Kind's room

アニメの感想、考察など。

2019春アニメ・感想

本当は以前みたいに格付け形式で総括記事を書きたかったが、2019春の視聴本数はショートアニメ含めて「8」と少なかったため、今回は感想まとめという形で書いていく。ちなみに平成最後に滑り込んだ『メルヘン・メドヘン』に関してはもう面倒臭いので書きマッヘン。

 

 

ひとりぼっちの〇〇生活

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今期は見ていたアニメが少なかったため相対的な評価はあまりできないが、いくつ見てようが最終的にこの作品が金賞になっていたとは思う。カツヲ先生の前作である『三ツ星カラーズ』は少しの毒っ気が含まれたコメディだったのに対し、こちらは優しさと温かさにフォーカスされた作風だった印象。

本作に一番好感持てたポイントとしては、「ぼっち」に対して真摯だったこと。いわゆる「ぼっち」を題材にした作品は多々あれど、それを単なるキャラ付けに留めず、その生態や特徴を忠実に描いていた点が特に優れていた。そのため「いかに一里ぼっちから“ぼっち”気質を見いだすか」という視点で見るのもまた一興だった。

ストーリーに関しても、ぼっちの不器用ながらも一話一話着実に成長を重ねる姿に心打たれたし、ぼっちの成長の第一歩を見届けた張本人のなこ、困ったときには颯爽と現れて応援してくれたアル、弟子として友達としてずっとそばに居続けたソトカという3人の存在により、ぼっちの成長譚には圧倒的な安心感が生まれていた。そして最終回の「なこちゃんが追いかけてきてくれたから」の後のシーンからは年甲斐もなく泣いてしまった。

「クラス全員と友達になる」という高い目標を見据えて自発的に行動し、1年間で6人という成果をあげたぼっちに感動したと同時に、大学入学して3年目を迎えてもぼっちを継続し、何の成果もあげられていない自分は一体何をやっているんだと思わされるアニメだった。

 

 

ぼくたちは勉強ができない

今期の「勉強ができない枠」その①。毎回偏差値高そうなサブタイトルから繰り出す偏差値低めのラッキースケベが眼福で、ヒロインも総じて可愛かったしラブコメとして安心かつ安定して楽しめた。

特に文乃が理珠とうるかの気持ちに気づいた6話からはストーリーの見応えが増し、真冬先生が本格参戦した7話からは一気にギアを上げてきた印象。さすが人気投票ぶっちぎりの二連覇だけあって、真冬先生はこの作品の全てを掻っ攫っていきそうな破壊力がある。

全体的に見れば、ランジェリー回ような萌えに対するラッキースケベの供給過多の回もあれば、8話や12話のような武元うるか回特有の緊張感ある青春ドラマも面白く、ラブとコメのメリハリがいい塩梅で効いていたと思う。

ところでアニメ終了後から原作を読み始めているのだが、理珠がキスの意義について悩む割と重要そうな回がまるまるカットされてて驚いた。理珠の不遇と、アニメ最終話の文乃の優遇から察するに、分割2クール目は文乃の独壇場になりそうな予感。

 

八月のシンデレラナイン

個人的に野球がそれほど好きではないので、当初は楽しめるかどうか不安なところもあったが、やはり青春×友情×スポ根というのはオタク心を揺さぶるものがあった。

終始ど直球ストレートで描かれた青春模様には爽快な気分を得られ、人数が増えても各々の成長を垣間見せるポイントをしっかり用意していたところも良かった。スポーツ系アニメで作画が良くないというのは割と致命的ではあったものの、最後の清城戦は限られた作画リソースでも上手いこと試合を成立させていた印象。宇喜多ちゃんのフェンス際キャッチには感動した。

 

ワンパンマン 第2期

 2期も安定して面白かったのは間違いない。のだが、1期の頃と比べると全体的に物足りなさを感じた。戦闘シーンの迫力もそうだが、サイタマの活躍(というか登場する回数)も少なく、ストーリーもゆったり進んでいたせいか展開の派手さも欠けたように思う。ただ、その鬱憤まで晴らしてくれるような最終回のムカデ長老に対するワンパンは爽快極まりなかった。そうそうこれが見たかったんだよ。

今回の2期では主に怪人協会による多発テロとスーパーファイトが同時進行で描かれた。前者はヒーローたちの改めての紹介に割かれ、後者はシンプルに見応えに欠けたため、結局一番ワクワクして見ていたのはガロウ登場シーンだった。『ヒロアカ』といい『いぬやしき』といい悪役が最終的に一番カッコよく思えてしまうのは、ヒーローものを見るうえでの一つの醍醐味なのかもしれない。続きが気になる終わり方だったので3期も期待。

 

みだらな青ちゃんは勉強ができない

 今期の「勉強ができない枠」その②。アニメ化にあたって原作の『淫らな』をコンプライアンス的な理由で表記変更したあたりに『庶民サンプル』『しょびっち』の系譜をひしひしと感じた。本編は下ネタばかりの最低なエロアニメかと思わせて、うぶな男女の初々しい恋愛模様が楽しめる最高品質の萌えラブコメだった。

メインヒロインである堀江青ちゃんに関して言えば、大島美和さんキャラデザだけあってビジュアルの可愛さは最強だし、常に卑猥な妄想をしていたり些細なことで一喜一憂したりと、少しえっちですごく乙女な内面もまた魅力的だった。

 

川柳少女

 メインヒロインが川柳でしかコミュニケーションを取れないという奇抜な設定で繰り広げられるラブコメが新鮮で面白かった。これ以上長くても中だるみしそうで、これ以上短くてもヒロインの魅力を潰しそうな作風だったため「12分」という尺が本当にちょうど良かった。

七七子とエイジのラブコメとしてはもちろん日常系としても優秀で、この尺のアニメでは珍しいほどメインヒロイン以外のキャラの質が高かったのも印象的。何気に部長の切れ味鋭いツッコミが、全体的にゆるふわな本作をコメディとして成立させていたと言っても過言ではない。

 

なんでここに先生が!?

今期の流行語と言っても差し支えない「なんでここに先生が~!?」を生み出した、女性教師×男子生徒による背徳感溢れるラブコメ。まるでピタゴラスイッチかのような連鎖的に発生する芸術的なラッキースケベや、何もないところから生み出す能力に長けているラッキースケベ、そしてこの世で起こりうるありとあらゆる可能性を網羅する勢いで放たれるラッキースケベなどが特に良かった。

 ヒロインは一応4人だけど『ぼく勉』の真冬先生も「なんでここに先生が~!?」なシチュエーションを連発していたので実質5人。

 

ノブナガ先生の幼な妻

 まず「チームおくさま劇場」が生きていたことに感動した。規制が入りそうなシーンで唐突に現れ、該当シーンが終わるまでの「つなぎ」の役割を果たす寸劇がまた見れる日が来るとは。いや要らないんだけどな。そして本作が画期的だったのは、都合よく差し込む従来の謎の光ではなく「身体そのものを発光させる」という規制方法を打ち出したこと。ほんとここのスタッフは遊び心あって好き。

本編は帰蝶と吉乃が可愛かったしそれぐらいしか見どころがなかったけど、最後に出てきたホモはなかなか良かった。正直一番興奮した。

 

 

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 恐らくここ数年で最も「放送されていた本数」自体が少なかったであろう2019春クールだが、終わってみれば自分の見ていたラインナップは良作揃いだったし、視聴本数が少なかった分だけ過去の作品を見返す余裕も生まれたりと、ゼミやら就活やらに追われている自分にとっては有難いクールだった。

 夏アニメからまた本数が増え、良作も多くなりそうで嬉しく思うと同時に、過去作を追う余裕がなくなることを惜しくも思う今日この頃。それ以前に個人的に一番不安なのは、就活が本格化してアニメ見る気力自体が削がれそうなこと。どう考えても、収入でも福利厚生でも将来設計でも社会貢献性でもなく、アニメを見る時間と精神的な余裕が確保されていることを最優先に就活やっていきたい......

 

 

kindanime.hatenablog.com

 

 

 

 

『ガールズ&パンツァー 最終章』第2話 感想

ガールズ&パンツァー 最終章』第1話の公開から待つこと1年と6カ月、待望の第2話が先日公開された。

 ガルパンは個人的に好きなアニメのTOP5には絶対食い込んでくるほど好きな作品で、劇場版がやってた頃は10回ぐらい映画館に足を運んだ。もっとも、その当時の「熱」を今も保てているかと聞かれたら正直怪しい。ただ、最終章の話数を重ねるにつれて徐々にではあるが、その「熱」を取り戻しつつあると感じる。

(※)以下、ガールズ&パンツァー 最終章 第2話に関するネタバレを含む。

 

 

続・BC自由学園

最終章第1話で大洗女子学園を窮地に追い込んだBC自由学園。どうやらケンカは演技だった(?)ようである。

相手のだまし討ちに先制パンチを喰らった大洗だが、優花里のBCに対する疑念と、沙織の発したヒントにより、みほのアイデアが生まれて勝利への糸口をつかむ。

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ガールズ&パンツァー 最終章』第2話 本編冒頭映像 より

ボカージュで待機していたBCだったが、忍び込んだカモさんチームの戦車の形状がBCと酷似していたこと、加えて外部生とエスカレーター組の仲違いが残っていることを活かして、大洗は意図的に「自滅」を引き起こさせる。相変わらず相手の弱みに付け込んだゲスい作戦を立てる辺りに西住みほらしさを感じる。マリーはボカージュを「宮殿の裏庭みたいなもの」と称していたが、皮肉にも裏庭から忍び込んだ侵入者によって宮殿の平和を壊されることとなった。

 

ケレン味の効いた演出

「敵は大洗ではない、身内だ!」という安藤の言葉が表すように、味方同士での殲滅戦という大会の趣旨とはかけ離れた展開になっていたが、それを止めたのは隊長のマリー。安藤隊と押田隊が正面衝突する直前に二両の間に割って入り、事態を収束させる。

二両の砲塔部分によりマリーの頭部が挟まれそうになったシーンでヒヤッとした人も多いのではないだろうか。のちの「アリ地獄」でのそど子のジャンプでかわすところといい、第2話はこういうケレン味の効いた演出が光っていたように感じる。

 

終・BC自由学園

大学選抜チームでおなじみアズミ先輩も評するように、BCは連携さえとれれば強いのは明白。仲間割れの危機を脱した後は、謎歌とともに反撃を開始。大洗の戦車を悠々と倒していく。もはやBC勝利の流れのようにも思われたが、やはり統率力の面で勝る大洗が、最後はフラッグ車であるマリー隊の身動きを封じゲームセット。大洗にとっては苦しんだものの、盤石の1回戦突破と言っていいだろう。

最終章で初登場となったBC自由学園はみんないいキャラしていたし、押田と安藤の痴話喧嘩も最高に面白かった。あと「ややっ」みたいな共通の口癖かわいかった。

 

ボコミュージアム

個人的には劇場版の「陽動だ、させておけ」という台詞が印象に残っている島田愛里寿ちゃんが、(オタク的な意味で)同志であるみほと一緒に登場。ボコミュージアムはリニューアルしても狂気の沙汰だった。

愛里寿の編入先は大洗かも?とつい期待していたが、愛里寿は「みほさんとまた対戦したい」と、あくまでも編入先に大洗は眼中にない様子だった。まぁ確かにこの2人は敵同士の方が映えるだろう。でも開催中の無限軌道杯で最終章は終わりそうなので、2人の対戦を我々が拝めることはもう...

 

川嶋桃は勉強ができない

本編前のおさらいを見て「ああそんな話だったっけな...」と思い出したレベルの川嶋桃留年危機問題。今回はその背景が描かれていた。

アニメでよく描かれる貧乏で子だくさんな家庭は、その長女(長男)が勉強めっちゃ頑張っているイメージなのだが、川嶋桃の場合は弟や妹たちの世話に追われて勉強ができない。いや確かにそうだよなとなってしまった。普通にバカな奴だと思ってて申し訳なくなった。

 

無限軌道杯・他校の活躍

俺たちの知っている逸見エリカじゃない黒森峰、「乾杯」と言いつつ“完勝”している聖グロ、口を開けば名言と無茶ぶりのミカさん率いる継続、相変わらずナオミさんの遠距離砲撃がヤバいサンダース、お前らだけ会場どこで試合やってんだプラウダ、今日もアンチョビがかわいいアンツィオ、突撃してこない知波単(それって知波単なのか?)など、結局というかベスト8の顔触れはいつもの面々となった。

コアラの森学園と青師団高校はちょっと優遇されていたが、尺さえ許せばもう少し見たかった。主に青師団高校のドスケベデザイン制服をな!

 

知波単学園

ヒルさんチーム(バレー部)のたらし焼きの「自由で一通りじゃない」食べ方からヒントを得た福田。脳筋突撃軍団の影の司令塔として暗躍する。

序盤は知波単が優勢。「足踏み突撃」「サヨナラ突撃」「遠隔突撃」「歌謡突撃」「のんびり突撃」などのパターンを駆使した突撃(それって突撃なのか?)で大洗を苦しめる。池のシーンでは、劇場版でも登場したアヒルを被せた隠れ身の術を使い、大洗のフラッグ車を四方八方から囲む策略で相手を追い込むなど、明らかな成長を見せた。持ち前の機動力に加えて「一歩引くこと」を覚えた知波単は相当に厄介である。

 

「我々のようなやぶれかぶれの突撃」

ごきげんよう突撃」で池から一旦離脱するシーンで、追いかけてくる大洗に対して言い放った西さんの「我々のようなやぶれかぶれの突撃ではあるまいし」という台詞。一応やぶれかぶれという自覚はあったんすね...

もちろん大洗がやぶれかぶれの突撃をするわけもなく、それは大雨でぬかるんだ泥濘地へ誘導するための罠だった。時を少し戻して、カモさんチームが同じような地形の場所にハマって抜け出せなくなった所謂「アリ地獄」のシーンで、その光景を見たみほは「何かに使えそう」と言っていたが、ここから知波単を陥れるアイデアを思い付いたのだろう。相変わらず相手の特徴に付け込んだゲスい作戦を立てる辺りにみほらしさを感じる。

 

撤退

劇場版の観覧車のシーンを彷彿とさせるような万事休すに陥った知波単だったが、ここで西さんがついにあの言葉を発する。「転進」ではなく「撤退」と。

敵に背を向けるなど今までの知波単では考えられなかったが、西さんは勝利のための「撤退」を選択した。試合前にみほと交わした約束をしっかり守った。脳筋突撃軍団が変革を迎えた瞬間であった。

私たちの戦いはこれからだ!と言わんばかりの知波単の「撤退」で第2話は幕を下ろした。もしかするとガルパンの中でも指折りの名シーンになったのではないだろうか。

 

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最高のストーリーと圧倒的なクオリティでファンを楽しませてくれる、もはやガルパンでしか出せないような安心感と安定感は健在。

水島努監督は同じく続編を担当する『SHIROBAKO』に注力しているだろうし、今後も長期スパンを強いられることは確定路線なのだろう。もっとも、幾多の「待機命令」を乗り越えてきたガルパンのファン、もといアクタスのオタクなら、これぐらいの事態は想定しているはず。来たる第3話に向けて、気長に「のんびり突撃」とでもいきたい。

『ロリガ』公式の「ガンバレ!」が聞こえて欲しい、あなたにも

あなたは最近誰かに応援してもらっているだろうか。

辛いときに背中を押してくれる存在はいるだろうか。

私はそんな人の心当たりなんて全くないが、今日も人知れずどこかで応援してくれているであろう「あの4人」のことを思い出す時はたまにある。具体的には月に1回。

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あなたにも

2015年に放送されたオリジナルTVアニメ『ローリング☆ガールズ』は、特別な才能を持たない普通の少女4人が、何かでっかいことを成し遂げようとする人たちを「モブ」の立場から応援していき、全国各地の「平和」を守っていく行き当たりばったり青春ロードムービーであり、主題歌や挿入歌がTHE BLUE HEARTSのカバーだったことでもおなじみだ。

そんな放送終了して4年が経った『ロリガ』だが、公式ツイッターが未だに稼働しているのはご存じだろうか。お決まりの画像に、お決まりの台詞に、お決まりのタイミングで一言ツイートする。ただそれだけのことを4年近く繰り返しているのだが、それを毎月楽しみにしている「モブ」たちが全国にはたくさんいるらしい。

 

ちなみに、「月初めに呟くこと」「〇月もガンバレ!の形式にすること」以外に、特に規則性はない。年号が変わったりなど一大イベントがある月に関しては0時台に呟くのだが、特にイベントがない月に関しては朝の9時や10時台など、朝起きてからでもいいやというノリで呟いていると推測できる月もある。こういうところは人間味を感じられて好き。

そんなロリガ公式の、転がり続ける私たちを応援する「ガンバレ!」ツイートの変遷を見て、ロリガという作品がどのように我々「モブ」の心に留まっているのかを分析していきたい。ロリガのアニメ自体の魅力については、また機会があれば筆を執りたい。

 

産声をあげる(2015/8/16)

 放送終了して4カ月後という謎のタイミングでロリガ公式の「ガンバレ!」ツイートは始まった。当初は「明日もガンバレ!」であった。投稿時間も「8月16日」の「21時54分」と、規則性もクソもありゃしない。しかし、この投稿が、その後約4年も続く、そしてこれからも続いていくことになるであろう人気企画の産声になるとは誰が予想しただろうか。

 

「〇月もガンバレ!」の形で月1の恒例行事に(2016/6/7)

一度2016年3月に「〇月もガンバレ!」の形で投稿しているが、その後は「今日も負けずにガンバレ!」「明日もガンバレ!」と続くので、月1の恒例になり始めたのは2016年6月からとなる。

 

空白の期間(2017/7~8)

2017年7月と8月に関しては遡ってもツイートが出てこなかった。中の人が夏季休暇中だったのかもしれない。

 

お前・・・消えるのか?(2018/9/1)

この頃には既にロリガ公式のガンバレ!ツイートを毎月の楽しみにしている人は数多くいたはずだ。それだけに、いつもとは文章も画像も違った2018年9月の投稿は不穏を感じさせた。

完全に「(これが最後の呟きになりますが、)」という枕詞がある前提の内容である。サービス終了予定のソシャゲじゃないんだから。そうか、放送終了から3年半も経ってるもんな、よく続けてくれた方だよ、長い間お疲れさん、といった労いムード(一種の諦めムード)まで漂っていたが、翌月、何事もなかったかのように生存報告。思わせぶりである。サービス終了予定のソシャゲに謝れ。

 

初の2,000RT突破(2018/12/1)

 放送終了から3年と9カ月。これだけの期間が経てば、普通はアニメの公式アカウントなんて耕作放棄地もいいところであるが、毎月人々を応援し、地道にガンバレ!の種を撒いてきたロリガ公式は、遅咲きの花を咲かせることになった。

そしてこちらが初投稿の2015年8月から現在2019年6月に至るまでのツイートの伸びをグラフにして表したものである。

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2019年6月1日現在のデータを基に作成

ローリング☆ガールズ』が、噛めば噛むほど味が出る、時間が経てば経つほど人々に愛される、所謂「スルメ作品」であることの証明と言っていいのではないか。

 

ロリガ公式に対する声明

結論から言うと、ロリガ公式がコンスタントに今こうやって1,000RT以上を叩き出すようになっているのは、出演していた声優陣の影響が大きい。先述した2018年3月からの1,000RT超え継続記録に関しても、日高里菜さんが初めてロリガ公式に言及した翌月からの出来事なので、日高さん効果は特に大きかったと思われる。

 

辛いことがあったときはこの花守ゆみりさんのツイートを見返すようにしている。「今日までいっぱい頑張った!明日もガンバレ!!」のところが特に胸アツ。

 

 そしてこの小澤亜李さんのブログを読んだりして元気をもらっている。ちなみにこれは小澤さんのロリガ愛が伝わってくる名文なのでぜひ一度読んで欲しい。

 

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毎月1日の「〇月もガンバレ!」を継続してきた結果、恐らく放送していた時期よりも公式ツイッターの影響力が大きくなっている。この規模のコンテンツで、ここまで話題が継続しているのも稀有なケースだろう。

正直言って、『ローリング☆ガールズ』はそれほど人気の高い作品とは言い難い。2015年冬クールに放送された1クールのオリジナルアニメであるロリガだが、その時期は『SHIROBAKO』『四月は君の嘘』といった傑作の存在感が大きく、話題としては埋もれがちだった。公式アカウントのフォロワーも1万6千人と、ハッキリ言って「普通」である。そんな「普通」の作品が、放送終了後から4年経ってもしぶとく転がり続け、今なお多くのモブたちに愛されている。ファンはもちろん、スタッフ・出演者からこんなに愛されている作品も珍しいのではないだろうか。

そんなロリガが発信する 「普通」の呟きによって、ちょっと元気づけられたり、それが毎月の生きる糧になっている人が、どこかにいるのは紛れもない事実だろう。

 

「普通が世界を救う!?」

その本作のキャッチコピーは、現実世界におけるロリガの功績を表しているのかもしれない。

 

 

『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』考察 -久石奏はあのとき何が言いたかったのか-

映画館に進んで足を運ぶオタクではないため、公開3週目まで渋っていたが、そろそろツイッターにネタバレが出始める時期かなとも思ったので、先日『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』を観に行った。

結論、もっと早く観ていれば良かった。

TVシリーズ2期の頃の「ユーフォ熱」がまんまと戻ってきて、昨日3回目の鑑賞を終えた。その熱が冷めないうちに今こうして筆を執っている次第である。

(※)以下、劇場版の感想とか私的考察とか久石奏や夏紀先輩の可愛さについてのネタバレあり。

(※)原作未読。

 

 

 

「優しいんですね」

久美子のユーフォニアムの演奏に惹かれるようにして吹部の準備室に行きついた新入生・久石奏。引き戸を隔てて久美子と会話していた際に言い放った1回目の「優しいんですね」には、どんな意味が込められていたのだろうか。久美子と奏の間にある引き戸を境界線に見立てた演出から「(私に)踏み込んでこないんですね」と言っているような、そんな意味合いがまず感じ取れた。中学時代の話を踏み込まれては、私の人間性まで知られてはいろいろと困る。でもこの人は安全圏に留まる。一歩引いて上手く立ち回って敵を作ろうとはしない。ただ、気になるのはこの台詞はあすかの話題が絡んできた際に発していたので、もしかしたら別の意図があったのかもしれない。

そして何より、黄前先輩は私以上の実力を備えている。この人の下にさえついていれば、私は中学の時のような苦い想いをすることはない。下手な先輩は存在自体が罪だが、黄前先輩は私より年上で私より上手い。しかも安全圏に留まって敵を作ろうとしないタイプで、その処世術は私の目指すものでもある。この人なら信じられる。

しかし、求への「月永くん」呼びや美玲の「みっちゃん」拒否で一悶着があった後の、2回目の「優しいんですね」はかなりニュアンスが違うように思えた。ここは一悶着をくだらないと発言した奏へ「くだらないことはない」と久美子が返したことに対しての台詞だったが、それは若干拗ねながらだった。ここは単に自分の意見が跳ね除けられたことに対する不満を、皮肉を込めて言ったように思えた。

美玲orさつきのどっちが好きか、という問いに公平な回答をした久美子に対して「その答えはズルくないですかぁ?」と言ったのは、内心は美玲側のくせにと確信していたからだろう。久美子先輩は私サイドの人間だと思っていたから。その後に「久美子先輩はお心が広い」と言ったのは、美玲&さつきの両方を支持することで敵を作らないようにしていると感じたからではないだろうか。加えて「久美子先輩は本当に尊敬できる方」と言ったのも本心なのだろう。この人は私と同じだと思っていたから。

 

「いいですよ、美玲がいいならそれで」

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予告編より

サンフェス直前で突然やめると言い出した美玲。美玲は吹奏楽に対して非常に真剣なため、ふわふわしている葉月やさつきが許せなかった。あと、さつきが他の女と親しくしてるのも許せなかった!そういえば、入部当初、教室での質問のシーンでも、奏は美玲の「コンクールメンバーはオーディションで選ばれるって本当ですか?」という言葉を完全に翻訳していた。なぜ奏は美玲の心情を読み取れたのだろうか。それは、美玲に中学時代の自分を投影していたからだ。

実力はあっても居場所はない。頑張っているのに評価されない。それは過去の自分を見ているようだったのではないか。このままでは美玲が不幸な目に遭うのは目に視えている。だから、奏は実力のある美玲を守りたかったのだろう。ただやり方がサークラっぽかったぞ久石奏!

 

「正直ホッとした」

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予告編より

さてさて劇場版の重要人物の一人、加部ちゃん先輩(かわいい)である。顎関節症により奏者を辞退することになった(※)が、その後の久美子との会話では、悔しさを露わにするというよりは、「そんなにショックじゃない」などの冷静な言葉を発していた。こんなに練習して結果が出なかったらどうしよう、上手くいかなくて後悔したらどうしよう、といったオーディション前のプレッシャーから解放されたという意味での言葉だと最初は思った。でも、2回目の鑑賞で少し印象が変わった。コンクールの課題曲が発表されるシーンで、彼女はすでに不穏な表情を見せ始めていたのである。それは「ホッとした」人が見せる表情には到底思えなかった。彼女は本当に「本音」を語っていたのだろうか...

というか、これだけスポットの当てられた人物にも関わらず、クレジットでは「吹奏楽部員」表記だったのなんでだろう。求より目立ってただろ。

 (※)これも2回目の鑑賞で気づいたが、序盤の滝先生の「漫然と吹いてはいけません~」のシーンで顎に違和感を抱いている描写も確認できた。

 

「なかなか策士ですね」

 この映画を複数回見る意味が最も含まれた台詞だと個人的には思う。低音パートの練習シーンで、パート分けは久美子が上の部分を一人で、夏紀と奏が下を二人で、という風に決まった際に言い放った謎の"策士"発言。そもそも夏紀に対してなのか久美子に対してなのか微妙だったが、恐らく久美子に対してだったのだろう。

後の黄前相談所inサイゼリヤや、無気力オーディション事件からこの台詞を遡ると、しっくりくるものがあった。奏は自分が夏紀より上手いことを自覚していた。久美子先輩もきっと同じことを思っている。だから、該当シーンでは「夏紀が奏と組んで演奏する」=「夏紀の音(技術)を浮かせない」という風に解釈し、自然にこの組み合わせを提案した久美子を"策士"と評したのではないだろうか。ただ、久美子はそんな意図を込めてはいなかったので、この"策士"発言は奏の見当違いであった。

場面は移ってサイゼリヤのシーンで、久美子に「夏紀先輩は奏ちゃんの方が上手いって認めてるんだよ」と言われた際に「困ります」と言ってしまう。なぜ困るのか。それは、自分の思った通りに事が運ばなくなるからだろう。

夏紀は自分より上手い後輩に教えを請うている。夏紀は自身の実力が劣っていると認めたうえで、上手くなろうとしている。年功序列ではなく実力至上主義であると、夏紀自身が感じている。ということは、自分がオーディションの際に企てている、先輩に道を譲るための無気力計画は、そもそも先輩後輩の考え方を持っていない夏紀に対しては、なんの意味もなさない。これが「困ります」の真意ではないだろうか。

もっとも去年のオーディションの際、みんなが高坂先輩に吹いて欲しいと言ったわけではないのも紛れもない事実。結局、私の思った通りだった。

 

「なんですか先輩2人がかりで。リンチですか?」

そして例の無気力オーディション事件である。仮に、夏紀先輩本人が学年云々を気にしていなくても、周りが気にしていない保証はない。だから奏は、自分の身を守るためにわざと夏紀に道を譲る選択をする。奏と麗奈が決定的に違うのは「ここ」なのだろう。

 

「頑張るって何ですか?」

 奇しくも奏と久美子は中学時代、同じような経験をしていた。だから奏の気持ちは痛いほど分かってしまうし、敵を作りたくない気持ちも確かにあるのだろう。

しかし久美子は加部ちゃん先輩から想いを託されていた。 こんなに練習して結果が出なかったらどうしよう、上手くいかなくて後悔したらどうしよう、ということすら加部ちゃん先輩はもう考えられない。その無念を知っているからこそ、奏には余計に挑戦して欲しかったのだろう。頑張っても何にもならないかもしれないが、頑張ったその先にきっと何かがあるから。

 

「やったじゃん」

そして今年もオーディション、その特有の緊張感はさすがに、1年間を2クールで描いたTVアニメ版よりは劣ったが、夏紀先輩が呼ばれた瞬間はすごく高ぶった。

そして加藤葉月。秀一には振られ、後輩にはキレられ、そして今年もコンクールに落とされて相変わらず不憫な役しか回ってこない。みんな葉月に何の恨みがあるってんだ...

ただ、サンフェスの時といいオーディションで美玲が選ばれた時の「やったじゃん」といい、何気にこの映画で一番好感度が上がった人物かもしれない。

 

京都府立北宇治高等学校、ゴールド金賞」

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予告編より

尺の都合上、京都府大会をすっ飛ばしての関西大会本番。本番前、舞台裏での夏紀先輩の久美子にかけた台詞は本当に良かった。やっぱこの人が一番好き...

演奏シーンに関してはやはり映画館の音響で聴くのは別格だなと。内容は1クール以上かけてじっくり見たい、でも演奏は映画館の音響で聴きたい、という贅沢な葛藤に悩まされる。

結果は知っての通り。というか案外「金」いっぱいあるんだな。優子部長の演説は、1期のクソレズデカリボン時代からは想像もできない頼もしさがあったし、美玲の「来年は一緒に吹きましょう」のシーンはこの映画で最も涙腺にきたかもしれない。

 

「悔しくて死にそうです」

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予告編より

先ほど奏と麗奈が決定的に違うと言ったが、関西大会終了後には、すでに奏には麗奈と同じ魂が宿っていた。頑張っても何にもならなかったとは言いつつも、頑張ったその先にあるものを彼女なりに見つけたのだろう。

1年生の流した悔し涙に今後の北宇治の安泰を感じる、そんなシーンであった。

 

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実はユーフォの新作劇場版が発表されてから公開されるまでの間、ずっと心待ちにしていたというわけではない。原作を追っているわけではないし、TVシリーズ2期から2年半近く経っているため、当時の「ユーフォ熱」はほぼ残っていなかった。ただ、アニメ2期の圧倒的なまでの面白さを思い返し、当時の作品に対する熱を取り戻すには、あまりにも十分な100分間だった。

随所にちりばめられた細かいネタや伏線・演出など、毎回新しい発見ができるのもユーフォならでは。当初は映画見るだけの予定でこの記事も書く予定はなかったのだが、やはりこの作品は語りたくなる魅力があるのだなと改めて実感。ただ、複数回見ても未だに演出の意図が読めないシーンも何個かあったりするので、マジで巻き戻ししながら何回も見たい。早く円盤出して欲しい。

まぁ今はこの「ユーフォ熱」が冷めないうちに、1期からアニメを見返すことにしようと思う。今期あんまり見るのないしな!

 

最後に、Twitterに「#細かすぎて伝わらない誓いのフィナーレ見所」という面白いタグがあったので、それに便乗して個人的な「可愛すぎて直視できない誓いのフィナーレ見所」を発表してこの記事を締めたい。

 

銅賞  「ぐはぁ、マジかぁ~」を連発する夏紀先輩

ハッピーアイスクリームのシーン。脱力感ある声のトーンが可愛い。

 

銀賞  優子に恥ずかしいセリフを言われて赤面する夏紀先輩

関西大会本番前のシーン。完全に不意を突かれたことで拝めた貴重な照れ顔。

 

金賞  久美子にコツンとされて100点満点のスマイルを浮かべる久石奏

他の女子に秀一との会話権を取られた久美子を小馬鹿にして小突かれたシーン。いたずら可愛い笑顔にゴールド金賞。

 

 

 

一里ぼっちから読み解く「ぼっち」の生態について

 世の中には2種類の人間がいる。

「努力しなくても勝手に友達ができる人間」

「努力しない限り友達ができない人間」 

 

後者の場合、努力しなければ友達ができることはない。つまり、何もしなければ「ぼっち」一直線だ。

ではなぜ、「ぼっち」は「ぼっち」になってしまうのか。

 

・友達が欲しいのに人見知りとコミュ障を拗らせて行動できなかった

・性格や素行など何らかの原因により嫌われてしまった

・趣味が一人でも楽しめるものだから友達作る必要がなかった

・そもそも他人に興味が持てず友達を作ろうとしなかった

・ぼっちというステータスにむしろ誇りを感じていた

・人間関係は必要最低限の事務的なものだけに留めていた

・かつての人間関係に固執して新たな人間関係を構築しなかった

・単独行動を好みすぎていつの間にか周りに人が居なくなっていた

・アブノーマルな趣味嗜好を持っており人が寄ってこなかった

限界集落すぎて友達どころか人と接する機会すらなかった

 

などなど。ぼっちの数だけ「ぼっち」の理由は存在するものであり、挙げだしたらキリがないのでこの辺にしておく。

 では、「ぼっち」はどのような生態で、この現代社会で生活しているのだろうか。本記事では、ある一人のアニメキャラにフォーカスして、それを分析していきたい。

 

 

2019年4月より放送中のTVアニメ『ひとりぼっちの〇〇生活』は、「ぼっち」の主人公・一里ぼっちの、”脱ぼっち”に奮闘する姿を描いたハートフルコメディである。

私はアニメ版しか知らないため、一里ぼっちに対する印象は、この記事を執筆している時点で放送された、たった4話分のみだ。

しかし、この一里ぼっちという女の子に惹かれる要素は、その4話だけでも十分に揃っていた。

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公式サイトより

こちらが本作の主人公・一里ぼっち。一里という姓の家庭に生まれてぼっちなんて名前つけられたら普通は家庭裁判所に改名申し立てを辞さないが、そんなことは一切考えない、心優しい女の子である。

 

そんな彼女が「どのようなぼっちなのか」「なぜぼっちなのか」を、シーンごとにピックアップし、彼女を通して「ぼっち」の生態について分析していきたい。

(※)以下の内容は筆者の主観と偏見と、ときどき実体験に基づくものです。

 

 

ぼっち要素その①:問題に対して解決策ではなく現実逃避で乗り切ろうとする

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第1話より

幼なじみのかいちゃんと交わした(無理やり交わされた)「中学卒業までにクラス全員と友達になるまで絶交」という鬼畜この上ない約束。その約束を達成するうえで立ちはだかるのが、そもそも人見知りで声をかけられない問題。それを乗り越えるためにぼっちが打ち出したのは、「友達をつくらなくても約束を達成できる作戦」という、解決とはかけ離れた、ただの現実逃避だった。

「ぼっち」の生態として、その臆病な性格ゆえに失敗を恐れる。そのため、目の前の問題に対して第一に考えることは、「どうやって回避しようか」なのだ。その理由としては、人を巻き込みたくないからだ。「ぼっち」は人に迷惑をかけたくない生物なので、自分一人の範囲でできることを模索する。だが、一人でできることなんて限られている。だからといって、人を頼ろうとはしない。そもそも頼れる人がいない。そうなったとき、自分一人で何ができるか。そう、「逃避」なのだ。

 

ぼっち要素その②:ちょっと話しかけられただけで多幸感を得られる

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第1話より

今では仲睦まじい砂尾なこに、ぼっちが初めてかけられた言葉は「なんだよゲロ」だった。しかし、話しかけられた内容よりも、話しかけられた事実が重要なのだ。

「ぼっち」の生態として、基本自分から話しかけることができない。しないのではなく、できない。苦手ではなく、不可能なのだ。人との距離感を測ることができないため、まずアプローチの仕方が分からない。だから、自分から話しかけたとしても、会話のキャッチボールすらできず、相手に迷惑をかけてしまう。そうすると、罪責感に苛まれて自分も病んでしまう。そして、ますます対人コミュニケーションに苦手意識が芽生える。一度芽生えたその苦手意識を取り払うには、実体験に基づく成功パターンの構築、もしくは、自分の抱えている悩みを相談できる相手が必要だ。しかし、臆病な「ぼっち」に苦手意識を取り払うためのチャレンジ精神なんてものは存在せず、そもそも悩みを相談できる相手を作るステージにすら立つことができないので、はっきり言って詰みだ。現状のまま日常生活を過ごしていれば臆病だけが残り、苦手意識だけが成熟していく。そうすると、もはや人に話しかけることは、苦手の域を超える。

そんな悩みや葛藤が一発で解決する魔法がある。それは、「人から話しかけられること」だ。抜本的な解決方法である。「ぼっち」は話しかけられただけで、よほどのことがない限り、その人に対する信頼は頂点に達する。こんな単純な生物が他にあるだろうか。いや、ない。ちなみに「ぼっち」は、1日に会話した人数(会話が成立した人数)が多ければ多いほど、その日の満足度も高くなる。

 

ぼっち要素その③:人の話を理解できない

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第2話より

なこの悩みが知りたいぼっち。対して、なこの返答は「入学以来変なのに付き纏われていること」だった。少しジョークも混ぜつつ、ぼっちに感謝の気持ちをサラッと伝えるなこのイケメンっぷりが発揮されたシーンであるが、当の本人にはジョークがジョークだと伝わらない。素直な性格が災いして、言葉をありのまま受け取ってしまう。

「ぼっち」の生態として、コミュ障である場合が多い。コミュ障とは一口に言っても、人見知り=コミュ障ではない。コミュニケーションを交わすうえで重要なスキルが欠落していて、会話が円滑にいかない状態、それがコミュ障であると私は考えている。

「自分の思っていることをまともに言語化できないことが多い」

「相手の話していることをまともに理解できないことが多い」

この両方を満たしている人は、すでに「ぼっち」である可能性が極めて高い(偏見)。言わずもがな、ぼっちはこの両方を満たしている。なぜ人の話を理解できないかという点については、医学や心理学の話も関連してくると思われるので、ここでは割愛。

 

ぼっち要素その④:人の話を聞かない

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第2話より

なこに謝る際、体操服に着替えたぼっち。「なんで着替えたの?」というアルの至極真っ当な問いに対し、ぼっちは「(なこちゃんは)なんで怒ったんだろう...」と、すぐ隣にいるアルの存在をまさかのアウトオブ眼中。

「ぼっち」の生態として、というか「ぼっち」に多い内向型人間の特徴として、一つのことに集中してしまい、他のことが疎かになる。そのため、何か考え事をしていると、人の話を聞く心の余裕が生まれず、人の話に耳を傾けることができない。そもそも、人の話に興味を持てないというパターンもある。

人の話を聞かないという点では第3話の、なこを家に招いたシーンも印象的だが、そこは後述。

 

ぼっち要素その⑤:マイペースであることへの自覚がない

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第3話より

ぼっちに対して最も「ぼっち」の素質を感じたのが、なこを家に招いたシーンだ。まず人の話を聞かないのはここでも健在、さらに自らの用意した「台本」に沿ってその日のスケジュールを進行していく。相手のことを考えているようで「相手のことを考えている自分のこと」しか考えていない。

「ぼっち」の生態として、単独行動を好むため、どうしてもマイペースになりがちだ。さらに、集団行動に慣れていないため、人に合わせることができない。自分が人に合わせている、と思っている場面でも、実は人に合わせてもらっていることが多い。そう、自分のペースに相手を付き合わせてしまっていることへの自覚すら持てないのだ。

 

ぼっち要素その⑥:頑張っても空回りしかしない

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第3話より

なこを頑張っておもてなしするはずが、ティーカップを割ったり、紅茶をこぼしたりなど、かえって迷惑をかけてしまったぼっち。おもてなしの方法よりも「なこちゃんを頑張っておもてなしする」というやる気だけが先行して、行動が空回りし、計画は案の定破綻する。

「ぼっち」の生態として、スケジュール管理が杜撰になりがちだ。単独行動しかしてこなかったツケはこういう場面で回ってくる。普段は一人で行動するため自分のことだけを考えた予定を立てられるが、相手がいる場合、相手のことも考えた予定を立てなければならない。彼女は心配性のため、計画はむしろ慎重に立てる派なのだが、なにせ集団行動の経験が圧倒的に不足しており、相手のことまで綿密に考えた計画が立てられない。やる気に計画の質が追いついてないため、徐々に計画がうまくいかないことが判明し、自分が空回りしていることに気づく。

 

ぼっち要素その⑦:極力声は出さない

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第4話より

中途半端に顔見知りのご近所さんが立ち話で道を塞いでいた際、ぼっちは後ろから挨拶をして道を開けてもらうのではなく、ちょっと足音立てたら勝手に道を開けてくれるだろう、という淡い期待だけを抱いていた(結果存在に気づかれて向こうから挨拶された)。

「ぼっち」の生態として、いざというときに声が出ない。もしくは出さない。「ぼっち」にとって「声を出すこと」は、普段使わないエネルギーを消費する行動であり、それが自分から話しかけなければならない状況だとなおさらだ。中途半端な知り合いとすれ違いそうになったら、挨拶する、つまり自分から声をかける状況が発生する。それを回避するために、気づかないふりをしてその場を過ぎ去る。向こうから話しかけられて初めて「あっ、おはようございます!」と、さも今気づいたかのような感じで返すのだ。挨拶は社会人の基本であるが、「ぼっち」にとってそのハードルは想像以上に高い。

 

ぼっち要素その⑧:他人と他人は大体仲良しと思っている

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第4話より

なこがソトカへ師弟関係について説いている際、ぼっちはその様子を見て「2人は仲良いんだ」と呟いた。ちなみに2人がマンツーマンで話しているのは、これが初である。

「ぼっち」の生態として、客観的な「友達」の定義が曖昧である。例えば、AさんとBさんが2人で喋っていた場合、仮にそれが事務的な会話であっても、会話が成立しているだけで「2人は親友同士なんだな」と勝手に思い込んでしまう。友達が少なければ、友達と言える判断基準のパターンも少ない。ぼっちの場合は現状、友達以外の人とは会話が成立しないため、自分のなかで「会話が成立する人=友達」という基準が成り立っている。むしろ、これしか友達における判断基準を持ち合わせていないため、アルに「喋っているだけだよ」と言われた瞬間、一瞬パニックに陥ってしまったのだろう。

 

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以上が、TVアニメ『ひとりぼっちの〇〇生活』1話~4話までで、一里ぼっちを通して読み解いた「ぼっち」の生態だ。

 結論からして、私はこの一里ぼっちというキャラが好きだ。なぜなら、共感できるポイントがあまりにも多いからである。今までの「ぼっち」キャラは、単に人見知りなだけだったり、性格が捻くれていたりといった部分でしか「ぼっちを構成する要素」を感じられず、どこかもやもやしていた。しかし、一里ぼっちはどうだろうか。はっきり言って、要素を的確に押さえすぎである。全国の「ぼっち」に、彼女の姿はどう映っているだろうか。ちなみに私は自分が鏡に映っているような感覚である。

加えて、まだ本編でその背景が描かれていないため、本記事では詳しく言及できなかったが、ぼっちはかいちゃんとの約束がなければ、友達を作るための努力をしなかったかもしれない。「ぼっち」は過去の人間関係に固執する傾向にあり、かつて友達が居たという事実にいつまでも縋り続け、自分で自分を満足させ、いつまで経っても新しい友達を作ろうとしない。そうなるのではないかと、いち早く危機を察知したかいちゃんが、あえて突き放したのではないだろうか。

しかし、ぼっちの「ゼロから人間関係を構築した」という事実は変わりない。彼女が砂尾なこや本庄アルといった最高の友達に出会えたのは運が良かったのももちろんあるが、彼女らを引き寄せたのは、かいちゃんとの約束を果たすために、自分の苦手を克服するために、ぼっちが勇気をもって行動を起こした結果なのだ。

 一里ぼっちという女の子を通して、この世の「ぼっち」は元気をもらっているに違いない。「ぼっち」が誰かを救うなんて難しい話だが、その生態を忠実に描いているこの作品に、そして一里ぼっちという一人の女の子に、この文章を書いている私はちょっと救われていたりする。

 

 

 

 

2018春・夏アニメ雑感+雑記

時の流れというのは残酷で、圧倒的名作だった『よりもい』や谷口はるみさんにガチ恋した『citrus』、牙の鋭さがうんたらかんたらの『キリングバイツ』、なぜか放送終了後にラジオが始まり案の定続編決定の『ゆるキャン△』、いつになったら続編やるんだ『メルヘン・メドヘン』などで盛り上がった2018年冬アニメからもう1年が経とうとしている。

そういえばツイッターメルヘン・メドヘンが終わるまでが2018年冬アニメ」という呟きの後ぐらいから更新止まったから勝手にメルヘン・メドヘンと心中したみたいになってるが、お互いなんとか多分生きてるので安心していただきたい。

 

閑話休題

2018年4月以降は学業やらバイトやらインターンやらで忙しくメンタル的にも非常にヤバかったので一旦クールダウンの期間を作ろうと思った。それと年々アニメ視聴が娯楽というより"義務"になりつつあったので、一度自分のアニメ視聴に対する価値観を見直す期間としても充てようと考えた。約1年のリハビリのおかげでアニメを"娯楽"として楽しむ、オタク初期時代の頃の純粋な気持ちが戻ってきたと感じるので、結果的には良かったのではないか。というのは建前で本当はシンプルに復帰するタイミングとかきっかけが作れなくてズルズル1年きてしまった感の方が強い。

そして1年近くもツイッターから離れてたのに自分の存在を覚えてくれた人がたくさん居て正直めっちゃ嬉しかった。そして1年近く経ってもメルヘン・メドヘンは全然終わってなかった。これぞ終わらないコンテンツ。

 

というわけでアニメの話。2018年春・夏クールにかけては視聴本数も少なく、なんならアニメ放題で昔見てた作品を改めて見返すことの方が多かったぐらい。

ちなみに見返してたやつは『涼宮ハルヒの憂鬱・消失』『長門有希ちゃんの消失』『Another』『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』『悪魔のリドル』『ひめゴト』、新たに見たやつは『俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している』『這いよれ! ニャル子さん』あたり。我ながら意味不明なラインナップだったと思う。

2018秋クールは個人的に繁忙期だったので実は1本も見てない。ただ気になる作品は結構あるので(ラインナップは後述)、冬アニメと両立しつつ見ていければなと思う。

前置きが長くなったが、ここからは2018春・夏アニメの感想を述べていきたい。

 

 2018春アニメ

ヒナまつり

抜群の掴みから勢いが落ちることなく最後まで安定してクオリティが高かった。超能力少女×おっさんという組み合わせから『アリスと蔵六』が思い起こされたが、その設定を道徳・教育的に活かした前者に対してこちらはコメディへ上手く変換してたなという印象。シュールなボケとキレキレのツッコミで択一した笑いのセンスを感じさせた。三嶋瞳ちゃんは春クールの優勝ヒロインだったかも。

 

こみっくがーるず

ポスト『スロウスタート』としての期待を裏切らない面白さだった。序盤は良くも悪くもありきたりな日常系という印象だったが、転機となったのは怖浦先輩&虹野先生が登場した6話。おもしろ美人キャラ2人は"萌え"の戦力アップに大きく貢献し、作品全体におけるギャグもこの辺からキレが増した気がする。成長譚・友情ストーリーとしてハートフルに描きつつも最後までコメディの体を全く崩さなかったのが好印象。そろそろ「本渡楓さんと大西沙織さんが共演するアニメは名作の法則」を提唱してもいい。

 

3D彼女 リアルガール

ブコメとしてはシンプルかつストーリーが明瞭で、ベタな展開を飾らずやってる感じが好感持てた。本来なら付き合うはずの立場にない2人の関係ゆえに、価値観の違いや心のすれ違いが何度も発生し、何度もいざこざを繰り返しながらその溝を埋めていくというストーリーは見てて安心感さえあった。最後まで主人公と猫耳はいけすかなかったがヒロイン3人は揃って魅力的だった。「陰キャオタク×絶世の美少女」という設定の強みが最後までブレずに面白かったし2期も見よう。

 

 『食戟のソーマ 餐ノ皿 遠月列車篇』

シリーズ5クール目でついにえりな様がデレた...‼ 爆速で進む展開に実家のような安心感を抱きつつも、その分"熱"が一過性でストーリーも若干マンネリ化してきたなというのが率直な感想。でも創真vs葉山の対決でいわゆる「後出しジャンケン」が覆されたのは意外性あって良かったし、22話以降でストーリーを"食戟"一本に絞ってからは本領発揮。2期の時に感じた、あの圧倒的な高揚感が舞い戻ってきた。中途半端なところ終わったので4期に期待。ここまできたら暗殺教室みたいに完結までやって欲しい。

 

立花館To Lieあんぐる

百合姫読んでた頃は流し見程度だったけどこんなに面白かったとは(citrusと同じパターン)。ハーレム系ラブコメの被ラッキースケベ主人公をボーイッシュ系女子にするって何気に革新的だと思う。藤原このみちゃん可愛かった。

 

『踏切時間』

第1話があまりにもエモすぎてニコニコ動画に課金してまで全話見た。『二人の青春』『SNS兄妹』はあまりにも名作だった。こういうオムニバス形式の萌えショートアニメが忙しい現代人に求められているのではないだろうか、と個人的には思う。

 

※近日中に見る枠刀使ノ巫女 波瀾編』

第15話「怠け者の一分」まで視聴済み。2クール目に入ってから名作アニメの風格を纏いはじめた感。周りの評価を見てるとどうやら傑作に終わったみたいなので、安心しつつ優先的に視聴していきたい。燕結芽の生存を諦めない会としてもな......

 

※近日中に見る枠僕のヒーローアカデミア 第3期』

第51話「入れ寮」まで視聴済み。5クールも放送してここまで面白さも評価もブレない作品も稀有では。デクの捨て身の戦闘で未来の"ヒーロー"を救った第42話、オールマイトがヒーローとしての"終焉"を迎えた第49話に関してはマジ感無量だった。4期が始まる前に追いつきたい。あとトガヒミコちゃんが性癖にストライク。

 

2018夏アニメ

あそびあそばせ

他愛もないキャッキャウフフ日常系と思わせておいての新感覚ギャグアニメ。エピソードごとに面白さの"波"はあったが、その分ハマった時の爆発力は凄まじかった。清廉潔白なオープニング映像、容姿端麗なキャラデザ、そこからは想像もできない下劣で過激な下ネタ、コンプライアンス的にもかなり踏み込んだであろうオリヴィアのスパイシー設定など、「可愛さをぶっ殺す強烈なギャップ」と「恐れ知らずの前衛的な作風」こそが最大の魅力だったように感じる。声優陣の弾けた演技も印象深い。

 

『すのはら荘の管理人さん』

ストレス社会のユートピアバブみ特化型アニメセラピー。癒しアニメオブジイヤー金賞。視聴者はただ画面いっぱいに移るおっぱいに身を委ねるだけで良かったし、アニメを娯楽というか"精神療法"的な楽しみ方したの初めてかもしれない。キャスティングの上手さも印象的で、姉役はキャラクター的にcv.茅野愛衣が適役だろうなと思ったらド直球で配役してきて笑った。あとキタエリのショタ演技も絶妙な塩梅だった。また、様々な性癖という名の需要に応じたフェティシズムも随所に発揮し、特にカラオケ回は理性を保つのに必死だった。絶対あのカラオケ企画に寄せただろ。

 

ゆらぎ荘の幽奈さん

欲しいところに欲しいラッキースケベが起こる、古き良きラブコメ界の重要文化財。正直印象に残ったエピソードはあまりないが、第9話「ゆらぎ荘の千紗希さん」は神回だった。逆に言えば、宮崎千紗希ちゃんが出る回とそうでない回で評価が大きく分かれたし、ヒロインが8人もいて魅力的だと感じたのが宮崎千紗希ちゃんと強いて言うなら伏黒夜々ちゃんぐらい。OPとEDはどっちも好き。

 
※近日中に見る枠ちおちゃんの通学路

第10話「篠塚さんと糖分と記者会見/サウンザンドスプリング」まで視聴済み。大空直美劇場の新境地。陰キャ同士が教室の隅っこでやるようなくだらねぇ会話とか、子供の頃に描いてたささやかな野望とか、個人的に(というか中の下以下の人生を送ってきた者には)刺さる部分が多くて楽しめた。音泉のラジオも面白かった。

 

One Room セカンドシーズン』

忙しい現代人が日ごろの生活では補いきれない1日分の"萌え"をたった4分で摂取できるサプリメント型アニメーションの続編。率直な感想としては「期待以上」と「やりすぎ」といったところ。七橋御乃梨編は「疑似的な兄妹」「疑似的な腐れ縁幼馴染」「疑似的な恋人」のような関係から"真剣"に発展するプロセスが良かったし、天月真白編はヒロインの危なげなさとそれに伴う背徳感を味わえる『One Room』の真骨頂って感じで、両者では求めていた以上の"萌え"を得られた。花坂結衣編は正直「続き」を知りたくなかった感。1期のころは当事者のような感覚でニヤニヤしながら見られたが、今回は第三者の視点でしか見られなかった。これは脚本上の問題というより、既にヒロインと主人公の恋人関係が出来上がっている以上、第三者である"あなた"は当事者に絶対なれない、という己の潜在的な認識が邪魔をしていたんだと思う。結論として、結婚したいのは七橋御乃梨ちゃん、恋愛したいのは天月真白ちゃん、決別後に大学のキャンパス内で遭遇した時にきまずくなって互いに視線を逸らし合う関係が卒業までズルズル続きたいのが花坂結衣。

 

 2018秋アニメ(視聴予定ラインナップ)

※随時視聴『となりの吸血鬼さん』

※随時視聴青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』

※随時視聴『あかねさす少女』

※随時視聴『アニマエール!』

※随時視聴『うちのメイドがウザすぎる!』

 

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Twitterに触れていなかった約1年間の間にアニメ業界ではいろんな出来事が起こったと小耳に挟んでいる。特に今村彩夏さん引退とWake Up,Girls!解散はショックが大きかったし、某なろう産アニメの放送中止騒動やいもいもプル天騒動や平〇綾さんSuper Driver事件などはインパクトが大きかった。それはそうと、1年の月日が経っているにも関わらず、メルヘン・メドヘンはまだ終わってなかったし、ガルパン最終章は案の定長期スパンだし、当のアクタスプリンセス・プリンシパルの全6章の劇場公開を控えてるらしい。冗談はろんぐらいだぁす!だけにしてくれ。

好きな作品の続編が決まるに越したことはないが、正直アニメ業界は無理しすぎだと思う。アニメの公開媒体を映画にすることはTVシリーズ続編より確実に利益を得られるだろうし、話数を小分けにして作れば作るほど収益は増えるのかもしれない。ただ、ファンの立場から言えば、好きな作品は「好きな作品としての印象を保ったまま」自分の記憶に残り続けて欲しい。いくら中途半端にTVシリーズが終わっても、いくら待てど続編が来なくても、「好きな作品のまま」自分の記憶に残り続ける、そんな状態のコンテンツでも素敵だなと最近思うようになった。いや、別に映画館に足を運ぶのが面倒くさいとかアニメは30分単位で見たいとかそういうことではなくてだな...

 

 

 

2018冬アニメ・格付け&総括

2018年は4年に1度のワールドカップイヤーだが、それに先駆けて冬アニメ作品も連日に渡って熱い金賞・優勝争いを繰り広げていた。果たして金賞の栄冠を、優勝のトロフィーを掲げたのはどのアニメだったのか。さすがにちょっと無理あるな。

というわけで早く来期アニメに魂を移すためにも、私が今期視聴した全19作品の格付けと作品ごとの総括、及びクール全体の総括をしていきたいと思う。

格付けの基準としては、

金賞】:今期で総合的に最も優れた作品
銀賞】:金賞に次ぐ優れた作品
銅賞】:銀賞に次ぐ優れた作品
技能賞】:脚本、演出、作画など随所に優れた技術を発揮した作品
敢闘賞】:全体的に安定して高い完成度を誇った作品
殊勲賞】:個人的に強いインパクトが残った作品
【選外】:惜しくも入賞を逃した作品
優勝】:今期で最もエンターテイメント性に優れた作品

といった感じで独断と偏見とさじ加減で決めている。

それでは早速【金賞】から。

 

 

 

 金賞

宇宙よりも遠い場所

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間違いなく今後語り継がれるであろう珠玉のオリジナルアニメだった。「女子高生が南極に行く」という壮大なコンセプトを等身大に描いてたのが非常に良くて、悩みや葛藤を抱えた少女4人の成長模様や熱い友情のストーリーに毎週目頭が熱くなった。特に友達が思い悩んでるときは一緒に悩み、正面からぶつかり、多少強引にでも良い方向へ導くという本作の友情の描き方は強く刺さるものがあり、特に6話のパスポート紛失回や11話の日向の元友人に対する報瀬ブチギレ回なんかは印象深い。また、「友達」に対する捉え方を描いた10話や、過去の友人たちとの関係をしっかり断ち切った11話など、痒いところにまで手が届く人間関係の描き方が本作は特に優れていたように思う。加えて、南極に行くことを馬鹿にしてきた奴らへの「ざまぁみろ」だったり、日向を傷付けた元友人たちへの「ざけんな」などスカッとするようなシーンも多く、他のアニメでは絶対味わえないタイプの爽快感も魅力の一つだった。「夢を持つこと」「一歩踏み出すこと」の大切さと素晴らしさを教えてくれたこの作品に出会えたことは、一アニメオタクとしても一人の人間としても貴重な体験だったと思う。これほど綺麗に右肩上がりで確実に名作に仕上がっていく作品はそうそう無いのではないだろうか。1クールという短い期間でこれ以上ない纏まりの良さと内容の濃さと完成度の高さを前に、文句なしのゴールド金賞。‬

 

 

銀賞
『‪ゆるキャン△

私の観測範囲内では今期トップクラスの人気を誇る作品だった。のんびりした性格のキャラクター達が繰り広げるゆる〜い日常は見ているだけでヒーリング効果抜群だったし、冬の澄みきった空気感を味わえる美しい作画も何気に素晴らしかった。温かいキャンプ飯や綺麗な景色、満天の星空など見ている側にもキャンプのロマンを感じさせてくれる、一種の旅番組のような娯楽感も本作に惹きつけられた要因だろう。女の子たちがグループになって楽しい日常を展開するのがきらら作品の醍醐味ではあるが、「一人の時間」を徹底して尊重しているのが本作の魅力の一つだったのではないだろうか。個人的には当初、「ソロを好むリンが居るにも関わらず5人でキャンプする流れが腑に落ちるのか」という点を懸念事項に思っていたが、なでしこが野クルとリンを繋ぐ架け橋になり、自然な合流のためのアシスト役になったことでこれも受け入れられた。そして5人集まってキャンプしたからと言って今度からも5人でキャンプするとかではなく、あくまでもキャンプに対するそれぞれの楽しみ方を尊重していくという、決して画一化されない登場人物たちの関係性がまた素晴らしいと感じた。きっと、そらでつながってるんだよな...‬

 

 

銅賞(3作品)
『‪ヴァイオレット・エヴァーガーデン

正直なところ全体的な満足度という点では当初の期待値より下回ったが、今期でも有数のクオリティだったことには変わりない。全体的なストーリーはもちろん、「愛してる」を学ぶ過程として描かれた挿話は特に素晴らしいものがあり、10話なんかは間違いなく今期屈指の名エピソードだった。個人的にはヴァイオレットが主役というより、自動手記人形として人々の想いを繋ぐ第三者的な役割のときがストーリー的にも一番輝いていたように思えた。あらかじめ「"愛してる"を知りたい」という物語の方向性が定まっており、それを踏まえた上で彼女の成長を見守れたことが、一つ一つのエピソードに心揺さぶられた要因だと思うし、京アニの圧倒的な作画や演出などの見せ方の巧さがそれをアシストしていた。今期でも一番「アニメーションの強み」を活かせていた作品だったと思う。続編決定おめでとうございます!(これ以上何をやるんだ...?)‬


『‪刀使ノ巫女

恐らく今期最大のダークホースだったのでは。『女の子×剣戟』という鉄板の組み合わせに逃避行が追加された題材に惹かれ、世界観が解き明かされるにつれ壮大なスケールになっていく物語で右肩上がりに面白くなっていった印象。特に可奈美と姫和の、それぞれの母親の意志を受け継いだ"必然の運命"のストーリーは熱くて良かった。また、折神紫や親衛隊やノロを「ただの悪役」として描かずに、それぞれの抱えるものや見据えるものをしっかり描いたことで、よりストーリーに見入ることができたと思う。本筋はもちろんのこと、百合的な側面で話を見るのもまた一興だった。個人的には高津学長と皐月夜見ちゃんの歪な関係が一番好き。1話時点では今期最も先行きが不安だった本作だが終わってみればこの満足度。2クール目も期待。‬

 

三ツ星カラーズ

今期アニメを支えていたのは本作の安定感と安心感といっても過言ではない。当初はロリコン向けアニメだと思っていたが、作品の長閑な雰囲気や切れ味の鋭いギャグなどに心掴まれ、そしてやはりカラーズ3人の可愛さに虜にされてしまった。泣き虫で不憫でときに鬼畜なリーダー結衣、頭が切れるけどゲームはめっちゃ弱い琴葉、一話に一回はう◯こ言わないと気が済まない天真爛漫さっちゃんという3人の可愛さもさることながら、オヤジや斎藤やののかなどのサブキャラ達も魅力的で、子供たちの「楽しい」を大人たちが演出する作品の雰囲気が大好きだった。街並みのリアルな背景作画やキャラクターたちのスムーズな会話が作品内の現実感を生んでおり、そういった要素が「何処にでも居そうな小学生たちのごく平凡な日常」として描けていた要因だと思う。終わってみれば今期で最も喪失感を感じるほど好きな作品だった。おつカラーズ☆‬

 

 

技能賞
『‪刻刻

時間停止を題材にした新鮮な世界観と宗教が絡んだきな臭い雰囲気が異様なオーラを放った、今期でも異質な作品だったけど、登場人物と視聴者が同時に世界観の真髄に迫っていくようなストーリーで面白かったし見やすかった。退廃的でバラバラだった佑河家が一つになり、人間であることを辞めた佐河が一から生まれ変わって佑河家の一員になるなど、終始「家族」の物語として一貫しつつ「再生」の物語としての側面もあり、不気味な世界観とは対照的なハートフルな要素も印象深い。中盤は少し盛り上がりに欠けて地味な展開が続いたが、終盤にかけては(主に佐河が人間辞めてからは)圧倒的な面白さだった。また、時間停止を上手く活用した細かい演出や常に驚きを与えてくれる世界観、予測不可能で釘付けになるストーリーなど、視聴者を飽きさせない技術も光った印象。‬

 

 

敢闘賞(4作品)
『‪ラーメン大好き小泉さん

自分がラーメン好きというのもあってか終始好感度の高かった作品。当たり前ながらラーメン紹介して食べるだけで日常系として成立させてたのが良かったし、トッピングとしての百合要素がいい味出したコメディとしてもまた一興だった。正直なところラーメンの作画自体はそんなに美味しそうに見えなかったが、出てきた店をチェックして食べに行くこともしばしばあったぐらいには惹きつけられるものが確かにあった。個人的には豚野郎と背脂の回が好き。‬


『‪スロウスタート

序盤は少しふわふわし過ぎて掴み所のない日常系だなという印象だったけど、中盤以降で作品の良さに気づいてからは好感度が右肩上がりになった。世間から後ろめたい立場にいる登場人物たちを肯定して「焦らず歩いていく」という物語のメッセージ性には特に惹かれ、花名が遠回りしたからこそ出会えた友人たちと小さな幸せを育んでいくハートフルなストーリーは沁みるものがあった。時系列的には3,4ヶ月しか経ってないスロウな進行や無駄にヌルヌル動かす作画などが本作の特徴だった印象。一番印象に残っているのはなんといっても7話の栄依子回で、あの回は見終わった瞬間から今期のエピソード10選入り確定だった。


『‪3月のライオン(2期2クール目)

シリーズ4クール目までくればもう作品に対する絶対的な安心感さえ芽生えてくる。島田八段vs柳原棋匠の対局は、絵面的には地味ながらも静かに燃え滾る熱さで見応えあったし、2期の主人公と言っても過言ではなかったひなたの笑顔が最後に見られたのも本当に良かった。特にいじめ問題に関しては、長期に渡ってしぶとく丁寧に描いたからこそ、光が差し込んだときのカタルシスが非常に心地よいものがあった。零にスポットが当たる時間がやや少なかった分、彼の成長を俯瞰的に描いた最終回はシリーズの集大成としてお見事。いじめを受けたちほちゃんは傷がまだ癒えてなかったり、いじめ当事者のめぐみは最後まで更生しなかったり、幸田家は相変わらず廃れてたりなど、時系列的に春が来たからといって誰しもがハッピーエンドじゃないところに本作のエモさを感じる。ひなたの高校編も見たいので3期も是非期待。‬

 

だがしかし2

尺を1期の半分にしたのは大成功で、間延びしない程よいテンポ感が本作にバッチリハマっていた印象。そして失って初めて気づくほたるさんの偉大さ、可愛さ。メインヒロインを一旦退場させるその大胆な采配のおかげで、ほたるさんを今まで以上に好きになれたという点では大いに評価したい。それだけに年増のメガネにほたるさんの代わりが務まる訳ねぇだろという不安も少しあったが、その天然なキャラクターと隙が多めのお色気枠として"メインヒロインの穴埋め"という大仕事をこなして見せた。だがしかし!やはりほたるさんが最後は圧倒的メインヒロインだった。あと何気にEDが乙女新党っぽくて好き。

 

 

殊勲賞
メルヘン・メドヘン

意外な形で今期の話題作に成り上がった作品。典型的な「やりたいことに作画と演出が追いついてない」という感じだったが、王道でベタな展開を飾らずやってる感じは好感持てたし、原書を改変して「自分の物語」にしてしまう葉月の成長譚は痛快でかなり好きだった。個人的に5話は今期全体の中でも上位に入ってくるエピソード。中盤からクオリティがどんどん下がっていくことに心配していたが、直近の10話を見て「この作品を最後まで信じよう」って改めて思った。某自転車アニメで最終回まで2ヶ月待たされた経験があるので、終よければ全て良しの精神で最後まで気長に見届けようと思う。‬

 

 

【選外】(6作品)
『‪ダーリン・イン・ザ・フランキス

ヒロとゼロツーによる王道のボーイミーツガールとして、無垢な少年少女たちの恋愛感情を描いた群像劇として、TRIGGERらしい大迫力の作画を擁したロボファンタジーとして文句なしの面白さがあり、日常シーンなんかも楽しめたが、総合的には当初の期待値より低い評価になった。今期でも屈指のクオリティを誇る作品だったのには違いないが、個人的な琴線に触れるものは最後まで得られたなかったというのが率直な感想。世間の評価と自分の評価がズレてると余計に作品から遠ざかってしまうという自分自身の悪い癖が出て、後半はほぼ流し見状態だったのも要因の一つ。もう少し真剣に向き合うべきだった。自分的にはもしかすると『ナイツ&マジック』ぐらいテキパキ話が進まないとロボアニメは好きになれないのかもしれない。2クール目は一旦保留。‬


『‪デスマーチからはじまる異世界狂想曲

今期で最も「一応見てた」感が強かったけど、難なく完走できたあたり惹かれるものは少なからずあったんだと思う。ストーリーは新鮮味を感じさせるというよりテンプレから派生していく感じだったが、飯テロ要素が多かったりなど日常描写はしっかりしており飽きることなく楽しめた。ゲーム画面のユニークな演出で、ありがちなストーリーを陳腐なものにさせない点も良かった。結局どっちがポチでどっちがタマか判別できないまま終わってしまったのが心残り。誰か一人でもお気に入りのヒロインがいればもっと高い評価を得られたはず。‬


『‪BEATLESS

「人間が人工知能を操るのか」「人工知能が人間を操るのか」という実際に有り得るかもしれない近未来の世界観、「魂がない」ことを前提としたヒロインとのボーイミーツガール等の要素に惹かれ、3話ぐらいまではまだ楽しめたが、それ以降は設定やストーリーを大体理解できずに流し見状態というのが本音。ただ毎週なんとなく面白いという感覚は得られるし何よりレイシアちゃんとユカちゃんが可愛いのでとりあえず2クール目も継続。‬


からかい上手の高木さん

高木さんをからかおうとする西片と、西片にカウンターを喰らわす高木さんというワンパターンに絞ったラブコメで、その初々しい関係性と高木さんの可愛さにニヤケない時間はひと時も存在しなかった。面白かったのは間違いないのだが、最後まで「10分アニメぐらいがちょうど良かったんじゃないか」という疑念は晴れなかった。EDのカバーは知ってる曲も多くて本作の楽しみの一つ。あと、またM・A・Oさんの声を判別できなかったな...


恋は雨上がりのように

序盤は最高の滑り出しで今期でも結構お気に入りだったが、徐々に情緒的な風味が強くなり、良くも悪くも雰囲気アニメだなという印象で毒にも薬にもならなかった。橘あきらちゃんと店長との初々しい関係性に絞ってた3話までは好きだっただけに、その後は「思ってたのとちょっと違う」感が否めなかった。雰囲気はとても良い作品だったので、シンプルに作風が自分に合わなかっただけだと思う。

 

たくのみ。

12分という尺が丁度いい塩梅の日常ほろ酔いコメディで面白く、女性陣は揃いも揃って可愛かった。登場するお酒が全部実名で登場するところが本作最大の強みだったように思えるが、それだけに自分が酒飲める年齢だったらもっと楽しめてたのかなという印象は否めない。言うてあと1年だが。就活や社会人の話が出るたびに「近い将来自分もああいうのやるんだよな...」などの余計な不安を駆られたので、本編とは直接関係ないもののその辺はマイナスポイント。駄菓子回でのだがしかしとのコラボはお見事だった。個人的には焼き魚の回が一番好き。

 

 

 【優勝(2作品)

キリングバイツ

今期最高のエンターテイメント。動物の特性が遺憾無く発揮されたブルート同士の肉弾戦は盛り上がり必至で、プレイヤー間の頭脳戦なども見応えはあったが、最大の魅力は何があろうとも全てが「牙の鋭い方が勝つ」に帰結するその痛快さだったに違いない。毎週その台詞が聞けるだけで圧倒的な満足感を得られたし、もちろん「オシエちゃんは獣人でもなんでもない!」も楽しみの一つだった。威勢のいいキャラに限って呆気なく散り、弱そうなキャラに限って時の運や意外性のある行動で難を逃れるなど、一つ一つの展開が期待通りかつ定石通りなところが作品の好感度を押し上げ、そしてただでさえ面白いストーリーをハイテンション実況(cv.赤崎千夏)とイケボナレーション(cv.諏訪部順一)がエンターテイメント的に盛り立てる"鬼に金棒"な布陣も良かった。これだけ視聴者を楽しませておきながら、今までは全部序章でここからが一番面白いと言わんばかりの締め方が憎い。適度なお色気やバイオレンス、ノリと勢いからくる作風の程よいB級感、欲しいところに欲しい展開が来る充足感が個人的に刺さり、久しぶりに「これぞ深夜アニメ」という感覚を味わえた気がする。牙の鋭い方が勝つ、それがキリングバイツだ!は早くも個人的年間流行語大賞にノミネート。‬


『‪citrus

間違いなく今期一番ハマった作品。柚子と芽衣の、姉妹百合だからこそ表現できる複雑ながらも美しい百合模様に毎週魅せられた。次々と現れる刺客(レズ)とバチバチの"戦争"を繰り広げるストーリーは高揚感を得られて見てて楽しかったし、最初は敵の立場だったキャラが終わってみれば仲間になって主人公たちを支える、少年漫画のような熱さが感じられる点も良かった。また、若干ケレン味の含んだドラマチックな展開もストーリーを盛り上げており、特に6話の父親の元へ向かうシーンや12話の柚子が芽衣を追いかけるシーンなんかはそれが顕著に現れていた印象。柚子を親身になっていつも支え続けたはるみん、なんやかんや2人の関係を見守ってる姫子、自分の気持ちを抑えて親友の背中を押したサラなど、藍原姉妹の関係を支えたサブキャラの活躍が本作の好感度を押し上げたのは言うまでもない。何より今期優勝ヒロイン谷口はるみさんを輩出した功績は讃えるべき。ストーリーを真面目に見ても良し、この世界線でしか味わえない百合ワールドをエンターテイメントとして見るも良しで、終わってみれば今期唯一の全話リアタイ視聴+原作全巻購入したほど大好きな作品となった。

 

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今期はここ1年で一番の豊作クールだったのではないだろうか。名実ともに覇権だった『宇宙よりも遠い場所』がクールを牽引し、今期最大のダークホースかつ人気作だった『刀使ノ巫女』や、京アニによる圧倒的なクオリティを擁した『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』などが全体の満足度を高めていたが、個人的には『ゆるキャン△』『三ツ星カラーズ』『スロウスタート 』『ラーメン大好き小泉さん』等の日常系の活躍が今期を豊作クールに押し上げた最大の要因だったように感じた。

もちろん、深夜アニメらしいエンターテイメントで楽しませてくれた『キリングバイツ』や、今期で唯一原作を買うほどハマった『citrus』という2つの優勝作品も冬アニメを語る上では絶対欠かせない。

刀使ノ巫女』『BEATLESS』『ダーリン・イン・ザ・フランキス』は来期に継続し、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』も新作が決定しているので、これらの作品には2018年冬アニメのプライドを背負ってこれからも頑張ってもらいたい。

そして何より、『メルヘン・メドヘン』が終わるまでは2018年冬アニメの魂を持ち続けていたい。