Kind's room

アニメの感想、考察など。

『安達としまむら』10話について~髪色としまむら~

安達としまむら第10話について。軟弱だぞ、安達。

 

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進級して高校2年生に。安達の神頼みもあり、二人は再び同じクラスへ。心の中で(この世界に神様はいるだろうか~)とかまわりくどいポエムを唱えてたくせに、いざ結果が出たら「やったーー!!」「わーい!わーい!」なのが素直過ぎてかわいい。

 

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しまむらは進級をきっかけに髪色を元の色(黒色?)に戻した。7話について書いたブログでも言及したが、しまむらの髪色は、安達との関係性のメタファーだと個人的には捉えている。

というのも7話~9話のしまむらは髪色がいわゆる「プリン頭」になっており、灰色の髪に黒色が浸食してきていた。そしてしまむらは7話で退屈な日常を「灰色」と表現しており、そんな灰色の毎日に彩りを与える存在として黒色(安達)が浸食してきたことを、このプリン頭が表現していたように思う。

しまむらの髪色は安達との関係性(思いの強さ)を表現している」と仮定した場合、2年生に進級して黒一色になったのは、恐らく自分の日常に安達が欠かせなくなったことを表しているのではないか。10話のしまむらは、安達との会話はほぼなかったとはいえ、明らかに安達のことばかり考えていた。友達もどきと居るときも、樽見と居るときも。

Aパート冒頭、しまむらは「新しいクラスでは同級生も席順も変わったが、安達だけは変わらず、私の目の前に居てくれる」と独白している。この「居てくれる」という言い方に、少なくともしまむらも安達を必要としてきてるのかなと感じた。

 

  • 掴みどころがない樽見の性格

前回に引き続き、しまむら樽見とお出かけへ。

そもそも前回は終始重たい空気で、また会おうって感じの雰囲気ではなかったが、別れ際にしまむらが「たるちゃん」呼びをしたことで、二人の関係は首の皮一枚つながった。

 

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今回の樽見は、明らかに前回までとは人柄も口調も違い、無駄にハイテンションを装っていたが、なぜそんなことをしたのか。これは、しまむらと昔のような関係に戻りたかったからだろう。

しまむらの「たるちゃんそういう笑い方する子だったなって思い出したよ」という台詞から、恐らく幼少期の樽見はそれなりに明るかったのではないか。つまり、「幼少期のしまむらと仲良かった頃の自分」を演じることで、しまむらともう一回友達になれると考えた、と。

過去の女とよりを戻したいからといって、わざわざ自分の性格を偽る女、なかなかレベルが高い。安達に負けず劣らずの重さである。樽見に「もう一回友達になろう」と言われ、全く乗り気でないのに「うん」と言っちゃうのがしまむらの罪なところ。究極の来るもの拒まず去るもの追わずスタイル。

そういえば、ED映像での樽見は謎のチョキチョキ動作をしており、初登場の大人しそうな第一印象からは違和感があったが、これはテンション高めを繕った自分を表現してたわけか...。

 

 

P.S.

日野×永藤の濃さがメインを侵食しつつある。

 

 

 

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