Kind's room

アニメの感想、考察など。

『18if』9話は歴代のクソアニメさえ"過去"にする

今期アニメも終盤に差し掛かり始めて他の作品が盛り上がりを見せるなか、此の期に及んでクソアニメ街道を突っ走る前衛的な作品があります。
そうです18ifです。

 

以前書いたこの記事では作品の世界観や設定及び第4話と第5話のストーリー解説をしました。そして今回は最新話である第9話について需要もクソもない話をしていきたいと思います。

本題に入る前に改めて世界観の説明を。現実世界で悩みを抱えた女性は「魔女」と呼ばれ、現実を拒絶し、夢に逃げた結果、いつまでも夢から目を醒ますことができない「眠り姫病」にかかってしまいます。そんな眠り姫病にかかった魔女の夢の中にどうやってか潜入し、魔女の悩みをスパッと解決して目を醒まさせ、ついでに惚れさせるというのが本作の主人公・月城遥人の役目です。

第4話以降ストーリーが暴走を続けていた『18if』でしたが、前回の第8話は聴覚障害をテーマにした極めてマトモな内容で見応えがありました。このまま終盤にかけて正統派路線に移行するかと思いきや、今回の第9話に過去最高のクソ回を配置してきたので改めてこの作品に対する信頼度が高くなりましたね。
それでは第9話のストーリー解説を始めていきます。
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 第9話「アイドルはトイレにいかない!」

 

今回の主人公はアイドルグループ『シャーク・レディ』のセンターを務める美咲(cv.新田恵海)。人気絶頂中の彼女ですが週刊誌に根も葉もない事実無根のスキャンダル記事が掲載されてしまい、それを理由としたメンバーからのいじめやプロデューサーからのセクハラに苦しめられていました。

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ちなみに当の週刊誌の表紙ですが「2世タレントの不祥事」「文科省元局長の華麗なる天下り計画」などいろいろ危険なネタが仕込まれてるのも面白いですね。

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それはさておき、美咲は主演ドラマのプロデューサー達と打ち合わせを兼ねた食事へ。そんな中、突然刃物を持った男が美咲の前に現れます。男は美咲の大ファンでしたが、週刊誌の記事を真に受けて美咲に逆恨みし、「このクソビ◯チが!よくも俺の気持ちを踏みにじりやがったな!」と怒鳴りつけながら美咲に近づきます。周りにいた男性たちが庇うこともなく、美咲は無情にも6回めった刺しにされてしまいます。そして美咲は意識が落ち、深い眠りの中へ。ここまでがアバンです。

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OPが明けると、そこにはレオタード姿になった『シャーク・レディ』の他のメンバーや女体化された男性プロデューサーたちが。早くも意味が分からない上に絵面が気持ち悪いですが、実はこれは美咲の夢世界。どうやら現実世界でファンに刺された美咲はそのまま「眠り姫病」に陥ってしまったようで、その昏睡状態の夢の中で作り上げた世界がこの夢世界です。美咲の夢世界に現実世界から意識だけ連れて来られたのが彼女たちになります。

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そしてこのSM嬢のような格好をした金髪の女性こそ夢世界での美咲の姿、つまり魔女の美咲です。ちなみに現実世界と夢世界は一応リンクしており、美咲の夢世界に意識だけ連れて来られた女性陣(及び一部女体化された男性陣)も現実世界で眠っている間は美咲と同じ夢と記憶を共有しています。

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なぜ彼女たちがこのような服装をしているのかというと、ここは「ナイトメア アイドルスクール」と呼ばれる架空のアイドル養成学校。魔女美咲が鬼教官となりレオタード姿の女性陣に「真のアイドル」になるための地獄の訓練を化すのが目的だそう。

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当然こんな理不尽な訓練が他のメンバーたちに受け入れられる訳もなく『シャーク・レディ』のメンバーの一人が美咲に歯向います。しかし美咲は彼女が毎晩プロデューサーの変態趣味に付き合っている変態女だということを知っており、それを盾に従わせようとします。今回のエピソードはマジでろくな奴が登場しません。
そしてここから美咲の暴走がスタート。現実世界で自分を苛めてきた彼女に対する復讐なのか「お前なんかう◯こに集るただのハエよ!いいえ、う◯こそのものだわ。そうよ、お前なんかう◯こになってしまえ!」とアイドルらしからぬ暴言を吐きます。えみつん完全に吹っ切れましたね。

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するとあら不思議。美咲に「うんこになってしまえ!」と言われた彼女は変身バンクを経てマジでう◯こになってしまいました。これではクソアニメどころか糞アニメです。

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文字通りクソみたいな展開になってきましたがここから更にエスカレート。このレッスンには美咲のマネージャーも強制参加させられていますが、体型的にも年齢的にも厳しく練習についていけません。そんな中美咲は突然クイズを出します。内容は「インカ帝国の初代皇帝」。答えはみんな大好きマンコ・カパックですが、マネージャーは美咲の身体を張ったヒントでも答えられず。

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すると美咲はマネージャーの股間部分を燃やして「この広い世界には今のアンタみたいな状態の地名があるそうよ」と渾身のギャグを披露。ちなみにその地名はロシアのモスクワにあるヤキマンコ。う◯この次は小学生レベルの下ネタに走り始めました。

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まだ暴走は続きます。厳しいレッスンの中彼女たちは一度もトイレにいけずいよいよ限界。そんな中『シャーク・レディ』の一人がトイレに行きたいと懇願。しかし美咲は「一流のアイドルがトイレに行くわけないでしょ」という超理論でそれを跳ね除けます。

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それでも我慢できない彼女に対し美咲は「あなたも焼きま◯こになりたいのかしら?」と先ほどの下ネタを活かしつつ彼女の股間に刺激を与えます。そして彼女はとうとう失禁。早くも今期アニメ史上最悪の展開になってきました。

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しかしこんなアホらしいレッスンを一人真面目にこなす少女がいました。彼女の名前はナナ(cv.広橋涼)。春アニメの『つぐもも』でもそうでしたが最近意外なところで広橋さんの声をお聴きしますね。

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場面はアイドル養成学校を飛び出し砂浜でのトレーニングへ。過酷なランニングで疲れ果てたナナは口からレインボーな液体を吐き出します。「う◯こ→焼きま◯こ→おしっこ→ゲロ」という考えられる上で最悪の流れが完成しました。

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そしてランニングのペースが遅い奴を見つけるやいなや美咲は再び下ネタクイズ大会を敢行。内容は「ナイジェリア東部タラバ州の民族」。ちなみに答えはマンビラ族ですが、今回は問題を出しただけで特に何も起こりません。もはや何のために問題を出すのかという理由付けすらなくなってきました。

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 この日のトレーニングも終盤。ここでナナは美咲の恋もしない、トイレも行かない無敵のアイドルを体現した姿勢に憧れていることを告白。しかし美咲は「いまや落ちた偶像よ。テレビでも週刊誌でも叩かれてネットでは大炎上。メンバーやスタッフからの信用すらも...」とネガティブな発言をします。美咲(cv.新田恵海)の配役に何か意味が込められているような気がしてきました。

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しかしナナは「美咲さんは永遠のアイドルです!みんなが憧れる国民的スターです!」とキラキラした眼差しで言います。何の穢れも知らなさそうなナナに美咲は「アイドルたちの真実が分かる」と言って『プロ野球大毎オリオンズにいたフランク・マニーの本名』を調べておくよう促します。ちなみにマニーの本名は野球ファンならご存じマンコビッチ。もういい加減にしろ。

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レッスンを重ねるうちに彼女たちはみるみる成長を遂げ、鬼教官だった美咲も「最高のチーム」と称賛するまでになりました。ここで流れてた挿入歌が無駄にいい曲なのが少し腹立ちます。

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そんな中物語は急展開へ。ナナの元に「何してるの?お兄ちゃん」と言いながら寄ってくる謎の美少女が。実はこの娘は主人公・遥人にしか見ることのできない正体不明の謎の少女かつこの作品のマスコット的キャラクターリリィ(cv.名塚佳織)。つまりナナの正体こそ美咲の夢世界に潜入していた遥人(女体化ver.)だったのです。これまでの衝撃の展開の数々に掻き消されて主人公の存在をすっかり忘れていました。

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遥人はそもそも『シャーク・レディ』と美咲の大ファンであり、美咲と一緒にいられる時間に純粋に喜びを感じていました。さらに美咲に罵倒されたりお仕置きされることで悦びも感じていました。
そんな変態女もとい変態男である遥人に呆れたリリィは制裁を与えるため、遥人の身体を男に戻します。すると遥人の遥人が復活どころか膨張していきました。男の勃起描写を描いたのは恐らく『セイレン』以来でしょうか。

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ナナが遥人なったため声も広橋涼さんからいつもの島崎信長さんにチェンジ。男子禁制の「ナイトメア アイドルスクール」に男がいることはギルティ。遥人は捕まえられて拘束されます。

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大の男嫌いの美咲は遥人の遥人を見るのさえ抵抗があるため、他のメンバーにお仕置きを命じます。まずは女体化した男性陣が遥人に対し玩具を使って弄り倒すという絵面的に最悪のシチュエーションが始まります。完全に監督の趣味でしょ。

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続いては女性陣のターン。拘束して身動きが取れない遥人の身体をいやらしく触ったり耳元でいやらしく囁いたりして遥人の遥人を再び隆起させます。だから完全に監督の趣味でしょ。

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そんな変態プレイの数々を見兼ねた美咲は止めるよう促します。ここでメンバーたちは「教官であるあなたの技が見てみたいわ」と最後のお仕置きを美咲に託します。男慣れしていない美咲は、いつの間にかメンバーたちと形勢逆転。

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遥人の遥人を目の前にした美咲は「出来ない...こんな男性の...」と言って泣き出してしまいます。他のメンバーが男性のナニかと問うと「知ってるくせに...サントメ・プリンシペ共和国の保健衛生大臣の名前くらい...」とお得意のクイズで対抗。意味が分からず呆然とするメンバーをよそに美咲は逃げ出してしまいます。ちなみにクイズの正解はメガチンポ大臣。もう怒られちまえ。

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しかし遥人は股間部分からモンスターを召喚し、謎の白いネバネバした粘液を放出して他のメンバーたちをやっつけて脱出します。今までの話数には無かった超展開に視聴者もそろそろ動揺を隠せません。

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そして遥人は逃げ出した美咲の元へ。脱出の経緯を聞いて驚く美咲に遥人は「ここは夢の中だぜ?なんでもありさとドヤ顔で言い放ちます。9話目にしてついに言いやがったなお前。

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ここで美咲の自分語りが始まります。何でもありの夢世界で他のメンバーやプロデューサー達など今までに傷つけて来た連中に仕返しをするはずが、結局負けて逃げ出してしまった美咲。現実世界では「無敵のアイドル」として活躍して来ましたが、実際は当然トイレにも行くし恋もしたい一人の女の子。ファンや他のメンバーのために自分を押さえ付けて我慢してきたアイドル人生に限界を感じていました。にしても絵面が酷い。

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しかし遥人は他の人のために我慢してきたという美咲に「それは違うんじゃないかな?自分の夢のためだろ?」と投げかけます。この台詞がどうやら核心を突いたようで美咲は何かに気付かされ、そしてこの作品ではおなじみ強引に良い話っぽく締められるエモめのBGMが流れ出します。

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続けて遥人は「夢があるからこそ人は強くなれる。自分が何者になりたいという強い思いがあるからこそ一途な気持ちになれるんじゃないかな」などとそれっぽい適当なことをぬかして美咲を励まします。遥人の純粋な眼差しに子供の頃の「自分の歌や踊りで世界中の人を元気にしたい」という夢が呼び起こされた美咲は、心機一転新たな形で頑張ることを決意。遥人に救われた美咲は「眠り姫病」を克服して現実世界へ戻ります。いいシーンなのになんで最後まで勃起してんだお前。

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場面は現実世界での『シャーク・レディ』のライブシーンに。美咲は他のメンバーたちとも和解してスッキリした表情に。そして美咲はファンの前でアイドル卒業を発表。「私は恋を知りました」とファンの前で堂々と宣言したため罵詈雑言を言われつつも、子供の頃の純粋な思いを胸に美咲は新たに一人の歌手として、そして女として夢を追いかけて行きました......(完)

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今回の話を要約すると、人気アイドルグループ『シャーク・レディ』の美咲が、ある日スキャンダルを理由にファンに刺されたのをきっかけに「眠り姫病」に陥り、その夢世界の中で鬼教官となり理想のアイドルグループを養成するも、夢世界で出会った遥人に自分が本来描いてた「夢」を思い起こされて、その「夢」を胸に現実世界でアイドルを卒業して一人の歌手として、そして女性として第2の人生を歩き始めた、という感じです。

 

 

しかし今回の内容にはツッコミポイントが4つほどあります。どうか最後までお付き合いください。

まずは1つ目。正直どうでもいいんですが最初の方にあったクソもとい糞シーンです。美咲に「う◯こになってしまえ!」と言われた女の子は変身バンクを経て文字通りう◯こにされてしまいましたが、その後いつの間にか人間の姿に復活して普通にアイドル活動を送っていました。実は彼女の他にもう◯こにされたメンバーが4人ほどいました。その4人はトイレで練習をサボってるところを美咲に発見され、そして変身バンクを経てう◯こにされた後トイレに流されるという衝撃的な内容だったのですが、次のカットでは普通に人間の姿に復活していました。どういう経緯で復活したのか気になるところではありますが、遥人の「ここは夢の中だぜ?なんでもありさという台詞を前にすればこの指摘もアホらしくなりますね。

 

そして2つ目。なぜ現実世界では清純派アイドルである美咲が夢世界ではここまでお下劣なキャラに成り下がってしまったのか。そもそも美咲は本当に大の男嫌いで、当然スキャンダルの記事もでっち上げられたモノでした。恐らく美咲はその男嫌いを拗らせすぎたあまり性癖が歪んでしまい、ストレスによる憎悪の感情も入り混じった結果、今まで我慢してきたものが爆発してあのような現実世界とは真逆のキャラ形成に繋がったものだと考えられます。なぜ毎回小学生レベルの下ネタをチョイスしたのかは......監督の趣味でしょ

 

そして3つ目。これは恐らく視聴者が一番気になったとこだと思います。最初の方でファンに6回もめった刺しにされた美咲ですが、意識が落ちたときに同時に発症した「眠り姫病」(夢世界)を経て、現実世界に戻ってきた時には何事もなかったかのようにピンピンしており普通にライブをこなしていました。死んでてもおかしくないような刺され方をしてなぜピンピンしてるのか気になるところですが、推測できるのは以下の5つのパターンかと。
①傷が軽傷で目覚めてすぐ復活できた説
②最後のライブシーンも夢世界の続き説
③そもそも刺される前から夢世界だった説
④そもそも刺された時点で死んでいた説
⑤ここは夢の中だぜ?なんでもありさ
が現実的に考えると有力ですがそれでは単純すぎて面白くないですね。
だとすると美咲は実は救われておらず夢世界に取り残されたままということになりますが、最後のライブシーンでの美咲が夢世界の姿(SM嬢)でなく現実世界の姿(アイドル)に戻っているためこの説は確率が低いです。
も同じく美咲の姿がアイドルであったため確率は低いと思います。
に関しては、そもそも「眠り姫病」を発症して初めて夢世界が生まれる設定なので、仮に死んでたとすると今まで見せられてきたものは一体何だったんだという話になるので止めときましょう。
ですが、この作品は各話監督交代制で毎回好き放題やるスタイルを取っており、その分ストーリーや設定に整合性が取れてない部分があるため、設定が新たに生まれたり消えたりしても不思議ではありません。実際これまでの回もそうでした。なので結論としては「これは18ifだぜ?なんでもありさ

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※9月12日追記

⑥刺されたのは美咲でなく男性プロデューサーのうちの一人だった説

の説は他の方がツイッターで言ってたのを見かけて目から鱗でした。そもそも美咲はあのとき悲鳴をあげただけで実際に刺された描写は描かれてないため、ここでは男性プロデューサーが刺されたと仮定します。そして思い出して欲しいのが夢世界で女体化されたこのおっさん幼女。

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この幼女の現実世界の姿は美咲にセクハラをしていた犬吠埼という名前の男性。男性プロデューサーの中でなぜか一人だけ名前がありましたし、加えて他の男性陣が夢世界で身体だけ女性になったのに対し、犬吠埼だけは声以外全て女性そのものへ変貌を遂げるなど他の男性陣との差別化が徹底されていました。

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極め付けはこの不自然に一人だけ生えていた「天使の羽根」。これが既に犬吠埼が死んでいたことを意味するとなると美咲が現実世界でピンピンしていたのも全て辻褄が合います。もし犬吠埼が美咲を庇って死んだならば、夢世界の美咲はせめてもの報いとして犬吠埼を可愛い幼女姿に変貌させてあげたのでしょうか。にしても意外と設定が練られていたことに感心してしまいました。見直したぞ18if

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最後に4つ目。根も葉もない事実無根のスキャンダル記事を書かれたアイドルである美咲の配役に新田恵海さんを起用した点ですが、これはとても偶然とは思えないですよね。境遇があまりにも似ているというのはありますが、美咲が劇中で言った台詞を抜き出してみても「いまや落ちた偶像よ。テレビでも週刊誌でも叩かれてネットでは大炎上」「今まで私を傷つけてきた連中に仕返ししてやろうと思ったのに結局負けて逃げ出しちゃった」などとメタファーともとれる台詞も多かった印象です。しかし美咲はスキャンダルを完全に振り払い、心機一転して新たな道を歩き始めました。今回の新田さんの演技も全体を通して何か「吹っ切れたモノ」を感じられて非常に素晴らしかったと思います。個人的には例の騒動は全部デマだと信じてるので、美咲の「もう一度頑張ってみようかな」という台詞同様にまた活躍して欲しいですね。応援してます。

 

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今回も長くなってしまいましたが、第9話はアイドル業界の生臭い裏事情に加えて、小学生レベルの下ネタクイズ大会、極め付けはう◯こに焼きま◯こにおしっこにゲロに勃起というアニメ史に残る最低最悪な絵面が展開されるなど見ていて終始とてもいい気分じゃありませんでしたが、こういう挑戦的で恐れを知らない『18if』という作品の魅力が顕著に現れた回だったと思います。なんやかんや毎回楽しませてくれるエンターテイメント性やポテンシャルは充分だと思うのでもっと話題になってもいいと思うんですけどね。まぁこんなクソアニメ誰にも勧められませんが......

しまなみ海道サイクリング@2017/08/14〜08/15

2016年秋にろんぐらいだぁす!というアニメに出会って以来ロードバイクが趣味になった私ですが、今回はそんな『ろんぐらいだぁす!』最終回の舞台となったしまなみ海道尾道今治)に人生初の一人サイクリング旅として行って来ました。

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全長約75kmのしまなみ海道を1日で走破するのはロードバイク初心者かつ運動音痴の自分にはやや厳しいかと思ってましたが、ツイッターで「コミケに行くために愛知〜東京間をママチャリで走破した人」が居ると聞いて謎の対抗心が芽生えたので1日で走破することにしました(全く対抗できてはいない)。

以下しまなみサイクリング珍道中の模様をダイジェストでお送りします。

 

1日目

自宅にて朝5時に起床。夏休みの夜更かし癖が治らず結局睡眠時間3時間という最悪のコンディションで朝を迎える。天気も悪いし「もういっそ行かなくていいかな」なんて邪念が芽生えるもそれををなんとか振り払いつつ家を出る。

愛車のロードバイクを地元の駅から輪行して、新幹線の中でアニラジを聴いてたらあっという間に新尾道駅に到着。後輪が綺麗にハマらなかったりチェーンが外れたりと初心者丸出しの組み立てだったが、慣れない手つきでなんとか自力で走れる状態に。この時点で汗だくだく。

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午前9時16分、気温27度の微妙な暑さのなか出発。

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新尾道駅から3kmほど離れた尾道港のフェリー乗り場へ行き、そこからフェリーで向島へ渡る。ここからしまなみ海道のスタート。

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海沿いのしまなみ海道を走っていると唐突にろんぐらいだぁす!OP曲の『♡km/h』を歌いたくなってきた。
「晴れ渡る空♪ 君の住む街へ〜♪潮〜風に乗って♪」
ちなみにこの日のしまなみ海道、どこを見渡しても曇りな上に風も吹いてないのでひたすら蒸し暑かった。

向島に渡って30分ほど走ると早速しまなみ海道1本目の橋因島大橋が現れる。晴れてたら絶対いい景色だった。

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因島大橋を渡り、コンビニで10分ほどの休憩をとり再びペダルを漕ぎ始める。しかし何か違和感があるというか妙に軽快に走れるというか、とにかく"おかしい"感覚に陥る。それもそのはず、休憩時に下ろしてたリュックをコンビニに放置したままだったのだ。自分の顔がこの日の瀬戸内海より青ざめる。財布や貴重品全てを積んだリュックが無くなってしまえば楽しいしまなみ海道サイクリングコースも予想外の瀬戸内海永住コースである。そんな不安に襲われつつも急いで道中を引き返し、無事リュックを回収。幸先悪いスタートとなった。

 

そうこうしてるうちに2本目の橋生口橋が現れる。晴れてたら多分いい景色だった。

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生口橋を渡り20分ほど走って残り50km、つまり3分の1を消化したことになる。ただしまなみ海道は以外とアップダウンが激しく、しかも橋を渡る際は長い長い坂を登らなければならないのでこの時点で既にヘトヘト状態。

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少しでも涼しく走るため、カッコつけるために着用してたアームカバーを脱ぎ捨てる。日焼け防止も何も日が出てないので普通にクソ暑いだけである。

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気分を切り替えて再び出発!と思っていたが道中になんだか見覚えのある店を発見。f:id:buckingham0120:20170815142758j:image

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そこは『ろんぐらいだぁす!』最終回に登場したジェラート「ドルチェ本店」だった。しゃかりきにペダル回した後だったし立ち寄ることに。頼んだのはバニラ&瀬戸田レモンの2種盛り(¥380)。右側の瀬戸田レモンのシャーベットがめっちゃ美味かったので生口島へ来た際は是非ご賞味あれ。

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糖分をチャージしたところでこのまま一気に次の島まで行くぞ!と意気込んでいたらまたしても道中に見覚えのある光景が。

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そこは『ろんぐらいだぁす!』最終回で主人公・倉田亜美ちゃんがグレーチングで滑って転倒した場所だった。聖地巡礼旅行みたいになっているが決してそんなつもりはなかったんですマジで。

 

道草食ってると今治のホテルのチェックイン時間(16時)に間に合わなくなるので急いでペダルを漕ぐ。20分ほど進むと3本目の橋多々羅大橋が姿を現わす。いい加減晴れろ。

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ここでまたしてもろんぐらいだぁす!OP曲『♡km/h』を歌いたくなってきた。
「全速力であの橋を渡り〜♪ ねぇ 1秒でも 早く♪」
1秒でも早くゴールに辿り着きたいのはやまやまだが全速力で橋を渡る元気は早くも失っている。

多々羅大橋の中央は県境になっており、ここでようやく愛媛県に突入。この時点で新尾道駅から漕ぎ始めて既に3時間半が経過。少し遅いがまあまあのペースだろう。

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多々羅大橋渡ってすぐのサイクリストの聖地碑で記念撮影。

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少しの休憩を入れて再び出発。15分ほど漕ぐと4本目の橋大三島橋が現れる。もう景色とかどうでもいいから早くホテルに着きたい。

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大三島橋を渡ったあたりから疲れが麻痺してきて異様に元気になったので快調にロードバイクを進める。そして5本目の橋『伯方・大島大橋が現れる。この時点で13時40分。16時のホテルの時間を少し気にし始める。

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伯方・大島大橋を渡ったあたりからどっと疲れが押し寄せる。それもそのはず、途中適度な休憩は挟んでいたが昼食は全く摂っていなかった。だが残す橋はあと一つ。このまま一気に走りきって今治で腹いっぱいメシ食うぞ!と意気込んでいたが...

 

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残す橋はあと一つなのに無情にも残り20kmの表示が。膝から崩れ落ちる。もうメシを食べる元気すらない。おうち帰りたい...

 

普段から運動しない人間なので脚も既に限界に近い。しかしペダルを漕がなければいつまで経ってもゴールに辿り着かない。

何度もくじけそうになったが、そんな時は決まってろんぐらいだぁす!OP曲『♡km/h』を歌って元気を出す。
「その瞬間を 想像したら〜♪ 胸の鼓動 爆発しそうなの〜♪ 早く逢いたい♪」
自分が無事ゴールの今治に辿り着くのかを想像したら心配で胸の鼓動が爆発しそうになるが、とりあえずホテルの受付嬢さんに早く逢って部屋の鍵を貰いたい。そんな想いが込み上げてくる。

そして絶望的な20kmの表示から走ること約1時間、ついに最後の橋である来島海峡大橋を渡りきる。写真では分かりづらいがこの橋は全長4,105mあるので本当にキツかった。

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来島海峡大橋を渡ってゴールと思いきやしまなみ海道のゴールは今治の市街地。橋から約5km離れている。相当疲れてたのかここからの記憶はあまりないが、とりあえずろんぐらいだぁす!OP曲『♡km/h』を歌っておこう。
「この心に 生えた〜翼で♪ 見たい〜景色が あるんだ〜♪」
心に生えた翼ってなんだ。見たい景色も何も終始曇ってて景色どころではなかった。
「いつも〜君が♪ 待っててくれる〜♪ 僕ら〜だけの 約束のその場所まで〜〜〜♪ あと少し♪」
ホテルの受付嬢さんが待ってくれているので、約束のその場所であるホテルまであと少し頑張ろうという気持ちになったことにしておこう。


15時26分、ついにゴールと思われる今治市街地に到着。ゴールの標識とかは特に無かったので達成感もクソも無かったがもうゴールでいいだろう。

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スタートである新尾道駅を出発してから実に6時間12分、走行距離は82kmだった。運動音痴なオタクにしては頑張った方だと思う。

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ホテルにチェックインしてすぐシャワーを浴びた後近くにあるラーメン屋で今治要素が全くないラーメンを食べた。疲れた身体に豚骨スープが染み渡る。

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ホテルのテレビのチャンネルにあった「成人向け有料放送」がめっちゃ気になりつつも、明日には今来た道を帰らなければならないので無駄な体力を消費する訳にはいかない。それに今日はすごい疲れたので早めに就寝することに。激動の1日目を終えた。

 

 

2日目

雨予報である。恐れていたがやっぱり雨予報である。そういえば『ろんぐらいだぁす!』最終回でも2日目に雨が降っていたがそんな粋な演出誰も望んでないのである

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さすがに雨の中辛い思いをしてまで昨日走ってきた道のりを戻るのはアホらしい。というわけで渡船を駆使して尾道まで戻ることにした。今日の目標は「1秒でも早く家に帰ろう」だ。

午前9時12分出発。ホテルにチェックアウト後、すぐ近くの今治港へ向かった。ちなみに今治尾道までの直通の船はなく、面倒だが途中の因島で乗り換えなければならない。この辺がちょっと不便だ。

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船の出発時間が来たので今治港から因島土生港行の船に乗船しようとするが、ここで少々ヘマをやらかしてしまう。昨日乗った尾道向島間の渡船は船内での支払いだったので今治〜土生間も同様かと思いきや、ここでは乗船前にあらかじめ乗船券を買うシステムだったらしく、それを出発2分前に気付く。ちなみに乗船券の券売機は乗船場から300mくらい離れている。そしてこの船を乗り過ごすと次の船は3時間後。自分の顔がこの日の瀬戸内海より青ざめる。
慌てて乗船券を買って乗船場に戻る。出発時間が1分過ぎていたが船長さんのご好意で待ってもらっていた。本当にありがとうございます。そして申し訳ございませんでした...


この日も幸先悪いスタートとなったが船に乗ってしまえばこっちのもの。自分が昨日必死こいて来た道があっという間に戻されていく光景をなんとも言えない気持ちで見守りつつ、1時間ほど船に揺られて因島の土生港に到着。

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しかし土生港から尾道までの船はなく、土生港から10km離れた同じ因島重井東港まで自走で行かなければならない。本当に不便だ。
文句を垂れ流しつつ重井東港に到着。しかしどこにも尾道の表示が見当たらない。それもそのはず、そこは重井東港ではなく重井港だった。天然ドジっ子属性の発動である(かわいい)

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なんて冗談言ってる場合ではない。重井港にいる現在の時刻は11時30分。重井東港から尾道行が出るのは11時41分。現在いる重井港から重井東港までは2km。ちなみにこれを乗り過ごすと次の船は約2時間後。自分の顔がこの日の瀬戸内海より青ざめる。

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急いで重井東港ロードバイクを走らせる。昨日の筋肉痛が残っていたがもう無我夢中で走った。そして重井東港に到着。時刻は11時35分。これだけ煽っておいてなんだが今思えばそれほど急ぐ必要はなかった。

 

無事重井東港からの船に乗り尾道港へ到着。しかし予報通り既に結構な量の雨が降っていた。この雨のなか今いる尾道港から3km離れた新尾道駅まで自走しなければならない。気分がこの日の瀬戸内海よりブルーになる。
しかしこの日の目標は「1秒でも早く家に帰ろう」だ。雨が止むのを待ってる暇なんてない。用意してたウィンドブレーカーとリュック用のレインカバーを装備しいざ新尾道駅へ。しかし走り出して数分後、悲劇が待ち受けていた......

 

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チェーンが外れているのがお分かりに頂けるだろう。そうなぜなら雨でツルツルになったグレーチング(金属製の側溝蓋)に滑って盛大に転倒してしまったからだ。奇遇にも先ほどの伏線回収のような形になるがろんぐらいだぁす!最終回でも主人公の倉田亜美ちゃんが突然の雨に対応しきれずグレーチングで滑って転倒していた。だからそんな粋な演出誰も望んでないのである

転倒した際に胸部と左キ◯タマを強打して10分ぐらい道端でうずくまっていた。通行人の方に「大丈夫?」と心配していただいたので笑顔で「大丈夫です!」と答える。丈夫な人間は胸部とキ◯タマ打ったぐらいで悶絶しないのである。
※ここで怪我した胸部は1週間経った今でも大きなアザが残ってて少し痛みますがキ◯タマの方は本当に大丈夫なので安心してください。

 

痛みが少し引き、雨も弱まったところでチェーンを治して再び出発。この2日間で最も安全運転を心がけた。そして12時35分、ついにゴールの新尾道駅に到着。2日間の総走行距離は102kmだった。天気さえ良ければもっと走りたかったな...

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新幹線まで少し時間があったので駅近くのラーメン屋で尾道ラーメンを堪能。シンプルな味付けにも関わらずスープのコクがクセになる一品で本当に美味しかった。これで600円と安価なのもポイント高い。

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そんなこんなで2日間に渡るしまなみサイクリング珍道中は終了。楽しい観光サイクリング旅行というよりは苦しい強化トレーニング合宿といった印象だった。終始天候に恵まれずハプニングも満載だったが、お盆シーズン直撃にも関わらず新幹線が空いてたのが不幸中の幸いであろう。

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当初思い描いていた楽しい自転車旅行とはかけ離れたものになってしまいましたが、初心者ながらも一サイクリストとして1人で自転車旅行を成功させたのはいい経験になったと思います。 ただ1人で走ってるとどうしても孤独感に襲われるので、次ここに来るときまでには頑張って大学でロードバイク友達を作って一緒に走りたいものですね。そのためにまずは普通に話す友達を作るとこから始めないと......

アニメ『18if』がとにかくヤバくてエモい

充実したアニメライフを過ごすには普通に面白いアニメだけじゃ物足りない、今回はそんな人にこそ見て欲しいアニメを紹介します。

皆さんは現在放送中の18ifというアニメをご存知でしょうか。恐らく見てない人の方が多いと思うのでざっくりストーリーを紹介すると、主人公が様々な"悩み"を抱えた他人の夢に入ってその"悩み"から救い出すというファンタジー作品です。ちなみに原作はこちらのスマホ向けパズルゲーム

 

本題に入る前にまずは世界観の説明を。悩みを抱えた人間(基本的に女性)は「魔女」と呼ばれ、現実を拒絶し、夢に逃げた結果、いつまでも夢から目を醒ますことができない「眠り姫病」にかかってしまいます。そんな眠り姫病にかかった魔女の夢の中にどうやってか潜入し、魔女の悩みをスパッと解決して目を醒まさせ、ついでに惚れさせるというのが本作の主人公・月城遥人の役目です。

この作品の特徴としては監督や脚本、作画監督などが毎回変わり、一話完結で毎週全く異なるテイストの話が繰り広げられるところです。その分どうしてもキャラにブレが発生したり、ストーリーやノリの整合性が取れてなかったりしますが、個人的には細かい事は気にせず各話単位で別アニメとして楽しむのが一番かなと思ってます。

さて作品や世界観の説明はこれぐらいにして本題に入りましょう。まず1話は「現実世界で自分の殻に篭っていた女子高生の成長譚」、2話は「家族を殺された娘による犯人への復讐劇」、3話は「末期の病気に犯された女子高生のちょっと切ない純愛ラブストーリー」と見事に毎回別アニメなんですが、このあたりは序盤だけあってまだまともでした。

ただ『18if』の暴走が始まったのは間違いなく次の第4話からでしょう。今回は第4話と第5話の「ヤバい」ストーリーを紹介していきます。

※ここからは全部ネタバレになります。

 

第4話 「暴食の魔女」

今回の主人公は読者モデルの嶋村アイリ(cv.加隈亜衣)。付き合ってた彼氏から「ぽっちゃりになった」という理由でフラれるところから物語は始まります。

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始まったかと思えばいきなりアイリの嘔吐シーンが描かれます。恐らく無理なダイエットによる摂食障害の描写なのでしょう。
CMが明けて再び本編に入るやいなや場面は幼少期のアイリがカレーを食べるシーンに。アイリの「おばあちゃん家のカレー大好き!」という台詞からここが祖母の家であることが分かるのですが、そのカレーを一緒に食べてなおかつ調理までしていたのは何故そこにいるのかよく分からない赤の他人の主人公・遥人。この時点で既にヤバいです。
※アイリの横にいる黒髪のポニテの女の子はアイリの従姉妹なんですが、結局最後まで居る意味がよく分からなかったので特に触れません。ヤバいというか怖い。f:id:buckingham0120:20170819003913p:plain

 

そして遥人たち3人がカレーを口にした瞬間突然場面が切り替わり、今度はドーナツいっぱいのポップな世界と可愛い幼女キャラが登場します。完全に別アニメが始まってしまいました。f:id:buckingham0120:20170819005128p:plain

 

この可愛い幼女こそ夢世界でのアイリの姿、つまり"悩み"を抱えた魔女アイリという訳です。ここで遥人がアイリの夢の中に潜入していたことが分かりました。遥人が宙に散乱しているドーナツを一口食べると全く味がしません。このシーンから現実世界のアイリが味覚障害を患っていることが読み取れます。

魔女アイリと邂逅した遥人が「ちっちゃ」と呟くと魔女アイリは怒り、遥人たちを追いかけ回します。ここで夢世界での話は一旦保留。

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場面は再び現実世界のアイリへ。アイリは体型を理由に彼氏にフラれてから減食に励んでおり、大好きなドーナツも我慢していました。しかし痩せるどころか体重は増える一方。そんなある日ふとゴミ箱に目をやると食べた記憶のない大量のドーナツの箱が。そう、アイリは精神的なストレスや無理なダイエットの反動から無意識の過食症夢遊病も陥っており、自分では気付かないうちに毎晩大量のドーナツをキメていたのです。冒頭の嘔吐シーンがここに繋がります。

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場面はまたしても夢世界へ。魔女アイリに追いかけられてた遥人がついに捕まってしまいます。すると魔女アイリは遥人に「もっと食べたい、けど自信ない。お前、食べていいか...?」と泣きながら訴えます。恐らく味覚障害過食症により「食べること」の楽しさを失った現実世界のアイリの自暴自棄な感情が現れたのでしょう。このシーンは加隈亜衣さんの演技が凄くて絶妙な"狂気"が生まれていました。そして物語は最終局面へ。

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場面は冒頭にも出てきたアイリの祖母の家に。「さっきの追いかけた捕まったのくだりは一体なんだったのか」「そういえば従姉妹の女の子は何処にいったのか」などいろいろ気になる点はありますが、もう細かいことは気にしたら負けです。「おばあちゃん家の思い出のカレー」を勢いよく食べる遥人をよそに魔女アイリの口は全く進みません。

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遥人にカレーを食べるよう促される魔女アイリですが、ここで「食べると痩せちゃう」「食べて痩せて、彼氏にフラれちゃったの...」とよく分からない発言を繰り返します。アイリは太ってフラれたはずなのに。

結局この台詞の真意はよく分かりませんが、恐らく夢世界と現実世界は対照になっており、「夢世界の魔女アイリは食べると痩せる」=「現実世界のアイリは食べてない"はず"なのに太る」という解釈になると思います。夢遊病を患った現実世界のアイリが無意識に食べて太っていたことからも合点がつきます。ただこの「夢世界の魔女アイリは食べると痩せる」という設定はストーリーに特に活かされてた訳でもないので今の考察も全部無駄になります。
頑なにカレーを拒む魔女アイリですが夢世界で出会った女を落とすことに定評のある遥人の説得によりなんやかんや口にすると、「おいしー!たのしー!」と某フレンズのような発言をして、アイリは「食べること」の喜びを取り戻しました。こうしておばあちゃん家の思い出のカレーを食べた魔女アイリは浄化されていきました。

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「食べること」の喜びを取り戻した現実世界のアイリは味覚障害夢遊病を克服し、夢世界で出会った女を落とすことに定評のある遥人のことを思い返しつつ、元カレに囚われることなく新たな恋へ一歩踏み出したのでした......完)

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今回の話を要約すると、体型を理由に彼氏にフラれた読者モデルの小嶋アイリが、精神的なストレスや無理なダイエットから味覚障害過食症夢遊病に陥るも、夢世界で出会った遥人に「食べること」の楽しさを教えられ、味覚障害過食症夢遊病を克服し、元カレに囚われることなく新たな恋へ一歩踏み出したという感じです。
しかし流石にツッコミポイント二箇所ほどあります。恐らく誰も気にしてないと思うんですが最後まで言及させて下さい。
まずアイリが過食症夢遊病を克服するきっかけになった「おばあちゃん家の思い出のカレー」ですが、冒頭のシーンでも終盤のシーンでもカレーを調理していたのは一緒にいたアイリの祖母ではなく主人公・遥人だったのです。これに関しては本当に狙いが分からないのでただだだ困惑するしかありませんでした。

二点目は本作の根幹に関わることなんですが、まずは作品の設定を思い出していただくためにこの記事の冒頭の文章を抜粋します。
悩みを抱えた女性は「魔女」と呼ばれ、現実を拒絶し、夢に逃げた結果、いつまでも夢から目を醒ますことができない「眠り姫病」にかかってしまいます。
今回のヒロインの小嶋アイリ、確かに夢遊病は患っていましたがどこを見返しても「眠り姫病」にはかかっていません。普通に現実世界では起きてアルバイトや日常生活をこなしていました。少なくとも他のエピソードのヒロインは全員夢世界以外では眠りに落ちて入院中(もしくは療養中)だったので、これはシンプルに脚本のミスだと推測されます。いくら監督や脚本が毎回変わるとはいえ全体の設定ぐらいは通して欲しかったなと思いました。


いきなり長くなりましたが、4話はヒロインが味覚障害過食症夢遊病トリプルパンチを患う設定はもちろん、とにかく場面転換が激しく、ノリもよく分からず、ストーリーも「は?」となる部分が多かったので視聴後の感想は「ヤバい」の一言でした。まぁ一番ヤバかったのは魔女アイリ演じる加隈亜衣さんの幼女演技が可愛すぎてヤバいとこなんですが。

 

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第5話 「凡庸の魔女」

今回の主人公は国内トップクラスのフィギュアスケーター三枝美礼(cv.浅倉杏美)。彼女が自分の脚をハンマーで砕こうとする衝撃的なシーンから物語は始まります。

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美礼はフィギュアスケーターとしてだけでなくその容姿から国民的アイドルのような人気を誇っていました。そんなある日、突然原因不明の「眠り姫病」を患って昏睡。今も病院で眼を醒ますことなく眠り続けています。今回はそんな彼女が見ている夢の中(夢世界)に偶然にも主人公・遥人が迷い込みます。

 

遥人は夢世界の研究者である神崎カツミ(cv.子安武人)と共に魔女の手助けをするというのがいつもの流れなんですが、そんな神崎が昏睡中の美礼の病室に訪れて険しい表情を浮かべます。そして遥人に「今回は、助けるのをやめにしないか?」と問います。神崎は自分の妹も眠り姫病を患っており、妹を治す研究のため眠り姫病を患った女性を助けるのに積極的なんですが、今回はなぜか消極的。ちなみに神崎は有名スケーターである美礼の名前を当然元から知っていますが、なぜか現役大学生の遥人は知りませんでした。

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神崎の「やめにしないか?」という忠告もなんのその。遥人は「わざわざ俺に夢を見せに来たんだ。これは何かのサインだと思う」と無駄にカッコいい捨て台詞を吐いて扉の向こうの美礼の夢世界へ。夢世界の出入りは以外と自由だったりします。

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美礼の夢世界は至って普通の大学。そして出会い頭にぶつかるという王道ラブコメ的な展開で魔女美礼と遥人は邂逅を果たします。しかし魔女美礼は「助けなんて求めてない」「ここでの暮らしが幸せ」と遥人を拒絶。
現実世界での美礼はまだ18歳。しかし大人気フィギュアスケーターで常に多忙を極めており、当然ろくに学校行事も参加できなければ友達も出来ませんでした。「普通」の生活を送りたいと願う美礼は人気絶頂中のある日、ついに自分の脚をハンマーで砕いてスケート人生に幕を下ろそうとします(冒頭のシーン)。しかしハンマーを振り下ろそうとした瞬間突然「眠り姫病」に陥って、この夢世界にいる訳です。なので遥人を拒絶するのも無理はありません。

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遥人はそんな美礼の気持ちを理解し、美礼の普通で楽しい学生生活を見守ることにしました。 そんな生活を過ごすうちに美礼はテニサーのイケメン男子に恋に落ちます。もうテニサーって時点で不穏な展開しか予想できません。

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美礼とヤリ◯ン男子の恋は順調に発展。休日にデートするまでになりました。そしてデートも終盤、夕暮れのロマンチックな雰囲気の中でヤリ◯ンが「君と行ってみたい場所があるんだ」「君を、もっと知りたいんだ...」とヤリ◯ンボイスで美礼に囁きます。美礼も満更ではないようで頬を染めます。このあと成人向け漫画ではサークル仲間を呼んできて大◯交の流れですが............

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連れてきたのはホテルではなくなんとスケートリンク。いくら偶然にしても、フィギュアスケートから逃げ出してきた美礼にとってこれほど痛い仕打ちはないでしょう。しかし好きな人と一緒にリンクを滑っているうちに美礼はテンションが上がり、素人が滑るスケートリンクにも関わらず3回転ジャンプを繰り出します。
好きな人と滑ることでスケート本来の楽しさを思い出した美礼。そして二人はいつの間にかいいムードに。このまま二人は幸せなキスをして終了、のはずが舞台は突然暗転。

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再び明かりが戻るとそこは素人が滑るスケートリンクではなく大観衆が見守るプロのスケートリンク。美礼もいつの間にか衣装とメイクで本番仕様の姿になっており、ヤリ◯ンも何処にもいません。大観衆から「帰って来て、美礼!」「また滑ってくれ!」と美礼の復活を望む大歓声が飛びます。スケート本来の楽しさを思い出したとはいえ、ここで滑ってまた同じような「普通」でない多忙のスケート人生を繰り返すのはたまったものじゃありません。そして大歓声のプレッシャーに押し潰された美礼は悲鳴をあげます。

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場面はスケートリンクから謎の黒い空間に。そこには遥人とヤリ◯ンの姿もありました。泣き崩れる美礼に遥人が「でもそれが君の運命ってことかもしれないよ?」と投げかけます。このド鬼畜極まりない台詞に続いてヤリ◯ンも「そうだよ美礼。君も氷の上にいる時が一番輝いてるんだ。だからずっと踊っていて。それが君の、"運命"だから...」と死体蹴りのような台詞を得意のヤリ◯ンボイスで囁いて去っていきます。男2人によるダブルアッパーを喰らった美礼はもう立ち上がれないと思いきや、なんと美礼はこの"運命"を受け入れて立ち直ります。終いには遥人に笑顔で「ありがとう」と呟いて美礼の夢世界は消滅、つまり眠り姫病を克服して救われたことになりました。何も救われてない気もしますがこの件は後述するとして一旦保留。眠り姫病を克服した現実世界の美礼は病室で目を覚まします。

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しかしそこには18歳の国民的人気フィギュアスケーターではなく痩せこけた老婆の姿が。そう、美礼は18歳で眠り姫病に陥ってから老婆になるまで何十年もの間眠り続けていたのです。

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思い返してみれば、国民的人気スケーターの美礼を現役大学生の遥人が知らず、いい歳したオッサンの神崎が知っていたのもジェネレーションギャップと考えれば自然です。加えて神崎は「今回は助けるのをやめにしないか?」と遥人に言っていました。それも当然、眠り姫病を治して目を醒まさせたところで彼女はもう死にかけと言っても過言ではない老婆。それだったら夢世界で幸せな夢を見たまま一生を終わらせてあげた方がどう考えても幸せだったのです。夢世界で魔女美礼も「助けなんて求めてない」「ここでの暮らしが幸せ」と言っていました。今回に限ってはその通りに救わなかった方が良かったかもしれないのです。この最高に後味悪いオチに『18if』のポテンシャルを感じる、そんな5話でした.........(完)

 

今回の話を要約すると、元国民的人気スケーターの三枝美礼(18)がある日眠り姫病に陥り、その夢世界の中で現実世界では多忙で味わえなかった「普通」の生活を満喫するも、夢世界で出会った遥人によっていつまでもリンクの上に立たなければならない「運命」を知り、その「運命」を受け入れることで救われて眠り姫病を克服した。しかし目を覚ましたときは既に老婆だった...という感じです。

今回はツッコミポイントと補足ポイントが1つずつあります。
まずはツッコミポイント。先ほど後述すると言っていた男2人によるダブルアッパーの件です。美礼は夢世界で幸せに暮らしてたにも関わらずリンクの上に立たなければならない「運命」を受け入れたことで救われた形になりましたが、第三者からみればどう考えても救われてません。しかし思い出して欲しいのが本作品の設定。「眠り姫病にかかって夢世界が消滅しないまま眠り続ける」=「悩みが解決してない」ということになるので、美礼の本当の悩みは「過酷なスケート人生を送ること」ではなく「過酷なスケート人生を受け入れられないこと」だったことになります。ただし、先程も言ったように目を覚ましたところで美礼は死にかけの老婆。スケート人生を受け入れたところで当然スケートが出来る身体ではありません。だから今回ばかりは救わなかった方が幸せだったという訳です。本当になんとも言い難いオチです。
そして次は補足ポイント。この作品にはリリィ(cv.名塚佳織)という遥人にしか見えない正体不明の謎の少女がいて毎回申し訳程度にチラッと登場するのですが、実は今回も登場していました。今回の話の重要人物といっても過言ではないテニサーのイケメン男子ことヤリ◯ン、その正体こそヤリ◯ンに姿を変えたリリィだったのです。

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この真相は正直それほど重要ではないのですが、後にリリィの正体が分かるときの重要な伏線になるかもしれないので一応補足しておきました。まぁその頃まで私がこのアニメを見ていればの話ですが。

 

またしても長くなってしまいましたが、5話は前回に比べてストーリーはまだまともでしたがオチへの運び方がとにかくエモかったですね。視聴後の感想は「エモい」の一言でした。まぁ一番エモかったのは今回の主役・三枝美礼の声を担当されていた浅倉杏美さんが先日ご結婚されたということでしょうね。おめでとうございます!

 

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いかがだったでしょうか。こういうアニメの感想というか考察記事を長文で書くのは初の試みだったのでいろいろ至らぬ点はあったとは思いますが、それでも「18if」という作品のヤバさエモさが伝わってくれれば何よりです。最後まで読んでくださり有難うございました。

2017夏アニメ・視聴作品&感想

大学の定期試験もいろんな意味で終わり、先週からようやく夏アニメに魂を宿すことが出来たので、自分が見た夏アニメの第一印象と序盤(3,4話まで)の感想をざっくり書いていきたいと思います。

 

新作(16作品)

賭ケグルイ

公式曰く「美少女賭博譚」だそうですが、よくこの作風でこの謳い文句にしたなという印象です。階級制度が敷かれ賭博が全てを決める学園モノで常に緊迫感漂う作風となっており、登場人物たちの狂気染みた形相と早見沙織さんをはじめとした声優陣の演技に毎回圧倒されます。登場するギャンブルも在り来たりなものではなく、一工夫加えられてたり作品オリジナルのやつもあったりで飽きさせないのも良いですね。調子に乗ってるときの芽亜里ちゃん好きです。OP映像を初めて見たとき「これ絶対シャフトだわ」と1人で通ぶってましたが普通にMAPPAでした。

 

バトルガール ハイスクール

紛うことなき声豚テーマパーク。どうしても冬にやってた『スクスト』と比較してしまいますが、こっちは主人公グループだけでなく全体的に満遍なく焦点当ててる印象。ただストーリーが王道を行きすぎてるというか、もっとスクストぐらい狂気とか空気感とかパンチが欲しいなとは思います。CMが面白いのでもっとバリュエーション増やして欲しいですね。

 

『ナイツ&マジック』

エルネスティ・エチェバルリアくん(cv.高橋李依)をひたすら愛でるアニメ。主人公が前世で培った知識を活かし異世界で無双するテンプレ展開はさすが"なろう産"って感じなんですが、転生前の面影や記憶をズルズル引きずらなかったり、ラブコメ展開などは一切なくエルくんのオタク精神のみでストーリーを突き動かしたりなど爽快で真っ直ぐな作風が魅力的だと思います。可愛い女の子に抱きつかれても頬一つ染めないエルくん本当に男の子なんですか。

 

恋と嘘

「政府により結婚相手を決められる」というエロ漫画の導入みたいな設定がまず面白く、設定の一発屋に留まらずストーリーもしっかりしてると思います。3話ラストで一気に面白くなった印象ですね。『クズの本懐』に似た雰囲気ですがこっちは回りくどいポエムも小難しい心理描写とかも無いので今のところ嫌悪感なく楽しめてます。最初はキャラデザに違和感ありましたが4話までくればすっかり慣れるもんですね。真田莉々奈ちゃん可愛い。あとOPとEDが個人的に好き。

 

異世界食堂

一話完結のハートフルな飯テロアニメ。こちらは異世界転生でなく現実世界と空間が繋がっており、店に迷い込んで動揺している異世界人と異世界人を当たり前のように温かく迎え入れる店主の構図が好きです。登場する料理こそ毎回普通ながらも、我々が普段口にしている料理の魅力を未知との遭遇で興奮している異世界人により改めて伝えられる感じが良いですね。飯アニメらしい饒舌な食レポはいいと思うんですがどうしても某アニメのせいで「いつ服がはだけるのか」みたいな邪念に襲われます。でもこういうアニメ見ながら美味しいご飯食べてる時が一番幸せなんですよね。OPは今期で一番好き。

 

アクションヒロイン チアフルーツ

伊藤美来さんがヒロインのTBSアニメは名作の法則」が見事に発動してますね。ご当地戦隊モノ×地域活性化という程よい"B級感"が個人的に好きです。全体的に緩いけど毎回ビシッと熱くキメてくるとこがあって引き込まれますし、制作がディオメディアということで全く期待してませんでしたが素直に面白いと思います。今期の百合枠としても非常に優秀で、個人的に「赤髪のツンデレ生徒会副会長キャラ」を好きになる傾向にあるので黒酒路子ちゃんはどストライクでした。

  

メイドインアビス

その世界観に初回からグイッと引き込まれた純度100%のファンタジー。最初はほのぼの冒険記とか思ってましたが話が進むにつれ一筋縄ではいかない世界観が丁寧に説明され、アビスと同じくストーリーも底が知れない感じが非常に好奇心くすぐられます。「上昇負荷」「アビスの呪い」をはじめとした設定もしっかり作り込まれており、息を呑むほど鮮やかな背景とひと昔前の日常系のようなキャラデザも魅力的で、今期の「アニメーションで魅せる枠」という印象です。

 

天使の3P!

まったく、Show you guts cool say what 最高だぜ! project No.9のアニメ史に新たな1ページを刻む問題作ですが、舞台が児童養護施設だったりいじめ・引きこもり問題に踏み込んだりなどストーリー自体は社会派でしっかりしてる印象です。ふざけるとこはしっかりふざけてシリアスも真面目にやるなどメリハリの効いた作風が良いと思います。この作品を通して自分の人生に足りないものはcv.日高里菜の妹なんだよな〜とつくづく実感させられますね。

 

はじめてのギャル

1話のパンチラ規制を見て「チームおくさま劇場(※)の仕業だなと確信。イケイケのギャルが冴えない童貞男子と付き合うという妄想も大概にしろと言いたくなるラブコメですが、ビッチっぽいギャルが恋愛に関してはピュアみたいな王道展開は正直大好物です、ええ。正直うすら寒い男子パートを削って八女ゆかなちゃんをひたすら愛でる10分アニメぐらいで良かったんじゃないかとは思ってます。

(※)チームおくさま劇場:TVアニメ『おくさまが生徒会長!』の地上波放送版において性的表現が含まれるシーンを全て意味不明な寸劇に差し替えたやべー集団。その後も作品の枠を超え『魔装学園H×H』『僧侶と交わる色欲の夜に...』『はじめてのギャル』などの規制シーンで活躍(?)。

 

プリンセス・プリンシパル

最初は女の子×スパイの組み合わせはどうかと思ってましたが、ナース姿で病院に潜入したりウィッグで皇女に扮したりなどしっかり女の子であることを活かしてるのが当たり前ながら良いですね。スパイものながらも無重力を駆使して飛行したり喉に変声機を埋め込んだりなどのファンタジー要素や、カーチェイスに空中飛行などの派手なアクションシーン、それに百合要素まで入ってたりで今のとこ満足度は高いです。『ジョーカー・ゲーム』と同じく時系列の組み合わせがバラバラっぽいのでストーリーの把握が難しそうですが、自分で内容の答え合わせをしたりなどの楽しみ方が生まれるので個人的には好きです。傑作しか生まないStudio 3Hzと万策尽きがちなアクタスの共同制作ということですがはてさて一体どうなるのか。

 

セントールの悩み

最近こういう異種間コミュニケーションを通した道徳的な作品多いですね。基本的にはケンタウルスやケモ耳人間たちによる平凡な日常系なんですが、人間の差別社会に何か訴えるような"社会派"な一面もあって、それがなんとも不思議な雰囲気を醸し出してる作品です。個性派揃いの今期の中でも一際異彩を放ってるように感じます。同性愛が肯定されている世界観だけに百合をガンガンぶっ飛ばしてく姿勢は素晴らしいですね。

  

ようこそ実力至上主義の教室へ

閉鎖的空間で展開される学園モノですが、落ちこぼれクラスの下剋上的な内容だったり制作会社も同じなことから『暗殺教室』を連想させる作品ですね。ストーリーは正直3話時点では櫛田さんのキャラが豹変したことぐらいしか印象に残ってないです。ただ設定自体はすごく惹かれますし面白くなりそうな雰囲気は常に漂ってますね。EDで登場人物の現時点でのptを見せる演出なんかも良いと思います。

 

18if

主人公が様々な悩みを抱えた他人の夢に入って救い出すというファンタジー作品で、1話完結でありながら毎回異なるテイストの話が繰り広げられるのが特徴ですね。監督や脚本、作画監督が毎回変わるのは挑戦的で面白いと思いますが、その分どうしてもキャラにブレが発生したりストーリーやノリの整合性が取れてなかったりするので、個人的には各話単位で別アニメとして見るのが一番楽しめると思います。特に4話なんかは完全に別アニメでしたし、随所に「ヤバい」と思わせるポテンシャルの高さなんかも感じさせてくれました。

 

異世界はスマートフォンとともに。

異世界転生系テンプレラノベアニメの教科書(初級編)みたいなアニメ。テンプレ設定の先に待っているのがテンプレキャラによるテンプレ展開というテンプレの盛り合わせですが、逆に言えば蛇足感ある展開は全くないので不快感なく視聴できる最高にちょうどいいアニメですね。作品の個性を未だアイキャッチが多いことぐらいでしか生み出せてませんが、3話までくると作品から漂う"C級感"が癖になってきます。銀髪姉妹がCLANNADの藤林姉妹っぽくて好き。

 

魔法陣グルグル

世代的に元の作品は全然知らないんですが、ひたすらノリと勢いのコメディ寄りなファンタジーという印象で見てて楽しいですね。テンポ重視な作風だけに1話分の詰め込み感はありますが、世界観全体がRPGみたいになってて演出もキレがあり、ギャグのノリなんかもいい意味で古臭くて好きです。ククリの声すごく可愛いなと思ってたら演じてるのが『月がきれい』の水野茜ちゃんの人で妙に納得いきました。

 

ゲーマーズ!

そもそも自分がゲームとかあまりやらない人間なので見る前は少し抵抗あったんですが、蓋を開けてみればゲームを主軸とした人間関係を描く健全なラブコメで非常に好印象です。初回で「後に壊れます」等のネタバラシをするなど斬新な掴みで話に入りやすく、女の子の可愛さはもちろん男たちも好感持てるキャラが多くてかなり楽しめてます。男女のすれ違いに重点を置いてる感じですが3話時点でメインヒロインの天道さんが蚊帳の外なのは少し心配になります。\アッカリ~ン/枠?

 

継続(3作品)

NEW GAME!!
ねねっちってこんなに可愛かったんですね。阿波根さんとの組み合わせで化学反応を起こしてる印象です。青葉とコウの関係が先輩後輩からライバル・仲間へと発展するなど、しっかりした雰囲気が構築されたことで社畜アニメに拍車がかかりましたね。OPの「私たちもつぼみじゃいられない」という歌詞が2期のテーマを象徴している気もします。1話で阿波根さんがケーキ食べるシーンだったりOPの細かい動きなんかはさすが動画工房ですね。2期は滝本ひふみに騙されないよう飯島ゆんさんに一途であり続けます。

 

僕のヒーローアカデミア
扱いとしては2期の継続2クール目。1クール目が面白すぎただけに、シリアス展開に入ることで勢いが止まるんじゃないかと懸念してましたが完全に杞憂でしたね。ヴィラン達とヒーロー殺しステインの登場で一気に話がきな臭くなりましたが、グラントリノとの出会いでデクがさらなるステップアップを遂げたり、体育祭でデクとぶつかり合った轟が左側(炎)を受け入れたりと「最高のヒーローになるまでの物語」が着々と進んでる様子が伺えます。春アニメに続いて2クール連続の金賞も充分あり得ますね。

 

サクラクエスト
1クール目は間野山の「発展」を主に描いていましたが、2クール目は「保存」や「維持」といった部分にも焦点が当たりストーリーも見応えが増した印象。特に17〜18話の、衰退が進む限界集落をデジタル化による根強いコミュニティの形成で救った話なんかはすごく良かったと思います。ただ「面白い」と思えるまでに時間かかり過ぎた感じは否めないので、せめて最後は上手く着地させて欲しいですね。

 

ショート枠(5作品)

アホガール
今期のディオメディアは当たりしかないですね。『マンガ家さんとアシスタントさんと』でバカ笑いしてたあの頃を思い出させてくれるアホアニメで頭空っぽにして見られるし最高です。やっぱ悠木碧さんは天才ですね。

徒然チルドレン
こちらも『ゲーマーズ!』と同じく男女の"すれ違い"に重点を置いたラブコメですが、15分の中に4組の甘酸っぱい青春模様を描いてて見やすいです。『田中くんはいつもけだるげ』とか好きだった人は気に入るんじゃないでしょうか。

捏造トラップ-NTR-
「女同士でヤッてるとこに混ぜてよ」で有名な百合豚殺し作品。百合姫読んでたときは毎回飛ばしてたんですがちゃんと見ると面白いですね。刺激が強い作風だけに10分枠で正解だと思います。

 

クリオネの灯り
いじめを題材にした少し重い雰囲気の作品で現状は可もなく不可もなくといったところ。少し古めのキャラデザや主人公のモノローグによる進行、制服デザインにヒロインの孤児設定など『true tears』を彷彿とさせる要素が多い印象です。

 

ノラと皇女と野良猫ハート

 エロゲ原作ならえっちなシーンやらんかい!

 

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という訳で今期は以上の新作16本+継続3本+ショート枠5本の計24本を視聴する予定です。いつにも増して個性が強い作品が揃った印象を受けます。

純粋に面白いと思うのが『賭ケグルイ』『プリンセス・プリンシパル』『メイドインアビス』『僕のヒーローアカデミア』、個人的なお気に入りは『アクションヒロイン チアフルーツ』『異世界食堂』『はじめてのギャル』『ゲーマーズ!』、最後まで温かい目で見守っていきたいのが『異世界はスマートフォンとともに。』といったところですね。

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最後になりますが現時点での個人的イチオシヒロインは、

エルネスティ・エチェバルリア(ナイツ&マジック)

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八女ゆかなはじめてのギャル

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貫井くるみ天使の3P!

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真田莉々奈恋と嘘

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黒酒路子アクションヒロイン チアフルーツ

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といった感じです。今期も萌豚やってて本当に良かった〜!

2017春アニメ・格付け&総括

つい先日始まったばかりの今期アニメがもう終わりを迎えていることに時の速さを実感して絶望する季節がやってきました。

というわけで気持ちよく来期アニメを迎えるためにも、自分が今期視聴した全18作品の格付けと作品ごとの総括を纏めていきたいと思います。

格付けの定義としては、

金賞」:今期で総合的に最も優れた作品

銀賞」:金賞に次ぐ優れた作品

銅賞」:銀賞に次ぐ優れた作品

技能賞」:脚本、演出、作画など優れた技術を発揮した作品

敢闘賞」:全体的に安定して高い完成度を誇った作品

殊勲賞」:個人的に強いインパクトが残った作品

「選外」:惜しくも入賞を逃した作品

ダメ金」:いろいろあったけど終わり良ければ全て良しみたいな作品

優勝」:1クール内での優勝エピソードが最も多かった作品

といった感じで独断と偏見で決めています。

それでは早速【金賞】から発表していきます。

 

 

金賞(2作品)

有頂天家族2』

とにかく「波風立てる」を強調した美しく揺蕩うストーリーで2期も安定して本当に面白かったです。二代目の登場で作品の雰囲気が引き締まり、玉瀾の登場でラブコメの波動がより一層強くなるなど新キャラが物語に効果的に作用してた印象を受けます。波風を少しづつ丁寧に立てて終盤一気に盛り上げてくる脚本の上手さはさすが有頂天といったところ。「右肩上がりに面白くなる」という表現がここまで適切なアニメも珍しいのではないでしょうか。milktubのOPでテンション上げて本編の雰囲気にじっくり浸りfhánaのEDでしんみり締める、毎週このアニメを見てる時間は間違いなく至福のひとときでした。面白きことは良きことなり。

 

僕のヒーローアカデミア(2期1クール目)

1年間のブランクがありましたが1期からそのまま続く話にスッと入り込めた丁寧な導入がまず良かったです。1期は主に主人公・デクの成長譚が描かれましたが、今回はデクだけでなく他の登場人物にも焦点が当たる時間が多く、一人一人の熱いドラマに心打たれる回が多かったです。体育祭の話で1クール丸々使いましたが、これぞジャンプアニメと言わんばかりの熱いバトルが毎週のように繰り広げられ"高揚感"が収まることはありませんでした。特に『デクvs心操』『デクvs轟』の回は今期屈指の良エピソードだったと思います。個人的にはデクが強キャラの仲間入りしたことで1期よりもっと楽しめた印象です。2クール目も期待したいですね。

 

 

銀賞(2作品)

リトルウィッチアカデミア(2クール目)

2クール目に入ってからはOPからも見て取れるようにバトル路線に移行した印象でトリガーらしさを存分に発揮してました。ストーリーは言の葉の話を中心に展開されたため"ご都合主義"がやや強く押し付けがましく感じることもありましたが、終わってみればそんな邪念さえ消し去るような高揚感で満たされていました。特にアッコとダイアナの関係性、そして作品の根幹である「信じる心」を最後まで一貫した姿勢が良かったです。2クール全体を通してアニメーションの素晴らしさを改めて実感できた、そんな傑作でした。

 

 フレームアームズ・ガール

個人的には今期唯一にして最大のダークホースだった本作。プラモデルが人間との交流を通し"感情"を身に付ける温かいストーリー、そして「緩く楽しい日常」と「気合の入ったバトル」というメリハリの効いた作風で本当に楽しめました。序盤はFAガール達と源内あおちゃんによるドタバタ劇が中心でそれも好きでしたが、安定感が生まれた後半からは怒涛の神回ラッシュだった印象を受けました。プラモ販促アニメとしてはあまりにも優秀な出来だったと思います。是非2期にも期待したいですね。

 

 

銅賞

冴えない彼女の育てかた♭

1期は正直キャラクターの可愛さぐらいしか印象に残らなかったのですが、2期の今回はストーリーが格段に面白くなった気がします。倫也とヒロイン3人の確執を丁寧に描く"一難去ってまた一難"な展開が毎回見応えあり、英梨々と詩羽をクリエイター視点で描いた後半は「夢」をテーマに切ないけど前向きな青春模様が展開されて特に良かったと思います。キャラの可愛さやフェチ演出なども1期より間違いなくレベルアップしてますし、メインヒロイン加藤の活躍には感服しました。

 

 

【技能賞】(2作品)

月がきれい 

恋愛"一本"に集中した丁寧な作品づくりで、思春期や反抗期などが入り乱れる等身大の中学生の不器用ながら美しい恋愛模様がとても見応えありました。作品の雰囲気が現代チックだったり、恋愛作品にありがちな身内同士のギスギスも極力排除されてたりなど比較的落ち着いて見やすかったのも好印象です。本編との落差が酷いCパートも毎週の楽しみでした。ただ、一度きりの青春を棒に振ったオタクとしては本当に死にたくなるアニメでした。

 

武装少女マキャヴェリズム

決闘を通してヒロインを攻略していくという実家のような安心感に加え、卓越したギャグセンスや最低限の戦闘作画でも面白く魅せる技術が特に光りました。すごくラノベっぽい設定とは裏腹に本編は少年漫画のような熱い雰囲気を醸し出してる印象を受け、天下五剣をはじめとしたヒロイン達の可愛さに負けないぐらい主人公・納村のカッコよさが際立ってたのも好印象です。OPのピロピロがもう聴けないのはガッカリです。

 

 

【敢闘賞】(4作品)

アリスと蔵六

 1〜5話は紗名が蔵六&早苗と「家族」になっていく様子を、6話以降は雛霧姉妹や羽鳥&歩と「友達」になっていく様子をハートフルに描いててどちらも良かったです。非常識な存在だった紗名が「人間らしい常識的な存在」に成長してゆく過程を全12話で丁寧に描ききった印象を受けます。独特な世界観と道徳的なコンセプトから生み出される作品の雰囲気が心地良く、1クール通して安定感抜群の良質な作品でした。

 

終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?

トーリーや世界観が分かりにくかったり展開が唐突だったりといった部分もありましたが、最近ではあまり見ないような王道のセカイ系のお話で面白かったです。特に過酷な運命を背負った妖精兵たちがその短い生涯の中で「幸せ」を噛み締めながら精いっぱい生きる様がとても心に沁み、最終回の後はとても1クールとは思えないような満足感に包まれました。また日常パートもとても癒されましたしシリアスとの温度差も心地よかった印象です。ヴィレム二位技官は今期最もカッコいい主人公でした。

 

ゼロから始める魔法の書

原作未読でも分かるほどスローペースな展開で世界観を着々と構築していったり、何気ない日常シーンが伏線として終盤の展開に活かされたりなど全体的に作品づくりが丁寧だった印象です。最近のラノベ原作アニメは慌ただしい展開が多いので、尺に余裕さえ感じさせる本作は逆に新鮮に感じました。とことん"王道ファンタジー"を極めた作風で終始楽しめましたし、ゼロと傭兵の不器用なラブコメも面白かったです。

 

 『ロクでなし魔術講師と禁忌教典

ラノベアニメの醍醐味を前面に押し出しながらも決してテンプレを飽きさせない見せ方がとても秀逸で、必要最低限の内容だけをハイテンポで豪快に描く爽快な作風で終始楽しめました。1話のテンプレから少し逸らした展開で次はどんな変化球が来るのか警戒させつつも結局2話以降は直球ど真ん中で勝負を挑みストライクを重ねていった印象を受けました。破廉恥すぎる制服デザインもまた魅力の一つだったと思います。

 

 

【殊勲賞】(2作品)

つぐもも

お色気全振りのギャグアニメとしても真面目な和風バトルアクションとしても非常に見応えあり、和テイストで古臭い作風や華がない登場人物を脚本で上手く味付けした良質なアニメだった印象です。6話のギャルゲー回をはじめとしたギャグ全振り回はもちろん9話の手紙回のようなシリアスに構える回も見応えがありました。もう大空直美さんの声を1クールに1本は聞かないと満足できない身体になってます。

 

恋愛暴君

序盤は登場人物の強烈な個性と奇抜な設定だけで突っ走るノリと勢いの作品でしたが、真面目に「好き」の意味を模索し始めた後半からは全うなラブコメとして楽しめました。恋愛に関してはご都合主義はあまりなく段階を踏んだ丁寧な展開なのが好印象でした。個人的にこの作品ではずっと黄蝶ヶ崎柚ちゃんがメインヒロインだと思ってましたが流石に最終回のグリの破壊力には勝てませんね。

 

 

選外

サクラクエスト

個人的に放送前の期待値が今期最も高かった作品ですがそれだけに少し残念でした。地域振興という一見地味な題材をコミカルな雰囲気で描いてて見やすかったですし、町おこしに発生しがちな地域住民と余所者の温度差、古き良き伝統と新しい文化の共存の難しさなんかもよく描けてたと思いますが、「面白い」と感じる決定打が欠けてて全体的にどこかパッとしませんでした。PAのオリジナル作品はいつも2クール目から一気に面白くなるので、ここからの巻き返しに期待したいです。

 

ひなこのーと

演劇をテーマにしながらもちゃんと演劇やったのが結局6話の1回きりでそこは残念でしたが、それでも中毒性高いOP&EDを筆頭に、適度に挟まれるデフォルメ演出、毎回可愛いアイキャッチ&エンドカードなど楽しめる要素は多かったので満足です。「可愛さとエロさで全てを捩じ伏せる」という日常系の新境地を開拓した印象を受けました。

 

クロックワーク・プラネット

トーリーや世界観にいまいち着いていけないまま6話辺りから完全に流し見してたおかげで内容は一切理解してませんが、それでも全てが「さすがですナオト様」で片付けられる痛快さが良かったです。当初は僕の中でどこか噛み合ってなかった歯車が、真剣に視聴するのを辞めた結果再び回り始めた印象があります。

 

 

ダメ金

BanG Dream!(10話〜13話)

4月以降も放送してたということで一応春アニメとして扱います。コンテンツの大きさとは相反して物語のスケールは小さかったですが、女子高生の青春模様を誇張せず等身大で描いてたのがとても好印象で、特に日常シーンにおける会話センスは目を惹くものがありました。作画や脚本の不安定さは否めないし世間での評価もアレだったけど個人的にはなんやかんや好きな作品でした。市ヶ谷有咲ちゃんにもう一度会いたいのでブシロードマネーで絶対2期やって欲しいです。

 

 

優勝

エロマンガ先生

オタクの理想や妄想を詰めまくったような至高のエンターテイメントとしてはもちろん、正宗と紗霧の運命的でハートフルな兄妹ラブコメとしても楽しめました。各ヒロインの魅力を最大限に引き出す脚本もお見事で毎週のように萌え殺されましたし、「紗霧アニメーター」を筆頭とした"本気"を感じられるポイントも多く、覇権の座を得るために生まれてきたような作品でした。優勝しないエピソードがまず無かったので、総合100点満点中100万点で文句なしの単独優勝です。 

 

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今期の新作は1クールに1本あるかないかレベルの突出した作品が無かったので結果的に続編モノが上位を占める結果となりました。しかしながら、放送前は一般的にクソアニメと呼ばれる部類だと思ってたラノベ原作アニメ勢が全うに面白かったり、全然注目してなかったオリジナル作品が銀賞に入ったりなど全体的に満足度は高いクールでした。可愛い女の子はもちろんカッコいい男主人公が多かったのも今期の特徴だったかも知れません。

サクラクエスト』『僕のヒーローアカデミア』は来期にも参戦するので2017春アニメのプライドを背負って頑張ってきて欲しいですね。

 

2017春アニメ・ヒロイン10選↓

 

2017春アニメ・OPED10選↓

 

2017春アニメ・エピソード10選↓

2017春アニメ・エピソード10選

私が2017春アニメで視聴した18作品全209話(※1)(※2)の中から特に印象に残ったエピソードをランキング形式で発表したいと思います。

選考基準としては「面白かった」と「好きだった」を総合的に判断して順位をつけました。

それでは10位から一気にどうぞ。

 

(※1)総集編を除く。

(※2)BanG Dream!』4月放送分の10〜13話を含む。

 

 

10位   有頂天家族2 7話「金曜倶楽部、再び」

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この前の話で矢三郎を地獄に送った早雲が今度は自分が天に召されるという皮肉の効いた展開でしたが、矢三郎の涙から宿敵である前に"同胞"であったと改めて実感させられました。総一郎を殺し下鴨一家も同じ境遇に陥れようとするなど作中で一番の憎まれキャラなので本来こういうのはスカッとするはずなんですが、不思議と見てる側も切なくなってEDがいつも以上に沁みる回でした。まぁ結局全部茶番でしかなかったんですが。

 

 

9位   フレームアームズ・ガール 9話「あお、風邪をひく/あしたもいっしょに」

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Aパートは風邪をひいたあおちゃんをFAガールが容赦なく虐めるというカオス満載な展開でしたが最終的に温かくいい話っぽく纏めるという本作の真骨頂が現れた話でした。普段とは逆で轟雷があおの"お母さん"みたいになってる構図も良かったです。そしてBパートはあおとFAガール達が現実世界の友達という設定で一種のファンサービスのような話が展開されました。こういう「もしもの世界」を描く話は大好きです。アーキテクトちゃんが隠れ巨乳だったのもポイント高いですね。

 

 

8位   冴えない彼女の育てかた♭ 8話「フラグを折らなかった彼女」

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本当の"メインヒロイン"ってやつを教えられました。倫也に放送室に連れ込まれるシーンでは恐らく初めて「女の子」の反応をし、倫也に感謝されるシーンではついに感情が爆発するなど今までにない加藤の一面を見られたのが非常に良かったです。シリアスに転じずサクッとした蟠りの解き方、そしてキツく結ばれた紐をスルッと解くような加藤のフラットさの解け方も好印象でした。二人による会話劇でフル尺使う構成に"本気"を感じましたし、リッチな気分に浸れる神回だったと思います。

 

 

7位   エロマンガ先生 9話「妹と妖精の島」

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個人的にはこの話が山田エルフ先生の覇権ヒロインの座を決定づけました。執筆合宿というごくごく自然な水着回への導入、そして不健全なサービスシーンと健全なラブコメを一度に楽しめる脚本がまず良かったです。そして今までヒロインレースから一歩引いた立場にいたエルフ先生が、ここぞとばかりに自分の"想い"を前面に押し出す姿に心打たれましたし、あくまでも相手からのプロポーズを待ち続けるとこも年相応の女の子って感じで可愛さMAXファイヤーでした。改めて山田エルフ大先生、いやエミリー、大好きだ.........

 

 

6位   エロマンガ先生 12話「エロマンガフェスティバル」

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エロマンガ先生』から立て続けのランクイン。恐らくこれが今期一番楽しめたエピソードだと思います。BPOなんてそんな恐い名前の人たち知らないっ!と言わんばかりのフェスティバルっぷりに大満足ですし、特に松岡禎丞さんが色んなボイスでち◯ち◯連呼するくだりは腹抱えて笑いました。恋愛に関与しないただの幼馴染だと思ってた智恵にフラグを立てたり、ただのおち◯ち◯大好き少女だっためぐみに姉属性を加えたりなど最後にして新たな側面を描いたのも良かったです。『小林さんちのメイドラゴン』『GJ部』などツイスターゲームをするアニメは名作が多いですね。

 

 

5位   終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? 12話「世界で一番幸せな女の子」

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間違いなく今期最も感動した最終回。悲劇ともとれる最期を、あえて限られた時間の中で「幸せ」を精いっぱい噛み締めた妖精兵の物語として前向きに描いたのがとても良かったです。特に1話冒頭のクトリのモノローグがこの最終話の同じシーンでヴィレムとの掛け合いになってることに気付いたときは思わず涙腺が緩みました。1話と最終話の脚本を原作者に委ねた制作側の采配も讃えたいです。ヴィレムもネフレンもどうやら生きてるっぽいので精神的にもだいぶ救われました。

 

 

4位   僕のヒーローアカデミア 20話「勝ち負け」

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心操くんに対してはその如何にもヤンキーな目付きと予選での愚行ともとれる勝ち上がり方で当初は嫌味なキャラという印象でしたが、蓋を開けてみれば強いハングリー精神を持つ熱血漢でそのギャップにやられました。彼の「人の心を操る」という個性は初見相手にしか通用しないためヒーローとしてはとても不利ですが、それだけにかつて似た境遇だったデクとの"個性を使わない"肉弾戦での地味な決着がとても良かったです。自分の個性を信じ、夢を貫き続けた心操くんが最後に恵まれて素直に感動しました。2クール目でも活躍して欲しいです。

 

 

 3位   つぐもも 6話「思い出と幼馴染」

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あまそぎによって作品の世界観自体がギャルゲー化されてしまい、いよいよこのアニメ何でもありだなと思わされましたが、幼馴染の近石ちさとを攻略すべく「自由入力」「無選択肢型イベント」「略奪コンボ」などが登場する難易度MAXのルートに挑む展開が本当に楽しかったですし、ラストのエロゲーオチも含めて完璧でした。ギャルゲー回なのにキャラの可愛さでなく脚本力のみで攻めたのが好感持てましたし、テイストをガラリと変えても雰囲気や作風が全く失われてないのも素晴らしいと思います。『つぐもも』を見てなかった人もせめてこの回だけでも本当に見て欲しいです。

 

 

2位   リトルウィッチアカデミア 17話「アマンダ・オニール・アンド・ホーリー・グレイル」

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2クール目の本筋とは少し逸れた内容でしたが、アッコとアマンダの勇敢な二人による友情ストーリーに胸が熱くなる至高のエピソードでした。エイプルトンの男子との決闘では魔法が使えない状況にも関わらず持ち前の身体能力で完勝し、さらにその男子が鎧に体を乗っ取られたときも傷を付けずに助け出すなどそのイケメンっぷりを遺憾無く発揮してて完全に惚れました。以前は「反ダイアナ派」「落ちこぼれ同士」だけで繋がってたアッコとアマンダがいつの間にか「根底にある正義感」「己の道を行く者」という共通点で熱い友情を深めてたのも良かったと思います。

 

 

1位   僕のヒーローアカデミア 23話「轟焦凍:オリジン」

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これはもう約束された神回でした。デクの漢気と轟の本気がぶつかり合う激アツな展開にボンズが超作画で応える会心のクオリティで「すげぇ...」としか言いようがなかったです。父親に抗うため左側(炎)の力を使わない轟に対し、デクが「どこ見てるんだ」「全力でかかって来い」など無個性だった頃では考えられないような強気な発言で喝を入れつつ、過去に囚われていた轟に救いの手を差し伸べるなど今までで一番"主人公"してました。互いが互いをリスペクトし、引き出した全力が衝突する展開に今期最大の高揚感を得られました。この最高に熱い展開こそジャンプアニメの醍醐味ですよね。

 

 

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というわけで『僕のヒーローアカデミア』『エロマンガ先生』から2つのエピソードが選出される結果となりました。 この2作品に関しては全話が神回のような感覚だったので当然の結果と言えます。

また惜しくもランク外でしたが印象に残ってるエピソードとしては、

ひなこのーと 6話「めいどとおばけとゆめのぶたい」

武装少女マキャヴェリズム 7話「妖しい刃『眠目さとり』」

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 2話「ほんのわずかなやる気」

エロマンガ先生 11話「二人の出会いと未来の兄妹(ふたり)」

つぐもも 9話「手紙」

などが挙げられます。

2017春アニメ・OPED10選

個人的に好きだった2017年春アニメのOPEDをランキング形式で発表していきたいと思います。

評価基準としては「曲そのものの良さ」「映像のセンス」「曲と映像の親和性」などを独断と偏見で判断しました。

それでは10位から一気にどうぞ。

 

 

10位 「桜色ダイアリー」妄想キャリブレーション

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冴えない彼女の育てかた♭』エンディングテーマ。1期を振り返る綺麗な静止画とアイドルグループらしい癖になる曲調が良かったです。サビに入る前の「才能 属性 気にしない」あたりからが特に好きでした。

 

9位 「Shocking Blue」伊藤未来

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武装少女マキャヴェリズム』オープニングテーマ。原曲ではカットされてるOP冒頭のピロピロ(?)の部分からのデデーンデデーーーンの流れが狂おしいほど好きでした(語彙欠落)

 

8位 「adrenaline!!!」TrySail

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エロマンガ先生』エンディングテーマ。聴いてるだけでアドレナリンが湧いてきそうな爽快な曲調もさることながら、美少女が洗濯機の待ち時間にテンション上がって踊るという斬新な映像センスに脱帽。

 

7位 「DEAREST DROP田所あずさ

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終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』オープニングテーマ。作品の切ない世界観が綴られた歌詞に引き込まれる一曲。でも「どうしたらあなたに愛を刻めるんだろう?」って歌詞は少しゾッとしますね。

 

6位 「発見者はワタシ」たぴみる

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ゼロから始める魔法の書』オープニングテーマ。飾らないシンプルな歌詞と爽やかな曲調が王道ファンタジー感溢れる作風にマッチしてた印象を受けました。作品自体に暗い印象を抱かなかったのもこのOPのおかげかもしれません。

 

5位 「Tiny Tiny」村川梨衣

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フレームアームズ・ガール』オープニングテーマ。作品のコンセプトに綺麗にハマった歌詞にグッと男泣きしてしまいそうになる一曲。映像の見どころは開幕0秒轟雷ちゃんパンモロと一つ一つの仕草がよく見ると可愛いアーキテクトちゃん!

 

 4位   「ピースサイン」米津玄師

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僕のヒーローアカデミア』オープニングテーマ。そのかっこいい曲とは対照的に登場人物たちがラジオ体操してるのがなかなかシュールで好きでした。J-POPには疎いので米津玄師さんは『3月のライオン』のED曲で初めて知りました。

 

3位   「恋?で愛?で暴君です!」Wake Up,Girls! 

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 『恋愛暴君』オープニングテーマ。電波系のノリノリな曲調からのWUGらしいサビのブチアゲ感が堪らない一曲。何気に今期って登場人物の紹介コーナーがあるタイプのOPって少なかったような気がします。

 

2位   「あ・え・い・う・え・お・あお!!」劇団ひととせ

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ひなこのーと』オープニングテーマ。今期のOPを語る上で欠かせない超電波ソング。制作側から「お前らこういうのが好きなんだろ?」って見透かされてる感じが最高に好きですありがとうございます。

 

 1位   「ヒトリゴト」ClariS 

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 『エロマンガ先生』オープニングテーマ。軽快な曲調とカラフルな明るい映像でノリノリになるOPを第1位に選出。サビ部分の山田エルフ先生の投げキッスに毎週心奪われてました。メンバーが変わろうがやはりClariSの歌声はいいですね。

 

 

というわけで『エロマンガ先生』から唯一の2曲ランクインとなりました。

惜しくもランク外となりましたが『ひなこのーと』ED、『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』OP&ED、『フレームアームズ・ガール』EDあたりも好きでした。