Kind's room

アニメの感想、考察など。

なぜ『ましゅまいれっしゅ!!』6話のサブタイは"ヒロメネス"なのか

SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!6話は、拗らせ系ツンデレ少女であるヒメコ回であり、尊さ大爆発のほわヒメ回であった。

過去にバンド関連で裏切られた経験から「友達」や「仲間」の関係を拒むようになり、ずっと一人で闇を抱え込んでいたヒメコ。そんな彼女の気持ちに向き合い、想いに「気づいて」まっすぐな言葉で「答えて」見せたほわん。

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これは美味しいやつです

「ずっと一緒」と誓った2人が、朝の海辺で手を握り合う場面は、今期の百合を制するのはこのアニメなんだと確信せざるを得ない神シーンであった。女同士のクソデカ感情エピソード、非常にオレ好みのモノ。

 

 

ヒメコのクソデカ感情ポエム

そんな6話のサブタイトルは、OP曲のタイトルでもある『ヒロメネス』だった。

しかし個人的には、6話のストーリーを踏まえると、ED曲『キミのラプソディー』の方が相応しいのではないかと思った。

もうちょっとあとちょっと キミに近付きたいな 秒速5センチ

まだちょっと言えなくて キミに触れてみたい…

想いは想いは そっと溢れてく

気づいて答えて ボクのココロに

止まらないとめどない こんなに好きなキモチ なんと呼ぼう

想いは想いは もっと溢れてく

聴かせて伝えて 今の気持ちを

止まらないとめどない 本当に好きなヒトに 出逢えたんだ

キミのラプソディー

実はこの曲、作詞がマシマヒメコ名義となっている。つまり、ヒメコが自身のクソデカ感情を綴った歌詞であることは間違いないだろう。

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ここでいう「キミ」とは、6話を見たあとだとヒメコ視点でのほわんのこととしか考えられない。普段あれだけツンツンしてるくせに歌詞だと素直になりすぎてド直球ストレート乙女ポエムを投げてしまうヒメコ、愛おしすぎるだろ(半ギレ)

 

 

『ヒロメネス』とは何か

では、6話のサブタイトルでありOP曲でもある『ヒロメネス』はどうか。

振り返る 声をかけて笑う

色褪せる君に手を振り笑う顔「ニッ」

朝はいつまで僕らを照らす

消えてく姿 喧噪の中に

雲の隙間に手を伸ばしていた

光掴もうとして

突然の風に吹かれて 影も消えたけど

君が眩しいくらいに僕らを照らすの

終わらない夢を見てるから

止まらない 歩き続けるような

始めよう僕らの旅を 今日から

左手に傘 右手には花を

ん~、分からん!!!

メッセージ性がシンプルだったキミのラプソディーに比べ、こちらは表現がポエムチックで少し難しい。ただ、この曲、作詞はほわん名義となっている。

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わざわざOPとEDで作詞の名義を変えるということは、そこに何かしらの意味があると考えるのが自然だろう。

 

ヒロメネス=HERO NAMES

6話放送直前にしてついに明かされたタイトルの意味。つまり作詞がほわんであることを踏まえると、『ヒロメネス』は「ほわんにとってのヒーロー」の歌だと考えられる。

 

 

 なぜ6話のサブタイは『ヒロメネス』なのか

では「ほわんにとってのヒーロー」とは誰か。

夢を追って上京してきた自分に手を差し伸べてくれたのは誰か。

行き場のない自分を住まわせてくれたのは誰か。

音楽のことが分からなかった自分にいろいろ教えてくれたのは誰か。

いつも自分に優しくしてくれて、いつもカッコよかった“ヒーロー”は誰か。

ほわんにとってのヒーローの名前、それは「マシマヒメコ」ではないだろうか。

 

つまり6話はヒメコ視点の回と思わせて、ヒメコのことを理解しヒメコが自分にとってのヒーローであると完全に認識したほわん視点の回だと解釈すれば、サブタイの『ヒロメネス』にも合点がいく。

 

 

 『ヒロメネス』のもう一つの意味

正直、7話時点のストーリーでヒロメネスの歌詞を解釈するのは難しい。ただ、この曲の歌詞には、一人称である「僕」と「僕ら」、二人称である「君」が入り混じるように存在する。

そのうえで象徴的な歌詞をいくつかピックアップして、歌詞をもう少しだけ深掘りしてみる。

光集めて歌えば 今だけは僕も

君が追いかけるようなヒーローになれるの?

ほわん作詞であることを踏まえると、ここでいう「僕」はほわん。そして、前述したヒロメネスの意味を踏まえると「君」はヒメコになると考えられる。

ヒメコが追いかけるヒーロー、それはもしかするとクリティクリスタなのか…?先日発売された『カラオケうたってみたCD』で、ほわんがクリクリの曲を歌っているのもそういうことなのか…?

 

 

君が眩しいくらいに僕らを照らすの

始めよう僕らの旅を 今日から

夢で見て知る あの日の陽炎

僕らが目指す 世界へ

この曲が指す「僕」と「君」は分かった。では最も多く登場する「僕ら」は何を指すのか。

ほわヒメの2人で「僕ら」という線も考えられるが、それだと「君(ヒメコ)が眩しいくらいに僕らを照らすの」の辻褄が合わなくなるので、ここはMashumairesh!!で「僕ら」なのだろう。

何度でも言おう。これは、ほわん視点でのヒーローの歌だ。眩しいくらいに「僕ら」を照らす存在。Mashumairesh!!を引っ張る中心的存在。バンド名に名を冠している人物。それもまた「マシマヒメコ」ではないだろうか。

つまり、ほわんは「ウチにとってのヒーロー」だけでなく「Mashumairesh!!のヒーロー」としてもヒメコを認識している…のかも?

 

 

まとめ

・ヒロメネスの意味は「HERO NAMES」

・「ほわんにとってのヒーロー」はヒメコ

・ヒメコのことを理解し、ヒメコが自分にとってのヒーローであると、完全に認識したほわん視点の回だから、サブタイが『ヒロメネス』

・ほわんは「Mashumairesh!!のヒーロー」としてもヒメコを認識している?

 

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サブタイに『ヒロメネス』が使われた理由はなんとなく理解した。でも、ヒロメネスの歌詞自体はまだまだ分からない部分が多い。「左手に傘 右手には花を」の答えが分かる日は来るのか。

これからもMashumairesh!!を、そして「ほわヒメ」の動向に注目し、ヒロメネスの理解を深めていきたい。

 

P.S.

「ルフデルもいいよね...」「いい...」