな青春が感じられる一曲。遊び心ある映像も好きで、サビの「きっと」のところでキマリがカッコつけるとこが特にお気に入り。初めて聴いたとき水瀬いのりさんが歌ってるのかと思った。

 

7位   Save you Save me/衛藤可奈美(cv.本渡楓)、十条姫和(cv.大西沙織)、柳瀬舞衣(cv.和氣あず未)、糸見沙耶香(cv.木野日菜)、益子薫(cv.松田利冴)、古波蔵エレン(cv.鈴木絵理)

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刀使ノ巫女オープニングテーマ。「全てを薙ぎ払えるように」「全てを守り抜けるように」「必然の運命」など可奈美と姫和の関係性のメタファーとも取れる歌詞が印象的。OP映像で可奈美の表情が常にイキイキしてるのも好き。親衛隊に負けてる場面があるけど本編では全く逆の構図なのも面白い。

 

6位   Dear Teardrop/Mia REGINA

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citrusエンディングテーマ。「瞳の奥が熱くなる」という独特な表現が印象的なラブバラード。その落ち着いたメロディと詩的な歌詞は、殺伐とした本編をロマンチックに感じさせる効果があった。サブロウタ先生の書き下ろし一枚絵の数々も素晴らしく、最後の柚子と芽衣が向かい合う絵は「尊い」以外の語彙が出てこないほど尊い

 

5位   FEELING AROUND/鈴木みのり

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ラーメン大好き小泉さんオープニングテーマ。全国のラーメン紹介映像のバックで流れるイントロの中毒性が特徴的で、今期で一番最初にハマった曲。今ではこの曲聞くたびにラーメン食べたい衝動に駆られる。既視感あるサウンドだと思ってたが『恋と嘘』OP曲の人が作詞作曲と知ってめっちゃ納得した。

 

4位   SHINY DAYS/亜咲花

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ゆるキャン△オープニングテーマ。旅に出かけるときのウキウキ感や満点の星空を眺めたときの高揚感が感じられる、本編との相性抜群な一曲。一瞬しか映らない志摩リンのLINEのメッセージが、本編とリンクしてデレていくところは拘りと遊び心を感じられた。まさか飛ぶテントが伏線だったとは。

 

3位   気まぐれロマンティック/高木さん(cv.高橋李依)

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からかい上手の高木さん第1話&第2話エンディングテーマ。原曲がまず好きだったというのもあるが、高木さん(cv.高橋李依)のカバーがどストライクだった。退屈な日常から解き放ってくれる彼を密かに想う歌詞が本編と絶妙にマッチしつつ、その一方で高木さんは絶対に「ダーリン」呼ばわりしないだろっていうミスマッチが非常に好き。

 

2位   カラーズぱわーにおまかせろ!/カラーズ☆スラッシュ

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三ツ星カラーズオープニングテーマ。上野の平和を守るというコンセプトに則ったヒーローソング。元気がない大人の代わりに、元気な自分たちが上野の平和を守るべく躍動する、カラーズの意気込みが伺えるような頼もしいメッセージ性のある歌詞、そして日曜の夕暮れ時の情景が浮かぶような、どこか哀愁漂うサウンドがお気に入り。本編では貴重な髪下ろしさっちゃんが拝めるのもポイント高い。


1位   アザレア/nano.RIPE

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citrusオープニングテーマ。冒頭の激しいドラムと、ストリングスを駆使したサウンドが特徴的な、nano.RIPEでは珍しいラブソング。「許されたことなんてそう多くはないでしょう?」「道なき道を行こう 初めてを捧げよう」など結構ド直球な歌詞が印象的で、本作のスリリングで背徳的で甘酸っぱい世界観がうまく表現されていた。OP映像のセンスも良く、芽衣→柚子→芽衣の顔どアップのカメラワークには初見時、思わず「うぉぉ」と声が漏れた。はるみんとまつりが銃口を突きつけ合うシーン考えた人は天才。当初は止め絵だったカットがある時を境に動くなど、細かな変化が定期的に加えられるのも良かった。本編で芽衣が耳めっちゃ弱いことが発覚してからは「耳の奥 鼓膜をもっと震わせて」という歌詞はちょっと卑猥に聴こえがち。

 

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というわけで2018年冬アニメ・OPED部門はcitrus OP『アザレア』が1位を獲得する結果に。
また、今回惜しくもランクインはしなかったが、
・ノスタルジックレインフォール/CHiCO with HoneyWorks恋は雨上がりのように OP)
・わたしのための物語 ~My Uncomplicated Story~/fhánaメルヘン・メドヘン OP)
・PRIMALove/ClariSBEATLESS ED)
・LOVE MEN HOLIC/西沢幸奏ラーメン大好き小泉さん ED)
・言わないけどね。/大原ゆい子からかい上手の高木さん OP)
あたりも好きだった。

2018冬アニメ・ヒロイン10選

個人的に好きだった2018年冬アニメのヒロインをランキング形式で発表していきたいと思う。
前期は自分の萌豚ハートに突き刺さるようなヒロインが少なく6人のみの選出となってしまったが、今期はヒロイン視点でも充実していたクールで、しっかり10人選ぶことができた。
それでは早速10位から。

 


10位 燕結芽(刀使ノ巫女

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‪燕結芽ショックから未だに立ち直れない視聴者を散見するが、私もまたその一人だ。親衛隊の中では最年少でありながら一番の実力者であり、その突拍子のない振る舞いや狂気じみた言動から当初は「折神紫の最終兵器」という印象だった。しかし11話で彼女の行動原理が明かされ、自分の強さを焼き付けるため、自分のことを覚えててもらうために最後まで「自分の力」だけを証明し、十字架を背負いながらも運命に抗い続け、最期まで強くあり続けたその生き様には心打たれた。可奈美との直接対決は決着つかずだったが、S装備もノロもなく生身の身体で可奈美と同等の力を発揮していた辺り、現役刀使最強レベルの強さだったに違いない。また、登場人物の中でも最年少だったため、可奈美たちを「お姉さん」と呼ぶところなんかも可愛かった。2クール目でひょいって出てこないかな...‬

 

9位 小淵沢報瀬(宇宙よりも遠い場所

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‪黙っていればクールで冷徹で知的なイメージだが、喋ればひたすらポンコツなところが好き。人一倍南極に賭ける想いは強く、彼女の行動力なしでは南極青春グラフィティが始まることもなかった。例え自分の夢が馬鹿にされても決して折れず、自らの信念を押し通せる強さの持ち主で、その反面意地っ張りなところもあったが、ときにその不器用な性格で悩める友人を強引に良い方向へ導くなど親友キャラの鑑でもあった。今まで馬鹿にしてきた奴らへの「ざまぁみろ」、日向の元友人たちへの「ざけんな」など印象的な台詞も多い。‬

 

8位 三門陽湖(キリングバイツ

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‪今期屈指の顔芸ヒロイン。お嬢様としてのプライドが非常に高いためか凡人である野本を非常に敵視しており、怒りのあまりせっかくの美人が台無しになってしまうところが可愛かった。祖父を救うという目標を掲げ、人一倍キリングバイツに賭ける想いが強く、ときに頭の切れる采配でプレイヤーとしての優秀さを見せるなど、単なる噛ませではないのも良かった。最終話でストーリー的に用済みになった瞬間性奴隷に堕ち、この作品らしいお色気要員としての責務も果たすという大盤振る舞い。獣人も令嬢も関係ねぇ、エロい身体してたら脱ぐ。それがキリングバイツだ!‬

 

7位 皐月夜見(刀使ノ巫女

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‪ヒステリックおばさんへの忠誠心がヤバいリスカ美少女。スポットが当てられたシーンこそ少なかったものの、人体実験のごとくボロボロにされても自分の身体を差し出そうとする健気な姿勢、そして暴力的な酷い仕打ちを受けても最後まで高津学長の側に居続けた高い忠誠心に"萌え"を感じざるを得なかった。このままだとドM説も否定できないので2クール目では高津学長との関係性をもっと明かして欲しいところ。脚本家曰く「隠れ巨乳」らしい。隠れてるか?

 

6位 琴葉(三ツ星カラーズ

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‪個人的に小学生キャラを好きになることはあまりないが、彼女のように落ち着いた性格の子は好きになる傾向にある。言動やファッションセンスなどは少し大人びており、推理パートでは百発百中で解決に導くなど頭がとても切れるが、ゲームは下手。四六時中ゲーム弄ってるくせにマジで下手。その弱点を天然鬼畜モードの結衣に抉られるととことん怯むところが最高に可愛い。アポロを上と下で別々に食べただけでドヤ顔するシーンも何気に好き。人の顔を踏んづけたりなどやや暴力的な一面もあり、その点でも個人的な好感度は高かった。何が言いたいかというと琴葉に生足で顔踏まれたい(突然の性癖暴露)‬

 

5位 各務原なでしこ(ゆるキャン△

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「‪花守ゆみりアニメにハズレなしの法則」及び「花守ゆみりキャラがろくな初登場の仕方しないアニメは名作の法則」は今期でも適用された。食欲旺盛で元気いっぱいな様子が非常に愛らしく、彼女が何か食べてるところを見てるだけでこちらも幸せに感じるほどだった。いっぱい食べる君が好き。また、お財布事情に敏感で料理上手など家庭的な一面もポイント高い。その元気印のような振る舞いから天真爛漫な性格に見えがちだが、程よい距離感を保ちつつ相手のことを考えられるしっかりした人間性の持ち主で、リンと野クル組の架け橋となったという点で彼女の存在はとても大きかった。リンとの関係性は非常に尊いものがあり、7話で一緒のテントで朝を迎えるシーンは今期最高水準の尊さを観測。‬

 

4位 桃木野姫子(citrus

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‪個人的に今期の流行語の一つだった「一線を越える」を最初に言った張本人。5話冒頭の柚子との「私と会長は一線を越えた仲ですのよ」「じゃあ私も一線越えてやんよ」のくだりは本作屈指の名シーンだと思う。当初は単なる噛ませキャラかと思っていたが、柚子から芽衣を奪い返すために一線を越える(笑)など、肉食系拗らせレズな側面を披露してきたのは印象深かったし、この辺りからストーリーも面白くなった。なんやかんや柚子を心配したり、芽衣と柚子の関係を見守ってくれる優しさの持ち主で、理想的な負けヒロインになってからは好感度が急上昇した。今でははるみんやサラと纏めて『citrus三大良心』と勝手に呼んでいる。‬

 

3位 大澤悠(ラーメン大好き小泉さん

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‪今期最初に萌豚ハートを刺激された女の子。明るい性格とボーイッシュな見た目を兼ね備えた美少女で、料理上手という家庭的な一面があったり家に居る時は兄想いの出来た妹って感じの振る舞いだったりなど、普通にしてれば非の打ち所がない魅力的なキャラクター。なのだが、小泉さんのことになった瞬間にたかが外れてしまうその残念さが堪らなく好き。小泉さん愛は常軌を逸しており、当初は軽いストーカー行為でまだ微笑ましいものがあったが、気づいた頃にはもう手を付けられないほどヤンデレ化してて、それもまた一興な魅力があった。ラーメン要素より時に目立つほど味付けの濃いキャラクターだったが、百合というトッピングとしては抜群の存在感で、本作をコメディとしてみるには彼女の存在は欠かせなかった。個人的に好きなタイプのcv.佐倉綾音だったのも大きい。‬

 

2位 志摩リン(ゆるキャン△

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‪スズキに侵されてない方のバイク乗りリンちゃん。一人の時間が好きな(見解の相違です一人だけどボッチじゃない)私にとっては親近感を覚えるキャラクターで、きららアニメでは珍しいほど「一人の時間」が徹底して尊重されており、そういう意味でも終始好感度が高かった。ライブカメラに手を振ったりわざわざ原付走らせて夜景撮りに行ったりなど、内向的な性格とは反して粋な行動するところも印象深い。5人の中では一番キャンプ慣れしているが、百戦錬磨という訳ではなく失敗することもあり(ほぼ毎回何かしらの失敗はしている)、等身大のキャンプ好きな女子高生として描かれていたのも彼女の好感度と人気を押し上げた要因だろう。なでしことの関係性は非常に尊いものがあり、なでしこの屈託のない笑顔を見守る様子は彼氏というか夫の域だった。本作で一番好きなエピソードもまた2人でキャンプした7話だった。あと随所に見られた、犬を見て「かわえぇ...」って言うシーンがとても好き。愛車のカタナ400でソロキャンプツーリングする回早く見たい。

 

1位 谷口はるみ(citrus

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‪こんなランキングを作っておいてなんだが、はるみんの今期優勝が確定するのには3話も要さなかった。もう第一印象から「これはガチ恋するな」という感覚さえあった。学校では地味なツインテおさげなのに私生活では羽目を外してギャルモード全開になるギャップがまず可愛く、そして家ではおばあちゃんっ子という点もポイント高かった。どんなときも柚子に対して親身になって支えとなる姿は印象的で、情に厚い姉御肌タイプの親友ポジとしてとにかく完璧だった。常に芽衣のことしか考えず自分の相手をしない柚子に普通なら愛想つかしても仕方ないところだが、むしろ柚子の支えになろうと尽力していたのは恐らく、柚子がこのお嬢様学校の中で馬が合う唯一の存在であり、柚子に友情の全てを全振りできることが主な要因だと考えている(単に性格が聖人すぎるというのもあるだろうが)。はるみんがいつも柚子を救っていることと表裏一体で、窮屈な学園生活を強いられていたはるみんにとっては、今はむしろ柚子の存在に救われているのかもしれない。つまり柚子とはるみんの関係は、柚子が一方的にはるみんに救われているようで、はるみんもまた柚子に救われている部分はあったのだと思う。はるみんは登場するシーン全てが印象的だが、個人的に大好きな場面は3つある。1つ目は5話、柚子と姫子が学食で一緒に居たところに合流するシーン。学内では常に柚子と行動していたためあまり意識しなかったが、このシーンで柚子が居ないとはるみんがぼっちだという事実を改めて認識した。柚子を発見した際に「あっ、柚子っち〜」とあっけらかんな態度しておいて内心めっちゃ嬉しかったんだろうなと想像するだけで、そして柚子が転校して来る前は教室で一人サンドイッチでも食べてたのかなと妄想するだけで激萌え。2つ目は6話、この回が恐らくはるみん最大の見せ場だった。まず芽衣と父親のことで悩む柚子に対し、頭を撫でつつ慰めるシーンでは自分のことを「はるみママ」って言っちゃうところが可愛く、彼女に安心して母性を感じていいんだと心なしか安心した。自分の姉御肌というかママ気質な性格を理解しているからこそ、率先して柚子の支えになろうとしているんだと感じさせる。そして柚子が芽衣を捕まえて父親の元へ向かうシーンでは、何も教えてないにも関わらず何かを察して柚子を自分の自転車の後ろに乗せ、雨で滑りやすい路面を全速力で二人乗り走行する漢気を披露。極め付けは柚子に自転車を託し「後は任せたぜ」と言わんばかりの表情で送り出す、考えられるうえで最高の形でのアシストを決めた。この一連の流れは本作の中でも三本の指に入る名シーンだったに違いない。そして3つ目は9話、芽衣のことで悩んで完全に上の空になってる柚子を背後からカバンで引っ叩くシーン。‬前日柚子に置いて帰られたのを怒る→柚子の表情でいろいろ察する→柚子の悩みを親身になって聞く→さりげなく解決案を用意する→後は任せたとばかりに颯爽と去っていく、という一連の流れをなんとわずか48秒でこなしてしまったのだ。主人公たちの関係を割り込まない程度に支えつつ、その少ない持ち時間の中で限りなく株を上げてくる、はるみんというキャラクターを象徴していたシーンだった。正直このcitrusという作品をここまで愛することが出来たのは彼女の存在があったからであり、‪『はるみんの好感度=本作の好感度』と言っても過言ではなかった。原作ではアニメにはなかったまつりとの絡みもあるらしく、更にはるみんのお姉さんも登場するようなので、はるみんファンとしては買わない理由はないだろう。はるみんという大聖母を生み出したサブロウタ先生、はるみんに命を吹き込んだ藤井ゆきよさん、そして久しぶりにガチ中のガチな方のガチ恋をさせてくれた谷口はるみさんに圧倒的感謝......‬

 

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というわけで2018年冬アニメはcitrusより谷口はるみさんが優勝ヒロインの座に輝いた。作品別にみると『citrus』『ゆるキャン△』『刀使ノ巫女』あたりが強かったように思える。

また、今回惜しくもランクインはしなかったが、
・小泉さん(ラーメン大好き小泉さん
・衛藤可奈美(刀使ノ巫女
・十倉栄依子(スロウスタート
・藍原柚子(citrus
・レイシア(BEATLESS
・遠藤ユカ(BEATLESS
あたりも好感度の高いヒロインだった。
来期は谷口はるみさんを越えるヒロインが果たして現れるのか、心を豚にして待ちたいと思う。

『宇宙よりも遠い場所』12話考察 報瀬の夢を覚ました、思い込みと母の居た証

‪宇宙よりも遠い非現実な地で消息を絶った母、その事実を祖母から聞いた報瀬。もちろんそんな非現実な地で母が居なくなった現実なんて簡単に受け入れるはずもなく、この3年間は毎日どこか「覚めない夢」状態だった。報瀬は「母と同じ地に行くこと」で母の死を受け入れ、あるいは「母の消息を自分で確認しに行くこと」でその夢が覚めると思っていた。しかし、いざ夢の南極の地に辿り着いても最初に口から出て来た言葉は、母宛てではなく自分たちを馬鹿にしてきた奴らに対する「ざまぁみろ」。夢はまだ覚めてはいなかった。‬

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そして報瀬はラストチャンスを試される。夢が覚める最後の手段は「母が消息を絶ったあの場所に行くこと」だが、それは同時に「もしそこに行っても夢が覚めなかったら、何も変わらなかったら、一生今の気持ちのまま過ごすことになる」という、大きな賭けでもあった。そして報瀬は自分がそこに行くべきなのか吟に相談する。吟はなぜここに来たのか、それは「自分が来たかったから」「貴子が来て欲しいと思っていると自分が思い込んでるから」だ。自分を前に進めるには、自分の思い込みで行動するしかない。報瀬の立場で言い換えれば、夢を覚ましたいなら、「母の元にいけば夢が覚める」という自分の思い込みを信じて行動するしかない。‬

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‪部屋に戻った報瀬は今まで汗水垂らして必死に稼いできた100万円を手にし、回想にふける。何が自分をここまで突き動かしてきたのか、それは「母が待っている」という"思い込み"だ。自分の今までの行動も思い返せばほとんど"思い込み"で突っ走ってきた。自分はそういう人間だったじゃないか。吟の言葉に背中を押された報瀬は、母が最後に消息を絶ったあの場所に、最後の旅に出かけた。‬

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小淵沢天文台。貴子が最後に見た景色を一緒に見るために、貴子がここに居た証を遺すために、貴子が居なくなったことを受け止めるために、吟が名付けたとしたら感慨深い。もしかすると吟も「覚めない夢」を見ていたのかもしれない。しかし貴子と一緒に空を眺めたことを思い出し、涙を流したあの時、吟は報瀬より一足先に夢から覚めたのではないだろうか。‬

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‪夢から覚めた吟、まだ夢から覚めない報瀬。それを本能的に察知したのはキマリ、日向、結月の3人だった。友達が悩んでるときは一緒に悩み、正面からぶつかり、多少強引にでも良い方向へ導く。それがよりもいスピリットだ。「このままではいけない」という衝動に駆られた3人は、貴子の遺品を発掘し始める。報瀬が諦めても、満足しても、望まなくても、3人は諦めないし、満足しないし、強引に望む。よりもいスピリットが遺憾なく発揮された熱い友情シーンを経て、ついに母の遺品が発見される。出てきたのは一枚の写真と、一台のパソコン。‬

‪報瀬が母の死という現実を受け入れ、覚めない夢から覚めるには「母と同じ場所に行くこと」だけでは不十分で、必要なのは「母がここに居た証を見つけ、ここに居ないことを実感すること」だった。薄く氷の張った報瀬と母のツーショット写真、そして自分の誕生日がパスワードに設定されたパソコン。それは紛れもなく母がここに居た証だ。その場所に自分もやっとの思いで辿り着いた。母に会いに来た。しかし今ここに母は居ない。‬

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‪そしてパソコンを立ち上げた報瀬の前に飛び込んで来たのは自分が送った1,000通以上にのぼる未読メール。毎日欠かさず送信してどこか届いてると思っていた"想い"、それが無情にもいま初めて受信されていく。報瀬の止まっていた時間が動き出し、とうとう夢から覚めるときが来た。大量の受信メールの勢いそのままにどばどば溢れ出す涙、心の中の悲痛な叫びが溢れ出し声にならない声、報瀬は初めて母親の死を現実として受け入れ、泣いた。母の死を聞いてから3年以上経って、ようやく夢から覚めることが出来たのだ。‬

 

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‪このシーンで特筆すべきはやはりパソコンの未読メールが大量に受信されていくシーンだ。ここで10話の結月回を思い返して欲しい。この回では「友達」で思い悩む結月に対して、キマリが自分とめぐっちゃんのLINEを例にして友達とは何かを説いた。‬LINEには既読機能があり、読んだかどうか、読んでないかどうかが分かる。既読サインが付く速さや返信の頻度で、相手が今どんな顔してるか何を思ってるかがキマリには分かってしまうらしい。しかし、母にメールを送っていた報瀬は母が何をしているか、今どんな顔してるかは分かる訳もなく、読んだかどうか、読んでないかどうか、ましてや読まれてないことすら分からなかったのだ。10話のLINE演出は皮肉にも12話の届かなかったメールの悲しみを増長させた。

‪しかしこのシーン、よく見て欲しいのは「送信トレイ」が(1)になっているところだ。みなまでは言わん、最終回みんなで一緒に泣こうぜ.......‬

 

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‪このエピソード、実は初見時にはあまり心に響かなかった。なぜなら報瀬の心情を完全に理解していなかったからだ。これはシンプルに私の読解力のなさが原因である。そこで「報瀬がなぜ母親と同じ地に来たにも関わらず思い悩んでいたのか」「報瀬はなぜ目的の場所に行くことを躊躇したのか」「報瀬は吟との会話で何を思ったのか」「報瀬はあの未読メールを目の前にどういう心境だったのか」を真剣に考えるべく、ストーリーの流れをつらつらと文章にし、彼女の心情を考察してこの記事を書くに至った。‬
‪結論からして書いて良かった。あくまでもこの記事内の考察は完全に私個人の考えであり、深夜テンションの勢いのまま書き上げたので筋違いな部分も多いだろう。だがもし書かずに、報瀬の心に寄り添わなかったら、心に響かなかったエピソードとして永遠とモヤモヤを抱えたままだったかもしれない。個人的に12話は「見る」だけではなく「寄り添う」ことで神回に成り上がった。‬

‪ん〜、よりもいが最高すぎて今後よりもいよりもいいアニメが出てくるか心配になる。‬

アニメ『フォトカノ』は忙しい人のためのオムニバス恋愛アニメ

────幾重にも折り重なった真実の中、たったひとつの現実を導き出した瞬間。それは、ニコニコでアマガミのプレイ動画を漁っていたら偶然にもフォトカノの不正登校シーンが関連動画に現れたときのことだった......

先日、2013年に放送されたテレビアニメフォトカノを見たのでその感想を述べていきたいと思う。

そもそもなぜ今さらフォトカノなのかという話だが、記事冒頭にも記した通り、たまたまニコニコでアマガミのプレイ動画を見てた(主に絢辻さんとか絢辻さんとかあと絢辻さん)ときに、関連動画にフォトカノが出てきて気になったのがきっかけである。絢辻さんは裏表のない素敵な人です。

まず初めに、フォトカノは『キミキス』『アマガミ』シリーズなどを製作したエンターブレインによる恋愛シミュレーションゲームを原作とした1クールアニメである。本作では少し特殊な構成を取っており、第1話〜第4話までは共通ルート、第5話以降からはストーリー分岐によるオムニバス形式となり、そこからはヒロイン1人あたり1話(※1)で描かれていた。

この構成に関しては面白い試みだとは思ったが、結論から言うと失敗だったと思う。例えばアマガミのアニメは、最終的にヒロイン1人あたり6話(※2)を擁していたため、各々のストーリーがしっかりしていたと同時にヒロインの魅力も活かせていた。しかしフォトカノは先述した通りヒロイン1人あたり1話で、ルート分岐後は案の定駆け足な展開になり、一話一話がダイジェスト感満載だった。せっかくいいストーリーがあるのに構成が悪いと、描き方次第ではカタルシスが薄くなると共にヒロインの魅力を押し潰すことになる。それが顕著に現れたのは第7話の実原氷里編だった。
(※1)パッケージヒロインである新見遙佳編のみ2話。
(※2)主要ヒロイン6人のみ。1期4話+2期2話。

 

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スクストの澄原サトカではない。本作のヒロインの1人である実原氷里(cv.水橋かおり)だ。食べているのはカレーパンではない。ハンバーガーだ。
氷里は4話までの共通ルートでは、引っ込み思案でぼっちな無表情キャラという性質上、他ヒロインに比べて影の薄い方だった。主人公である一也とはたまに会っては一言二言交わす程度の仲。それが当番回では戸惑うぐらい劇的に変わる。
氷里は一也と同じ写真部(※3)の後輩で、いつも風景ばかり撮ってポートレート(人物写真)を全く撮ろうとしない。そんな彼女を気にかけつつ一也はいつしか「彼女の笑顔を撮りたい」と思うように。氷里の性格上、心を許していないとはいえポートレートのモデルを日常的に引き受けていることに若干違和感を感じるが、裏表のない一也に少し心を許していると解釈すればまぁいいだろう。一也はその後もストーカー紛いの行動で氷里を笑わせようと必死になり、その熱に折れた氷里がいよいよ笑顔を見せるように。本来無表情キャラにおいて「表情を解放するシーン」というのは非常に重要で、心の奥に隠されていたその笑顔を導き出せると見てる側も嬉しくなり、必然的にヒロインに対する好感度も上がるものである。しかし、氷里編では尺の都合上それがあまりにもあっさり描かれていたため、せっかくの笑顔も"薄く"感じてしまった。
(※3)正確には一也の所属する写真部ではなく、そこから派生したフォト部。

心置きなく一也と接するようになった氷里はいつしかデートをする間柄に(まだ付き合ってはない?)。そんなデートも終盤、というか尺的にも終盤、ここで氷里が無表情になった理由が明かされる。それは中学時代、上辺だけの付き合いでつるんでいた友人たちに裏切られ、その友人たちと距離を置いた途端クラス全体からハブられたのをきっかけに、人を信じられなくなって「嘘の笑顔」が嫌いになったというもの。本来ヒロインが胸の内を明かした時は、主人公が何か核心を突くような、支えとなる言葉をかけてシリアスが打開される流れが必要だ。しかし一也は特にそういう言葉もかけず、氷里も「一也なら信じられる」とあっさり攻略され、2人はそのままキスするという急転直下っぷり。氷里編は恐らく作中最もシリアスなストーリーだっただけに、こういう部分に尺を費やせなかったのはヒロインの魅力を押し潰したという点でも非常に痛かった。

 

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ただそんなカツカツの尺の中でも、ヒロインを水着に着替えさせてえっちなシーンを絶対ねじ込むぞという気概、というか執念を感じられるのは本作の良さだ。内向的な少女が見せる解放的な姿、エクセレンッッッ!!!!!

 

先述した第7話の実原氷里編、そして第12話の深角友恵編は個人的には残念だったが、他はそれほど悪くはなかったように感じた。理由は単純、尺の問題だ。氷里や深角友恵(cv.沢城みゆき)のように、共通ルートでそこまで一也と打ち解けていないヒロインは、当然個別ルートの一話のみで付き合うまでを描くのは難しくなる。しかし、それ以外のヒロイン、特筆するならば幼なじみ枠その①の新見遙佳、幼なじみ枠その②の間咲ののか、ド直球萌えヒロイン早倉舞衣あたりは最初から一也にデレてた節があったので、むしろ攻略までをテンポ良く描けてて好感持てた。良くも悪くも「忙しい人のためのオムニバス恋愛アニメ」だ。

先ほど、アマガミと比較して本作の出来を残念だと言った。確かにそうかもしれない。しかしアマガミのような2クール作れる大人気コンテンツと比べるのがそもそもナンセンスな気がしてきた。今度は2017年に放送されたセイレンと比較してみたい。

セイレンは6人の主要ヒロインが居るにも関わらず、アニメは1クール、結局スポットを当てられたヒロインは3人だった。円盤の売り上げから察するに2期は不可能だろう(※4)し、1年経ってもゲーム化の情報すらない。残りのヒロイン3人が表舞台に出る日が来るかどうかすら分からない状況である。そう考えると、1クールで8人のヒロインを多少強引にでも描き切ったフォトカノは少しでも評価できるのではないだろうか。少なくとも原作ゲーム勢へのファンサービス、そして原作ゲームの販促アニメにはなっていたに違いない。
(※4)全6巻中1巻も1,000枚に乗ってないらしい。


フォトカノ最大の魅力、それは何と言ってもヒロインの可愛さだ。ここからは個人的に刺さったヒロイン5人を萌豚視点全開で語らせてもらいたい。

まずは本作のパッケージヒロインである新見遙佳(cv.伊藤かな恵)。キャッチコピーは「誰もが憧れるテニス部の幼なじみ」。遙佳編のみ2話構成となっている。さすがパッケージヒロインは尺が違った。

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一也と遙佳は昔からの幼なじみだが、遙佳がスクールカースト上位の存在になったため二人の間には微妙な距離が空いていた。そんなもどかしい仲を打開するように、遙佳はカメラを始めたという一也にいきなり水着モデルを志願。彼女は純粋な性格とは裏腹に結構大胆でえっちで可愛い。こっちが行動を起こさなくても女の子の方から勝手に寄ってくる理想的な展開を前に、本作の個人的評価は急上昇。海水浴のシーンでは一也を人影に連れ込んで「あなたに触れてほしい」と自分の胸を差し出す始末。あーダメダメえっちすぎます。

 

続いてはこの学校の生徒会長を務めている室戸亜岐(cv.中原麻衣)。キャッチコピーは「理想の学園を追い求める、完璧な生徒会長」。何を隠そう私がニコニコでアマガミのプレイ動画を漁っていたら偶然にも関連動画に現れた不正登校シーンで不正登校をしていた張本人だ。

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彼女は生徒の手本となる厳格な生徒会長にも関わらず、遅刻がバレないように校舎裏から学校に忍び込んでいたところを、偶然にも一也に見つかってしまう。完全に弱みを握られた亜岐は、この不正登校を口実に一也にあられもない写真を撮られまくる。本来なら胸糞悪い展開なのだが彼女の表情は満更でもなく、むしろノリノリに見えた。そう、不正登校さんはツンデレでドMなのである。The 生徒会長という感じのキャラクターで人一倍責任感を持っているが、胸は全くない。胸は、微塵もない。

 

3人目は一也の中学時代からの幼なじみでソフトボール部所属の間咲ののか(cv.斎藤千和)。キャッチコピーは「天然活発ソフトボール娘」。このアニメの中に2人、幼なじみポジションがいる!

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ののかはある日階段をダッシュで駆け降りていたところ、偶然出くわした一也と正面衝突し、その際に口と口がぶつかってしまう。明るく活発な彼女は一也とキスしてしまった事実を笑って受け入れつつも「初めてがだっつん(※5)で良かった」と素直にデレるところが可愛い。それをきっかけに一也への元から抱いていた恋心を抑えきれなくなり、なんと一也へいきなり告白し、そこから自分に惚れさせるという素晴らしい積極性を披露する大盤振る舞い。海水浴のシーンで写真のモデルになった際には「手ぶらになろっか?」とか言う始末。この作品の幼なじみ、どっちも強い。
(※5)ののかだけが使う一也の呼び名。


4人目は新体操部に所属する小悪魔系ド直球萌えヒロインの早倉舞衣(cv.金元寿子)。キャッチコピーは「新体操に打ち込む、純真な下級生」。

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被写体を探していた一也の前に突如降臨し、スケベショットの撮影を快く許可してくれた純朴な天使。特筆すべきは第4話で一也のエロ本を見つけた時の反応。彼女の純朴な性格から普通に照れるのかと思いきや、それを弱みに一也を手玉に取るという小悪魔的な側面を披露。不正登校さんの逆パターンだ。事故で一也に押し倒された際も完全に「受け入れ」体勢で、意外とマセてそうなところも可愛い。この作品全体に言えることだが、基本的に主人公が何もしなくても女の子の方から都合よく寄って来てくれるので最高。


最後は主人公・一也の妹である前田果音(cv.伊瀬茉莉也)。キャッチコピーは「アイドル志望のキュートうさ妹」。

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兄である一也を慕う、一家に一台は欲しいブラコン妹。常に笑顔で明るくて元気な如何にも「理想な妹」という感じで、ときには一也と他ヒロインを結びつけるアシスト役をしたりなんかもする。そんな彼女にヒロインとしてスポットが当たるのは満を持しての最終回。兄と妹の恋仲が描かれるおまけルートのようなお話だが、果音編では2人がそういう感情を抱くのも腑に落ちる自然な「理由」が描かれており、最後にして明かされる意外な真相とロマンチックな物語が見応えあった。それにしても伊瀬茉莉也さんの演技の幅には毎度驚かされる。


以上の5人が個人的には好きなヒロインだったが、ハッキリ言ってこの作品の女の子はメインキャラもサブキャラも総じて全員可愛い。欲を言うならばステルス内田さん回も欲しかった。

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アニメ『フォトカノ』全体を通して、萌豚視点で作品を見ると高評価、ストーリー重視で見ると物足りないと言うのが率直な感想だ。そう、やっぱり物足りないのだ。作品から漂う爽やかな雰囲気、学園青春ラブコメ全開の甘酸っぱいストーリー、それを彩る魅力的なヒロインたちなど、惹かれる要素は揃っていただけにもどかしいものがある。ただ確実に「好きなアニメ」の部類に入るし、ヒロインたちでもっとブヒりたいという想いも抑えられそうにないので、もしかすると原作ゲーム買っちゃうかもしれない。その時はまたブログにて報告したいと思う。

 

こうしてアニメ全話見終わったあと、改めてOPのこの構図を見ると今までヤった女コレクション感が半端なくて好き。

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最後に、このアニメのEDは映像・楽曲ともに素晴らしく、夏らしい爽やかなサウンドでノスタルジックな気分に浸れるのでオススメ。

2018冬アニメ・視聴作品

新年早々インフルエンザにかかってしまい個人的には幸先の悪い2018年となりましたが、アニメの方はいきなり豊作クールに恵まれたのでまぁ良しとします。
という訳で、私が今期視聴している21作品の3話/4話ぐらいまで見た感想をざっくり書いていきたいと思います。

 

新作

ラーメン大好き小泉さん
天下一品フリークの自分としては一話からガッチリ心と胃袋を掴まれました。学園日常系としての側面は少しありつつも、本当にただラーメンを紹介して食べるだけなのが良いですね。全国チェーン店や有名店だけでなく、即席麺の調理バリュエーションやコンビニ麺のアレンジまで紹介するなど、テイストも幅広くて見やすいです。ひたすら我が道を往く小泉さんの姿に、周りが毒されていく様子も微笑ましくて好き。「喜連瓜破」「野江内代」はまだしも「衣摺加美北」なんて地名大阪人でも知らんわ...

 

ゆるキャン△
のんびりした性格のキャラクター達が繰り広げるゆる〜い雰囲気の日常と、冬の山奥から漂う澄みきった空気感が、最高のヒーリング効果を生み出す珠玉の日常系アニメ。この系統の日常系では『ふらいんぐうぃっち』以来の当たりじゃないでしょうか。女の子達がグループになって楽しい日常を繰り広げるのがきらら作品の醍醐味ではありますが、この作品ではちゃんと「一人の時間」も尊重してる感じが好印象ですね。志摩リンちゃん見てたらソロキャンプツーリングにロマンを感じてきます。

 

スロウスタート
今期のチョコミントアニメその①。第一印象ではごく普通の、むしろ普通すぎて没個性まである日常系だなという印象だったのですが、それも1話のラストで覆されました。基本的にコメディタッチで描かれてはいるものの、一つ年上である事を隠している主人公、人見知りのお嬢様(要介護)、人生転落した引きこもり(二浪)など闇を抱えがちなキャラクターが多く、いつ平和な雰囲気がほろっと崩れてもおかしくない危うさみたいなのを感じられますね。無駄にヌルヌル動かす作画も特徴的で、お話もスロウスターターながら右肩上がりに面白くなっている印象です。

 

刀使ノ巫女
今期のチョコミントアニメその②。剣術による学園バトルものと思わせての愛の逃避行バトルアクション。決勝で相見えるはずだった「斬る剣」の姫和と「守る剣」の香奈美が、全てを薙ぎ払えるように全てを守り抜けるように、一心同体で共闘する熱いストーリーで面白いですね。2クール確定してるだけあって、話数を重ねる度に世界観や設定、キャラクターの心理が丁寧に解かれており、右肩上がりに盛り上がってきてる印象です。バトルシーンでのCGにおける違和感が玉に瑕。

 

からかい上手の高木さん
隙あらば惚れてまうやろポイントを用意するなど、とにかくヒロインである高木さんの可愛さに全振りしたほのぼのラブコメ。高木さんがからかって、西片が仕返しを企むも、それを嘲笑うかのように高木さんが上手く躱し、西片の反応を楽しむという一連の流れが完成されてて面白く、3人の女の子によるスピンオフパートの空気感なんかも良い感じですね。何よりEDが『気まぐれロマンティック』や『AM11:00』など世代ド直撃すぎて最高。

 

三ツ星カラーズ
今期の小学生は最高だぜアニメその①。小学生の女の子3人が既に平和な上野の平和を守る(実際遊んでるだけの)日常コメディ。ある時は謎解きをしたり、ある時はかくれんぼをしたりなど非常に緩い雰囲気でありながら、意外にもギャグの切れ味は鋭く、不意打ちで笑わせてくる作風が特徴だと思います。凝りまくった背景が街並みのリアルさを表現しており、それがカラーズ3人を「本当に何処にでも居そうな小学生」として描けている要因なのかもしれません。う◯こをれ◯こするアニメは名作。

 

りゅうおうのおしごと!
今期の小学生は最高だぜアニメその②。project no.9お家芸とも呼べるロリアニメ枠ですが、ストーリーのしっかりした熱い将棋アニメで面白いですね。ただストーリーが将棋一本のため、将棋が分からないとどうしても置いてけぼりになるのと、『3月のライオン』の「沸々と湧き上がるような熱さ」に慣れてしまっているため、本作の「燃え滾るような熱さ」にまだ慣れないというのが率直な感想。まぁ面白いのは間違いないですし、キャラクターの可愛さも申し分なく、大阪を舞台にしているあたりもポイント高いですね。ぶっちゃけ定期圏内で聖地巡礼できます。

 

刻刻
今期のハイエースアニメその①。時間停止を題材にしたSF作品で、能力バトルものとして決して派手さこそないものの、独特の不気味な世界観や宗教が絡んだきな臭い雰囲気がいい味出してて面白いですね。世界観がかなり謎めいていて、その真髄を誰も知らないため探り探りでストーリーが進むので、話に置いてけぼりにされることもなく見やすいと思います。オサレOPと梅津泰臣氏一人原画のEDも良さげ。全体的にどことなくノイタミナ臭漂うアニメだと思ってましたが、制作のジェノスタジオがどうやらノイタミナから派生したような会社らしいですね。

 

BEATLESS
今期のハイエースアニメその②。1話と2話が導入として微妙だったのでどうかと思ってましたが3話で盛り返した感ありますね。人工知能が社会の中心になった近未来ファンタジーで、人がロボットを操ってるのかロボットが人を操ってるのか分からない、もしかすると実際に成り得ないような近未来の世界観に惹かれます。ヒロインの言動が全て機械的で「魂がない」ことや、好意的な言動も相手への印象操作でしかないことを前提としているので、この手の作品でありがちな、ロボットと人の恋愛展開を予め否定しているのが面白いと思いました。それでも僕は毎晩レイシアちゃんに甘えたい。

 

キリングバイツ
今期のハイエースアニメその③。正統派のアニメイズム枠らしい"B級感"が堪らない獣人バトルアクション。四大財閥の駒として獣と人間のハーフである獣闘士(ブルート)が、覇権争いを賭けた代理戦争を行うという分かりやすいストーリーで、何より「牙の鋭い方が勝つ、それがキリングバイツだ」って耳にタコができるぐらい毎回聞かされてるので、それ以外は余計なことを気にせず楽しめるのが最高です。けだものフレンズ達も可愛くてエロく、話もノリと勢いみたいなとこあるので好きな要素しか揃ってないですね。

 

citrus
今期の竹達さんラーメン食ったり駄菓子食ったり義妹に喰われたりと大忙しですね。義姉のギャル×義妹の生徒会長による姉妹百合で、夏アニメの『捏造トラップ』に負けず劣らずの刺激の強い作風で見応えあります。一つ屋根の下で姉妹が惹かれ合う背徳感も最高ですし、2人を取り巻くキャラクターも魅力的で、ステルスギャルはるみんに至っては早くも今期の優勝ヒロインに名乗りを上げました。あとOPのクレジットに「ギャル監修」なる項目があって「紗霧アニメーター」以来の衝撃を受けました。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン
機械の女の子が感情を身に付けていくようなお話はよくありますが、前提として「機械の女の子が一度は持っていた心を失っている」状態から物語が始まるのはあまり無いと思いますし、京アニの圧倒的な作画を前にすれば全てが新鮮に思えますね。機械的で不器用なヒロインが、人々から託された想いを綴りながら「愛してる」を知っていく、情緒的で温かいお話で掴みは良い感じです。ヴァイオレットの成長譚としてはもちろん、手紙を中心としたストーリーのため一話完結のような形で話を進められるのも強みだと思います。

 

デスマーチからはじまる異世界狂想曲
ストーリーはもはや説明不要なほどテンプレをなぞった安心感ある物語なんですが、それをゲーム画面のユニークな演出で陳腐なものにさせない姿勢が感じられるのは良いですね。こういう作品は如何に自分好みの女の子が出てくるかで作品の評価もガラッと変わってくるので、その辺も期待して見ます。

 

恋は雨上がりのように
今期のノイタミナも当たりですね。45歳バツイチ男×17歳JKという危険な匂いのする設定とは反した超健全でピュアなラブコメで面白いです。真っ直ぐな恋心でグイグイ押す橘さんと、大人らしい紳士な対応をするつもりが結局押される店長という、どこか可愛げのある2人の関係がひたすら微笑ましくてノンストレスで楽しめる感じが良いですね。艶やかな背景やキラキラ演出など、とにかく不純なモノが一切ない綺麗な恋愛作品だと思いますし、早くも今期のお気に入りの一つとなりました。

 

ダーリン・イン・ザ・フランキス
荒廃した世界に誕生した要塞都市で繰り広げられるロボアクション群像劇。男女の意思疎通や相性の良さがそのままロボットの機動力や戦闘力に反映される設定は、何というか発想の勝利という感じで好きです。露骨に性的なものを想起させるシーンが目立ちますが、2話の切なすぎるラストなんかはこの設定でしか生まれないような余韻を味わえたので結果的に正解だと思いますね。放送前から圧倒的覇権オーラを出していたので、この調子だと2クールかけて今年の傑作クラスに成り上がるのではないでしょうか。落ちこぼれ主人公と奇才ヒロインによる無双劇が早く見たいところ。

 

メルヘン・メドヘン
主人公をひたすら愛でる魔法少女学園バトルもの。3話までじっくり導入に使った感じで、現時点では可もなく不可もなくといったところ。ただキャラクターの総合的な可愛さや次回予告の面白さは今期トップクラスだと思います。魔法に慣れないヒロインがひょんなことから毎回全裸になるあたり『装神少女まとい』を彷彿とさせますね。ヒロインの鍵村葉月ちゃんは性格が暗くて友達も作らない典型的なぼっち体質ではなく、如何にも普通の子なのに友達が作れない感じが非常に可哀想で好感持てます。

 

宇宙よりも遠い場所
‪「女子高生が南極に行く」という壮大なストーリーを等身大に描いてるのがまず良くて、彼女たちが南極に近づくたびに得られるワクワク感のようなものが堪らないですね。悩みや葛藤を抱えた少女4人の成長模様や熱い友情を描いた青春グラフィティとしても面白く、「夢を持つこと」「一歩踏み出すこと」の大切さが伝わる眩しいぐらいの青春オーラが最高です。キャラクターの掛け合いもセンス抜群で笑えますし、オリジナルアニメとしては傑作の部類に入りそうな予感ですね。‬

 

たくのみ。
今期の成人女性が晩酌するショートアニメ枠。シェアハウスで暮らす4人の女性がお酒を飲む「たくのみ」描写を中心に、後は主人公みちるを中心としたストーリーが展開される感じで、15分が丁度いい塩梅の面白さですね。お酒が実名で登場するのがこの作品最大の強みではないでしょうか。


継続

だがしかし2
15分枠になったことで、1期の時には感じられなかったテンポの良さが生まれ面白くなったと思います。ただ個人的には1期の時の「田舎の夏」を感じられるノスタルジックな空気感が好きだったので、そこはちょっと惜しいところはありますが。キャラデザも前の方が好みでした。

 

3月のライオン(2期2クール目)
ニゾンのOPがこの作品にばっちりハマってて良いですね。出口の見えないように思えたいじめ問題に、ようやく光が差し込んだ2クール目。ひなたが名前の通り「陽の当たる場所に導く救世主」として、一人の女の子を、そして零を救った姿に思わず感涙でした。長い長いトンネルを抜けて清々しい気持ちになったのも束の間、再び真剣な将棋モノとして作風が戻ってきそうなので楽しみです。ただ2/3(土)以降は3週連続で休みらしいですね。オリンピック許すまじ。

 

魔法使いの嫁(2クール目)
※後日追記


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今期は『ラーメン大好き小泉さん』『ゆるキャン△』をはじめ『三ツ星カラーズ』『スロウスタート 』など日常系が豊作な印象を受けます。『ダーリン・イン・ザ・フランキス』や『刀使ノ巫女』などのオリジナルアニメも序盤から好印象なので、ここからどんどん盛り上がって欲しいですね。

‪今期はこれらの21作品に加えてBS11で『ハイスクール・フリート』、MBSで『ジョーカー・ゲーム』の再放送も見てます。どうでもいいですがこの2作品に加えて『キズナイーバー』と同じ枠でTRIGGER制作アニメもやってるので毎週土曜日の2016年春クール感がすごい。‬