Kind's room

アニメの感想、考察など。

2017秋アニメ・格付け&総括

日増しに秋の深まりを感じる季節に始まった今期アニメが、2017年の終焉と共に終わりを迎え、いよいよ"アニメ納め"をしなければならない時期がやってきました。

というわけで早く来年及び来期アニメに魂を移すためにも、私が今期視聴した全24作品の格付けと作品ごとの総括をしていきたいと思います。

 

格付けの定義としては、

金賞:今期で最も総合的に優れた作品

銀賞:金賞に次ぐ優れた作品

銅賞:銀賞に次ぐ優れた作品

技能賞:脚本、演出、作画など随所に優れた技術を発揮した作品

敢闘賞:全体的に安定して高い完成度を誇った作品

殊勲賞:個人的に強いインパクトが残った作品

選外:惜しくも入賞を逃した作品

優勝:今期で最もエンターテイメント性に優れた作品

 

といった感じで独断と偏見で決めています。

 

それでは早速【金賞】から発表していきます。

 

 

金賞

Just Because!

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‪間違いなく今年一番ワクワクしながら見てたアニメでした。こういう純度100%の青春アニメが大好きなのもありますが、高3の冬という"別れ"の季節にあえて"出会い"を描くという新鮮な試みがまず良かったですね。高校生活の中で残された少ない期間に焦点を絞りつつスローペースで濃密に描くことで、各々の距離感の進展や心情の変化などが読み取りやすく、受験期特有のアンニュイな空気感なんかも直に感じられて、全体的に丁寧な作りで見やすかった印象です。1話の青春全開の雰囲気から既に心は掴まれてましたが、後半戦の7話からは毎週が神回のような面白さでした。泉と夏目の芸術的なまでのすれ違いに、小宮の健気すぎる姿勢に、相馬と森川のウブな関係に一体何度悶え死んだことか。泉×夏目×小宮の揺れ動く波乱の三角関係にドキドキハラハラしているところを、相馬×森川の足が地に着いた安心感ある関係で落ち着かせるような脚本も最高でした。作画の不安定さこそ否めなかったものの、考察が捗るようなエモい演出、印象に深く残るエモい台詞、エモみの極みのようなストーリーを前にすれば全然気にならなかったです。個人的には間違いなく今期、いや今年全体でも「一番面白かった」と胸を張って言える作品でした。2017年の最後に本当にいいアニメに出会えたと思います。‬

 

 

銀賞(2作品)

このはな綺譚

「あの世とこの世の間」という舞台設定を活かした幻想的で感動的なエピソードに酔いしれる時間は、毎週至福のひとときでした。1クールで四季を巡る日常系らしい物語でありながらも、ストーリーの構成力は日常系の域を凌駕するほどの秀逸さで、8話を筆頭に思わず唸ってしまうような美しく纏まったエピソードも多く、そんな心温まる話に可愛い女の子たちと上質な百合が華を添えた素晴らしい作品だったと思います。また、温泉宿という舞台設定上、当たり前のように入浴シーンを挟めるのもポイント高かったですね。個人的な今期のエピソード部門とOPED部門では二冠を達成。

 

いぬやしき

SF作品でありながらも設定がシンプルだったため、余計なことを気にせずにCGを駆使したド派手なアクション、意味不明なまでのチート能力、超展開すぎるストーリーなどを楽しめるのが最高でした。当初は胸糞悪い内容に心を痛めたり、主要キャラの演技やシュールな絵面に戸惑うこともありましたが、回を重ねるたびにそんな細かいことがどうでもよくなるぐらい面白くなっていきました。同じ場所で同じ機械の体を得た犬屋敷と獅子神が「正義」と「悪」という真逆の道を突き進みながらも、最終的に物語のテーマといえる「愛する人を守る」という目的で同じ運命に着地した展開は涙を誘いました。久しぶりにこれぞノイタミナって感じのアニメに出会えたと思います。

 

 

 

銅賞(2作品)

宝石の国

3DCGを駆使した圧巻の映像美や美しい世界観、宝石の特性を活かした味のあるキャラ設定、ド迫力のカメラワークで描かれる戦闘などはもちろん、落ちこぼれ主人公・フォスフォフィライトの断続的な”成長”過程や、シンシャとの約束で紡がれた”友情”を描いたストーリーも熱くて、どこを切り取っても惹かれる要素しかない高水準な作品だったと思います。全体的に見ると不完全燃焼感はありますが、それを差し引いても充分傑作の類でしょう

 

キノの旅

毎回深いテーマと感嘆のため息を洩らすようなオチが用意されており、一話完結のロードムービーとして安定感ある面白さでした。物騒な内容とは判して毎回しっとり締めることで生まれる”余韻”だったり、各国の画一的な登場人物たちが生み出す”狂気”なんかも魅力的で、全体を通して「価値観の相違」を美しいと思えるような良作だったと思います。個人的には『迷惑な国』『優しい国』あたりがお気に入り。

 

 

 

【技能賞】(2作品)

 アニメガタリズ

 ‪序盤の特に派手な展開もなく"アニメ語り"に徹するような作風が個人的に好きだったので、終盤はそれが薄れてきたのが残念でしたが、それでも回を重ねるごとにカオス度が増していく超展開は見てて楽しかったです。随所に挟まれる斬新な演出や鮮度が高いパロネタ、センス抜群のメタネタなども印象的でした。アニメ好きがアニメ好きの為だけに作ったような、隅から隅まで"アニメ愛"に溢れたいい‬作品に出会えたと思います。

 

少女終末旅行

 ‪荒廃した世界観とそこで繰り広げられる少女2人の緩い日常のミスマッチ感が新鮮で面白かったです。"絶望"を通り越した状況を彷徨い続ける2人の冒険譚に毎週時間を忘れて夢中になり、なおかつ哲学的なテーマで視聴者に何か訴えかけるような強いメッセージ性を感じられる"深い"作品でした。終末を直に感じられる圧巻の‬背景作画や2人のゆったりな旅に合わせた穏やかな劇伴、「雨だれの歌」などの特殊ED演出も物語をより魅力的にしていたと思います。

 

 

【敢闘賞】(6作品)

魔法使いの嫁(1クール目)

これぞファンタジーとばかりの幻想的で美しい世界観に誘ってくれるような高クオリティな作品で、空っぽだった少女がさまざまな出会いにより”心”を取り戻していくストーリーも温かく、人間と人外の不器用ながら堅い信頼関係で繋がれた恋愛模様なんかも見応えありました。個人的にはファンタジー成分が強すぎて細かい設定を把握しきれなかったのと、面白さの決定打になるような展開に欠けた印象も受けたので、2クール目はもっと面白くなることを期待してます。

 

3月のライオン(第2シリーズ1クール目)

 ‪いじめの話が出て内容的には重かったですが、その分、零が将棋に勝つ"意欲"を持ち始めたことでストーリーに今までにない熱さが生まれて面白かったです。ひなたのいじめ問題の解決は結局持ち越しとなりましたが、段階をすっ飛ばさず一段一段辿るような丁寧な脚本はこの作品らしいですね。やはり3月のライオンはシリアスになればなるほど面白さを発揮すると思います。また、零が人間としての成長を見せつつ今までで一番"主人公"してたのも印象的でした。‬

 

食戟のソーマ 餐ノ皿

2期以上に爆速で進行する展開に若干のもどかしさは感じましたが、それでも月饗際は純粋に熱く、セントラルが登場してからは物語に新たな風が吹いてどちらも面白かったです。特にセントラル編では、創真が過去最高に主人公の風格を漂わせたり、えりながヒロイン力を極めたりしたのも印象的でした。来年4月からの続編も楽しみです。ちなみに一番食べたいと思ったのは久我先輩の麻婆豆腐。

 

血界戦線 & BEYOND』

 ‪1期の内容を全然覚えてなかったので見るかどうか迷ってたんですが結局見て正解でした。ボンズか手がける大迫力かつ爽快なアクションやニューヨークの街を舞台にしたオシャレな雰囲気、基本的に一話完結で見やすいストーリーなど作品の魅力を再確認できました。バトル路線でありつつ、あくまでも「異常が通常の日常系」として2期も安定して面白かったです。特に10話のK・Kさん回がお気に入り。‬

 

 『魔法陣グルグル(2クール目)

 ‪1クール目から続く安心感やテンポの良さはそのまま、ラップ回やミュージカル回を筆頭とした独創的な演出、登場キャラが増えて賑やかさを増した冒険譚、ニケとククリの加熱するラブコメ、ギャグだけではない本気バトルなども印象的で2クール本当に安定して楽しめました。また、1クール目以上に"萌え"を押し出した作風だったので個人的に好感度が結構上がりました。ちなみにジュジュちゃんとプラナノちゃんが好き。‬

 

ネト充のススメ

ネトゲと現実が交錯した超運命的なラブコメとしても、恋愛に奥手なアラサー男女の不器用な恋愛物語としても面白かったです。現実社会で精神をすり減らされた30歳独身ニートが、ネトゲをきっかけとした様々な出会いの中で救われ、社会復帰に向けて重い扉を開けたという「人生再スタート」の物語を、全10話という限られた尺の中で綺麗に纏め上げていた印象を受けました。全体的に”優しさ”に満ちていた作風で見やすかったです。

 

 

【殊勲賞】 (2作品)

ラブライブ!サンシャイン!!(第2期)

 ‪作品に対する熱が結構冷めてたところはあったので1期に比べると真剣になれなかったのが率直な感想。それでも今までの「奇跡を起こす物語」が「軌跡を遺す物語」に変貌し、約束された有終の美へ繋げる展開はとにかく胸熱で、何より"輝き"を追い求めてきた道のりそのものを「輝き」として纏めた締め方が良かったです。ダイヤさん回やよしりこ回などの挿話、楽曲・ダンス共に高クオリティのライブシーンなんかは安定して素晴らしかったと思います。‬

 

 『つうかあ

 ‪期待してたような"青春スポ根"要素は皆無に等しかったですが、2人乗りのニーラーの特性である「信頼関係の権化」を活かし、友情や百合にスポットを当てたストーリーは、死と隣り合わせの危険な競技だからこそ"映える"モノがあって良かったと思います。走ってない実況ペアの話が一番面白いと感じるほど本筋はパッとしなかったものの、ニーラー‬×百合という秀逸な着眼点、キャットファイトに入浴シーンなど終始"平常運転"を貫いた姿勢等は評価したいですね。

 

 

【選外】(8作品)

URAHARA

 ‪放送前から何となく高いポテンシャルを感じて、結構期待しながら見てたんですが結局面白く感じることはありませんでした。掴み所のない超展開や原宿の舞台を活かしたポップかつ不思議な世界観、キャラの癖のある台詞回しなど魅力はそれなりにあって中盤までは素直に楽しめてましたが、中盤以降で過剰なシリアス展開に陥ってからは毒にも薬にもならなかったです。終始方向性こそ一貫してたものの、芯の通った登場人物が居なかったのは残念でした。‬

 

干物妹!うまるちゃんR

 ※後日追記

 

『Wake Up,Girls!新章』

 ※後日追記

 

鬼灯の冷徹 第弐期』  

 ※後日追記

 

妹さえいればいい。

 ※後日追記

 

クジラの子らは砂上に歌う

 ※後日追記

 

王様ゲーム The Animation

 「高校生男女によるデスゲーム」という調理次第では最高に面白くなりそうな題材がありながらここまで駄作に仕上がるとは。絶望感にセンスのない命令や魅力的なキャラの少なさ、雑すぎて笑いさえ起きる死亡シーンなど残念な要素が主に目立ちましたが、それもエンターテイメントとして見れば充分楽しめました。こういう作品は1クールに1本は欠かせないのでその役割を担ってくれたという意味では評価できますし、里緒菜さんを輩出した功績に関しては大いに讃えたいです。

 

お酒は夫婦になってから

 "萌え"をトッピングしたワカコ酒って感じでたった3分でも毎週しふくぅぅ〜な時間を味あわせてくれました。思わず「このあと滅茶苦茶××した」と言いたくなるほどのイチャラブ模様は見てて結構死にたくなりますが。

 

 

優勝

僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件

 アニメ化にあたって作品名が変更されたという点のみで”庶民サンプル枠”としての期待を抱いていましたが、それを裏切らないエキサイティングなパフォーマンスを披露してくれて、端的に言うと最高。マシンガンの如く放たれる下ネタが個人的な好きどころを的確に撃ち抜いてきて、毎回見終わった後の賢者モード時のような脱力感が癖になりました。初回の出オチに留まることなく、むしろ回を重ねるごとに激しさが増していく驚異的な精力を発揮したのが、終始飽きずに楽しめた要因だと思います。 また、個人的な今期のヒロインランキングでは2人が選出されるなど、キャラクターをどんどん魅力的に描いていった”萌え”の手腕なんかも間違いなく本物でした。文句なしの秋アニメ単独優勝です。 

  

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 今期アニメを牽引してたのは『Just Because!』『このはな綺譚』『いぬやしき』の3本でした。また『キノの旅』『宝石の国』『魔法使いの嫁』『少女終末旅行』などの上質なファンタジー作品がクール全体の満足度を高め、『食戟のソーマ』『血界戦線』『3月のライオン』といった続編モノが安定してクオリティを維持し、『アニメガタリズ』『つうかあ』などのオリジナル作品も話題性が尽きなかった印象でどれも面白かったです。もちろんエンターテイメント的に盛り上げてくれた『しょびっち』『王様ゲーム』の活躍も今期を語る上では欠かせないですね。今期は自己最多となる24作品(23本+ショート1本)の視聴本数だったあたり"豊作"と胸を張って言えるクールだったと思います。
魔法使いの嫁』『3月のライオン』は来期アニメに参戦し、『食戟のソーマ』も続編が決定しているので、この3作品は2017年秋アニメのプライドを背負って頑張ってきて欲しいですね。  

 

2017秋アニメ・エピソード10選

私が今期で視聴した全23作品271エピソード(※)の中から特に良かったと思うエピソードをランキング形式で発表していきます。

明確な選考基準はありませんが、純粋な面白さやインパクトの強さ、単純な好みなどを総合的に見たうえで順位を付けました。

それでは早速10位からどうぞ。
(※)総集編及びショートアニメを除く。

 

 

10位   宝石の国 9話「春」

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個人的にはこのエピソードで作品に対する評価がかなり上がりました。今までは無邪気で楽観的だった主人公・フォスが、アンタークを目の前で失って心変わりし、自らの個性と記憶を代償に急成長を遂げる展開がとても良かったです。失った仲間の面影を受け継いで強キャラと化す点では少年漫画のような熱さを感じられますが、その反面「自分の意志で成長した」というより「自責の念から受動的に成長した」というのも何とも言えないエモさがありました。こういう熱さと不穏が入り混じる展開のなかでも日常パートが安定して面白かったのはこの作品の強みだったのではないかと思います。

 

 

9位 血界戦線 & BEYOND 10話「BRATATAT MOM」

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 凄腕スナイパーK・Kさんの母親としての一面がひたすら愛おしいエピソード。ミッション決行当日が次男の授業参観日に重なったと思えば、多額の投資で作らせた遠隔操作式狙撃システムでミッションをこなしつつ授業に参加するほどの息子への溺愛っぷりが、普段のカッコいい仕事人の姿とのギャップもあって可愛かったです。戦っていた敵も実は息子の同級生の父親で、そんな屈強な2人も愛する家族には敵わないというハートフルな内容と、運命に切り離されてもSNSで繋がっているという現代チックなオチが最高でした。熱いバトル回もいいですがこういう回も血界戦線の魅力だと思いますね。

 

 

8位 いぬやしき 6話「2chの人たち」

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 ハエのように群がるマスコミや蛆虫のように湧く2ちゃんねらーを大虐殺していく話が面白くないわけがない。獅子神の今までの行いが母親の自殺という”悲劇”となって帰ってくるのは当然の報いではありますが、悲しみに打ちひしがれる姿は大量殺人鬼でなく一人の高校生という感じで印象的でした。そして最愛の人を死に追い込んだ人たちへの容赦ない復讐劇は見てて爽快でしたし、守るべきものを失った彼のリミッターが完全に開放されたことでストーリーの面白さも加速しました。あまりにも獅子神無双すぎて犬屋敷と安堂が日常パート担当みたいになってたのも面白かったです。

 

 

 7位 ラブライブ!サンシャイン!!2期 4話「ダイヤさんと呼ばないで」

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 個人的にサンシャイン2期に対しては1期のときに抱いていたような”熱”が完全に冷め切っていたんですが、この回を機に再び楽しめるようになりました。無印の先輩禁止回を彷彿とさせる話で、同じ3年の果南と鞠莉が下級生たちと自然に距離を縮めているのを見て、不器用ながらも自らの”硬い”部分を打ち砕いていこうとするダイヤさんがひたすら可愛かったです。結局皆を支えるお姉さん役に落ち着きつつも、日ごろの感謝を込めた特別の「ダイヤちゃん」呼びで締める落とし方も心温まりました。完全なギャグ回ではありましたが、この作品の魅力が一番発揮された回だったと思います。

 

 

6位 食戟のソーマ 餐ノ皿 8話「錬金術師(アルキミスタ)」

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3期で一番の盛り上がりを見せたのはやはり叡山先輩との食戟だったと思います。セントラルの陰謀により、遠月のアイデンティともいえる食戟が意味を成さなくなる横暴な展開の中で、一人果敢に立ち向かう創真が過去最高に主人公の風格を漂わせていました。無謀さえひっくり返す展開はいつ見ても爽快で、今回はそれを「極星寮全員で掴み取った勝利」として描いたのが最高に熱かったです。久々の食戟だけあり料理描写がしっかりしてた分いつも以上に飯テロ度が高かったのと、煽り耐性ゼロの叡山先輩の顔芸も相まって文句なしの神回でした。

 

 

5位 キノの旅 3話「迷惑な国」

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「移動する国」というコンセプトの面白さもさることながら、ストーリーの深さも印象的なエピソード。自然環境をことごとく破壊して進む国が”迷惑”として描かれつつも、被害者と思われた城壁の国も平原をわざと封鎖して高い通行料をふんだくる”迷惑”な国であった訳で、この2つの迷惑を「悪気の有無」で分け、最終的にどんな人間もある程度他人に迷惑を掛けながら存在していることを訴えかけたのがエモかったです。また、キノの本来の目的は「城壁の国を超えた別の国に渡ること」であり、高い交通料を取られないための”手段”として移動する国を利用したという真相も思わず唸ってしまいました。ラストのしっとり余韻が残るようなエピローグも味わい深く、上質なエピソードが多い本作の中でも特にお気に入りの話でした。

 

 

 4位 このはな綺譚 6話「此花亭怪談」

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笑いあり涙ありという『このはな綺譚』の強みが最も現れたエピソードだったと思います。仲居たちが怪談をしていたところに本物のお化けが迷い込み、主にレズ方面で掻き乱していくAパートは爆笑必至で、いつも以上に発情しまくりの蓮とポンコツを露呈するほどビビりまくりの皐がひたすら可愛かったです。原作者の「ごちそうさま」も印象的でした。一方、柚と比丘尼様の師弟愛が描かれるBパートは感動必至で、比丘尼様から受けた愛情を元に此花亭で咲き誇った柚が、今度は桜のように「人々の心を癒し慰める存在」として、悩める人々を救っている現在の姿に改めて天使っぷりを感じるような話でした。柚が救ったのが悪霊で危うく三途の川を渡りかけたという怪談らしいオチも良かったですね。

 

 

3位 いぬやしき 11話「地球の人たち」

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 終盤は常に熱く感動的だった本作の中から、物語のクライマックスとなった第11話を選出。前までは家族から疎外されていた犬屋敷が、家族から必要とされ、一家団欒を楽しんでいる様子だけでも感慨深いものがあり、地球の危機に立ち向かい最後まで正義を貫いた姿には心打たれました。同じく駆け付けた獅子神も、今まで何千何万もの命を平気で奪ってきたにも関わらず、愛する2人から突き放されたとしても逆恨みするどころか、そのたった2つの命を守るため自ら犠牲の道を選んでしまうのが、犬屋敷とは対極の「もう一人の主人公」って感じで最後に卑怯なカッコ良さを遺していった印象です。隕石の話が尺の都合上駆け足になってしまったのは惜しいですが、それでも、一度は正反対の道を歩んだ2人の機械が「愛する人を守る」という目的で最期に同じ運命を迎えた展開に、今期一番の”熱さ”を感じたエピソードでした。

 

 

 2位 Just Because! 7話「Snow Day」

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 後半戦から怒涛の盛り上がりを見せた本作の中で、物語の転機となった第7話を選出。小宮の泉に対する認識が「写真使用を承諾して欲しい人」から「好きな人」へと変貌を遂げ、今までの天真爛漫な性格が抜け落ちたと同時に、じわじわと”恋心”を自覚していく様子からヒロインとしての風格が漂い始めました。一方の夏目は、センター試験の直前に泉に助けられたことで、昔も同じように自分を支えてくれていた泉を意識せざるを得なくなり、小宮の宣戦布告によって中学時代は答えまで辿り着けなかった”恋心”に一歩近づいた、そんな心情が読み取れる「...ダメ」という台詞が印象的でした。6話までスローペースで丁寧に描いてきた分、各々の心情変化も自然に受け止められたと思います。また恋愛に消極的だった泉が、この回では2人のヒロインを助ける主人公らしい行動力を見せ、今まであやふやだった三角関係の構図を完成させたのも良かったですね。

 

 

1位 このはな綺譚 8話「かりそめの訪客」

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 このエピソードは今期全体の中でもずば抜けて神回だったと思います。柚が持ち前の豊かな感受性で、悩める少女の"嘘つき"な性格を"創造力"に変換し、少女に「将来の夢」を与えて現世へと送り出したAパートだけでも充分いい話なんですが、ここからのBパートが本当の神回たる所以でした。家族と離れ離れになり家出をしてきたカイト君と、事故に遭い現実世界で視力を失ったオッさんという、一度は人生で立ち止まってしまった2人が此花亭で出会いを果たし、互いが「家族」について熱く語り合い共鳴した後、晴れやかな気持ちで別れを告げますが、数奇な運命の巡り合わせにより現実世界での「家族」として今度は"二人三脚"で再び歩き始めた展開に感動せざるを得ませんでした。途中まで演出上少年の姿をしていたカイト君が実は盲導犬で、両親と思ってた人達はパピーウォーカー(盲導犬を育成するため一時的に家族として迎え入れるボランティア)だったという叙述トリックも上手く作用し、なおかつAパートの嘘付き少女がBパートのオッさんの娘という粋な真相まで用意されており、思わず感嘆のため息を洩らしてしまうほど完成度の高いエピソードでした。もう年間通しての神回オブジイヤーでいいと思います。

 

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 というわけで2017年秋アニメ・エピソード部門第1位は、このはな綺譚第8話「かりそめの訪客」という結果になりました。
また、惜しくもランク外でしたが、
キノの旅 10話「優しい国」
ラブライブ!サンシャイン!!2期 5話「犬を拾う」
このはな綺譚 11話「神様の休日」
つうかあ 8話「Engage」
アニメガタリズ 2話「ツドエ、アニメガタリズ
あたりも好きでした。

 

 

 

2017秋アニメ・OPED10選

個人的に好きだった2017年秋アニメのOP・EDをランキング形式で発表していきたいと思います。

評価基準としては「曲そのものの良さ」「映像のセンス」「曲と映像の親和性」などを総合的に見て判断しました。

それでは10位から一気にどうぞ。

 

 

10位   More One Night/チト(cv.水瀬いのり)、ユーリ(cv.久保ユリカ)

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少女終末旅行エンディングテーマ。静寂に包まれた本編とは対照的に明るく楽しく踊りだしたくなるノリノリソング。明るい曲調と白黒背景のミスマッチ感もエモい印象を受けました。何より原作・つくみず先生による一人アニメーションがすごい。

 

 

9位   アンチテーゼ・エスケイプ上坂すみれ

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URAHARAオープニングテーマ。ポップな曲調とカラフルな映像で、この作品の「かわいい」が敷き詰められた世界観を表現していた印象。サビでガラッと転調する部分が特徴的で、全体的に詞曲を担当したORESAMAワールドが展開された一曲。

 

 

8位   fake town babyUNISON SQUARE GARDEN

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血界戦線 & BEYOND』オープニングテーマ。この作品の強みである「迫力満点の映像」と「カッコいい音楽」は2期でも健在。UNISON SQUARE GARDENの曲は常に全盛期じゃないかってほど毎回クオリティが高いので今さらどうこう言う必要もない良曲。

 

 

7位   動く、動く/チト(cv.水瀬いのり)、ユーリ(cv.久保ユリカ)

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少女終末旅行オープニングテーマ。静寂に包まれた終末世界の中で楽しく生きる2人の姿が浮かぶような一曲。"踊り出せ"が「on dreaming that's said」だったり"動き出せ"が「we go walking that's said」だったりなど、様々な空耳歌詞が仕掛けられてるのも面白いですね。あとサビのダンスも可愛い。

 

 

6位   流星ダンスフロア/ORESAMA

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魔法陣グルグル2クール目オープニングテーマ。魔法陣グルグル×ORESAMAからは2クール連続のランクイン。ORESAMA特有のレトロポップな楽曲で、聴いてるだけで開放的な気分になり思わず星屑のダンスを踊りたくなるような一曲。ところで星屑のダンスって何。

 

 

5位   虚虚実実nano.RIPE

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食戟のソーマ 餐ノ皿エンディングテーマ。「互いに策略や手段を尽くして戦うこと」という意味のタイトルが、"食戟"をテーマとした本作を体現した一曲。歌詞が父親に囚われていたえりなの心境と重なる部分が多いのも印象的。淡々としたテンポ良い曲調なので、個人的に今期の中ではカラオケで歌ってて一番気持ちいい曲でした。

 

 

4位   アイコトバGARNiDELiA

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アニメガタリズオープニングテーマ。思わず全身でリズムを刻みたくなるようなノリノリな曲調とカラフルな映像がマッチして、一つの映像作品として好きでした。「自分の”好き”を誰かと共有すれば世界が広がる」というシンプルなメッセージ性が込められた歌詞も良き。陸上部ちゃんのスケベカットからの導入が毎週楽しみでした。

 

 

3位   グッドラック ライラックGATALIS

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アニメガタリズエンディングテーマ。テンポの良い曲調と隙あらば挟まれる合いの手を武器に、本編とはひと味違った正統派の「可愛い」で攻めたような一曲。サビの某夕方アニメ感あるダンスシーンもCGのクオリティが高く、振り付けもキュートで良かったですね。何より本渡楓さんの歌声が好き。

 

 

2位   サタデー・ナイト・クエスチョン中島愛

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ネト充のススメオープニングテーマ。30歳脱サラニート女の脱力感や焦燥感といった心情が滲み出た本作にぴったりの一曲。本来解放的な気分になる「土曜の夜」に、現実から逃避するような陰鬱な気持ちを抱え、それでも切り替えて重い扉を開くような、闇すぎず明るすぎない歌詞も印象的でした。イントロの中毒性とサビの突き抜ける感じも最高。

 

 

1位   ココロニツボミ/‪eufonius

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このはな綺譚オープニングテーマ。『true tears』や『ヨスガノソラ』のOPが大好きな自分としてはeufoniusが復活してたことがまず嬉しかったです。幻想的な気分に浸れる独特のサウンドと、ボーカルの透明感ある歌声に癒され、‪OPから作品の世界観に強く引き込まれる至高の一曲でした。‪しっとりした入りから徐々にテンポを上げ、サビに盛り上がりを持ってくる曲調の"らしさ"はいつ聴いても心地よい。この作品は改めてeufonius‬との親和性が高かったように思います。また、サビの「ひら ひら」に聴こえる部分はwhirl(ぐるぐる)とrun(走る)を掛け合わせた"whirlun-whirlun"らしくて、こういった造語を生み出すのも‪eufonius‬らしいなって思いました。

 

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というわけで2017年秋アニメOP・ED部門はこのはな綺譚OP『ココロニツボミ』が1位を獲得しました。

また惜しくもランク外となりましたが、
BRAVER/ZAQ食戟のソーマ 餐ノ皿OP)
大!地獄地獄節/地獄の沙汰オールスターズ鬼灯の冷徹 第弐期OP)
Angelica WindVoid_Chords feat.宮田ゆり(cv.古賀葵)&目黒めぐみ(cv.田中あいみ)つうかあED)

あたりも好きでした。

2017秋アニメ・ヒロイン6選

個人的に好きだった2017年秋のヒロインをランキング形式で発表していきたいと思います。

いつもは10人選んでそれでも足りないぐらいなんですが、今期に関しては萌豚ハートを刺激してくるような作品が少なかったのか、はたまた単純に自分の萌豚モチベーションが下がってきただけなのか、普段より少ない「6人」のみを選出する形となりました。

それでは早速6位からどうぞ!

 

 

6位   篠崎奏多僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件

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一家に一台は欲しいブラコン妹。家でも学校でも執拗に甘えてくる重度のブラコンっぷりに加え、常時着用している猫耳付きフードや「ω」みたいな口も相まって小動物のような可愛さがありました。高校生とは思えないほどのあどけなさを残したその見た目通り、まだ性的なことには目覚めてない感じだったので、全体的にエキサイティングでエキセントリックなキャラが多い本作のなかでは良心的な存在でした。また、兄の遥が修学旅行で居なくて一人寂しくお留守番してるときに着信がきてパァァってなったシーン(画像参照)では本作における萌え最大瞬間風速を観測。

 

 

5位   津島善子ラブライブ!サンシャイン!!

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個人的2016年間ベストヒロインだったヨハネもとい善子の可愛さは2期でも健在。ただ正直なところ、サンシャイン!!のコンテンツに一切触れないまま1年以上経過していたせいか、善子に対する熱は結構冷めてたところはあったんですが、5話の犬を拾うエピソードで改めて好きになりました。善子のアイデンティティとも言える"堕天使"が、単なるキャラ付けでなく、自分が小さい頃から不運の道を歩んできたからこそ、中二病という言わば「"運命"を信じ続ける象徴」として強く生きていたことが明かされ、普段の言動の裏に隠されたその健気な生き様に心打たれました。そんな善子の生き方に感化された梨子との通称"よしりこ"の組み合わせも2期でゴリ押しされて個人的に嬉しかったです。あと12話の投げキッスで無事堕天しました。

 

 

4位   鹿角理亞ラブライブ!サンシャイン!!) 

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これまでは無愛想で生意気で常に喧嘩腰で登場するたびヘイトを募らせるようなキャラクターだったSaint Snowの妹がここまで劇的に可愛くなるとは。姉・聖良と2人で出場する最後の大会というプレッシャーから失敗し、自責の念に打ちひしがれていた姿は、1期の「遊びじゃない」という台詞も相まって彼女のラブライブ!に賭けるひときわ強い想いが感じられました。そんな中、同じ1年生であるルビィと「姉が大好き」という点で繋がりつつ「姉への想いを込めた歌を贈る」という目標に向かい手を取り合った後は、今まで秘めていた可愛さが爆発。ルビィ達が泊まりに来る前にウキウキ部屋を掃除してるシーンやルビィと作詞してるときに見せた年相応の無邪気な笑顔は、これまでの愛想の悪さとのギャップもあり破壊力抜群でした。ルビィとのほっこり友情エピソードがすごく良かっただけに、最後のライブシーンも2人だけでやって欲しかったなって個人的には思いますね。

 

 

3位   松本里緒菜王様ゲーム The Animation

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このアニメを最後まで見続けて良かったと思える唯一の要因であるところのツンデレお嬢様キャラ。中盤までは容姿が異様に可愛いモブ程度の印象だったんですが、8話あたりから持ち前のツンデレを武器にヒロインとしての魅力を見せ始め、10話で完全にメインヒロインの地位を確立しました。他の登場人物が自分の命に執着するなか、自分より主人公・伸明を心配する姿が印象的で、その天使のような優しさやお手本のようなツンデレっぷりはこの作品唯一の良心でもありました。思えばオープニングでも結構メインの立ち位置にいましたし、里緒菜さんを中盤まであえて埋もれさせ、終盤に満を持してメインヒロインとして活躍の場を与えた采配が良かったですね。残酷(雑)な死亡シーンが多い本作でありながら、最後まで生き残りつつ伸明とロマンチックな最期を遂げたあたり、制作陣からも相当愛されていたように感じます。どことなく『迷家』のマイマイさんを彷彿とさせるようなヒロインでした。

 

 

2位   小宮恵那Just Because!) 

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今年度の後輩キャラオブジイヤー。中盤までのやたら懐いてくる後輩キャラとしての立ち位置も良かったですが、7話で主人公・泉に対する認識が「写真使用OKして欲しい人」から「好きな人」へと発展してからは、今までの天真爛漫さが抜け落ちたと同時にヒロインとしての風格が漂い始めて更に可愛くなったと思います。泉の気持ちが夏目に向いていることを知りつつ、それでも振り向かせようとする積極的な姿勢には心打たれました。彼女の魅力としては、恋敵である夏目に宣戦布告しながらも泉の夏目に対する気持ちを純粋に応援する健気さ、ランニング中の泉にお茶を手渡したりチョコの一つにまで気遣いを込める優しさ、「好き」や「ごめんなさい」を当人の前でハッキリ伝えられる素直さなど、挙げたらキリがないほどヒロインとしての要素を備えていましたね。そして9話で言い放った「偶然じゃないから、待ち伏せだから」は今期の萌え台詞大賞を受賞。

 

 

1位   有山雫僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件

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今期は終始1位をキープしたまま圧倒的な強さでしょびっち姉ちゃんこと有山雫さんが優勝ヒロインの座を獲得しました。容姿から既にめっちゃ可愛い有山雫さんですが、最大の魅力は何と言っても立ち振る舞いの"ギャップ"でしょう。主人公・遥に対して普段は過度にスキンシップしたり下ネタを連発してちょっかい出すわりに、いざ自分がカウンターを喰らうとすぐ"女の子"の反応になってしまうところが典型的な『しょびっち』という感じで最高に可愛いかったです。また普段の能天気な性格とは対照的に、クラスの中では友好的な振る舞いで人気者の地位を得てたり、料理を筆頭とした高い女子力を兼ね備えてたり、平らな胸にコンプレックスを抱いていたりなど、ラブコメヒロインに相応しい要素を網羅してるところもポイント高いですね。昔から幼馴染である遥に一途でありつつも、遥と秋穂の恋仲に割り入るのでなく一歩引いた立場で「お姉ちゃん」として優しく後押しするような健気な姿も印象的でした。文句なしで今年度の幼馴染オブジイヤーです。有山雫さんの声を担当された武田羅梨沙多胡さんの今後の活躍にも期待したいですね。

 

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というわけで2017秋のベストヒロインは有山雫(cv.武田羅梨沙多胡)となりました。クール全体を見ても『しょびっち』が一番強かった印象を受けます。1位と2位が報われない系ヒロインになってしまったのはオタクの"性"って感じがしますね。
また今回ランクインこそしませんでしたが、
ジュジュ魔法陣グルグル
板垣ねねつうかあ
黒澤ダイヤラブライブ!サンシャイン!!
愛川美咲僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件
あたりも好感度が高いキャラでした。
果たして来期は有山雫さんを越えるヒロインが現れるのか心を豚にして待ちたいと思います。

その前に『One Room』でも見て萌豚モチベーションを取り戻すためのリハビリするか...

2017夏アニメ・格付け&総括

灼熱の時期に始まった今期アニメが、終わりを迎えたと思えば外も肌寒くなり、いよいよ来期に向けてアニメの衣替えをしなければならない季節がやってきました。

というわけで早く来期アニメに魂を移すためにも私が今期視聴した全24作品の格付けと作品ごとの総括をやっていきたいと思います。

 

格付けの定義としては、

金賞」:今期で最も総合的に優れた作品

銀賞」:金賞に次ぐ優れた作品

銅賞」:銀賞に次ぐ優れた作品

「技能賞」:脚本、演出、作画など随所に優れた技術を発揮した作品

敢闘賞」:全体的に安定して高い完成度を誇った作品

殊勲賞」:個人的に強いインパクトが残った作品

「選外」:惜しくも入賞を逃した作品

優勝」:今期で最もエンターテイメント性に優れた作品

といった感じで独断と偏見で決めています。

 

それでは早速【金賞】から発表していきます。

 

 

金賞

メイドインアビス

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業界屈指の豪華スタッフ陣により生み出された今期の「覇権」と呼ぶにふさわしい作品でしょう。深夜アニメのレベルを超えた映像美や丁寧に構築された世界観など、とにかく純度100%のファンタジー作品として完成度が高かったです。探窟家の宿命である二度と戻れない旅を"憧れ"や"ロマン"でひたすら突き進む冒険ストーリーも毎回ワクワクさせられました。決して包み隠すことなく視覚にダイレクトに訴えかけるようなグロシーン、それに聴覚に突き刺さるような声優陣の気迫の演技が世界観やストーリーを盛り立てる素晴らしい働きをしており、世界観に身を任せて「アニメーションの魅力」にじっくり浸れる貴重な体験をさせていただきました。間違いなく今年度屈指の傑作だったと思います。

 

 

銀賞(2作品)

プリンセス・プリンシパル

私の観測範囲内では今期最も人気のある作品でした。一話一話のクオリティは間違いなく今期屈指のレベルを誇り、百合成分配合の人間ドラマやド派手なアクションなど「スパイらしくない要素」で上手くアニメ映えしてた印象を受けました。個々のエピソードを重視するあまり本筋が薄くなってた(掴みづらかった)感はありますが、「2人のプリンセス」を主軸としたストーリーは"尊い"と言わざるを得ないほど完成度が高く、売り上げ次第では2期やる気満々だと言わんばかりの布石の残し方も好感持てました。オリジナルアニメとしては近年稀に見る傑作だったと思います。

 

僕のヒーローアカデミア

「職業体験」「vsステイン」「期末試験」の3本構成で今期も最高に熱くさせられました。体育祭一本で毎週のように熱いバトルが繰り広げられた1クール目よりはどうしても勢いは劣ってしまいますが、職業体験で各々のステップアップを描き、ステイン編でヒーロー観を改めつつ、期末試験でそれらの成果を示すという丁寧な構成で見応え充分でした。全体的に先日決まった第3期への1クールかけた「盛大な前振り」という印象を受けつつも、ステイン編の第30話を筆頭に一点突破の破壊的な面白さは健在。主人公のデクだけでなく他のヒーローたちにも満遍なく焦点当てているのが2期の特徴で、それが面白さを加速させている気もします。早く3期が待ち遠しいですね。

 

 

銅賞(2作品)

『ナイツ&マジック』

個人的には今期最大のダークホース。話がナレーションでサクサク進む分ストーリーや設定が把握できない部分もありましたが、それでも序盤の異世界転生要素を消し去るほどとにかくメカアクション一本に絞った真っ直ぐ爽快な作風で本当に楽しめました。常に新しさを追求するエル君の革新的な性格がそのまま物語を突き動かしてて見やすかったですね。そんなエル君を作品の象徴的存在にしつつキッド君やディー先輩やエレオノーラ様にエル君にはない"主人公感"を出させたことでより盤石の体制になった印象を受けます。迫力満点のダイナミックなメカアクションはそりゃもう「男のロマン」ってやつを掻き立てられましたし、今期最も高揚感を得られた作品だと思います。

 

サクラクエスト

1クール目は「面白い」と思える決定打にかけてどこかパッとしなかったんですが、2クール目は18話の教授の話を境に面白くなった印象。発展や活性化を中心に描いた1クール目に対し、維持や保存といった部分に焦点を当てたことでストーリーに現実味が増して、より見応えも生まれたと思います。ギスギスした展開が少なくなった分だけ本筋に安心して入り込めましたし、二話構成の起承転結で綺麗に纏まったストーリーも素晴らしく、何より間野山の町おこしと由乃たち5人の成長を連動させつつ両方とも"等身大"に描ききったのも良かったですね。

 

 

【技能賞】(3作品)

天使の3P!

気弱な少女たちと少年の成長を描いた"優しさ"が奏でるストーリーに時に感動し、一定の需要を的確に撃ち抜く犯罪スレスレの内容で時に笑ったりと、とにかくメリハリの効いた作風が良かったと思います。バンド要素をおまけではなく"軸"にしてたのも好印象で、楽曲や演奏シーンのクオリティも常に高いものがありました。この作品を通して自分の人生に足りないのはcv.日高里菜ツンデレでブラコンな妹なんだと気付かされましたね。

 

ゲーマーズ!

「青春錯綜系ラブコメ」の名に恥じぬ男女のすれ違いコントは毎度ながら芸術的で面白く、それを終始一貫させながらも飽きさせないストーリーの見せ方が上手かったと思います。主人公の雨野くんにあまり好感持てなかったり終盤のシリアス展開でちょっとブレーキかかった印象もありましたが全体的に見れば良作の類だと思います。何よりメインヒロイン天道花憐ちゃんが可愛かった。

 

賭ケグルイ

「美少女賭博譚」の美少女要素が感じられないほど"狂気"を徹底した作風で面白かったです。ギャンブルが題材だけあって常に張り詰めた独特の雰囲気や、狂気を助長させるようなケレン味溢れる演出、そして声優陣の迫真の演技などがこの常軌を逸した世界観に引きずり込んでくれました。ゲーム自体もオリジナルかつシンプルなものが多かったですが、その分だけ頭脳戦や心理戦の部分が強調されて見やすかったと思います。

 

 

【敢闘賞】(5作品)

NEW GAME!!

1期よりシビアな作風になったことで社畜アニメに拍車がかかりましたが、青葉のゲーム制作に対する姿勢が"夢"から"目標"に変わるなどとにかく「成長」をテーマとしたストーリーで、各々の"STEP by STEP"で進む成長模様も丁寧で見応えありました。新キャラの登場で新たな風を吹かせつつ既存のキャラクターを更に魅力的に描いたのも好印象(主に飯島ゆんさん)。欲を言えばもう少し日常風景を見たかったですが。

 

ようこそ実力至上主義の教室へ

ストーリー自体は腑に落ちないというか色々ガバガバな点が否めなくて正直それほど面白い印象は抱けなかったんですが、それでも落ちこぼれ達の下克上ってのはやはり見てるだけでも胸が高鳴るものですね。オタクなので作品全体に纏われる"厨二"全開の雰囲気も堪りませんでした。いつになっても綾小路みたいな主人公に惹かれてしまいます。

 

魔法陣グルグル

‪ひたすらノリと勢いのコメディ寄りファンタジーなんですが流石は往年の名作のリメイクだけあって安心感が違いました。もう1クール残してるとは思えない程の詰め込み具合で、間延びの"ま"の字も感じさせないほどサクサク進む冒険譚が見てて楽しかったです。2クール目もククリちゃんの可愛さに癒されたい。あとグルグルのラジオで原作者がわざわざ一般の投稿フォームからふつおた送ってきた話好き。

異世界食堂

夕飯のお供に丁度いいアニメオブジイヤー。「ねこや」の落ち着いた空間と店主の優しさで圧倒的に癒されつつ、毎回変わる主人公の饒舌な食レポで惹きつけるという飯テロの醍醐味も存分に味わえたと思います。あくまでも主役は店主ではないので仕方ないんですが、飯テロアニメとして見るならば調理シーンをもっと描いて欲しかったなとは思います。可愛い女の子のおはだけシーンもあれば尚良かったですね(それは来期)

 

アクションヒロイン チアフルーツ

やはり『TBS×ローカルもの×伊藤美来』の組み合わせは素晴らしい。ご当地ヒロインを題材にした緩い雰囲気の中にしっかりヒロイン達の成長譚を描いた"情熱的"なストーリーで毎回胸を熱くさせられました。チアフルーツによる劇中劇が素直にクオリティ高くて面白かったり、隙あらばパロディを盛り込んだりなど楽しめる要素も多かった印象です。ディオメディアの高いポテンシャルを再確認できるような良作でした。

 

 

【殊勲賞】(2作品)

はじめてのギャル

中学生のようなノリで展開されるラブコメに程よい安心感を抱きつつ、下ネタ&ロリコンなどの不健全要素とシンプルで王道の恋愛要素のバランスも良くて非常に楽しめました。八女さんを愛でるだけでなく負けヒロインズも魅力的に描いてたのが好印象で、当初は薄ら寒く感じてた男子組パートをいつの間にか純粋に楽しめてたのも大きいですね。原作ではモブ同然だったらしいDTトリオをアニメ化においてメインキャラに昇格させた判断が功を奏した印象です。

 

ノラと皇女と野良猫ハート

ショートアニメから唯一の入賞。初回の火災保険のオチでいきなりグイッと掴まれ、3話の肘確回でもう大好きになりました。謎の実写回だったりクイズ回だったりロボ回だったりとにかく何でもありな感じで終始面白く、終わってみれば5分アニメとは思えないほど満足感に満ちていました。「太平洋」と「肘が確定する」は今年の個人的流行語大賞に早くもノミネート。

 

【選外】(8作品)

恋と嘘

‪登場人物みんなが優しすぎる故に自分の気持ちに"嘘"を付き続ける毒気のない恋愛模様と、キスシーン等を濃厚にがっつり描く姿勢のギャップなんかは良かったと思います。ただどうも自分好みじゃなかったというか、とにかく真田莉々奈ちゃんの可愛さぐらいしか印象に残りませんでした。エロ漫画の導入みたいな設定から始まりエロ漫画のお手本のような3Pエンドで締める紛うことなきエロアニメでしたね。

 

セントールの悩み

異種間による平凡な日常系としてはもちろん、その陰からどことなく漂う"社会派"な雰囲気や"道徳的"な内容で他の日常系とは一線を画した作風が見応えあり、その日常に潜んだダークな面を一度爆発させた9話は特に印象深かったです。突拍子もなくどエロい描写挟んだり百合をガンガンぶっ飛ばしたりなどとにかく前衛的な作品だったと思います。ただ正直、今期で30分が最も長く感じた作品でもありました。

 

バトルガール ハイスクール

この系統の王道を行く丁寧なストーリー展開でしっかりシリアスに踏み込むところなんかも良かったですし、6話のギャグ全振り回や8話の日常回、9話の文化祭回のような息抜き回は特に面白かったです。ただ同じような題材の『スクールガールストライカーズ』を既に体験してしまってる以上、どうしても狂気とか空気感とかインパクトを求めてしまい満足感が得られませんでした。スクストの罪は重い。

 

18if

異世界スマホがクソアニメならこちらは「糞アニメ」でしょう。監督や脚本、作画監督などが毎回変わり、一話完結で毎週全く異なるテイストの話が繰り広げられるため見てて飽きることはありませんでした。ただ各回の監督が好き勝手に独自のワールドを展開するため見事に毎回別アニメ状態となり、もはや「公共の電波を使った実験」でしたが、そういう前衛的で恐れを知らない自由な作風が魅力でもありました。我こそはクソアニメ愛好家だという方は是非9話だけでもご覧になって下さい。責任は一切とりません。

 

アホガール

序盤は純粋に笑えましたがずっとあのノリだと流石にキツイぜよしこ...。ただ赤髪ギャルちゃんや隅野さやかちゃんが作品のいい清涼剤を果たしていたとは思います。

 

徒然チルドレン

本当に個人的な意見なんですが、「夫婦漫才カップル」と「吹奏楽×サッカー部カップル」があまり好きじゃなかったのでその2組に焦点が当たり続けた終盤が残念でした。ざーさんのキャラもっと出さんかい!!!!

 

捏造トラップ-NTR-

刺激の強い作風だけに10分でライトに楽しめたのは良かったと思います。尺の都合上仕方ないにしても最後の落とし方が強引に感じたのは残念でしたが、毎回女の子同士のイチャイチャが目の保養になってたので終始楽しめました。とりあえず武田はどっかで報われてくれ。

 

クリオネの灯り

いじめや病気など苦難を背負ったみのりちゃんが小さな幸せを見つけて健気に生きる姿がとても印象的だったんですが、最終的に「一生消えない後悔がいじめの代償」を伝えるだけの舞台装置に感じてしまい残念。なんというか小学校の道徳の教材みたいな作品でした。

 

 

優勝

異世界はスマートフォンとともに。

今期最高のエンターテイメント。いろんな意味で話題になりましたが私は充分すぎるほど楽しませてもらいました。薄味で安っぽい本編はひたすらストレスフリーかつノンカロリーで味わえる"優しさ"があり、一定の層のニーズに真摯に応えてくれるその姿勢には"愛着"しか湧きません。萌豚枠としても個人的には今期一番強かったと思いますし、ラストの各ヒロインの魅力を最大限に引き出したハーレムエンドなんて「優勝」以外の言葉ではとても言い表せないレベルの完膚なきまでの優勝でした。何より『純情エモーショナル』とかいう神曲を生み出したのが優勝。

 

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今期アニメを牽引していたのは終始『メイドインアビス』『プリンセス・プリンシパル』の二作だった気がします。あとは『サクラクエスト』の2クール目からの健闘や『ナイツ&マジック』の終盤の怒涛の追い上げなんかも光りました。『僕のヒーローアカデミア』や『NEW GAME!!』など続編モノのクオリティは安定して高く、『ゲーマーズ!』や『天使の3P!』など萌豚の心を刺激してくる作品も多かった印象です。あと最後まで我が道を貫いた『異世界はスマートフォンとともに。』の功績も2017夏アニメを語る上では欠かせないですね。前期とは対照的に今期は新作が上位をほとんど占めるなど全体的に満足度の高いクールでした。
魔法陣グルグル』は私が視聴していたなかから唯一秋アニメに参戦する作品なので、2017夏アニメのプライドを背負って頑張ってきて欲しいですね。

 

 

 

 

2017夏アニメ・エピソード10選

私が今期で視聴した全19作品229エピソード(※)の中から特に良かったと思うエピソードをランキング形式で発表していきます。


明確な選考基準はありませんが、純粋な面白さやインパクトの強さ、単純な好みなどを総合的に見たうえで独断と偏見で順位を付けました。


それでは早速10位からどうぞ。

(※)総集編及びショートアニメを除く。

 

 

10位   サクラクエスト 18話「ミルネヴァの杯」

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この作品に対する評価が世間的にも個人的にも高くなり始めたのはここからだと思います。衰退が進む間野山の限界集落を、助け合いの精神が生んだ吊灯篭などの「アナログな知恵」と、映像記録やSNS等をはじめとした「デジタル化」の共存でより根強い"コミュニティ"を形成したことで、衰退まっしぐらだった集落の未来を少しでも繋いだ展開がすごく綺麗に纏まってて見応えありました。今までの活性化や発展といった内容だけでなく"維持"や"保存"をしっかり描いてたのが特に好印象でした。教授の「人は楽しそうなところに集まってくる」という言葉も、その後のみずち祭りの話を象徴してるようで印象深かったです。教授が最後に死ぬ必要があったのかはちょっと謎ですが。

 

9位   ナイツ&マジック 9話「Force & Justice」

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OPに爆音SEが付き始めた回で、作品の面白さ自体がここから急加速したという意味でのランクイン。エル君の技術を盗み取ったジャロウデク王国が怒涛の勢いで侵攻を始め、ゆかり王国もといクシェペルカ王国の王都が陥落、ゆかり姫もといエレオノーラ姫が誘拐とAパートは作中最もシリアスな展開で見応えありました。そんなシリアスな雰囲気を吹き飛ばすエル君と斑鳩の圧倒的無双っぷりは本作の醍醐味である爽快感を味わえましたし、後にディー先輩のライバル的ポジションになる通称"剣だらけ"との初顔合わせもあったりと盛りだくさんの内容でした。この2人の熱血漢vs脳筋の構図がほんと好き。

 

8位   賭ケグルイ 7話「拒絶する女たち」

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本作の真骨頂である"狂気"が全面に現れたとにかくヤバいエピソード。この回では5枚のカードの並べ方を予想し、より多く的中させた方が相手との正解数の差だけ引き金を引くというロシアンルーレットが行われ、しかも銃に入ってるのが「実弾」というスリル満点の内容でした。妄はとにかくスリルを求める"変態"だったため、ワザと負けて夢子に撃たれるのが彼女にとっての「勝ち」だったのに対し、夢子はそれを察して自身の身を守りつつ妄のお遊びにも付き合わない「引き分け」に持ち込むという一歩も二歩も上手のギャンブル脳を見せつけたのが爽快でした。何より夢子の強さに惚れ込んだ妄が興奮のあまり身体の至るところから謎の液体を垂らすシーンでは爆笑しましたし、CVの伊瀬茉莉也さんの怪演にも圧倒されました。

 

7位   天使の3P! 6話「ベーシストを連れてくな!」

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まず5話の犯罪スレスレドスケベMV製作回と話を繋げてきたのは上手かったと思います。家族同然の3人が引き離されかけるシリアス展開でしたが、優しい人が集まるリトルウィングだからこそ部外者の響が希美たちを多少強引に説得する展開が理に敵ってて非常に良かったです。本作から溢れ出る"優しさ"が奏でたストーリーに素直に感涙でした。ここで根付いた「相手の気持ちを確かめた上で自分の気持ちをしっかり伝える」というポリシーがその後の展開にしっかり活かされてたのも良かったですね。こういう感動的ないい話もあれば頭のネジがぶっ飛んだような話もあって、そういう雰囲気の"緩急"がこの作品の魅力だったかもしれません。あと遊園地デートではしゃぐ貫井くるみちゃんも最高に可愛かったです。

 

6位   はじめてのギャル 4話「はじめての清楚ギャル」

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「表向きは才色兼備な優等生だけど実は清楚系の皮を被った腹黒ヤンデレ美少女」である香椎結衣さんのメイン回で本当に僕の"好きどころ"を的確に撃ち抜いてきたエピソードでした。『魔装学園H×H』原作者である久慈マサムネ先生の脚本回だけあってか「萌え」と「エロ」と「ギャグ」の配分が完璧でしたし、香椎さんのキャラを活かしつつ欲しいとこに欲しい展開がくる充足感も堪らなかったです。また主人公ジュンイチのいつにも増したキレッキレの妄想や、普段はおしとやかな香椎さんがジュンイチに振られて子供のように喚くシーンなんかも見どころでした。はじギャルを見てなかった人はせめてこの回と5話のcv.小倉唯ロリ巨乳幼なじみの回を視聴することをオススメします。

 

5位   プリンセス・プリンシパル 8話「case20 Ripper Dipper」

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数奇な運命を辿ったアンジェとプリンセスの10年に及ぶ物語がひたすら尊いエピソードでした。まず2話のチェンジリングの話がそのまま"伏線"と化してたのには驚かされましたし、入れ替わりというありがちな真相を決して陳腐なものにさせない"見せ方"がとにかく上手かった印象です。アンジェが10年に及んで自分の代わりにプリンセスに血の滲むような努力をさせて、なおかつ死に直結するような重圧を追わせてきたことに負い目を感じつつも、10年越しに再会した今それに対する感謝や敬意を込めて「プリンセス」呼びを続けているというエピソードがあまりに尊すぎました。ラストは幼少期と同じくピアノ連弾で締めたのも百合要素を扱った作品として素晴らしかったです。

 

4位   メイドインアビス 10話「毒と呪い」

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いつかこういう展開が来るだろうと身構えてはいたものの為す術なく"圧倒"されました。リコをタマウガチから守ってやれなかったレグからは"無力感"が、そして毒に侵食される前に腕を切断する決断を下したリコからは探窟家としての"覚悟"が存分に伝わっきたのがまず良かったです。そして何より上昇負荷の影響を受けたリコのシーンでは、包み隠さずありのまま描くグロ描写だったり、瀕死に近い状態の口から発せられる聞き取れるか聞き取れないかの瀬戸際の演技などが、異様に現実味を醸し出して見てる側も恐怖や苦痛を"追体験"させられましたし、改めてアニメーションの魅力を実感できるようなものすごい回でした。

 

3位   プリンセス・プリンシパル 6話「case18 Rouge Morgue」

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ドロシーの優しさや甘さに付け入る無慈悲な展開が大好きな本作を象徴するエピソードだったと思います。ロクでなしの父親でもなんやかんや助けてしまうなどドロシーの人間性を遺憾なく発揮しつつ、ベアトリスとの関係がスパイ仲間を超えた"友達"に発展するなど比較的小スケールかつほっこりな終盤までの展開がまず良かったです。そしてなんと言っても居酒屋での父を"迎える"はずの歌が"送り出す"歌に変わるというラストの落とし方が完璧でした。またこの回と同様に"親子愛"が描かれた前回の5話ではちせが自分の意思で父親を討ったことで決別の"涙"を流していたのに対し、6話のラストはドロシーが父親を殺されたとも知らずに最期まで帰りを"笑顔"で待っていたというこの対比も非常にエモかったですね。ベアトリスちゃんがドロシー父に喉をいじられるシーンも印象的でした。

 

2位   メイドインアビス 13話「挑む者たち」

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ナナチとミーティの壮絶な過去を一話尺でじっくり描いたことで別れの場面はこっちも感情移入してしまいボロッボロ泣きました。相棒のミーティを呪縛から解放してあげるため苦渋の選択をし、一旦は覚悟を決めたナナチが、レグが火葬砲を撃とうとした瞬間に止めに入るシーンが特に印象的で、ミーティにかけた最期の言葉が1回目の「付き合わせてごめんな」から2回目は「ありがとな」に変わってたところも感動しました。終盤から登場したキャラのエピソードにここまで感動できたのもストーリーの"見せ方"が上手かったからかもしれません。そして最期まで"憧れ"を捨てなかったミーティと、その"志"を受け継いで生死の境から抜け出したリコの話も前半で出てきた「アビス信仰」と繋がってて涙を誘いましたね。1時間のアドバンテージをしっかり活かしきった圧巻の最終回でした。

 

1位   僕のヒーローアカデミア30話「決着」

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ヒロアカが2クール連続でのエピソード部門第1位。2クール目前半の主人公といっても過言ではないステインは「ヒーロー殺し」として名を馳せていましたが単なる悪役ではなく、私欲にまみれた偽物のヒーローとイタズラに力を振り撒くヴィランのみが粛清対象で全て「正しき社会」のための行動という一貫した理念を持っており、そんな彼の歪みつつも真っ直ぐな"信念"と、気絶をも振り切る"執念"に不覚にも胸を打たれました。デク&轟&飯田の3人vsステインのバトルはジャンプアニメの醍醐味のような手に汗握る熱さで見入ってしまいましたし、ステインに兄を倒された飯田くんが結果的にステインによってヒーロー観を正される展開も皮肉効いてて良かったですね。この騒動の"余波"が先日決まった第3期のお話に繋がってくるという意味でも重要な回だったと思います。3期でもステインの出番あれば嬉しいですね。

 

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というわけで2017夏アニメエピソード部門第1位は僕のヒーローアカデミア第30話「決着」という結果に。
惜しくもランク外でしたが、
ゲーマーズ!4話「INTERMISSION 天道花憐とスランプ・デイズ」
メイドインアビス8話「生存訓練」
プリンセス・プリンシパル5話「case7 Bullet & Blade's Ballad」
バトルガール ハイスクール6話「れんげがくるみでくるみがれんげ」
セントールの悩み9話「世間で偉人って言われている人の苦悩って。/世間で偉人って言われている人の人生って。」
アクションヒロイン チアフルーツ1話「いきなり超天界!」
あたりも好きでした。

 

 

2017夏アニメ・OPED10選

個人的に好きだった夏アニメのOP・EDをランキング形式で発表していきます。

評価基準としては「曲そのものの良さ」「映像のセンス」「曲と映像の親和性」などを独断と偏見で判断しました。

それでは10位から一気にどうぞ。

 

10位   Trip Trip TripORESAMA

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魔法陣グルグル』オープニングテーマ。OSESAMA特有のレトロ感漂う独特の世界観が、リメイクで3度目のアニメ化を果たした往年の名作にピッタリの一曲。9話からはサビにSEも付いたことで映像作品としての完成度も高くなった印象。曲に合わせたキタキタ踊りはあまり好きじゃないけど。

 

9位   旅の左手、最果ての右手/リコ(cv.富田美憂),レグ(cv.伊瀬茉莉也),ナナチ(cv.井澤詩織)

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メイドインアビス』エンディングテーマ。殺伐とした本編とは対照的な圧倒的癒しソング。深層に潜っていく2人の様々な出会いを可愛くほのぼのダイジェストで送る映像も魅力的。最終回の先行上映会に行ったフォロワーさんが言ってた話だと、OPとEDをキャラの声優に任せたのは「世界観が深すぎて、本編と無関係のアーティストに任せたら荷が重すぎるだろう」という理由だったらしくて凄い納得させられました。

 

8位   情熱フルーツ/トキメキ感謝祭

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アクションヒロイン チアフルーツ』オープニングテーマ。至ってシンプルな曲調と歌詞で展開されるcheerfulな応援ソング。なんと言っても「アクションヒロイン チアフルーツは、ご当地ユニットである。ふるさとヒロイン特例法案に乗り遅れた陽菜野を元気にするため、今日も笑顔で戦うのだ!」が好き。

 

7位   空に歌えば/amazarashi

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僕のヒーローアカデミア(2期2クール目)』オープニングテーマ。amazarashi特有の力強いメッセージ性が込められた歌詞とヒロアカの熱い作風が見事にマッチした完成度の高い一曲。曲の後半に長めの台詞パートがあるのでカラオケで歌う際はお気をつけを。

 

6位   Fight on!Luce Twinkle Wink☆

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ゲーマーズ!』エンディングテーマ。名作請負ユニット(個人的意見)であるところのルーチェが歌う王道ラブソング。恋愛に不器用な本作の登場人物を綴ったような歌詞や淡々とした曲調がお気に入り。ただ9/23時点で未だカラオケに入ってなかったのが残念でした。

 

5位   ホシノキズナ/神樹ヶ峰女学園星守クラス

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バトルガール ハイスクール』オープニングテーマ。サビのブチアゲ感は恐らく今期トップクラス。Aメロで日常風景を描き、Bメロでシリアスを漂わせつつ、サビの盛り上がりと同時に作画キレキレの戦闘が繰り広げられる映像の構成もお見事。総勢19名によるユニゾン曲にも関わらずところどころ東山奈央さんの声だけハッキリ分かるところも好きです。

 

4位   One In A Billion/Wake Up,May'n!

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異世界食堂』オープニングテーマ。WUGが2クール連続のTOP5入り。「出会い」「挑戦」をテーマにした爽やかな曲を聴きながら飯テロラッシュの映像を見るのは至福のひととき。初めて聴いたときはMay'nさん少し強すぎないかって印象ありましたが今では丁度いいバランスだったかなって思います。

 

3位   羽ばたきのバースデイ/Baby's breath

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天使の3P!』オープニングテーマ。「まるで革命前夜のように」「世界中を敵に回しても」などその可愛らしい歌声とは相反したロックな歌詞に胸を打たれる一曲。バンド作品だけあり作品全体を通して楽曲や演奏シーンは高クオリティだった印象。なんで歌手の名義が劇中の「リヤン・ド・ファミユ」と異なるのかは謎ですが。

 

2位   ネ!コ!/パトリシア・オブ・エンド(cv.高森奈津美),黒木未知(cv.仙台エリ),夕莉シャチ(cv.浅川悠),明日原ユウキ(cv.種崎敦美)

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ノラと皇女と野良猫ハート』オープニングテーマ。本編ではやや薄かったネコ要素を全力で補う圧倒的ネコソングであり、中毒性でいえば恐らく今期ナンバーワン。サビで圧倒的存在感を放つ「太平洋」も魅力的。iTunesでフルが配信されなかったのがかなり残念でした。

 

1位   純情エモーショナル/リンゼ・シルエスカ他

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異世界はスマートフォンとともに。』エンディングテーマ。薄味で安っぽい本編を一瞬で高級料理に変えてしまう文字通り"エモーショナル"な楽曲。サビ前の「kiss me」の言い方にそれぞれの個性を感じられるのもポイント高い。ただ11話を見てしまうとリンゼちゃんのための曲にしか聞こえなくなりますね。

 

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というわけで2017夏アニメOPED部門第1位は異世界スマホED『純情エモーショナル』という結果に。また惜しくもランク外とはなりましたが、

Hello!My World!!/fhána(ナイツ&マジックOP)

ユー&アイ/大橋彩香(ナイツ&マジックED)

JUMPin' JUMP UP!!!!/fourfoliumNEW GAME!!ED1)

あたりも好きでした。