Kind's room

アニメの感想、考察など。

2021冬アニメ・格付け&総括

冬アニメの振り返りを5月にやるんじゃないよ。

今やってる春アニメを最優先に、気が向いたら残りの冬アニメを消化していく感じでこの一ヶ月を過ごしいていたため、振り返りが遅くなってしまった。今やってる春アニメ・プライオリティ。

冬アニメの完走は「13」本。個人的に1クール視聴本数の基準としている15本には届かなかったが、再放送も3本見てた(虹ヶ咲、よりもい、きんモザ)ので、それなりに楽しめたクールだったのには違いない。

 

今回も評価はS+、S、A+、A、B、Cの六段階より。

S+:数年に一本レベル

S:年間トップクラス

A+:年間トップ10レベル

A:各クールの上位クラス

B:各クールの中位~下位

C:惰性で完走

 

それでは早速、2021冬アニメを振り返っていく。

 

 

 

 

S+(数年に一本レベル)

該当なし

 

S(年間トップクラス)

ワンダーエッグ・プライオリティ』

f:id:buckingham0120:20210504094544p:plain

今期最もハマったアニメ。こういうオリジナルアニメが一本あるかないかでそのクールの満足度も変わってくるのではないかと思う。深夜アニメでは珍しいセンシティブな題材と、深夜アニメとは思えない超作画と映像美の組み合わせで、常に新鮮な視聴体験を与えてくれた。

センシティブなテーマを扱う社会風刺ファンタジー、自殺した大切な人を取り戻す友情の物語、重い十字架を背負いながら懸命に戦う少女たちの青春群像劇、思春期の女の子の儚くておぼろげな恋愛の物語など、多種多様な見方があり、ストーリーに深く入り込みたくなる魅力があった。アイが自分の気持ちに気づいた6話、ねいると寿の別れを描いた9話、AI少女による愛憎劇だった11話は特に面白かった。

あと印象的だったのは、思春期の少女たちの不安定で繊細な感情・思考・行動の描きに対するこだわりの強さ。アイが学校へ行く決心をした理由をハッキリさせなかったり、「ふたりならファンタジー」等の台詞の真意を明かさないのは、キャラクターの言動になぜ?なぜ?と求めたがるオタク心理への抵抗にも感じた。思春期の少女たちのことを、いい歳こいたオタクが理屈で片付けようとすること自体がおこがましいのだと気づかされた(はい、すみません...)。

結末に関してはもちろん消化不良ではあるが、毎週新鮮な面白さを提供してくれたこと、高品質なアニメーションを届けてくれたことを踏まえると、十分に年間トップクラスに値する評価だった。最終話(特別編)を経て、私がこの作品の伝えたかったことを理解できれば、もしかすると評価はさらに上がるかもしれない。

 

 

A+(年間トップ10レベル)

ゆるキャン△ SEASON2』

2期も抜群の安定感と安心感。よりもいの再放送もやってたおかげで、今期は2018冬に戻ったかのような感慨深さがあった。

印象的だったのは、なでしこがソロキャンへ踏み出したこと。一人の時間に酔いしれる「寂しさも楽しむもの」なリンに対し、誰とでも楽しい時間を共有できるなでしこ、同じソロでも多様性を示したのが良かった。

リンが夜叉神峠のお姉さんと再会したり、山中湖キャンプ回の酒屋の親子との出会いが後の伊豆キャンへつながるなど、2期では「偶然の出会い」の尊さも伝わってきた。人とのつながりを大切にし、楽しみを増やしていくのが趣味の醍醐味だと改めて思わされたね。。。

エピソードとしては4話、特になでしこが桜さんにカイロを贈る特殊EDがめちゃくちゃ良かった。リンと桜さん(さくリン)の関係性も良かった。とにかく桜さんが好きになった2期だった。映画も期待。

 

のんのんびより のんすとっぷ』

恐らくアニメシリーズで最も富士宮このみちゃんの出番が多かったので嬉しかった。あかねちゃんありがとう。

3期のテーマとしては「変化」だろうか。特にしおりちゃんの登場で最年少ではなくなったれんちょんに「お姉ちゃん」が目覚めて、その成長に感慨深くなるような、少し寂しくなるような気持ちは駄菓子屋と同じく...。

今まで時空が"りぴーと"してきた作品だからこそ、時が進んだことでいろんな変化を受け入れざるを得なくなり、のんのんびよりが、彼女たちの日常が永遠じゃないことを悟ってしまったのんな...

ゆったりとした時の流れに癒されて、シュールなギャグが飛び交う日常に笑えて、優しさに包まれたエピソードにほっこりできる、唯一無二の日常系アニメだった。ありがとうございました。

 

 

A(各クールの上位クラス)

『IDORY PRIDE』

ただのアイドルアニメではないと言いつつアイドルアニメは王道こそ至高であるのを自ら証明していた気もするがそれはさておき、序盤の印象はあまり良くなかったものの、その後はうなぎ上りに好きになれた作品ではあった。

ただ、アイドルアニメのオタクとしては、最終話はかなりショックだった。僕のなかでは長瀬麻奈さんは現役アイドルとして生きてたから、僕と作品側の考え方が決定的に乖離していたことが最後の最後に分かってショックだった。はい、僕はアイドルアニメの女の子が男に恋愛感情を抱くことがどうしても受け入れられない器の小さなオタクです...。

アプリのリリースは心待ちにしてます。

 

『魔道祖師 前塵編』

ゴリッゴリの男×男アニメだけど気づけば15話まで見てた。放送時間帯的にリアタイしやすかったのも大きい。

映像は見入ってしまうほど幻想的で美しかったし、ときに残酷な展開があったりとファンタジーとしても十分見応えがあり、1クール通して退屈することはなかった。人物名や専門用語など拾いきれてない部分も多いが、ストーリーの構造的には王道に沿ってて見やすかった。

ここまで来たからには2クール目の羨雲編も見届けるぜ。

 

『幼女社長』

 アニメを面白くさせるには2分もあれば十分だということを華麗に証明した。

 

 

B(各クールの中位~下位)

『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』

ストーリーがよく分からなかったし、作品の熱量とテンションの波についていけなくて疲れるときもあったが、セレン・ヘムアエンちゃんが終始愛しかったのでなんやかんや満足度は高い。

 

『裏世界ピクニック』

都市伝説を題材としたホラーとしても、空魚と鳥子の百合としても、個人的にはあまり刺さらなかった。花守ゆみりさんの低音ボイス好きとしては嬉しいアニメであった。

 

『EX-ARMエクスアーム』

事前情報なしで見たから初回はある意味サプライズだったけど、作画に慣れてからは素直にストーリーを楽しむことができた。一歩間違えればアルマゲドン顔負けの名作になるところだった。

 

 

C(惰性で完走)

SHOW BY ROCK!!STRAS!!』

ましゅまいれっしゅ!!のときに比べると毎週のワクワク感みたいなものはなかったが、プラズマジカたちとの共演が見れただけでも感謝感激。星空ライトストーリーは今期のベスト主題歌。

 

『五等分の花嫁∬』

二乃しか勝たん。

 

『俺だけ入れる隠しダンジョン』

ローラさんとオリヴィアさんが好き。

 

『じみへんっ!!~地味子を変えちゃう純異性交遊~』

 行橋さんがえっちで可愛かった。

 

 ーーーーーーーー

 

当初は視聴予定だったにも関わらず、初回のリアタイを逃してそのまま見ないケースが何本かあり、そういう作品に限ってオタクたちの評価が高かったりするので、こういうのをできるだけなくしていきたい。

そう言ってるそばから春アニメも何本か諦めました。

 

 

www.mujina-company.com

公式サイトで全話見れるので是非。